コミュニケーション

【決定版】もっと人間関係が楽になる!嫌いな人との付き合い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
ec_fight_man_woman001

何を言っても否定される、責任転嫁する、やると言ったことをやらない、陰口をたたく、自分と考えや価値観が合わない・・・。

今、あなたにも嫌だなと思う人がいるのかもしれませんね。

私も過去に「できる限り近づきたくない」と思う人がいました。
いわゆる嫌いな人です。
でも、仕事上どうしても関わり合いを持たなければならない。

当時は極力その人とは話しもしたくないので、コミュニケーションを取らず、関わりを持つのが嫌で、一緒に行動することを避けていました。

結果、それでその人との関係が改善したか?というと、溝は深まるばかりで、最終的には誤解もされて決裂に・・・。

今思えば、仕事である以上、もっと歩み寄る努力をすべきでしたが、だからこそ、あの時に人間関係をつくる考え方や方法を知っていれば、どんなにストレスも少なく心を穏やかに仕事に集中できただろうか、もっと早く知りたかったと後悔もします。

今、この記事を読んでくださっているあなたが、同じように悩んでいたり、少しでも嫌な思いを抱えているならば、嫌な相手のことばかり気にしながら日々を過ごすのではなく、もっと気楽に、心にゆとりを持って本当にやりたいことにフォーカスしていきませんか?

あなたの人生が、嫌いなその人に振り回されていいはずがありません。
そこから1歩でも抜け出して欲しいと思います。

1.嫌いな人とも自然に接するための付き合い方5つ

1-1.その人のどこが嫌いなのかを分析する

相手との付き合いをもっと楽にしていくためには、まずは嫌いな相手のことや、自分との関係を客観的に捉えることです。

多くの人が、嫌いな相手の成すことすべてが嫌だ、「存在」そのものが嫌いだと全否定しがちですが、嫌いになるきっかけは、実は相手の「言動」などの一部だったりします。

車が故障して動かなくなったとしましょう。
その原因は車そのものではなく、どこか一部が故障しているだけなのに、車全体に影響してしまいます。

嫌いな相手との関係は、どこか一部が故障してしまい、それが関係全体に影響してしまった、と考えることができます。
これを修復していくために、まずは故障している箇所や原因を見つけていきましょう。

あなたはどうしてその人が嫌いなのか?
故障箇所、原因を突き止めるために、分析していきましょう。

相手の嫌いなところ、理由を以下の3種類に分類します。

  1. 外見(服装、印象、表情など)
  2. 言動(立ち居振る舞い、自分への接し方、相手から言われたことなど)
  3. 考え方や価値観(仕事のスタンス、方向性、良し悪しの判断基準など)

分類してみると、

  • 相手の「自慢話ばかりする」言動が嫌で、「あの人は高慢な人だ」と相手そのものを嫌いになった
  • 相手の「チームワークを大切にしない」スタンスが嫌で、「あの人は冷たい人だ、仲間じゃない」と相手そのものを嫌いになった

こんな風に、嫌いなのは相手の一部なのに、相手の人格にラベルを貼ってしまっていることに気づくかもしれません。

1-2.相手の良いところにフォーカスする

1-1で故障した箇所や原因を突き止めたら、それとは違う、相手の良いところを探すように意識を向けていきましょう。

相手に対して「高慢なところが嫌い」、「チームワークを大切にしない」という意識を持っていると、私たちはどうしても、そのことばかりが目につくようになります。

これは私たちの脳の機能が関係していて、特定のことを意識していると、そのことに無意識に(たとえ嫌いでも)フォーカスして情報を集めてしまうのです。

赤い鞄が欲しいなと思っていると、妙に赤い鞄を持った人や街中でも赤い鞄ばかり目に入ってしまう。

スポーツカーが欲しいなと思っていると、街中でスポーツカーを見かければ目で追ってしまう。スポーツカーの情報がやたらと耳に入ってくる。
心理学では「カラーバス効果」(※)と言われるものです。

私たちの脳は、自分がより強く意識していることを積極的に探してくれているだけなのですが、それが、自分にとって好きか嫌いかはまでは判別できません。

だからこそ、嫌いな人のことを避けよう、嫌いだとフォーカスしていればいるほど、本当は遠ざけたいことを、引き寄せてしまうのです。

それであれば、脳の機能をもっとプラスに使って、相手との関係や相手への捉え方を良いものに変えてみてはどうでしょうか。

(※)カラーバス効果
人の脳は特定のことを意識すると、その物事や関連した情報を積極的に認識する機能があります。例えばコーチングなどで、目標実現のために質問を投げかけるのは、その質問の答えに意識を向けて、必要な情報にフォーカスさせる目的があります。

1-3.気にしすぎはNG。自然にふるまう

嫌いな人がいると、それだけで落ち着かないものですよね。
だからこそ、自然にふるまうことを意識してください。

カラーバス効果(1-2)のとおり、嫌いな人・嫌いなところを気にするほど、相手の嫌な部分を見つけようとします。結果、自分の中で相手の存在はどんどん大きくなり、嫌いな感情も増幅させることになってしまいます。

自然にふるまうために、以下の2点を意識してみてください。

① 嫌いという感情を混ぜないこと

嫌いという感情はあっても良いと私は思います。
ただし、それを相手の言動に対する判断基準に混ぜないようにしたいものです。

嫌いな感情を持ったままでは、「嫌いな人の言ったこと」というだけで、先入観が加わってしまい、相手の言葉や行動そのものを正しく見ることができなくなってしまいます。

② 当たり前のことを当たり前にすること

挨拶や御礼をはじめ、あなたが普通に周囲の人たちと接するように関わる、ということです。

嫌いな相手に対しては、顔も見たくない!と避けてしまう人もいるかもしれません。
しかし、あなたが他の人とは違う不自然な態度を取っていると、それは相手にも必ず伝わりますし、周囲にもその空気は伝わります。

特別なことをする必要はなく、当たり前の関わり方をするだけだと、割り切ってみてはどうでしょうか。

1-4.接点を持たない、増やさない

嫌いな相手の前では、嫌な緊張感やストレスを感じるかもしれません。
そこで、無理に何とか好きになろう、嫌いな感情を解消しようとするよりも、割り切った付き合い方に徹することも1つの方法です。

どうしてもコミュニケーションを取らなければならない時以外、あなたがその嫌いな人とあえて関わらなくても良いのではないでしょうか。

コミュニケーションには、相手との信頼を築く方法もあれば、その逆もあります。敢えて嫌われる必要はありませんが、接する機会を最小限にする方法をいくつかご紹介します。

① 会話を引き延ばさない

会話を必要以上に伸ばさないためには、相手の話を促さないことです。

  • 相づちを打ったり、うなずくことをしない
  • 相手の話に共感を示さない(「わかる」「そうですよね」などの言葉を使わない)

上記の方法は相手が話を続けづらくなる状況を作ります。
相手の話にまったくの無反応、というのは当然ながら失礼にあたりますので、相手との関係性を十分踏まえてください。

② 共通点・共通の話題を持たない

会話を必要以上に伸ばさないためには、相手の話を促さないことです。

「共通点」が多ければ多いほど、相手と親近感を増すことにつながります。
(記事の2-3も参考にしてください)

ですから、適度に距離を保ちたい場合には、共通点を極力持たないようにすることで、接点が増えることもありません。

③ 自己開示をしない

自己開示をしあうことで、人と人は信頼関係を深めることができます。
例えばプライベートの悩みを打ち明ける相手は、あなたにとって信頼のおける人でしょう。一方気を許していない人にプライベートに踏み込まれると不快に感じることもあります。

個人的な話や踏み込んだ話はせずに、また相手にも尋ねないことで、自分にとって適度な距離感を保つことができます。

1-5.役割・役柄に徹する

お互いの関係上、どうしても嫌いな人と接点を持たなければならないことや、友好的な関係が望ましいこともあります。

そんな時も無理に好きになろうとするのではなく、相手とあなたにとって“ちょうどいい関係”でいるために、その「役割」「役柄」に徹したり、立ち回ることで割り切ることもできます。

例えば上司や親戚の中に嫌いな人がいるとしたら、その接点は簡単に避けることはできません。
職場では好き嫌いで仕事に悪影響が出てはそれこそ問題です。

目の敵にされたり毎日をナーバスに過ごすより、多少“調子のいい人”と見られたとしても可愛がられる部下になる方がストレスは少なくすむ良いのではないでしょうか。

嫌いな相手をどう攻略していこうか?と、そこにフォーカスすれば、日々顔を合わせる相手であっても多少気が楽になるかもしれません。

うまく立ち回るための基本的なポイントをご紹介します。

  1. コミュニケーションは丁寧に心がける
  2. 相手の話に合わせる、相手をたてる、時にはおだてる
  3. 率先して行動する

人はたとえお世辞だとわかっていても、褒められると嬉しいと感じるものです。
自分のために率先して動いてくれる存在や、丁寧に接してくれる相手を心強くも感じます。

こうした積み重ねによって、嫌いな人がそれほど気にならなくなったり、相手との関係性が変化してくることもあります。

2.嫌な気持ちも楽になる!人付き合いの幅が広がる考え方

2-1.嫌いという感情はあってもいい

もしもあなたが、人に対して嫌いな感情を持っているとして、「そんな自分はダメな人間だ」「嫌いな人は克服しなければいけない」こんな風に自分を否定してしまっているならば、それは一番やってはいけないことです。

嫌いな人がいたって、決して悪いことではないと私は思います。
嫌いという感情は、喜びや悲しみなどと同様に、私たちにとって大切な感情です。

もしも過去に、人からひどい中傷を受けた、裏切られた、誤解された・・・
このような辛い経験があったとしたら、心が痛まない訳はありませんし、その相手を嫌いになることだってあるでしょう。

どうしても好きになれない人を、無理に好きになろうとしたり、あなたにとってネガティブな感情だからと抑え込んだり我慢するのは、傷をいつまでも引きずってしまうだけです。しっかりとそれを認めて向き合いながら、癒していきましょう。

嫌いでもいいや、と思えると、自然と相手のことを冷静に見るようにもなります。
いつのまにか相手のことが気にならなくなっていた、そんな風に解決していくこともあるのです。

2-2.人は誰でもOKだということ

「私はOK、あなたもOK」

これは交流分析(TA※)という、精神分析をベースにした心理学における、理想的な人生の態度です。

この考え方を持つことで、お互いを理解するという姿勢につながり、人間関係をより良いものにする上でとても役立ちます。

このTAでの人生態度という考え方には、4つの立場(人と自分との関係性)があり、自分がどの立場にいるかで、人や自分への見方、関わり方に影響します。

  1. 私はOK、あなたもOK
  2. 私はOK、あなたはOKでない
  3. 私はOKでない、あなたはOK
  4. 私はOKでない、あなたもOKでない

あなたは、その嫌いな相手との関係を、上の4つのうちどの立場に置いているのでしょうか。

もしも、私はOK、あなたはOKでない、という立場にあるとしたら、あなたは、自分の考えが正しく、相手の考えは正しくない、というのが基本的な態度になっている可能性がある、ということです。

こうした基本的な考え方を知るだけでも、自分のことを理解し、人のことを理解し、人との関係構築がもっと違う形になっていくでしょう。

(※)交流(TA)分析とは、1950年代にアメリカの精神科医エリック・バーンによって提唱された、精神分析をベースとした心理療法の1つです。人間性心理学を取り入れて開発された、人の心と行動を快適にする心理学です。
(参考:日本交流分析協会)

2-3.好き嫌いは、「脳の機能」が生んでいる

人を好き・嫌いになるのは、私たちの脳の機能でもあります。

ほぼすべての動物は「味方」か「敵」かを、自分と「同じ」か「異なる」かで判別しています。
敵ならばすぐに逃げるか戦うかしなければ、自分の生死に関わるもっとも本能的なことですから、瞬時に無意識で判別が行われます。

私たち人間も同じくこうした脳の機能が働いていて、過去の経験と照らし合わせ、自分と同じか違うか(※)を判別し、それが好き嫌い(味方か敵か)に大きく影響しています。

※同じ=似ている、褒める、賛同する、味方する など
違う=似ていない、叱る、否定する、敵対する など

例えば以下のような経験はありませんか?

■子どものころ学校の先生にひどく怒られて、先生が嫌いになった。
その先生と声が似ている上司に先生が重なり、苦手意識を持ってしまう。

■自分のことを否定した上司を嫌いになった。
その上司に味方する先輩のことも、上司と同類だと思い嫌いになった。

■自分は犬が好き。犬が好きな人はみんないい人だと思う。

つまり、好き嫌いの物差しは、私たちのこれまでの経験に大きく影響されている。
このような見方をすれば、今目の前にいる相手への感情も変わってくるかもしれません。

2-4.嫌われる態度の裏には理由がある

ひと言余計なことを言う、人を否定する、自慢話ばかりする・・・。
嫌われがちな言動を取る人には、「自己重要感」が満たされていないという、心の状態が影響しています。(※)

自己重要感とは、

人は、自分自身のことを「価値ある存在」だと思っていたい。
(そして)人は他人からも自分のことを「価値のある存在」と認めてほしいと思っている。

このような、自分を認めてもらい、自分の存在価値を確かめたいという、深層心理にある欲求だとされます。
(引用・参考:日本コミュニケーション能力認定協会 2級認定講座テキスト)

自己重要感という欲求が満たされていないと、人は誰しも様々な言動でそれを満たそうとします。

例えば、

  • 人を否定することで自分を上げて、より価値ある存在だと認められたい
  • 自慢話ばかりするのは、それによって人から「すごい」と称賛や羨望を集めたい
  • 頻繁に体調を崩すことで、周囲から大事に扱ってもらいたい

このようにして、自分の存在価値を確かめようとします。

歪んだ満たし方かもしれませんが、人はそこまでしても認められたいのです。
自己重要感が欠乏すると、それはつまり存在していることにさえ自信を失ってしまう。
時として命に関わるような重要なことです。

だから、自分の欲求を満たしてくれる人(存在価値を認めてくれる人)のことを、人は強く信頼するのです。

仮にあなたの嫌いな人が、あなたにとって嫌な言動をしている場合、あの人は今、自己重要感が満たされていない状態なのだ、と捉えることができるようになります。
相手を「嫌い」という感情から切り離しやすくもなるでしょう。

大切なのは、「誰にでも」認められたい、存在価値を確かめたい欲求があるということです。

これを知っておくと、自分の自己重要感が満たされていない時に気づくこともでき、さらに他人を満たしてあげるコミュニケーションができるようになります。

(※)人が嫌がるような言動だけが自己重要感を満たすことではありません。自分で自分を認めるための努力や、人から認められるために貢献する、これらも自己重要感を満たすことにつながり、誰しも日頃そのために努力をしています。

「自己重要感」は、人と人との信頼関係において肝となる要素です。自己重要感を高めるコミュニケーションの具体的な方法をより深く学びたい方には、こちらの講座をご紹介します。
●コミュニケーション能力認定講座:日本コミュニケーション能力認定協会

2-5.相手の嫌いな一面から自分が学ぶこともある

良いも悪いも、自分の言動や態度が、相手の言動や態度を通じて映し出されるという考え方があります。(その逆で、自分が他者の言動・態度を映し出してしまう、ということもあります。)
心理学ではこれを「投影」といいます。

鏡の法則」という書籍が以前話題になりましたので、ご存知の方もいるかもしれません。

嫌いな相手の態度が、自分の態度を反映している、と考えると納得いかないかもしれませんが、自分が他人からどう映っているかは、他人しかわからないのです。

良いことをしている人からは、それを見習い、悪いことをしている人からは、自分にも正すところがないかを見つめて改める。
「人の振り見て我がふり直せ」ということわざもあるように、他人を通して自分が磨かれます。

自分を成長させるためだと考えると、嫌な相手の存在は自分の悪いところをわざわざ見せてくれているのだ、と捉えることができるのではないでしょうか。

3.まとめ

嫌いな人を無理に好きになろうとするのは難しいことです。
その人との関係を解消したり、接点を避けられない場合も多々あって、あなたも今悩んでいるのかもしれません。

ただし、相手とのコミュニケーションの取り方や、考え方を少し変えていくことで、嫌だという気持ちや苦手意識が減ったり、相手とのその関係性自体が変化することもあります。

嫌な気持ちで日々を過ごすよりも、自分のためにも何か行動してみませんか?
今回ご紹介した具体的な5つの接し方と、考え方の中に、少しでもあなたが気楽になるヒントが見つかるかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Twitter・RSSでもご購読できます

コメントを残す

*