ビジネス・仕事

【ドラッカーの全て】5分でマネジメントから名言までを解説

ピーター・ドラッカーという名前は、
誰しも一度は聞いたことがあるかも知れません。

マネジメントで役立つことはもちろん、
ドラッカーは仕事のあらゆる分野で
使える考え方を発信しています。

この記事では、マネジメントだけにとどまらない
仕事に活かせる内容や名言について、
ご紹介していきます。

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1.ドラッカーってどんな人?

まずは、ドラッカーについて、
簡単にご説明いたします。

ピーター・ファーディナンド・ドラッカーは、
オーストリア出身の
経営学者・経営コンサルタントです。

大学で法学の博士号を取得後、
イギリスの投資銀行で
証券アナリストとして活躍しました。

1937年に、アメリカへ移住して
大学教授を務め、

アメリカ国籍を取得して以降、
この地で生涯を終えました。

人類史上初めて
マネジメントという分野を体系化した人で、
「マネジメントの父」と呼ばれています。

また、ビジネスの場面で
マネジメントという言葉を初めて使った
「マネジメントの発明者」とも言われています。

ドラッカーは
「自分は社会生態学者である」と言っており、

並外れた知識量を元に
論理と直感で物事の本質を見極める力は
経営学者の中でもトップと言っても過言ではありません。

そんなドラッカーの考え方は
没後も、マネジメントの分野だけではなく
仕事のすべての分野で影響を及ぼしています。

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2.ドラッカーが生み出した用語や概念

ドラッカーは様々な用語や概念を
生み出しています。

皆さんもいくつかは耳にしたことがあると思います。

一部ですが、下記に記載いたします。

ナレッジ
マネジメント

知識を共有して活用することで、新たな知識を創造しながら経営を実践すること。

ベンチ
マーキング

同じプロセスに関する優良・最高の事例を分析し、業務効率向上へとつなげる経営手法。

コア
コンピタンス

他社に真似できない核となる成功を生み出す能力。

分権化

取締役や部長、課長クラスの組織の中位者が一定の権限を持っている組織。

自己目標管理

全員のビジョンを方向づけ、個の強みと責任を全開させるためのもの。

民営化

国および公企業の事業を民間経営に管理を移すこと。

3.「マネジメント」で有名なドラッカー

ドラッカー著の「マネジメント」
みなさんご存知でしょうか。

マネジメントの古典と言われている本で
日本では100万部以上売り上げており

ユニクロの柳井正さん、
スターバックスのハワード・シュルツさん、
経営コンサルタントの大前研一さんも学んでいる

世界で1番読まれている本です。

「マネジメント」を読んだことが無い方も
岩崎夏海さん著の
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

通称「もしドラ」に目を通したことがある方は
多いかも知れません。

高校の女子マネージャーが
ドラッカーの「マネジメント」を読んで、
甲子園を目指すという内容で、

分かりやすく「マネジメント」の
大事な要点を学べるので
興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。

4.ドラッカーのマネジメント論

さて、ドラッカー著の「マネジメント」では
どんな事が書いてあるのか

また、どのように自身の仕事に
役立てていくのかのヒントを
お伝えしていきます。

4-1.マネジメントの目的

マネジメントの目的は、
「成果を出すこと」です。

利益を作ることではないのかと考える方も
多くいらっしゃるでしょう。

たしかに、利益を出すことは
会社の存続させるために重要ですので
経営者は常に利益を意識しなければいけないと思います。

しかし、利益だけを追求してしまい
お客様が二の次になってしまっていることは
ありませんか?

このような状態が続けば
お客様や社会から非難される事態を
招く可能性があります。

利益を最大化することではなく
お客様を満足させることにフォーカスすることで
結果的に利益が上がる仕組みが出来上がります。

つまり、利益は、「企業の目的」ではなく、
「企業の目的を果たすための条件」の1つに
なるというわけです。

どうすれば満足していただけるかを追求して
バランスよく利益を生み出していくことが大事
だと
ドラッカーは言っています。

4-2.企業の目的

では、企業の目的はなんでしょうか。

それは、「顧客を創造し維持することにある」
ドラッカーは説いています。

その企業を創造する方法は
下記、2つあります。

①マーケティング

:お客様を集めて商品やサービスをたくさん売る取り組みのこと。

企業に成果をもたらすためには
まずは、マーケティングが必要です。

ドラッカーが定義するマーケティングとは
売り込みを一切しないこと」です。

売りたい商品を売るのではなく、
お客様は何を買いたいのかを考えて
顧客の欲求に常に応えることで

売り込まずとも、
自ずと売れるという仕組みが作られます。

②イノベーション

:これまでに存在しなかったものを生み出して大成功に導くこと。

より良い物やサービスを創造することです。

すなわち、今までのやり方からガラリと変えて
新しい何かを始めるということ
です。

古いもの、死につつあるもの、
流行らなくなったものを計画的に
捨てることで

新たな考えやものを創造する余地が
できるという仕組みです。

また、新しい用途を生み出すことも
イノベーションだとドラッカーは言っています。

これら2つを効果的に行うために
マネジメントが必要になってきます。

4-3.マネジメントの3つの役割

①特有の目的と使命を果たす

目的と使命を働く仲間に明確にし、
組織の共通の目標はもちろん、
その組織の目標に沿った個人目標を設定します。

「特有の」「自組織でしかできない」
目的と使命を徹底して追求する姿勢が
成果を上げる上で不可欠です。

②働く人を活かして、成果を上げる

働く人が働きやすい環境を作ることが
成果を出す上で大切です。

ついつい企業は利益を得ることに
意識が向いてしまいますが

そこで働く人たちに仕事を通じて
自己実現できる機会や対価・地位を与えて、
マネジメントすることにより、

一人ひとりの強みを業務に活かせるようになり、
成果を上げることが可能になります。

全員が自己実現を達成できるように
誰もが働きやすい環境へ整えていきましょう。

③社会問題に貢献する

会社や個人だけでなく
社会にも配慮したエコロジカルな
貢献が必要です。

そのため、掲げる目標が達成されるということは、
最終的に社会貢献に繋がらなければ意味がありません。

社会に貢献できない、
あるいは責任を果たせないとなった
とたんに存続が危ぶまれている企業を
私たちもしばしば目にしていると思います。

社会に貢献するということは
目的を達成する上でも必要になってきます。

また、社会的貢献を果たすことで、
組織の信頼性を高め、
社員のモチベーションにも繋がることがあります。

一緒に働く人のためにも
社会に貢献することは必要な役割に
なってくるということです。

上記の3つがマネジメントの役割だと
ドラッカーは説いており

これらを疎かにすると
基本と原則に反するものは例外なく破綻する
とも言っている非常に重要な部分になっています。

4-4.マネジメントに必要な5つのポイント

目標を設定したら
達成させるための組織を作らなければいけません。

そして、その組織を最大限に機能させられるように
メンバーとコミュニケーションをとりながら
動機づけを行い、結果を評価をして

人材を成長させていくことで
マネジメントは機能していきます。

このようにマネジメントで必要な
ポイントを5つご紹介いたします。

  1. 目標を設定する
  2. 組織化する
  3. コミュニケーションを図る
  4. 評価する
  5. 人材を育成する

①目標を設定する

目標を設定しないことには
何も始められません。

何をどう始めればいいのか
明らかにするためにも
マストになっていきます。

例えば、どこへ向かうにしても
行き先が決まっていないと
一歩も踏み出せません。

もし、適当に進むとするなら
ギャンブルのような賭けに
出ることになってしまいます。

方向が当たっていればラッキーですが
外れていた場合、かなりの
タイムロスは否めません。

何を始めるにも
目標を設定することから
始めてみてください。

②組織化する

チームで最大限の力を発揮できるように
それぞれの強みを知り、伸ばしていきます。

ドラッカーも
「成果を上げるものは強みに集中する。」
と、言っています。

弱みではなく、強みにフォーカスして
組織で成長していきましょう。

③コミュニケーションを図る

コミュニケーションを取ることが
大事だということは、
皆さんも周知の事実です。

信頼関係、
心理学NLPではラポールと言いますが
ラポールを築くことで
人間関係がスムーズになっていきます。

1番当たり前に見えて
1番重要なことだと言っても
過言ではありません。

近年、パワハラなどの問題が多いですが
これが起こる原因といたしまして
ラポールが築けていないことがあげられます。

しっかりコミュニケーションをとり
ラポールを気付いて、働きやすい
環境・関係にしていきましょう。

④評価する

メンバーのモチベーションを保つために
評価することは非常に重要なパートになります。

評価が適切でないと、
メンバーのモチベーションの低下に
繋がってしまいます。

適切なフィードバックを伝えて
メンバーがベストパフォーマンスを
発揮できるように促すことも大切です。

⑤人材を育成する

人材は会社の財産です。

この財産を輝かせることも
仕事の1つです。

育成には継続学習が効果的です。

自分自身も含め
個々のスキルアップをサポートして
強みを活かしていきましょう。

4-5.マネジメントで活かせるドラッカーの名言6選

書籍「マネジメント」では、多くの名言が
書かれています。

良いなと感じたものがあれば、
ぜひあなたの仕事にも、取り入れてみてください。

①マネジメントとは人のことである

マネジメントとは、人にかかわるものである。

その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。

②人が成果を出すのは強みによってのみである

人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。

弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。

強みに集中し、卓越した成果をあげよ。

③強みは当然とできるもので気づかない

知っている仕事はやさしい。そのため、自らの知識や能力には特別の意味はなく、誰もがもっているに違いないと錯覚する。

逆に、自らに難しいもの、不得手なものが大きく見える。

④他社との比較で自社の強みを見つけ出す

他社はうまくできなかったが、わが社はさしたる苦労なしにできたものは何かを問わなければならない。

同時に、他社はさしたるくろうなしにできたが、わが社はうまくできなかったものは何かを問わなければならない。

⑤組織の目的は、人の強みを爆発させ、弱みを無くすこと

人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。

人は弱い。悲しいほどに弱い。
問題を起こす。人とは費用であり、脅威である。

しかし人はこれらのことゆえに雇われるのではない。
人が雇われるのは、強みのゆえであり
能力ゆえである。

組織の目的は人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

⑥凡人が非凡な働きをできる組織が目指すべき組織である。

組織の優秀さとは、凡人をして非凡な働きをなさしめることにある。

5.その他、仕事で活かせるドラッカーの名言3選

①人に教えることほど、 勉強になることはない。

「ドラッカー365の金言」より

人に教えることで、教えてもらったときよりも、
理解が深まった経験はありませんか?

学ぶためには、
教えられたことをアウトプットしないと
定着しないということがあります。

人に教えることで
しっかり自分自身に落とし込めているか
確認することができるので

その結果、勉強になるという仕組みです。

「知っている・わかっている」止まりに
なってしまっている知識やスキルを
ぜひ、「できる」ように発展させて

ご自身の成長に繋げていくことを
おすすめします。

②コミュニケーションで最も大切なことは、相手が語らない部分を聞くことである。

「ドラッカー365の金言」より

コミュニケーションとは、相手を
じっくり観察することが大切です。

人は思いや考えを全て話したりはしません。

思っていることがあっても
表に出さない人も多いと思います。

その表に出ていない部分を汲み取ることは
コミュニケーションを取る上で
非常に重要な要素となってきます。

なぜなら、語らない部分を
汲み取ってくれる人はなかなかこの世に
存在しません。

そのため、汲み取ることができれば
その方の満足度は一気に上がり
強い信頼関係を築くことが容易になるでしょう。

語られていない部分こそ
重要であることをこの機会に
知っておいてください。

③成果とはつねに成功することではない。
そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。

「ドラッカー365の金言」より

間違いや失敗はダメなことという
認識をされている方も多いかと思います。

しかし、ドラッカーはそうとは考えていません。

間違いや失敗を許す余地を作っておかないと
成果は出ないと言っています。

間違いや失敗は成果を出すための
大事なフィードバックになってきます。

常に成功していると
うまくいっていない部分を発見することができず
がむしゃらに進めていくことになり
効率的とは言えませんね。

また、常に成功しなければいけないと
プレッシャーを感じながら進めるほうが
間違いや失敗を起こしてしまう可能性を
引き上げてしまいます。

適度な間違いや失敗を許す余地を作り
心のゆとりも持ちながら
成果を出していくよう心がけましょう。

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6.まとめ

ドラッカーについてお話していきましたが
なにか仕事で使えるヒントは見つかりましたか?

ドラッカーはマネジメントだけにとどまらず
仕事や人生で使える考え方・名言を
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