コミュニケーション

人に好かれ人を動かす!すぐできる会話力を向上する11の方法

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私たちがどのような人間関係をつくっていくかは、会話の質にかかっているといっても言い過ぎではありません。

例えば、あの人は面白い人だ。気の利く人だ。
あの人はつまらない人だ。気の利かない人だ。
こんな風に私たちは「会話」からその人の印象や魅力、人柄さえ判断することがあります。

そして、相手のことをもっとよく知りたい、自分のことをもっと知ってもらいたい。
営業トークを磨きたい、人から好かれたい、笑わせたい。
このように、人と関わる上で「会話」は欠かせない大事なことでもあります。

会話力を磨くには、とにかく実践を重ねることです。
多くの人がほぼ毎日、誰かしらと会話する機会があることでしょうから、それだけ日常に会話の練習をする機会があるということです。

会話が続かなくて沈黙に気まずさを感じたり、もっと気の利いた話ができればなと思った経験のある人へ、日々の会話ですぐに使える「会話力を磨くポイント」をご紹介します。
さっそく明日から実践を重ねていってください!

1.会話は「話し手」と「聴き手」2つの役割で成り立つ

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会話とは、相手がいてこそ成り立つものです。
お互いを知ることや、情報交換、雑談などのように「話し手」と「聴き手(聞き手)」の2つの役割があることを忘れないでください。

会話に苦手意識を持っている多くの場合、話しが続かない、話題のネタに困る、面白い話し方ができない・・・
このように「話す」ことに意識が向きがちです。

話し上手は聴き上手と言われるように、話すだけでなく、相手の話を聴くことも同じくらい大事なことを踏まえて会話力を磨いていきましょう。

2.会話力アップのための3段階

ここでは、会話力を3段階のレベルに分けてお伝えしていきます。
今のあなたの会話力を知り、さらに磨いていくための参考にしてみてください。

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第1段階:最低限の会話ができるレベル

このレベルの人は、初対面の人とも当たり障りのない話ができるものの、何を話そうかと沈黙してしまったり、人の集まる場には気おくれしてしまうこともあるかもしれません。
第3章にご紹介する、会話が続く「基本」のポイントを押さえ、人と話す機会で積極的に実践していくことで苦手も克服していくことができます。

第2段階:日常や仕事での会話が自然にできるレベル

日常の会話や仕事上のコミュニケーションでも、困るということはありません。
ただ、印象に残らない、深みがない、話題を増やしたいという物足りなさも感じているかもしれません。
話す力や聴く力を磨くことで、もっと会話を発展させたり深めることができます。

第3段階:自由自在に会話ができるレベル

人を楽しませる、初対面でも印象を残す、人の話をどんどん引き出すことができるレベルです。より専門的なコミュニケーションのスキルを磨くことで、会話を通して人に気づくきっかけを与えたり、本音や本質に触れる深い話を交わしたりと、質の高い会話力を身につけることができます。

3.すぐに使える基本スキル!会話力をアップする8つの方法

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3-1.相手を褒めて会話を切り出す

会話に困るシーンの多くは、初対面の人との会話や、相手のことをあまり良く知らない時かもしれません。そこで万能な会話の切り出し方が「相手を褒める」ことです。

褒めることで、まず相手の緊張感を解き、自分への安心感を与えて話しやすい雰囲気を作っていくことができます。

褒められて悪い気のする人はいませんから、初対面の人に限らず親しい人であっても、日頃から相手を褒めることは、さらに良い関係を築くことにもつながります。

ここでは、初対面の人との会話をスタートさせる褒め方について紹介します。

●女性を褒める場合

初対面の場合、相手の持ち物を褒める、服装や髪形を褒めるなど、まずは相手の身の回りの見てわかる部分から褒めていくのがスムーズです。

特に女性はパーティーや交流会など、人が集まるような場所には、服装やメイク、髪形にいつもより気を遣うものですから、似合っているか、どのように見えるかは気になるところです。素敵だなと思うところを素直に言葉に出して会話の切り口にしましょう。

●男性を褒める場合

男性の多くは、服装や髪形に女性ほどは手間をかけません。
第一印象でどう見えるかよりも、むしろ男性にとって嬉しいのは「こだわり」に気づいてもらえることです。
スーツの見た目が華やか、というよりは、仕立てや生地が良いことだったり、時計やモバイル機器のスペックにこだわっていたりします。

細部であっても、「こだわり」がありそうだなと思う部分を見つけて言葉にしたり、それについて教えて欲しいと聞くことで、相手も意気揚々と話してくれるでしょう。

いずれにしても褒める時のポイントや注意点は、

  • 本当に良いと思ったところを褒めること
  • 身体的な特徴は口に出さないこと
  • 「Iメッセージ」で伝える

Iメッセージとは、(私)自分がどう思っているのかを、主語を自分にして伝える方法です。

仮に、相手のカバンが素敵だなと思って「今日のカバン、素敵ですね。」と褒めたとしても、相手が今日の服装には似合わないと気にしていたら、反応はイマイチでしょう。

これをIメッセージで伝えると、
「今日のカバン、(私は)素敵だと思います。」
「今日のカバン、私の好きなデザインです。」

このような言い方になります。
あくまで私の思っていることを伝えているので、決めつけることもなく相手がその言葉を受け取りやすくなります。
仕事でのフィードバックなどにも、このIメッセージは有効です。

3-2.5W1Hで会話を深堀する

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話題に困った時や相手のことを知りたい時、趣味や最近ハマっていることは何か?といった話は鉄板です。
仮に自分がまったくわからない分野のことであったり、切り返しに困った時は、「5W1H」の質問が有効です。

例えば、相手がアウトドア(what)が好きだという話であれば、

「いつからはハマっているのか(when)」
「どんな場所に行ったのか(where)」
「誰といくのか(who)」
「何がきっかけで好きになったのか(why)」
「初心者でも楽しめる方法は?(how)」

こんな風に質問していくだけで十分です。

人は興味を持っていることに相手が関心を示してくれると、誰でも嬉しいものです。
多くのことを話してくれますし、もっと相手との関係を深めたいのであれば、「今度ご一緒させてください。」と伝えてみてはどうでしょうか。
次の機会を作るきっかけにもなります。

3-3.共通・共感ポイントを探す

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会話を盛り上げ、相手と良い関係を早い段階で築くための鉄板との言えるのが「共通点」「共感ポイント」を見つけることです。

共通点を見つけることの効果は、心理学の言葉で「類似性の法則」と言われ、互いの共通点を持つことによって、心の距離が縮まるということが期待できます。

初対面の人なのに、趣味が同じで盛り上がった。
同郷とわかり、さらに地域まで同じで地元の話で盛り上がった。

好きな俳優、ミュージシャンが一緒だとわかった途端、マニアックな話題にまで話が弾んで、いつの間にか親近感を持っていた。
あなたにもこんな経験がありませんか?

これは初対面の人との会話を盛り上げたり、信頼関係を築く上でも有効な方法です。

一見共通点がないように思えても、思わぬところで「あるある」「わかる!」と共感できるポイントがあれば、それも立派な共通点です。

同世代の相手であれば、子どもの頃に見たアニメや流行っていた曲の話、あるいはその年代ならではの経験に共通点が見つけやすいでしょう。
世代が違う場合にも、苦労した話、影響を受けた人の話、などの中から共感できるポイントを探していきましょう。

3-4.傾聴法で聴き上手に徹する

「聴き(聞き)上手は話し上手」という言葉があるように、話を聴くことで相手が心を開いて話をしてくれたり、相手の話からポイントを拾ってどんどん広げていくことができます。

カウンセリングやコーチング、心理学の世界では話を聴くことを「傾聴」と言います。

クライアントのことをよく知るために、相手に本音を話してもらうために、聴くことはコミュニケーションにおいてとても重要だとされています。
つまり、傾聴することはクライアントと関わる基本姿勢でもあります。

「会話が続かない」「何を話せばいいかわからない」
こう悩む人によく見られるのが、「会話」=「話す」ことに偏って捉えてしまいがちだとお伝えしましたが、会話とは相手とのキャッチボールです。
投げてばかり、自分の話ばかりする人は、自分本位な人と映ってしまう場合もあります。

そして、自分が何を話せばいいかに気持ちが向いていては、相手に意識が向いていないということが相手にも伝わってしまうものです。

何を話せばいいのかわからないと悩んでいる人こそ、まずは人の話を聴くことから磨きをかけてみませんか。

相手の話を傾聴し、会話を続けていくためのポイントは以下の3つです。

  • うなづきやあいづちで、相手の話を促す。
  • 相手との共通点・共感ポイントを見つけて、そこから会話を盛り上げる。
  • 相手が興味を持っていることを、深堀していく。

どれも、相手に関心を持っていれば、思った以上に簡単なことです。
目の前の相手に興味や関心を持って、丁寧に話を聴いてみてください。

3-5.反映的傾聴法で気持ちをくみ取る

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「傾聴」の応用編、上級編といえる、話の聴き方です。
コーチング、カウンセリングなどでは「反映的傾聴法」とも言われ、言葉にしていないけれど、相手の心にある感情や想いをくみ取ることです。

例えば友人が、「この前仕事でミスして上司に怒られちゃって・・・。」

このように、上司に仕事のミスを怒られたという話をしてきたとします。

「それでどうしたの?」と傾聴のスキルを使うことで、友人に話を聴いてもらっているという安心感や信頼感を与え、話を促すこともできますが、さらに、反映的傾聴法では、相手が理解して欲しいのはどんな気持ちなのか?をくみ取っていきます。

友人は悔しい思いをしたのかもしれませんし、辛いと思っているのかもしれません。
「それは辛かったね。」「悔しかったでしょう。」などの一言で構いません。

話を傾聴して、相手の言葉の奥にある気持ち・感情を伝え返してあげることで「この人は自分の気持ちをわかってくれている」と、さらに信頼を寄せ、相手はあなたへ、より深い話がしやすくなります。

信頼関係を築きたい、相手をもっと理解したい、心を開いて欲しいという時、相手の気持ちや思いといった、いわゆる人の“心理”を深く理解していくことが欠かせません。

とても効果的な上級の傾聴法ですが、まったく難しいものではありません。
「傾聴」と同様に、相手に寄り添う、理解しようとする姿勢さえあれば、誰にでも簡単に身につけることができます。

3-6.聴き方にも非言語を取り入れ印象をアップする

あの人と話すととても楽しい、信頼して相談できる。
あるいは、あの人と話していても面白くない、上の空だ、真剣に聞いてくれているのかわからない・・・。

相手にあなたとの会話でどんな印象を与えるかは、その内容だけではなく、表情や笑顔など、相手に示す感情が大きく影響します。

コミュニケーションには、「言語」(言葉)と「非言語」(言葉以外の表情や身振り手振りなど)の2種類があって、多くの場合、「非言語」には意識が向かなくなりがちです。

しかしながら、非言語が発する情報は、時に言葉よりも大きなメッセージとなって相手に届きます。

心理学者アルバート・メラビアンは、表情・しぐさなどの「視覚」、話し方「聴覚」、話の内容「言語」で、矛盾した情報を与えられたときに、人はどれを優先して受けとめ、話者の感情や態度を判断するかを実験しました。

その結果は、視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%。

つまり言語以外の情報である、非言語からの情報が圧倒的に優先して伝わったということです。
この結果から導き出されたものを「メラビアンの法則」と言います。

例えば、目の前で、
悲しい表情でうつむいた人が(視覚)、暗い口調で(話し方)、毎日が楽しい(話の内容)と言った場合に、聴き手は目の前の人は「悲しい」のだと判断する傾向が高いということになります。

想像してみてください。
あなたの話を、「面白い話だね」と言いながら、つまらなさそうに貧乏ゆすりをしている相手に対してどう思うでしょうか。

話す時だけでなく、話を聴くときも、表情や身振り手振り、姿勢が相手に対してメッセージを発信している。
そしてそのメッセージが、あなたとの会話の印象として相手に残ることを忘れないでください。

3-7.相手の「聴いて欲しくて仕方がない」を話題にする

相手が話したいと思うような話題を選ぶことが、会話を盛り上げるコツです。
人は、自分のことを相手に知ってもらいたい、認めてもらいたい。そのためにも、自分の話を聴いてもらいたい、という欲求を常に持っているものです。

「あなたと話して面白かった」「あなたとまた話したい」という印象を相手に残したい場合は、相手が聴いて欲しくて仕方がない、という話題を見つけていきましょう。

人がクチコミをしたくなる時のように、感情が動いた経験・体験は、人に伝えて共感を得たい、一緒に共感したいという気持ちが起こります。

例えば、最近一番感動したこと、泣いた映画やおススメの映画、最近どこか旅行に行ったか?などの話題は、相手がイキイキと話してくれるようになる上、さらに相手の関心ごとを知るチャンスでもあります。

一方で、自分が話をしなければと、「話す」ことに意識が向きがちな人や、話好きな人がついやってしまうのが以下の2つです。

・相手の話を泥棒してしまう

→相手が「この前、~~に旅行に行ったんだけど・・・」と話始めたのに、「旅行と言えば、実は先月~~に行って・・・。」と、話題を泥棒してしまう。

・相手の話を先回りしてしまう

→相手が「この前、ニュースで見たんだけど・・・」と話始めたのに、「そうそう、あれって~~なんだってね。」と話を乗っ取り結論を言ってしまう。

知っている話題や、口を挟みたくなる話題になると、誰にでも「話を聴いて欲しい」という欲求から、ついつい泥棒したり先回りしてしまうことがあります。

相手に「あなたと話して良かった」「またあなたと話したい」と印象に残すためには、ぐっと堪えて、まずは相手に心地よく話をさせてあげることが大事です。

3-8.「ジェスチャー」「表情」「抑揚」で表現力をプラスする

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話がイキイキと伝わり、会話を盛り上げるには、表現力も大事な要素です。
「メラビアンの法則」の通り、人が言語(言葉・話の内容)以外の非言語からも多くの情報を受け取ります。

  • 適度なジェスチャーを使う
  • 表情豊かに話す
  • 声の抑揚や間、緩急をつける

こうした非言語の表現を加えた話と、まったく非言語を意識しない話を比べれば、どちらの方が深みや奥行きが増し、相手に印象を残すかは明白です。

話に表現力をつけていくポイントは・・・

  • 自然な表情やジェスチャーを心がける
  • 相手の表情や反応を見ながら話す

TVドラマや映画で役者の演技が下手だったり、オーバーだなと感じてしまうと、ストーリーよりもその演技の不自然さに気が取られてしまった・・・。
そんな経験がありませんか?

日常の会話の中で、ドラマチックに話しをする必要はありませんし、聴き手が無表情なのに、演技がかった口調で話し続けていてはドン引きされます。

普段、何も意識せずに話をしている時よりも、ほんの2~3割増しくらい表情や声の抑揚を豊かに話すこと。

そして相手の表情の豊かさやリアクションの大きさを見ながら、相手に合わせてこちらの表現も強弱をコントロールしていくとよいでしょう。

4.【上級編】会話の幅を広げ、質を高める3つの方法

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4-1.VAKモデルで五感に訴え、会話に鮮明な印象を残す

心理学NLP(※)の「VAKモデル(表象システム)」を会話に取り入れることで、
臨場感あふれる話や、鮮明で強いインパクトを相手に残すような話になり、
さらには「コミュニケーション」においても意思疎通や情報の伝達をスムーズに
することができます。

私たちは五感「視覚(見る)」「聴覚(聴く・聞く)」「触覚(触れる)」
「嗅覚(嗅ぐ)」「味覚(味わう)」を通して情報を脳へとインプットしています。

心理学NLPでは、「触覚」「嗅覚」「味覚」を、「身体の感覚」として1つにまとめ、
五感を以下の3つに区分しています。

  1. 視覚(Visual)
  2. 聴覚(Auditory)
  3. 身体感覚(Kinesthetic)

これらの3つの頭文字をとって「VAKモデル」と言います。

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そしてこのVAK3つの感覚の中でも、人それぞれ情報をインプット/アウトプットするために優位(得意)な感覚があります。

優位感覚 特徴
視覚優位 イメージを描くことや見た目から情報をインプット/アウトプットすることが得意。「話が見えない」「鮮やかな」などの見た目やビジュアルに関する表現を使うことが多い。
話しのテンポが速い、身振り手振りが大きい、目線が上を向きやすい など。
聴覚優位 話や耳から得る情報をインプット/アウトプットすることが得意。
「話のリズム」「耳ざわりの良い」などの聴覚・音に関する表現を使うことが多い。
言葉を大切にし、論理的。音楽を聴いたり電話で話したりすることが好き、目線が左右に動きやすい など。
身体感覚優位 体感・身体表現で情報をインプット/アウトプットすることが得意。
「重い話」「~~のような感じ」などの身体感覚に関する表現を使うことが多い。
話すテンポは遅い。感触や感じに興味を持つ。視覚優位の人よりも、相手と近い距離に立とうとする、目線が下を向きやすい など。

各優位感覚の主な特徴は上記の図の通りで、会話や身振り、目の動かし方などから相手の優位感覚を知ることができます。

そして聴き手が優位な感覚で情報を受け取れるように話し手が伝えることで、聴き手はより鮮明に、正しく情報をインプットすることができるのです。

【視覚優位】な人に、VAK話をわかりやすく伝えるなら、図や絵に描いて伝える、ジェスチャーを加えるなど、ビジュアルに訴えることや、鮮明にイメージできるような言葉の描写で伝えることが有効です。

【聴覚優位】な人に、より話をわかりやすく伝えるなら、言葉そのものを、声の抑揚やトーンなどでより臨場感を伝えることや、擬音語での表現を加えるなど、聴覚にうったえるような言葉の描写が有効です。

【身体感覚優位】な人に、より話をわかりやすく伝えるなら、あたかもその体験をしているかのような描写や、身体を動かしてもらうなどして伝えることが有効です。

※NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略。1970年代のアメリカで生まれた心理学。当時ベトナム戦争帰還兵のトラウマ治療において非常に高い成果を出す3人の天才的セラピスト(催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア)の治療法を、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが研究し体系化した。別名「脳の取扱説明書」とも言われる。現在では、セラピーの現場だけでなく、トップアスリートや政治家、ビジネスマン、学生らにも広く学ばれるようになった。

4-2.ダブルバインドの質問で会話を導く

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「ダブルバインド」とは、ミルトン・モデルという催眠言語のパターンの1つです。
こうした高度な質問によって、こちらが望む方向へと会話を進めたり、こちらが望む答えを相手から引き出すためにも使うことができます。

例えばあなたが、今日あった女性(男性)と次に会う約束をしたいとします。
つまり、次会う約束を取り付けることがゴールです。

ここで、失敗する確率を高めてしまうのが、「Yes」か「No」で答えられる以下のような直接的な質問です。

「次もまた会いませんか?」

この質問から相手に与える選択肢は「Yes(会う)」か「No(会わない)」かです。
これでは、相手次第でゴールが変わってしまうことになります。

そこでダブルバインドを使い、提示する選択肢に意識を向けてもらうように質問します。

「次会うなら、映画がいい?それとも食事がいい?」
これに対して、相手は「映画」か「食事」かを天秤にかけることになります。

結果、相手がどちらを選択したとしても、あなたのゴールは達成することになります。
ダブルバインドの質問は、ゴールが得られていることを前提とした、間接的な選択肢を与えることで、高い確率であなたの想定内で会話やものごとを進めることができます。

ダブルバインドを使うことによるさらなるメリットには、自らが「選択・決断」をしたという事実や納得感が相手にあることです。

映画か食事かの選択肢しかなかったものの、断ることもできたのに、自ら次の約束をしたのですから、そこに不快感があるわけでも、無理を言われた不満があるわけでもありません。

人に仕事を依頼する時や、相手にこのように動いて欲しいといった時。
納得感を与えながら、人がいつの間にか動いてしまう・・・という上級の方法です。

4-3.ユーモアを取り入れる

持って生まれたセンスだと思う人もいるかもしれませんが、ユーモアのセンスを磨くことは可能です。

そもそもユーモアというのは、会話(や文章)、気配りでその場の空気を和ませたり楽しませること。下品なジョークや体を張って笑わせる、ということではありません。

創造性や柔軟性が高く、そして周囲へのサービス精神がなければユーモアに富んだ会話はできませんから、それができる人というのは、頭の回転が速く気の利く人と周囲からも捉えられます。
結果、その場(会話)での主導権を持つことにもつながります。

とはいえ、最初から気の利いたことを言おうと気負わずに、「相手に楽しんでもらおう」という気持ちで会話を心がけることが大切です。
少しずつ会話の中に笑いにつながる要素を取り入れながら、ユーモアセンスに磨きをかけていきましょう。

会話にユーモアを取り入れるポイントは・・・

・緊張を高めてほぐす

張りつめていた空気が緩んだ時、人は安堵感で笑うと言います。
緊張に包まれた空気を和ませることもそうですが、あえて緊張感を作ってから和ませる、というのも1つの方法です。

あるオーディション番組でのことです。
会場は満場一致で当然あの人が賞を取るだろうと、発表を待つまでもない空気でした。
そこでプレゼンターの男性が受賞者の名前が載った封筒を開いて、一瞬「えっ」と息飲むしぐさをした時に、会場が凍りついたようになりました。

それは彼の演出で、結局は予定調和の名前を告げるわけですが、そこには大きな笑いや、そうした演出で人を楽しませた彼に対しての拍手も起きました。

・うんちくは人の受け売りに

うんちくや名言、専門的な話など、知識レベルの高い話を語る時に、他の人の受け売りにしてしまうことです。
会話の中で、自分が詳しい話題になると、ついつい知識を話してしまいがちですが、それではただの知識自慢や上からの押しつけに思われて、場の空気も白けてしまうことがあります。

「ワインって実は~~で・・・」とうんちくを披露した最後に、「って語るとモテるって、バーのマスターから教えてもらった(笑)」と受け売りにする。

「ある研究でわかったことなんだけど・・・」と専門的な話をした最後に、「さっき電車の中吊り広告に書いてあったんだけどね(笑)」と受け売りにする。

あたかも自分の知識だと披露するのではなく、役立つ話や真面目な話をしながらも、最後に和ませることができます。

会話にユーモアがあると、お互いにその会話のやり取りを楽しむことができます。
相手のことを楽しませようという気持ちと、柔軟な発想や時には妄想や想像力が欠かせません。
そして何より、自分も楽しむ遊び心を持つことで磨きをかけていきましょう。

5.まとめ

会話力は、表現方法やコミュニケーションの1つの手段だけでなく、私たちがどのような人間関係を築いていくかを左右します。
そして会話によって、私たちはどのような人物にみられるかにも影響します。

今はまだ会話が苦手という人も、日々の会話で少しずつ積み重ねていくことで、必ず会話力は向上します。
3つのステップと基本の8つの方法を参考に、会話を自在に操るような「上級レベル」を目指して実践していってください。

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