あらゆる成功哲学本の原点とも言われている
『思考は現実化する』は、
世界の鉄鋼王
アンドリュー・カーネギーの依頼のもと、
著者であるナポレオン・ヒル自身が
500名以上の成功者のインタビューをまとめ、
「万人に共通する成功哲学」として
体系化した書籍です。
ビジネス書、自己啓発書のジャンルの中では
最も売れている書籍で、
累計1億部を超える発行部数を
誇っていることからも、
今もなお世界中の人々から支持を集め、
絶大な人気を誇っていることが
容易に想像できると思います。
また、筆者は男子新体操という競技で
中学1年生から大学4年生までに渡って、
全国大会において12回の優勝経験があり、
大学を卒業するまでに
歴代最高記録を残しました。
ただ、学生だった当時は
ナポレオンヒルのことは全く知らず、
ただがむしゃらに
頑張って出した結果でしたが
改めてこの本を自分の人生に
活かそうと読んでみた時に、
現役時代を思い返せば
中には実践できていたことも
多くありました。
本記事では、
『思考は現実化する』の全18章を
それぞれ要約しながら、
私の男子新体操の全国大会で
優勝するために取っていた行動や経験も交えて
ナポレオン・ヒルがインタビューした
成功者の共通点をご紹介していきます。
著者:安藤 梨友(あんどう りとも) | |
男子新体操を4歳から22歳まで続け、現役中に全国大会で12回優勝した経験をもつ。 スポーツを通して、多くの一流の選手とそうでない選手に出会い、一流の選手とは結果を残すだけでなく、人柄や生き方が尊敬される存在だということに気づいた。 スポーツと人間心理を知ることで得た、実践的な学びを広めようと執筆に臨む。 |
目次
- 1.『思考は現実化する』の各章を要約
- 1-1.思考は現実化しようとする衝動を秘めている
- 1-2.願望の設定は、あらゆるものの達成の出発点である
- 1-3.信念は願望実現の原動力である
- 1-4.深層自己説得を活用する
- 1-5.個人的経験と観察力を高める
- 1-6.脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ
- 1-7.体系的な行動計画を立てる
- 1-8.速やかに決断せよ
- 1-9.忍耐力を身につける
- 1-10.マスターマインドの力
- 1-11.モティベーションを生み出す魔法のアイディア
- 1-12.潜在意識は海面下の王国である
- 1-13.頭脳は宇宙が宿る小さな器である
- 1-14.第六感は英知の殿堂への扉を開く
- 1-15.強烈な本能を創造的なものに転換せよ
- 1-16.失敗も生き物である
- 1-17.悲しみを通して魂にいたれ
- 1-18.不安という名の七つの亡霊
- 2.現代の成功法則『NLP』とは?
1.『思考は現実化する』の各章を要約
『思考は現実化する』は、
全18章で構成されています。
それら全ての章でナポレオン・ヒルが
読者に伝えたい重要なポイントを
それぞれ要約しご紹介していきます。
1-1.思考は現実化しようとする衝動を秘めている
「思考」とは、その思考の内容そのものを
現実化しようとする強力なエネルギーを
もっています。
したがって、
「思考」を達成したい目標や夢に向かって
正確にコントロールすることができれば、
それらを自動的に実現しようと
手助けしてくれるのです。
ただし、
「思考」に意識を向けるだけで
成功が約束されるかというと
そうではありません。
明確な目標設定やそれに伴う
行動力、忍耐力が強い意欲とともに
成功に向かって作用することで、
「思考」はより強烈な実体となって
私たちの人生に大きな影響を
もたらしてくれます。
要するに、成功を掴める人というのは
自身で決めた明確な目標を達成する過程の中で
どんなことがあっても諦めず、
達成するまで何度も挑戦し続けることが
できる人なのです。
1-2.願望の設定は、あらゆるものの達成の出発点である
自身の願望を本当に叶えることができるのだと
自分自身で確信するようにならない限り、
莫大な富や名声などといったものを
手に入れることは到底できないのです。
すなわち、次の6カ条を実践することで
「私は自分自身の願望を叶えられる。」
と確信することができ、
その願望は必ず現実のものとなるということです。
願望実現のための6カ条 |
|
筆者も「全国大会で優勝する」
という願望を達成するために、
実践していたことで
それを達成することができたので
各項目に合わせて
実際に行っていたことを
それぞれご紹介していきます。
- 「願望をはっきりさせる」
- 「何を差し出すか」
- 「最終期限」
- 「詳細な計画」
- 「1~4を詳しく書く」
- 「5を読み上げる」
「全国大会で優勝する」という願望を
より「はっきり」させるために、
種目ごとにそれぞれ構成点と実施点で何点取り、
総合点数はこの点数を獲得して優勝する、という
明確な目標点数を自分の中で決めていました。
これは確実に「時間」です。
当たり前ですが、
全国大会で優勝するためには
誰よりも練習時間を確保しなければなりません。
また、この練習時間については
ただ身体を動かす練習だけを指すのではなく、
新しい発想やアイディアを生むために
それについて考え悩む時間も含めたものです。
これは「大会当日」です。
ただ、大会1ヶ月前までには
これをできるようにする。
大会1週間前にはこれを、、、
といったように「最終期限」に対して、
より詳細にスケジュールを立てることも大切です。
3と重なりますが、
詳細にスケジュールを立てて
大会当日までに計画を微調整しながら
毎日その日に必要なことは何かを常に考えて
練習に取り組んでいました。
また、ただ計画を立てるだけではなく
実際に取り組んでみて上方修正したり
別の角度からアイディアを
取り入れたりする必要があるので、
その計画が合っているのか間違っているのかを
知るためにもまずは行動することが大切です。
これも実際に紙に書いて、
毎日目の入る場所(ベッドの真上の天井)に
貼っていました。
ベッドの真上の天井に貼ることで、
起床時と就寝前に必ず目に入ります。
そして、それを唱えながらも
頭の中では表彰台の一番高い場所で
トロフィーを掲げている姿を
想像していました。
私はこれを続けることで、
目標としていた点数を上回る点数を獲得して
全国大会で優勝することができました。
以上のことから、
先の6カ条を忠実に実践して
願望を確信に変えることで
必ず自身の願望を実現させることができます。
1-3.信念は願望実現の原動力である
信念は、自身の願望を現実的な事実
(例えばお金やスポーツの大会で優勝するなど)
に置き換え、
それを叶えるための原動力(モチベーション)や
行動力に大きな影響をもたらしてくれます。
したがって、信念に思考が結びつき、
思考によって行動が結びつくのです。
ただし、人間の脳では肯定的な思考と
否定的な思考を区別することができないので、
あなたの信念は人生を良い方向にも悪い方向にも
働きかけられるということも
覚えておく必要があります。
1-4.深層自己説得を活用する
深層自己説得とは、
五感を通して自らの深層心理に
与えるメッセージのことであり、
意識的な思考を潜在意識の部分に
教え込もうとするものです。
よって、潜在意識をうまく活用するためには、
それに伴う適切な深層自己説得を
しなければならないのです。
また、これは1-2で紹介した
『願望実現のための6カ条』の最後の1項目に
共通する部分でもあります。
紙に書き出した目標などを読み上げる際には、
ただ字面だけを読むのではなく
感情を込めながら本当にその場面に
遭遇している自分を想像しながら行うことで
より効果を発揮します。
また、それを繰り返すことも非常に重要です。
私も、
新体操の演技前に必ず、
自分自身に言い聞かせていた
言葉がありました。
それはとてもシンプルで
「俺はできる。」と3回繰り返して
言葉に出すのです。
また、これは試合前に
本番の衣装に着替える際に
更衣室の鏡で自分を見ながら1回、
そして、演技の直前に
自分の名前を呼ばれたタイミングで
もう1回の計2回は必ず行うようにしました。
また、この2回以外にも
「不安だな。緊張するな。」と
感じた時にはすぐに「俺はできる。」と
言い聞かせるようにしました。
このように
自分自身に対して
プラスの言葉を言い聞かせるためにも、
普段からそのプラスの言葉に
相応しい発言や行動をしておくことが重要です。
「思考」と「行動」が一致した時、
それはものすごい大きな力をもって
あなたを手助けしてくれるはずなのです。
1-5.個人的経験と観察力を高める
まず初めにお伝えしたいことは、
知識の量=富の量ではないということです。
知識が力を発揮するのは、
目標や願望に向けた行動プランの中で
活用された時だけであり、
さらには自分自身の願望実現にとって
どのような専門知識が必要であるかを
明確に知ることが必要です。
そしてどのような専門知識が
必要かを知ることができれば、
あとはそれを手に入れる方法を
考えるだけで良いのです。
1-6.脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ
想像力とは、
人間が思いつきや願望などのあらゆるものを
具体化する工作室のようなものです。
また、人間が想像できるものは
必ず実現できるともいわれています。
そんな想像力には、二つの型があります。
一つは「改良的想像力で、
もう一つが「独創的想像力」と
呼ばれるものです。
- ■改良的想像力
→既にあるものを改良して、新しいものを生み出す - ■独創的想像力
→人間の限りある心と無限の英知を直接的に
結びつけて生み出す
そして、自身の願望を現実のものとするには
これらの想像力を訓練して
磨き上げる必要があります。
そのためには、
『願望実現のための6カ条』でも紹介した通り、
願望実現の設定からその実現までの
明確な行動計画を立てて
行動していくことが必要不可欠なのです。
1-7.体系的な行動計画を立てる
1-2でも紹介した
『願望実現のための6カ条』の中に、
「願望実現のための詳細な計画を立てる」
という項目がありましたが、
そのために必要な4つの原則を
簡潔にご紹介します。
- 「マスターマインド」と呼ばれる、あなたの願望を実現するにあたって必要な人材をできるだけ多く集め、グループを形成すること。
- マスターマインドに支払う報酬を決める。
- マスターマインドとは、少なくとも週に2回以上は会うことを決める。
この数は多ければ多いほど良く、願望が達成するまで繰り返すこと。 - マスターマインドの一人ひとりとあなた自身との完全な和を保ち、お互いに心を通わせる。
※マスターマインドについては、
1-10で詳しく説明します。
人間誰しもが、
その個人の能力や影響力などといったものには
限りがあるものです。
だからこそ、
自分自身の力と賛同してくれる
協力者の力を掛け合わせることで
想像を超える成果や結果を
成し遂げることができるのです。
また、計画に失敗はつきものです。
ただし、失敗を教訓にして
再び新たな計画を練り直し、
成功するまで行動し続けることが
重要なポイントです。
さらにここで最も重要な
成功法則の一つをご紹介します。
それは、
『成功の黄金律』です。
<成功の黄金律>
「自分がして欲しいと思うことは、
何よりもまず他人にそうしてあげることだ」
カーネギーは常に、
「好まれる性格を持たなければならない」
と主張していたように、
成功するためには
周りの人々から支持され、
応援されるような人間でなければ
たとえ成功したとしても
それは一時のものとなってしまうでしょう。
このことからも、
まずは自分がして欲しいと思うことを
他人にしてあげる(奉仕する)ことが
偉大な成功を収めるためには
非常に大切なことなのです。
1-8.速やかに決断せよ
「決断力」と正反対の意味をもつ
「優柔不断」は、
誰もが克服しなければなりません。
巨額の富を築いた数百人の人々を分析した結果、
その全員が例外なく素早い決断力の持ち主であり、
一方で、一度下した決定を
変更しなければならない時は、
慎重に時間をかけて
新たな決断をしていることがわかっています。
このことからも、
成功する秘訣の一つとして
「速やかに決断すること」が挙げられます。
また、ここでは決断を妨げる
17の要因をご紹介します。
- 感情の損失
- 無関心
- 問題解決のために優先順位をつける、ということに関してその価値を知らないこと
- 低い自尊心
- 絶望と抑鬱
- 現実を極端に離れて肥大化させた
「理想的自己像(セルフイメージ)」 - 自己否定、不適切な「他人への依存」、人に好かれたいと思う強迫観念
- 尊敬されたいと思い、見栄を張ること
- 完全主義、理想主義
- さらに良いものが現れるという確信
- 自分の想像の中に育てられたものに、とらわれること
- 「もし失敗したら」と考え、惨めになることを恐れること
- 自分に対して過剰な要求をすること
- 何を選択したらよいかわからないこと
- 時間がない、という幻想にとわられること
- 判断力が低下していること
- 精神統一ができないこと
これらの要因を解消することができれば、
あなたも素早い決断力を
身につけることができます。
1-9.忍耐力を身につける
「忍耐力」は、
願望実現のための
必要不可欠な要素だということは
既にご存じのことと思いますが、
この忍耐力の基礎となるのが
「意思の力」なのです。
意思の力と願望が結びついた時に、
驚くべきパワーが発揮され
願望実現に大きく近づくことができます。
忍耐力とはすなわち、
願望を実現するまでの過程で起こる
失敗や挫折、批判などを受け入れて対応し、
何がなんでも達成するんだと思う
強い気持ちなのです。
ただし、
最初から十分な忍耐力をもっている人の方が
圧倒的に少ないのが現実です。
だからこそ、
忍耐力を身につけてしまえば
願望に向かって何があっても
突き進むことができるので
必ず実現することができるのです。
そんな忍耐力は、
以下の4つのステップを実行することで
身につけることができます。
- 燃えるような熱意に支えられた明確な願望や目標を持つこと。
- 明確な計画を立て、それを着実に実行していくこと。
- 親戚、友人、周囲の人たちの否定的な、あるいは意気消沈させるような意見をきっぱり拒絶すること。
- 目標と計画に賛成し、激励してくれるような人を1人、あるいはそれ以上の人を友人にすること(マスターマインド)。
また、
「失敗や逆境の中には、すべてそれ相応か
それ以上の大きな利益の種子が含まれている」
というナポレオン・ヒルの
中心テーマの一つにもあるように、
これらの4つのステップを実行して
「忍耐力」を身につけることができれば、
一見マイナスに思うような
出来事が起きたとしても、
それをそれと同じかそれ以上のプラスに
転換させることができる最大の武器を
手に入れることができます。
1-10.マスターマインドの力
マスターマインドとは、
明確な目標を達成するための二人ないしは
それ以上の人たちによる、
調和された、知恵(そして知識)と
努力の協力関係
(もしくはそういう関係にある人を指す)です。
マスターマインドの関係においては
1+1が10になったり
100になる可能性を秘めているため、
過去の成功者全ての人々が、
それぞれにこのマスターマインドの協力を得て
偉大な力を発揮し、成果を残しているのです。
筆者自身のマスターマインドのグループは、
大学時代の同級生でした。
大会や練習の時には完全なライバルとして、
お互いを意識して鼓舞し合いながらも
時には一緒にアイディアを持ち寄って
課題を解決したり、
お互いの夢や目標を語り合って
それを全力で応援し合うことができる
グループです。
このように筆者自身の経験からも、
マスターマインドのグループの
影響力の大きさを実感しており、
願望を実現させるためには
それぞれが本気でそれに向き合いながらも
協力し合える関係性が非常に重要であることを
自信をもってお伝えさせていただきます。
1-11.モティベーションを生み出す魔法のアイディア
枯れることのないモチベーションを、
常に生み出すことができる成功法則を
ご紹介します。
それは、
「人間は、
自分の愛する仕事に携わっているとき、
または愛する人のために仕事をしているときに、
最も仕事の効果をあげるものである」
というものです。
要するに、
愛することや好きなことを
仕事に置き換えることができれば、
必ず成功することができるのです。
その根拠を、
大きく分けて2つご説明いたします。
まず1つ目は、
人は愛を示していたり、好きなものに対して
努力することを「苦」と感じにくいためです。
これは皆さんも一度は
経験したことがあるのではないでしょうか。
本人にとって、
その仕事が本当に好きなのであれば
客観的に見ると
非常に苦しいと感じるものであっても、
実際に当の本人が感じる苦労の度合いは
低く感じられるのです。
このように、
好きな仕事に対する熱量があれば
その仕事の質やスピード、成果は
より大きくなることは想像できるかと思います。
したがって、
「プラスアルファの魔法」を
自動的に発動することができるのです。
そして2つ目は、
好きなことを仕事にすることで
常に報酬以上の成果を出し続けることも
できるようになります。
したがって、
「プラスアルファの魔法」を自動的に
発動することができるのです。
「プラスアルファの魔法」とは、
提示されている報酬や
期待されている以上の成果を
出し続けることで、
さらに上のステージや環境に身を置くことができるようになるというものです。
好きなことを仕事にすることで、
プラスアルファの魔法を
無意識的に行うことができるので、
結果的に得られる報酬や評価は
どんどん上がっていき、
ひいては自身の願望実現にも
大きく近づくことができます。
私自身も、
全国大会で優勝するために
「プラスアルファの魔法」を
活用していましたので、
その一つをご紹介いたします。
それは、
基礎トレーニングをする際のことです。
私は基礎的なトレーニングや、
それぞれの技の練習をする際に
必ず、
「決められている数に加えて
更に1回以上やること」
と
「自分が納得できる質で
できるまでやること」
を徹底していました。
そうすることで
「量」も「質」も人一倍高いものをこなし、
それを繰り返し続ける癖を
身につけることができました。
また、18年間の競技人生の中で
一度も辞めたいと思ったことがないくらい、
常に「新体操が大好き」という気持ちをもって
楽しみながら毎日の練習に
取り組めていたことも
非常に大きな影響があったと思います。
以上のことからも、
「愛」や「好き」を仕事やスポーツなどの
あらゆる場面で見出すことは
非常に重要であり、
成功の鍵になってくるのです。
1-12.潜在意識は海面下の王国である
脳科学的に、人間の脳は
1%が顕在意識、残りの99%を
潜在意識が占めていると言われています。
したがって、
潜在意識を適切にコントロールすることで、
私たちの人生をより良い方向へ
導くことができます。
潜在意識をコントロールするには、
1-2でご紹介した
『願望実現のための6カ条』を
活用することが非常に有効ですので、
ぜひ実践してみてください。
1-13.頭脳は宇宙が宿る小さな器である
1人の人間の脳は、
もう1人の脳または複数の脳と
刺激し合って呼応することで
想像を超えるより大きな力を
もつことができます。
また、それ自体も
マスターマインドのグループメンバーで
願望実現のためにそれぞれの意見を交わすと
不思議なことに
今まで経験したこともないような
知恵が湧いてくることもあります。
1-14.第六感は英知の殿堂への扉を開く
第六感は
成功哲学の頂点となるもので、
インスピレーションと同様に
限りある人間の意識と無限の知性を
直接つなぐものであり、
この力を自由にかつフルに活用して、
その働きを理解している人が
いわゆる「天才」といわれているのです。
ただし、著者自身も
『思考は現実化する』のノウハウを
完全にマスターしている人にでなければ、
この第六感を説明を理解することは
不可能だと言っています。
なぜなら、
第六感に似たような体験をするためには
無限の知性や潜在意識、
マスターマインドとのつながりや
独創的想像力が必要不可欠だからです。
そのため、
まずはこれまでに紹介した
様々な成功法則を忠実に
実践していくことをおすすめします。
そうすれば、
いずれあなた自身も第六感を体験できるほどの
成功を収めることが
できるようになることでしょう。
1-15.強烈な本能を創造的なものに転換せよ
性の衝動とは、
心のさまざまな働きの一つですが
人間の欲望の中でも
最も強いものであるといわれています。
したがって、
この本能とも呼べる性の衝動を
上手く活用して他のエネルギーに
転換することができれば、
偉大な成功を収めることができます。
ある科学的な研究によると、
以下のことが明らかになっています。
- 偉大な成功を収めた人は、
強い性欲の持ち主であった。 - 莫大な財産を築いた人や文学、産業、芸術、
あるいは専門分野で名を成した人々は、
何らかの形で女性に影響を受けた人々である。
なおかつ、
その性衝動をうまく転換する技術を
自らの経験で学んだ人でもある。
これらのことからも、
自身の本能である性衝動という
強いエネルギーと向き合い、
それを的確にコントロールすることで
大きな成果を残すことができるのです。
1-16.失敗も生き物である
失敗したら、どんな状況であっても
それを分析することが非常に大切です。
そうすれば、
どんな失敗にもそれに見合った利益の種子が
含まれていることに気付くことができるでしょう。
ただし、
この種子は必ずしも成熟した果実となって
利益をもたらしてくれるというわけでは
ありません。
失敗の中からその種子を見つけ出し、
それに適した独創力を積極的に働かせなければ
種子のままで終わってしまうのです。
私自身も「全国大会で優勝する」という
最大の目標を達成するまでに、
たくさんの失敗をしてきましたが
その中でも最も大きな失敗であり、
特に印象に残っている出来事を
ご紹介いたします。
最も大きな失敗。
それは、高校2年生のインターハイでした。
二連覇がかかった試合ということで
上手く緊張を
コントロールすることができずに、
何度もミスを重ねてしまい、
優勝どころか入賞すらできませんでした。
しかし、その経験は
私の中で「心」や「メンタル」の部分を
強化することの重要性を
気づかせてくれたのです。
この経験から、
技術もメンタルも合わせ持った
強い選手になるために
メンタルコーチに話を聞きに行ったり、
自分で本を読んで勉強しました。
その結果、
最後の大会では緊張と
うまく向き合うことができ、
自分の実力を最大限発揮することで、
全国大会で優勝するという目標を
達成することができました。
つまりは、
成功するまでに何度失敗したとしても
諦めることなく、
その都度その失敗に向き合って
適切に手を施すことで
必ず成功を手に入れることができるのです。
1-17.悲しみを通して魂にいたれ
悲しみは、
何らかの建設的な行動や
人格の形成へと転用すれば、
巨大で積極的な力となってくれるのです。
悲しみという感情は
愛情によく似ていて、
それを体験する人の魂を高め、
試練と苦難に立ち向かえる勇気と信念を
高めてくれます。
そのためには必ず、
悲しみを災いとしてではなく
恩恵として受け入れなければなりません。
なぜなら、
1-16でご紹介した
失敗に対する考えと同様に、
悲しみには
それに見合う喜びの種子を
連れてきてくれるからです。
また、
悲しみに出会ったら周囲を見回し、
自分よりも深い悲しみを
もった人を見つけて援助することで、
自身の悲しみが薄らいでいくことを
実感できると思います。
1-18.不安という名の七つの亡霊
これまで紹介してきた
数々の成功哲学を
最大限に有効活用するには
心の受け入れ準備をする必要があります。
それは、優柔不断、疑惑、不安の
3つの敵について研究、分析、理解し、
それらを心の中から一掃しておけばよいのです。
また、この3つの敵は
非常に親密な関係にあるため、
1つでも発見されたら必ず他の2つも
近くにあると考えて間違いないのです。
優柔不断とは
決断力が欠けていることなのですが、
これが疑惑を呼び起こすのです。
そしてこの優柔不断と疑惑が結合すると、
『不安』という最大の敵になるのです。
すなわち、
人生における不安を克服することができれば
成功哲学をフルパワーで活用できるのです。
いかがでしたでしょうか?
『思考は現実化する』の全18章を
それぞれをご紹介してきましたが、
本書を通して最も心に残った一節を
皆さんにもお読みいただきたいと思います。
人生のたたかいに勝つのは、
必ずしも最も強くて、
最もすばしっこい人ではない
最終的に勝利を収めるのは、
“私はできる”と思っている人なのだ
この一節に、
ナポレオン・ヒルが本書を通して
皆さんに伝えたいことが
詰まっていると感じています。
何かを成し遂げるためには、
まずはそれについて思考し、
そして必ず実現できるのだと確信することです。
だからこそ、
自分自身の「思考」を
まずは願望を実現するにふさわしい状態に
していくことが非常に大切なのです。
2.現代の成功法則『NLP』とは?
『思考は現実化する』に興味をもったあなたに
この内容をご紹介した私から提案があります。
ナポレオン・ヒルがまとめた成功法則が
今もなお時代を越えて
世界中の人々から支持されているのは、
この成功哲学が正しいということを
多くの方が実績とともに
実感しているからでしょう。
そして、
この成功法則にプラスして
人生に役に立つのがNLPという実践心理学です。
NLPは、別名「脳と心の取扱説明書」
「天才たちの心理学」とも呼ばれている
心理学です。
そんなNLPの分野では、
成功するために必要な要素として
- セルフイメージを高める
- 人との信頼関係を築く
- 人生のビジョンやミッションを明確にする
- 心の傷やマイナス面を解消する
- 目標達成、問題解決の方法を学ぶ など
といったものが大切だと考えています。
例えば、
ナポレオン・ヒルの成功法則にも出てきた
マスターマインドのグループを作るには
人間関係を築くスキルが必要であり、
自分のセルフイメージを高めておかないと
成功を掴むことは
なかなか難しかったりします。
また、心に傷があると
ご紹介した成功法則を実践しようとしても
マイナスな思考が出てきてしまって
なかなか結果に繋がりにくいのが現実です。
だからこそ、
NLPを学ぶ人が非常に多いのです。
『思考は現実化する』を
定期的に見返すのと同時に、
人生全般に役立つ心理学NLPも
皆さんのこれからの成功のための
ツールの一つとして
知っておいていただければと思います。
もし、ご興味があれば、
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