ここ数年で「HSP」という言葉を耳にする機会が
増えてきました。
いまでは5人に1人が
HSPの疑いを持っていると言われているため、
身近にHSPの方がいらっしゃったり、
ご自身がHSPだという方は多いと思います。
本記事では身近に
「HSP」の方がいる場合の対処法と
自分が「HSP」である場合の
対処法について詳しく書いていきます。
記事に入る前にまず、HSPとは何かについて、
簡単に触れていきたいと思います。
HSPとは、
「繊細な気質を持った人」のことを指します。
このことからHSPは「繊細さん」と
呼ばれることもあるようです。
その特徴としては以下の4つがあります。
- 「物事を深く考える」
- 「刺激を過剰に受けやすい」
- 「共感力が高い」
- 「些細なことに気が付く」
このすべてに当てはまるとHSPと言えますが、
HSPは精神疾患などではなく、
生まれ持った性格・特徴なのです。
HSPについての詳しい特徴やセルフチェックリストが書かれている記事はこちらから
目次
1.身近にHSPの人がいる方の対処法
1章は身近にHSPの人がいる方向けの内容になります。
HSPであることが悪いのかというと、一概にそうではありません。
長所・短所がそれぞれ存在します。
■長所
- 些細な事でも読み取ることができるため、相手の言動から気持ちや考えを察することができる。
- 共感力があるため、気配りをすることができたり、優しく思いやりのある行動ができる。
- 感受性や想像力が人一倍に豊かなため、創造性が高い。
- 限られた情報で色々な角度から物事を見ることができる。
■短所
- 周囲に気を使いすぎてしまう。
- マイナス思考に囚われてしまうことがある。
- 他人の言動を気にしすぎてしまったり、些細なことで傷ついてしまうことがある。
- 過去の失敗をずっと引きずってしまい、行動ができないときがある。
身の回りの環境を整えていくことで、長所の要素を増やしていくことも可能です。
ここからは、HSPの人と上手に付き合っていくための、具体的な対処法4つをご紹介いたします。
1-1.必ず押さえるべきポイント!HSPの特性を理解する
HSPの人との付き合い方として、最も大切なのが相手を理解して寄り添う姿勢です。
以下にHSPでよく見られる特徴の詳細を紹介していくので、HSPについて理解を深めていきましょう。
1-1-1.会話をするのが得意ではない
HSPの人に多く見られる傾向の1つとして、会話をすることが得意ではないことが挙げられます。
ただし、会話をすること自体が嫌いというわけではありません。
HSPの人は「共感力」が人一倍強いため、会話をしている人の感情を敏感に感じ取り、相手に合わせた会話をすることがしばしばあります。
そのため、自分の本当の気持ちを表現することができずに、言葉につっかえてしまったり、上手く返答できないことがあります。
また、会話のテンポが早いと話についていけません。
他の人と同じものを見てもHSPの人はより細かな情報まで感じるため、色々な情報を頭の中で次々と考えていきます。
周囲から見ると反応が遅いと映ることがありますが、そのような時は情報を処理しているのです。
急かしたりせずに、相手のペースにあわせていきましょう。
1-1-2.大きな音や急激な環境の変化が苦手
HSPの人は刺激を過剰に受けてしまいます。
そのため、大きな音や急激な環境の変化が苦手です。
特に怒鳴り声などを苦手とし、決してそれが自分に対して向けられたものでなくても、気分が落ち込んでしまうことがあります。
また、とても敏感で疲れやすいため、急激な環境の変化も苦手とします。
転勤や進学、結婚など環境が変化すると、新しい環境に慣れることに手一杯になってしまいます。
旅行なども環境の変化として捉えられるため、途中で疲れてしまうこともあります。
そのようなときは適度に休憩を取ることや、新しい環境が重なってしまうことは、なるべく避けるようにしましょう。
1-1-3.一人の時間が大切
外からの刺激を非常に受けやすく、様々な情報を受け取ってしまうので、人混みや、ごちゃついた空間にいるとすぐに疲れを感じてしまいます。
例え自分の好きなことをしていたとしても、急激に疲れてしまうこともあります。
そういった時には一人の時間を作ることで、エネルギーを回復させていきます。
もしも、パートナーなどから一人になりたいと言われても、それはあなたと一緒にいるのが嫌なわけではありません。
エネルギーを充電しているのだと理解することで、お互いが気持ちよく過ごすことができます。
1-2.否定しない
HSPの人は自己肯定感が低い方が多いです。
さりげない一言にも傷ついてしまうことがあるHSPの人にとっては、否定をされることで、自分の存在自体を否定されてしまった感覚に陥ってしまう可能性があります。
そして、否定をされると心を閉ざしてしまいます。
会話の中で「でも、」「いや、」といった、否定の言葉を使ってしまう癖がある人は、意図せずに相手を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
コミュニケーションを取るときには、相手のペースに合わせて話を聞き、共感をしていくことで、HSPの人にとって周りの環境を気にせずにいることができる、とても居心地のいい空間を作ってあげることができます。
自己肯定感の状態を知りたい方は、こちらをチェックしてみてください。
→ あなたの人生を無意識に決定づける「自己肯定感」診断テスト
1-3.優しく話を聞く姿勢を持つ
自己表現を苦手とするHSPの人は、自分の気持ちを話せる相手はとても少ないことが多いです。
気付かないうちに頑張ってしまっていたり、無理をしてしまうことが多いので、近くで優しく話を聞いてくれる人の存在はとても重要です。
そして、話を聞く時には以下のポイントが大切です。
- 相手のペースに合わせて話を聞く
- 否定は絶対にしない
- 解決策を提示するのではなく、話を聞き共感を示す
本当の気持ちを話してくれるようになると、より相手に寄り添った対応ができるようになります。
1-4.気を遣いすぎない
HSPだからと言って、気を遣いすぎる必要はありません。
こちらが気を遣っていることは、HSPの方にも伝わるものです。
ですから、必要以上に気を遣いすぎてしまったり、周囲の人と差別化しすぎてしまうと、「自分は周りに迷惑をかけてしまってる」と思い、かえってストレスに感じてしまう可能性があります。
相手がHSPだということを認識して寄り添うことは、とても重要ですが意識をしすぎてしまわないように注意が必要です。
静かに見守り、陰からサポートをしてあげましょう。
【番外編】注意したい声かけの例
HSPの方と話す際に、避けたほうがいいとされる言葉があります。
何気ない一言や、深い意味はなく放った言葉でも、HSPの方を傷つけてしまう可能性が高いです。
特に以下のような言葉は、避けるようにしましょう。
■感覚についての言葉
- 気にしすぎ
- 神経質すぎる
■時間についての言葉
- 早くして
- 遅すぎる
■強制をさせてしまう言葉
- もっと頑張ろう
- ○○するべき
■HSPやその方の状態について
- 病院で診たほうがいい
- 治療しないと
アドバイスとして言ったつもりでも、HSPの人がその言葉を受け取ると、強制をされているように感じてしまったり、HSPである自分を否定されているように感じてしまいます。
上記で紹介した言葉と同じニュアンスを持った言葉は、避けるようにしていきましょう。
その他にも、冗談を冗談として受け取りにくい方もいらっしゃいます。
私のパートナーもHSPでして、過去には冗談を言ったつもりが、相手を傷つけてしまったという経験もあります。
そのため、相手に伝わりやすい内容かどうかを考えたり、純粋にお互いに笑いあえるような会話ができるように心がけています。
参考文献:
- 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 著者:武田友紀
- 【HSPチェックリスト付き】鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ) 著者:イルセ・サン ,翻訳: 枇谷玲子
2.自身のHSPへの対処法
本章ではHSPである方が、どのようにHSPと付き合っていけばよいか、その対処法をご紹介します。
自分にあったものを無理なく実践してみてください。
2-1.自分の特性を理解する
HSPである自分の特性を理解することがとても重要です。
まずは、「自分は繊細である」ということを知っていく必要があります。
また、同じHSPであっても人により、特性は異なります。
そのため、自分の特性を知るためには、HSPのチェックリストをいくつか行って、最も当てはまる特性をピックアップしていくなど、自己分析をすることがおすすめです。
特性を理解することができれば、自分にとってマイナスな状況に遭遇しないように、先回りした行動ができるようになります。
そして、HSPの正しい知識を持つことで、HSPの長所の部分を最大限活用していくことも可能になります。
2-2.周囲の人に打ち明ける
自分の特性を理解することができたら、周囲の人にそれを打ち明けるのも、あなたが生活をしやすくなる方法の1つです。
周囲に打ち明けることは勇気のいることだと思います。
しかし、HSPは生まれ持った性格であるため、恥ずかしいことではありません。
きっと周囲はあなたがHSPであることを受け入れてくれるでしょう。
自分で少しでも生活を送りやすい空間を作っていくことで、あなたの悩みを減らしていくことができます。
2-3.HSPの能力を楽しむ
前述しましたが、HSPであることは悪いことでも恥ずかしいことでもありません。
自身がHSPであることを受け止め、その特性を理解することで、デメリットの部分を少なくし、メリットの部分を大きくしていくことができます。
あなた自身のHSPの捉え方を変えていくことで、快適に楽しく過ごせるようになるかもしれません。
3.より上手に付き合っていくためには
HSPとひとくくりにしても、その内容は十人十色です。
どのような特性を持っているのか理解を深めることで、より上手に付き合っていくことができます。
特性を見つけるのが難しい人は、もしかしたら情報を主観的に見てしまっている可能性が高いです。
目の前のことに集中しすぎてしまうと、視野が狭くなってしまい、見えるものも見えなくなってしまうのです。
そのような場合には、「自分の姿を遠くから見る」練習をすることをお勧めします。
写真や映像で自分を見ているようなイメージです。
意図的にできるようになると、自分・周りの人・周囲の環境を、同時に客観的にみることができます。
それにより、HSPの方の言動について理解ができるようになったり、ご自身がHSPの場合は、客観的に物事を見る癖をつけるだけでも、直接的な刺激を受けにくくなり、生きやすくなります。
これは心理学NLPで「ディソシエイト」と呼ばれる手法です。
この他にもNLPでは、物事の捉え方自体を変えていくなど、HSPの対処に用いることができる手法が多くあります。
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