コミュニケーション

【会話の質を高めるには?】あなたの仕事・人間関係を左右する5種類の会話術

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あなたは会話の「質」に意識を向けたことがありますか?

日頃何気なくしている挨拶や雑談などの会話、仕事上の会話、友人知人、家族や恋人との会話。
これらの会話を意図して行うこともあれば、その場の雰囲気やノリで行うこともあるでしょう。

そもそも会話とは、会話する双方に目的があって行うものです。
そして、会話によって物事は目指す方向へ進みもするし、時には支障をきたしたりもする。
人との会話を通じて多くのことに気づいたり、様々な人間関係を生み出しもします。

会話は、私たち自身が得るものに大きく影響しているのではないでしょうか。

人との関わりにおいて、重要な会話。

この記事では、あなたがより強い信頼関係を築くために、会話の質を高める方法をご紹介します。

監修:日本コミュニケーション能力認定協会

コミュニケーションの専門機関として “満足度99.3%” の『コミュニケーション能力認定講座』を開催。日本教育推進財団が監修し、19万人の指導実績に基づくコミュニケーション・カリキュラムは、信頼の獲得・リーダーシップの発揮・営業や交渉での成功・人間関係の構築に効果的。メディアからも注目されている。

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1.質の高い会話とは?

まず、質の高い会話とは何でしょうか。

この記事においては、【お互いにプラスの影響を与える会話】と捉えます。
そしてそれは【信頼関係の強さ】に比例しています。

以下の図のように、信頼関係が強まる(深まる)ほど、交わされる会話の質も高まります。
同様に、会話の質を高めるほど、信頼関係も強まるといえます。

第一段階では、会話をすることができる状況をつくっていきます。
この時点では、お互いのことをよく知らず、その関係性や会話には「遠慮」「様子見」が多く含まれがちです。
相手に安心して自分と会話をしてもらうためのきっかけづくりの段階です。

第二段階では、相手を知ること(内面的でなく、環境面や属性など)からスタートしていきます。
相手の話を主に聴くことや、共通点を見つけながら相手を知り、会話を発展させていきます。

第三段階では、お互いへの関心を高め、信頼を築いていく会話です。
互いの人柄や、現在のことだけでなく、過去や未来のこと、人間性などを知るにつれて打ち解けるようになり、意思疎通もスムーズになっていきます。

第四段階では、お互いの価値観など、人生の様々な面で大切にしている考え方などの、より内面(深い面)に触れるような会話ができるようになります。本質的になり、会話に面白みが増していきます。

第五段階では、相手の意見や提案、アドバイスを求めたり、お互いの会話から気づきや学びが生まれる。
知的好奇心が満たされる。
相手について良く知っていて、相手と尊敬し合える関係性があります。

おそらくあなたも、初対面の人にいきなり人生の悩みを相談することはないでしょうし、反対に初対面の人に深刻な悩みを相談されても困惑するのではないでしょうか。

相手のことをより深く知っていくことや、信頼があるからこそ、大きな悩みも相談しあえるようになり、アドバイスも受け入れられるものです。

2.会話の質を高める3つの心得

ただその場をしのぐための会話や雑談ではなく、(信頼を築くために)会話の質を高める上で心得ておきたいことがあります。

  1. 会話の目的を明確にする
  2. 相手の興味・関心を把握する
  3. 実践あるのみ。会話力を鍛える

次にそれぞれを見ていきましょう。

2-1.会話の目的を明確にする

そもそも会話とは「目的」があって発生します。

ビジネスシーンでは、例えば営業であれば、クライアントに対してメリットになる提案をすることかもしれませんし、アポイントを取ること、販売、接客、報連相、会議の場・・・。
あらゆるシーンで、会話をする人それぞれに目的があります。

目的をはっきりさせておけば、その会話でどのような状態(関係性)になることがゴールなのかも明確になり、そのために伝えること、聞くことも、事前に想定できます。
特にビジネスシーンでは、計画立てて会話する方がほとんどではないでしょうか。

【信頼関係を築き、より強くする】という目的を明確に持つこと。
常にその目的を軸とした会話を心がけていくこと。

これらが会話の質を高める大事なポイントです。

2-2.相手の興味・関心を把握する

会話の質を高め、関係性を深めていくためには、相手への関心があることは大前提です。

その上で、さらに相手がどんなことに興味を持っているのか、好みや考え方、人間性など・・・
あらゆることに徹底して関心を向けて、把握していきます。

例えば好意を寄せる人とデートをするとなった時や、大事なビジネスパートナーを接待する時。
相手の食べ物の好みや趣味・興味を知りたいと、相手を知る人に聞いたり調べた経験はありませんか?

  • 事前に相手の情報がわかるならば、それを把握する
  • 会話の中で、相手の好む話題や好まない話題など、反応をよく観察する

この2点を押さえておくことで、相手との会話も、関係の構築もとてもスムーズになります。

2-3.実践あるのみ。会話力を鍛える

会話の質を高めるには、会話力を鍛えることが近道です。
会話力とは、相手と「聴くこと」「伝えること」によって、意思疎通する、私たちが生きる上で欠かせない力です。

会話力のスキルや知識を学ぶことは大事です。ただ、車の運転が上達するのは運転する以外に方法がないように、会話力を鍛えるには、実際にあなたの目の前にいる相手との会話の積み重ねこそが、もっとも効率の良い方法です。

そうして会話力を鍛えていくことで、会話の幅や深さも増して質が高まり、
結果、信頼関係を強めることにつながります。

仮にスムーズな意思疎通ができなかったなと思ったら、次はどうすればいいかを学び、そして実際の会話の中でレベルアップしていきましょう。

3.信頼関係を築く5種類の会話と会話術

この章では、質の高い会話をする上でもっとも重要な、「信頼関係」を強めていくための会話、会話術をご紹介していきます。

3-1.好意・好感を示す

相手に好意・好感を持っている。
これを言葉で伝えるということがまずはスタートです。

好意を寄せてくれる相手に対して、こちらも好意を寄せることを、心理学の言葉で「好意の返報性」と言います。
誰に対してもこの返報性が働くかは不明ですが、あなたも自分に敵意を持っている相手より、自分に好意を持ってくれる相手の方が、確実に安心して接することができるのではないでしょうか。

初対面であれば、あなたには相手への好感があっても、相手にとってどうかはわかりません。
緊張や様子見の中で会話が始まるのと、この人は自分に好感を持ってくれているのだ、とわかって安心して会話を始めるのでは、オープンに話せる関係になるまでにかかる時間(頻度)が全く違います。

ですから、早い段階からあなたから好意を伝えるようにします。

決して「好き」という言葉でなくても好感は伝わります。
自分が相手の何かしらに好感を持っていることを、会話の中で言葉にしていきましょう。

例えばビジネスシーンでは、相手の名刺(デザインなど)や名前。
交流会やパーティー、イベントなどでは、相手の服の色、デザイン、声や笑顔・・・

「(名刺が)カッコいいデザインですね。」
「靴の色が綺麗ですね。」
「笑顔が素敵ですね。」

初対面であれば、相手の服装などの目に見える部分、非言語などから、純粋にあなたが好感を持つ部分を言葉で伝えるようにします。

3-2.共通点を見つける

信頼関係を築いていくためには、何より相手のことを知らなければなりません。
そして、そこからお互いの共通点を見つけることで、会話は弾むようになり、関係性が深まる糸口になります。

共通点を見つけることの効果は、人は自分と似たものに安心感や好感をもつという、心理学でいう「類似性の法則」です。互いの共通点を持つことによって、心の距離を縮めることが期待できます。

初対面の人なのに、趣味が同じで盛り上がった。
同郷とわかり、さらに地域まで同じで地元の話で盛り上がった。

好きな俳優、ミュージシャンが一緒だとわかった途端、マニアックな話題にまで話が弾んで、いつの間にか親近感を持っていた。
あなたにもこんな経験がありませんか?

前情報もなく、まったくの初対面の人であれば、自己紹介を兼ねて以下のような話題をしながら、お互いの共通項を見つけていくことができます。

  • 出身地
  • 職場の場所
  • 仕事
  • 趣味や最近の関心ごと
  • 食の好み
  • 好きな映画や音楽
  • 最近読んだ本、お薦めの本

3-3.現在⇒過去⇒未来の順に会話を促す

相手に現在の話、過去の話、未来の話をしてもらうことで、短い時間で信頼を築きやすくする会話の方法です。

例えば、仕事や趣味、ハマっていることの話(現在)をきっかけに、子どものころに成りたかった職業の話題へ振ったり、子どもの事に夢中になっていたことの話(過去)へ。
そして、先々仕事でどんなことをやっていきたいのか、達成したいことは何か(未来)へと話を振っていきます。

『お休みの日はランニングをされているのですね。
 ちなみに、運動は学生の頃も?』

「はい。学生時代はサッカーを。」

『へー、運動神経がいいのですね。
 子どもの頃から運動は好きでしたか?』

「体育の授業とか、特に球技は好きでしたね。」

『活発でいいですね。
 ○○さんは子どもの頃、将来何になりたいとか憧れってありました?』

「サッカー選手に憧れてましたね、
 地元のサッカーチームに入ってひたすらサッカーしてました。」

『それはすごい。子どもの頃にそういう打ち込んだ経験が
 あるのは大事なことですよね。
 サッカーが好きになったきっかけは、どんなことだったんですか?』

こんな風に、過去の話は子どものころに興味を持っていたことなどを聞きながら、5歳〜7歳くらいまで話をさかのぼり、そして未来へと進んでいきます。

日頃、職場の知り合いや初対面の人など、大人になってから知り合う関係で、子どものころから未来のことまで知っている人というのは、そう多くは存在しません。

現在、過去、未来の話をすることで、短時間の会話であっても、まるで子どものころからの知り合いであるかのように、相手にとっては自分をよく知る存在になれるのです。

矢継ぎ早に質問をしていくのではなく、あくまで相手や相手の話題に関心を示しながら自然な会話を心がけるのがポイントです。

3-4.自分を知ってもらう(自己開示)

仕事や出身地などの、差し障りのない情報ではなく、もう一歩踏み込んだ話(主に内面的な話)をしていきます。自分について話すことを社会心理学の言葉では「自己開示」と言います。

仕事の話題であっても、その内容ではなく、仕事に対する考え方やどんなことにこだわっているか、やりがい、将来の目標など・・・あなたの人柄、人間性、考えがわかるようなことです。

こうした話題は、関係がまだ浅い人にはほぼ話す機会のない内容です。

だからこそ、少し踏み込んだ話をすることで、相手からすると「自分に心を許してくれている」という印象を持ちます。そこには自己開示の返報性が働き、自己開示してくれた人に対して、相手も同じように自分のことを話をしやすくなると言われます。

例えば、現在⇒過去⇒未来の話の流れの中に、少しこうした話題を含めてみると、相手からも同じ情報が返ってきやすくなります。
短い時間の中でも、ただ自己紹介するだけでなく、自然な会話の中で一歩踏み込んでお互いを知ることができます。

『お休みの日はランニングをされているのですね。
 ちなみに、運動は学生の頃も?』

「はい。学生時代はサッカーを。」

『へー、運動神経がいいのですね。
 子どもの頃から運動は好きでしたか?』

「体育の授業とか、特に球技は好きでしたね。」

『活発でいいですね。僕は野球が好きで、
 プロ野球選手になりたいって思っていたんですよ。
 ○○さんは子どもの頃、将来何になりたいとか憧れってありました?』

「僕はサッカー選手に憧れてましたね、
 地元のサッカーチームに入ってひたすらサッカーしてました。」

『それはすごい。子どもの頃にそういう打ち込んだ経験が
 あるのは大事なことですよね。

 僕も野球をやっていたから、チームワークとか規律とかを
 子どものころに教えてもらったし、
 必死で頑張った経験ができて本当に良かったと思っています。

 ○○さんがサッカーを好きになったきっかけは、
 どんなことだったんですか?』

自己開示の効果
引用:人をひきつける心 対人魅力の社会心理学 奥田秀宇 著
I.アルトマンらが提唱した「社会的浸透理論」によると、自己開示を通してお互いに相手のことを知ることにより、相互の信頼が増し、好意的な関係が形成される。

3-5.気づきを促す

気づきを促す会話には、良い「質問」が含まれます。

相手の価値観や考えに共感できたり、尊重し合えるようになると、関係性はさらに強く(深く)なっていきます。
そうした関係性では、深刻な悩み、重要な決断など、人生において転機となるような大事なことも話題になるものです。

そのような時に、相手のアドバイスや考えを求めるだけでなく、相手から質問を投げかけてもらうことで、自分自身で答えや決断に至ることができます。

良い質問とは、思い込みや先入観、固定観念といったものに捕らわれている時、新しい発想や思考へ切り替えが必要な時に、以下のように視点を柔軟に変えるきっかけを与えてくれるものです。

  1. 物事、出来事の大小の切り替え
  2. 物事、出来事の抽象度の切り替え
  3. 自分以外の視点(相手、第三者)への切り替え
  4. 物事、出来事の捉え方の切り替え
  5. 事実を把握する

例えば、あなたの大切な友人が、職場の人間関係に馴染めずに悩んでいるとします。

友人の辛い状況に共感することももちろん大切です。
その上で、建設的な質問が、友人の状況を良くするために役立つはずです。

「職場全員とうまくいかないのか?それとも限られた人と馴染めないのか?」
「いつもそう感じるのか、それともうまくいっている時もあるのか?」
「具体的に、馴染めないと感じるのは、どういう状態なのか?」
「職場の人から見たら、あなたとどんな関係を築きたいと思っているか?」
「今の状況から、学ぶこと、自分の改善点を見つけるなら何か?」

自分だけではなかなか客観的な視点で物事を捉えることができない場合が多々あります。
そうした時に、相手にとって役立つような質問を投げかけてあげる。

お互いにとって気づき、影響がある会話はお互いの成長につながります。

4.まとめ

あなたは会話の「質」に意識を向けたことがありますか?

この記事において「質の高い会話」とは、

【お互いにプラスの影響を与える会話】と考えます。
そしてそれは【信頼関係の強さ】に比例しています。

信頼関係が強まる(深まる)ほど、会話の質は高くなり、同じく会話の質が高まるほど、信頼関係が強くなります。
会話は、私たちの人間関係に重要な影響を与えているのです。

日々、何げなく会話をしているのであれば、目の前の相手との信頼関係をさらに強めるために、会話の質をさらにレベルアップしていきませんか。

この記事では、会話の質を高める3つの心得と、
信頼関係を築く5種類の会話と会話術をご紹介します。

会話の質を高め、日々の人間関係をより満たされたものにするため、ぜひ役立ててください。

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