
仕事、プライベート、人間関係など、
人は、あらゆる側面において「悩み」に直面します。
特に、仕事や私生活に大きな変化があったり、
自分自身が「変わりたい」と感じる人生の節目において、悩みは訪れるものです。
悩みの渦中にいる間は苦しいもの。
そこからいち早く抜けるためにこの記事では、
さまざまな面で起こる悩みを解決するための考え方や、具体的な方法をお伝えします。
単なる概論ではなく、ところどころに心理学NLP(※)や
脳科学の要素を取り入れた効果的な方法です。ぜひ、ご活用ください。
目次
1.悩みとは?
あなたはご存知でしょうか?
「悩みは解決できるだけでなく、あなたの成長に変えられる」ことを。
あなたが手にする結果を変え、人生の充実感や満足度を高めてくれます。そして強力な悩みほど、人生の転換期に起きやすい傾向があり、人生をより良くするきっかけになります。
そこでこの章では、悩みをどのように捉えることができれば、成長や望んでいる結果につながるかについてご紹介します。
1−1.悩みは成長のために存在する
悩みとの対峙が起きるとき、私たちの心は無意識に「変わろう」としています。
悩みと向き合うときというのは、これまで生きてきた中でつくられた不要な思い込みを手放すタイミングであったり、あるいは、人生における次のステージに上がるタイミングであったりするのです。
例えば、もしもあなたが以下のように感じたら、
- 成長したい
- もっと高い成果を出したい
- 現状に満足できない
- 今の自分に不満や苛立ちを感じる
- 上のステージに行きたい
- もっと幸せになりたい
など
成長するための課題として、あなたの前に現れていると考えることができます。
つまり、悩みが現れたときは、成長のタイミング。「より良いほうへ向かいなさい」というサインなのです。悩みは、人生を豊かにするために存在します。そのため、悩みを成長に変えた先には、「あのとき、悩んで良かった」「いい経験をした」と思えるような、より良い未来が待っています。
1−2.強力な悩みは人生の転換期に起きる
いわゆる「試練」のような強力な悩みは、人生の重要な転換期に起きます。
例えば、「もう立ち直れないのではないか」と思うほどのひどい失恋のあと、しばらくして出会った異性が、失恋相手よりもずっとすばらしい人で、そのまま結婚し、生涯のベストパートナーになる、といった具合です。
また、悩みは「今のままでいいのか?」という問いかけでもあります。
例えば、こんな話があります。
ある重要なプロジェクトに向けて、バリバリと仕事をしていたビジネスパースンが、ある日突然、仕事中に倒れ、入院を余儀なくされます。彼は、精魂こめていたプロジェクトに関われなくなり、心底落胆し、しばらくは抜け殻のようになってしまいます。
そして同時に、以下のような悩みを抱えました。
- 身体が思うように動かない
- 体力が落ち、無理がきかない
- 集中力や頭の回転が落ちた
- 思い通りの人生を生きる自信がない
など
しかし後日、検査の結果が出て、心臓に大病が潜んでいたことがわかり、手術をすることになりました。彼があのまま仕事をしていたら、命が危ぶまれたかもしれません。
また、病気による休息期間をとることは、以下のようなプラスを生みだしました。
- 妻や子供と過ごす時間が増えた
- これまで見えにくかった子供の成長を直に感じることができた
- 妻への感謝や愛情が増し、絆が深まった
- すでに手にしていた幸せを実感できた
- 家族全員の絆が盤石になった
など
そして手術は無事に成功し、その後彼は、「家庭が何よりの基盤」という意識のもと、家族を大切にしながらバランスよく仕事ができるようになりました。
こうしたように、長い目で見て、あとから振り返ると、悩みや苦しみがきっかけになり、その後の人生が良くなることが往々にしてあるのです。
1−3.悩みは解決できる
悩みは、必ず解決できます。「乗り越えられない試練はない」とはよく言ったものですが、適切な捉え方や考え方、解決方法を学ぶことで、自分の力で解決に導き、乗り越えることができます。
悩みの渦中にいるときは、不安、恐れ、怒り、嫉妬、苛立ち、自信の無さ、等々、ネガティブな感情にとらわれやすくなります。感情にとらわれると、出口の見えない迷路にいるかのように、不穏な状態から出られないかのような不安に陥ります。
沸いてくる感情を抑えることは難しいので、いったん受け入れつつも、「必ずや解決できる」という意識を、暗闇のなかの灯りにしてください。
2.悩みを解決する9つの方法
ここから、悩みを解決する具体的な方法をお伝えします。
目にとまった箇所から読んでいただいてもいいのですが、最初に2−1~2−3を、順番どおりに取り組むことがベストです。
2−1.悩みの具体化
まずは、「この悩みは、どのようなものであるか」と、悩みを具体化します。
悩みに感情が揺さぶられているときほど、問題が具体的に把握できていないことがほとんどです。自分でも何が悩みなのか、具体的にわかっていない状態です。
しかし、悩みを具体的にするほど、今抱えている課題や、解決のための具体的な行動が明確になります。そのために、自分に質問を投げかけ、その答えを書き出してみましょう。
【解決に向けて、悩みを具体化する質問】
例:「自分は職場の人に嫌われているのではないかと思う。職場の人と、うまくコミュニケーションがとれず、会話が弾まない」というケースでご紹介します。
- 今、何に悩んでいるのか?
⇒「職場の人に嫌われている気がして辛い」 - 本当に悩みなのか?
⇒「いや、嫌われていると思い込んでいるだけかもしれない」 - 何が問題か?
⇒「職場の人との会話が弾まない」 - 本当に問題なのか?
⇒「“会話が弾んでいない”あるいは“会話が弾まないと嫌われる”と思い込んでいるかもしれない」 - その悩みがあることで、どんなデメリットがあるのか?
⇒「職場の人とのコミュニケーションに気を遣ってしまい、仕事がはかどらない」 - 本当に悩むほどのものか?
⇒「いや、会話が弾まなくても、仕事は進められる」
2−2.ゴールを明確に描く
何が悩みなのか、問題点はどこなのかが明確になったら、次は「叶えたい未来」を明確にすることです。どんな状態を手にしたいのか、自分の叶えたい未来が、120%叶っている状態を描きます。
なりたい状態にフォーカスするのが、悩みや問題の解決、目標達成の基本です。
悶々と悩む代わりに、「これからどうなりたいのか?」というゴールを明確にするのです。
脳や無意識は「意識を向けたことへ方向づけられる」という特徴があるため、ゴールを描くことで、必要な情報に気づけるようになります。
例えば以下のようにです。
もしも、「この夏は、富士山に登ろう」と決めたとしたら、
- 駅などで富士山のポスターをよく見かける
- 書店やインターネットで、登山に関する情報に目が止まる
- 友人とのふとした会話のなかで、必要な情報を得られる
など
目標達成に必要な情報が、集まってきます。
2−1の例で言えば、「会話に自信がつき、職場の人とのコミュニケーションが良好になり、自分は好かれていると感じる。その結果、仕事も円滑にすすむ。」というのが、叶えたい未来が120%叶っている状態です。
2−3.選択、決断、行動
悩み解決のための最も大切なポイントは、今とは違う未来を自ら選択し、「必ず叶えたい未来を手にする」と決断することです。変わる覚悟をするのです。
「変わる」と決断した瞬間から、思考や行動のパターンがより良いほうへ切り替わり、感情のコントロールができるようになり、悩みが悩みではなくなります。
すると、手にする結果も変わるのです。
今、目の前にある悩みは、これまでの思考・行動パターンから生じた結果です。
しかし、未来の可能性は無限です。自ら変わろうとすることで、2−2で描いたゴールのように、叶えたい状態を手にすることができるようになります。
そして行動です。
叶えたい状態を手にできない人の特徴の1つは、ゴールを決めて満足し、必要な行動を取れていないことがあげられます。そのため、選択や決断と、行動はセットで考えるのがベストです。
具体的には以下を行いましょう。
1.具体的にどのような行動をするかを決める
悩みを解決するために、具体的にどのような行動をするかを決めます。箇条書きで書き出してもよいでしょう。
例:会話に自信をつけ、職場コミュニケーションを円滑にするために
- 会話術の本を読む
- 会話術の本から、すぐにできそうな項目を実践する
- 職場では、笑顔、柔和な表情を心がける
- 自分から挨拶し、ひとことでも会話する
- 対人関係に心理的ブロックがないか、心理の専門家に相談する
2.まず何を行うかを決め、実践する
ここでのポイントは、いきなり大きなことをするのではなく、すぐに実践できることで、なおかつ難易度の低いことからはじめます。赤ちゃんが、一歩一歩、少しずつ歩けるようになり、成長していくことになぞらえて、これを「BABYステップ」と呼びます。
目標達成まで、段階を踏みながら確実に進むための、「はじめの一歩」を決めましょう。そのための効果的な質問を以下にご紹介しますので、ご活用ください。
【はじめの一歩を決めやすくする効果的な質問】
- 今からできる、はじめの一歩は何だろうか?
- もしも今からできる、はじめの一歩があるとしたら何だろうか?
2−4.悩みと自分を切り離し、客観的な視点を持つ
悩みの渦中にいるときに、陥りがちな状態があります。
例えば、以下のようなものです。
- 自分=悩みのように、悩みに飲み込まれてしまう
- 今の状態を客観的に見ることができない
- 視野が狭くなり、思考が狭まる
- ネガティブな思考や感情から抜けられない
- たくさんのあるはずの選択肢に気づけず、可能性や行動が限定される
- ちょっとしたことが大きなマイナスに見える
- 行動できなくなる
など
こうした状況に陥らないようにするためには、自分を客観視することが大切です。
悩みの中にいるのではなく、悩みと自分とを切り離し、「もし、これが他者の悩みだったとしたら、どんな解決策があるだろう?」など、客観的な視点で見るように意識します。
そして客観視することで、悩みが悩みでなくなっていきます。
例えば、
- 悩みを解決するためのアイデアを見つけやすくなる
- 「悩むほどのことではない」と考えることができる
- 具体的な行動を起こしやすくなる
など
そのために、悩みと自分とを切り離し、客観視するための手段として、心理学NLPには、「他者の視点に立つ」という方法があります。つまり第三者です。
例えば、
- 同様の問題を解決したことのある人
- 知恵のある人
- その道の一流と言われる人
- 尊敬する人
- 偉人
など
この「第三者」というのは、架空の人物でも構いません。大切なのは、他者の視点で俯瞰することです。目の前に悩んでいるあなたが相談しに来ていると想像し、第三者になりきって、アドバイスやメッセージを伝えましょう。
不思議と、これまでの自分になかった言葉や発想が出てきたのではないでしょうか。そこから悩みを解決するための思考や行動を生みだしやすくなります。
また、実際に、信頼できる第三者に話を聞いてもらうことも有効な手立てです。ただし、否定をせずに話を聞いてくれる人を選びましょう。
【補足】
以下のような質問を使うことでも、客観的な視点を得ることができます。
先ほどの第三者の人を思い浮かべ、「もし、〇〇さんだったら」と考え、以下の質問に答えます。
例:「もし、スティーブ・ジョブズなら、この状況をどのように捉え、考え、行動するか?」
- 悩んでいる自分を見て、どのように捉え、考え、行動するか?
- 悩みや悩みの正体(人や出来事)を、どのように捉え、考え、行動するか?
他にも、「理想的な未来を手にした自分なら、今の状況をどのように捉え、考え、行動するか?」と質問するのも効果的です。
2−5.悩みをリソース(プラスの要素)に変える
悩みとして現れた出来事は、それがどんな出来事であっても、プラスの面とマイナスの面を持ち合わせています。
例えば、「お気に入りの時計を失くした」という出来事であれば、マイナス面は「大切な時計を失ってしまった」という落胆であり、プラス面は「新しい素敵な時計を買おう」という希望です。
このように、両面あるにも関わらず、悩みにはまり込んでいるときは、出来事のマイナス面にばかり執着しています。執着から離れるために、悩みから一歩離れ、その全体像を見てみましょう。すると、プラス面・マイナス面、両方が見えるはずです。
そして両方が見えたら、プラス面に意識を向け、「ここから得るものは何だろう?」という視点で捉えてください。悩みを【成長の材料】に変換するのです。
それでは、悩みのプラス面に意識を向け、成長の材料にするための質問をご紹介します。
- この悩みや出来事の良い点があるとしたら何か?
- この悩みや出来事にプラスの意味があるとしたら何か?
- この悩みや出来事から学んだことがあるとしたら何か?
- この悩みや出来事から得たものがあるとしたら何か?
- この悩みや出来事が教えてくれているメッセージがあるとしたら何か?
- この悩みや出来事では使えなくても、別の場面なら役立つプラスの材料はないか?
悩みを成長の材料に変えるのは、かなりパワフルで、効果的な解決方法です。
意識が明るいほうへと向かい「この悩みがあってよかった!」とすら思えてくるのです。
2−6.思い込みを変える
悩みを必要以上にマイナスに捉えてしまうとしたら、その原因となるのが思い込みです。「ビリーフ」です。
ビリーフとは、それまでの経験によってつくられた「思い込み」や、自分で「これが正しい」と思い込んでいる考え方のことです。
その中でも、悩みに大きく影響するのが以下のようなビリーフです。
- 私は能力がない
- 私にはできない
- 私には価値がない
- 私には相応しくない
など
このようなビリーフに、私たちの感情や思考、行動は大きく影響を受けています。
例えば、「私にはリーダーにふさわしくない」というビリーフがあると、無意識に「目立つことを避ける」「自分の意見を言わない」など、結果を出せない人が取る行動を選択してしまいます。
つまり同じ出来事でも、どのようなビリーフを持つかで、悩みにもなればチャンスにもなります。しかしビリーフを書き変えることで、悩みそのものがなくなり、今までとは違う、本当に必要な思考や行動を生みだすことができます。
それではビリーフを変えるための方法をご紹介します。
以下を参考にして、あなたが叶えたい状態を声に出しましょう。
- 私はリーダーとして結果を出す能力がある
- 私ならリーダーを務められる
- 私はリーダーになってもいい
- 私はリーダーにふさわしい
- 私はリーダーだ
など
言葉にして、しっくり来る場合は、毎日最低1回、できれば1日5回は、その言葉を声に出しましょう。そうして自分に馴染ませることで、思考、感情、行動がじわじわと変化していきます。
しかし、声に出してもしっくりこないなど、上記の方法では上手く行かない場合は、下記の記事をあわせてご覧ください。ビリーフは心の深い部分に根づいているため、強いビリーフを変えるためには専門的な方法が必要になります。以下にまとめていますので、あわせてご覧ください。
2−7.心理状態を変える
心理状態がプラスかマイナスかは、あなたの思考、感情、行動に大きく影響します。悩んでいたことや、悩みを生みだすような状況に身をおいても、心理状態がプラスであれば、それほど心がマイナスに動くことはありません。
しかし、もしも気持ちが落ちていたらどうでしょうか。
必要以上にネガティブに考え、普段なら解決できるはずの問題を、なぜか大きく捉え、自分で悩みや問題をつくり出してしまいます。
つまり、悩みや問題をつくり出すのも、大きくしているのも、心理状態です。そして心理状態は、ある程度自分でコントロールすることができます。
そこで以下に、心理状態をプラスに変える方法をご紹介します。
1.意図の設定
悩みが関係している仕事や人間関係に対して、「どのように」行動するかが意図になります。意図を設定することで、脳が切り替わり、心理状態も変化します。
例えば、悩みの原因となる問題に対して、以下のように意図を設定します。
(「」の中が意図になります)
- 「心にゆとりを持って」問題に向き合う
- 「前向きな気持ち、柔軟な姿勢」で行動する
- 「じっくり、冷静に、丁寧に」行動する
など
※以下の記事に「意図の設定方法や意味、効果」について、より詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
2.マイナスのイメージを変換する
ネガティブなイメージが浮かんだら、そのイメージを小さくしたり、白黒にしたりして、意識から外しましょう。例えば、失敗するイメージが強い場合、不安や怖れの感情が強くなります。そんなときは、以下のようにイメージを変換しましょう。
- イメージを自分から遠ざける
- イメージを白黒にする
- イメージを小さくする
- イメージが消えていく様子を描く
など
脳と心理状態は密接に関係しているため、イメージを変えるだけで心理状態がプラスやマイナスに変化します。
※この方法は、心理学NLPでは「サブモダリティ」を使った方法の1つとして紹介しています。詳しく内容を以下にまとめていますので、あわせてご覧ください。
3.未来をイメージする
叶えたい未来が叶った状態をイメージしましょう。望んでいる状態を描くことで、脳や無意識がそちらへ方向づけられます。
失うものへ意識が向いていると不安や怖れが強くなりますが、本当に欲しい結果、あるいは得られるものへ意識を向けることで、心理状態が肯定的な状態に切り替わります。
そのため未来をイメージし、叶えたい状態を手にしたとき、以下のように、何が見えて、何が聞こえて、何を感じているかを可能なかぎり明確に描きましょう。
(叶えたい状態として、プロジェクトの成功を例にあげます)
- 何が見える?
⇒ プロジェクトが成功し、仲間やお客様が喜んでいる姿
⇒ プロジェクトの成功がTVでも取り上げられ、ネットでも話題になっている
- 何が聞こえる?
⇒ 仲間の嬉し泣きの声と「歓喜」の声
⇒ 情熱大陸などの番組で、取り上げられ、プロジェクトの価値が紹介されている
- 何を感じている?
⇒ やりがい、充実感、満足度
⇒ 爽快感
⇒ 全身に自信とエネルギーがみなぎっている
他にも体を動かしたり、音楽を聴くなど、気持ちを切り替えられる方法をいくつか持っておくと便利です。
※「未来を描くための方法」や「目標やゴールの設定」に関して、以下の記事により詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
2−8.自分のレベルを1段階、2段階高める
悩むのは、悩みや問題と自分とが、同じステージかその下にいるからです。
そのため、悩みを解決するためには、悩みや問題のある状態よりも1段も2段も上のステージに、自分が登ってしまえばよいのです。
アインシュタインはこう言っています。
「重要な問題は、その問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」
つまり、悩みを解決するには、現在のレベルからの脱却が必要だということです。
上のレベルにいくために、今の自分には、どのような学びや実践が必要かを見極めます。また、誰に学び、どのような環境に身を置くか、ということも重要です。これらを明確にし、行動まで落とし込みます。
以下に意識を向けると、レベルを高めるための具体的な行動を生みだせるようになります。
- メンターに学ぶ
- 最高に幸せな未来の自分に学ぶ
- 一流に学ぶ
- 誰から、何を学び、どんな環境に身を置くかを考える
など
2−9.瞑想や呼吸法
悩みのあまり、マイナスの感情に振り回されそうになったら、瞑想や呼吸法で「感情を落ち着かせる」という方法があります。
感情や意識のコントロールとして、瞑想を取り入れている著名人は多く、インテルなどの大手企業でも、仕事の効率を上げるために、瞑想の時間を取り入れています。
瞑想には、「脳」の全般的な効果を高める作用があり、以下の効果が期待できます。
- 心を落ち着かせる
- 不安が和らぐ
- 緊張が和らぐ
- 衝動をおさえられる
- 集中力を高める
- 意思決定能力が高まる
- ストレスが軽減する
- 記憶力を高める
- リラックスできる
など
【瞑想のやり方】
いろいろな方法がありますが、最終的には以下の基本を押さえた上で、あなたがリラックスして行える方法を見つけましょう。
- 姿勢を整える
- 深い呼吸を10回行いリラックスする
- 目を閉じ、呼吸に意識を向ける
- 集中瞑想(※1)か観察瞑想(※2)を10分以上行う
また、人は感情が乱れると、呼吸が速くなります。マイナスな感情にとらわれたら、まずは大きく深呼吸することを心がけてみてください。
【補足】
※1.集中瞑想 ※2.観察瞑想、あるいは瞑想に最適な姿勢や呼吸法などに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
仕事、プライベート、人間関係など、人生にはさまざまな悩みがあります。
しかし、悩みに対する正しい考え方と方法を学ぶことで、解決し、プラスに変えることができます。
そんな悩みの特徴を以下にあげます。
- 人生の転換期に起きる
- 成長や成果に変えることができる
- どのように捉え、考え、行動するかでプラスにもマイナスにもなる
- 悩みや成長のための課題を教えてくれる
など
このように考えると、悩みは、叶えたい未来にたどり着くための、必要な経験であり、課題と言えます。
そして悩みを乗り越えた後に残るのは、大きな成長を遂げた自分と、そこに広がる新たな景色です。何があっても大丈夫です。「良い結果にする」と決めて、ご紹介した解決法を使いながら、前に進んでくださいね。
※心理学NLPに関しては、こちらの記事もおすすめです。