
コーチとして能力やスキルを高めたい、営業力・販売力を高めたい、新人教育やスタッフの育成に使いたい、チームの目標達成力・問題解決力を高めたい、コミュニケーション能力をUPしたいなど、コーチングの本を読む理由は様々ですね。
そして、自分を高めるための読書には、以下のように想いが宿ります。
- クライアントや他者をサポートする力を高めたい
- コーチ、あるいはマネージャーとして今の自分を高めたい/変えたい
- 手にしたい結果、解決したい問題がある
など
あなたなりの目的、ゴール、意味をお持ちかと思います。もちろん、なんとなく読んでみるという方もいらっしゃると思いますが、それでも得られるものがあればいいですね。
そこでこの記事では、あなたがコーチング力を高め、クライアントや他者のため、あるいは自分のために「人生の質」「生活の質」を高められるように、私が読んだコーチング本の中から厳選した書籍をご紹介します。
1冊の本から、たった1つでも、今の自分を高める/変えるためのアイデア、気づき、方法が得られれば、十分な価値があるという前提で、ご紹介していますが、もしも気になるコーチングの本が見つかったら、ぜひご覧ください。
※著者である私が、米国NLP&コーチング研究所認定NLP上級プロフェッショナルコーチの資格を取得後に、自分のコーチング力を高めることを目的に、読んだ書籍の中から、役立つ書籍をピックアップしています。今後も筆者が読んで良著と思えるコーチング本は随時増やしていく予定です。
1.コーチングの基本を学ぶ3冊
コーチングの基本を身につけ、基本力を高めることに役立つ書籍をご紹介します。
1-1.コーチング・バイブル―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション
「コーチングの基本、コーチとしての在り方をしっかり身につける最高の教科書」
コーチングのベースには、クライアントが真に自分の人生を生き、フルフィルメント(充実感)を得ていただくということがあります。そのような背景から、クライアントの人生を1つの側面だけでなく、人生全般から見て、サポートしていくことを前提として、コーチングを体系化しています。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- コーチングの概念と全体像
- コーチとしての在り方、考え方、関わり方の指針
- コーチングの流れ、進め方
- セッションに必要な具体的なスキルとフレーム(枠組み)
- コーチングの効果を高める効果的な質問(多数の例あり)
- 人生全般のバランスを取るための方法
- フルフィルメント(充実感)を得るためのポイント
など
コーチングの基本を学ぶには分かりやすく、コーチングをはじめて学ぶ方、あるいはコーチングの資格を取得したばかりの方にとって、非常に手応えのある内容となっています。
今から使え、試せる内容がたくさんあり、実践しながら、理解を深めることができます。さらに、コーチングセミナーや講座で学んだ、基本的なポイントが分かりやすく網羅されています。そのため、新しい角度から基本的な理解を深めることができる、価値ある1冊となります。
【私が得たこと】
私が読んだのは第2版ですが、P281から始まる「パワフルクエスチョン」は、クライアントが目標達成や問題解決に必要な答えを自ら引き出せる良質な質問になります。そのまま使える質問なため、非常に効果的です。
パワフルクエスチョンは、コーチングセミナーで学びましたが、とても多くの質問例があるため、「こんな質問の仕方もあるんだ」と、バリエーションを増やすことができました。
さらに、一番最初に心に残ったのは、4つの礎でした。
以下のようなものです。
- クライアントはもともと完全な存在であり、自ら答えを見つける力を持っている
- クライアントの人生全体を取り扱う
- 主題はクライアントから
- クライアントと共に、その瞬間瞬間から創り出す
クライアントにフォーカスし、「人生の質」「生活の質」を高めるコーチングの本質を学ばせていただきました。コーチとしてもレベルアップでき、職場での活用でも効果を発揮する1冊になります。
1-2.コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる
「コーチングの実践レベルを引き上げてくれた1冊」
コーチとしての考え方、在り方、スタンスに始まり、コーチングの進め方、聴き方、スキル、質問方法など、コーチとして活動するために必要な考え方、ポイント、スキルが網羅された一冊です。
職場のマネジメントで使えるように構成されていますが、個人向けのコーチングでも使うことができます。それくらい体系化されているため、読み進めるほど、コーチングへの理解が深まり、実践する力が高まっていきます。
中でも以下のコーチングフローは、知るか知らないかでは大きな違いが生まれるコーチングの基本モデルになります。
- 現状の明確化
- 望ましい状態の明確化
- 現状と望ましい状態のギャップを引き起こしている理由と背景の発見
- 行動計画の立案
- フォローと振り返り
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- 結果を出せるコーチとしての考え方や在り方
- 基本的なコーチングの流れとポイント
- 実践的なコーチングスキル
- コミュニケーションスキルと能力の向上
- 目標達成能力の向上
など
【私が得たこと】
この書籍を読むことで、コーチングの実践レベルを引き上げることに役立ちました。
コーチングにはじめて触れる方にとっては、良き実践書になり、コーチングセミナーなどで学び始めた方にとっては、大切なポイントを再確認し、コーチとして成長するための思考材料とインスピレーションを得ることができる1冊になります。
さらに、本書の中にある未完了の完了、コミュニケーションの完了、聴き方の種類、質問、コーチングフロー、価値観の明確化、役割と自分の距離を持つ、4つのタイプなどは印象的でした。クライアントの状態に合わせて、ベストなコーチングをするためには、身につけておきたい内容です。
この本で紹介されている以下のコーチングフローをベースに、紹介されている数々の質問、フレーム(枠組み)、スキルを使うことで、クライアントにとって価値のある、コーチングセッションをすることが可能になります。
コーチを目指す方、コーチになりたての方は、時間をかけずに一気に読んでいただき、その後、じっくりと2回目を読み込んでいただくのが良いかもしれません。
1-3.マンガでやさしくわかるコーチング
「漫画のストーリーが、コーチングの基本を分かりやすく教えてくれる本」であり、
「人生においてコーチングがいかに有効なものかを確信できる一冊」
人は変わることができる、常に可能性を持っていると、確信できる一冊になります。
コーチングとは、人にフォーカスし、「人はもともとできる存在」だという前提を信じた上で、相手が本当に望んでいる場所へ進むのを手伝うものです。それが漫画のストーリーを通して展開するため、読みやすく、コーチングの流れ、コーチとしての在り方を理解しやすく描かれています。
さらに各章が、漫画の後にポイントを解説するという構成になっているため、分かりやすく、著者が伝えたいメッセージを深いレベルで受け取りやすい一冊になっています。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- コーチングの概要
- コーチングの流れ、ポイントの理解
- コーチングの実践レベルの向上
- 企業におけるコーチングの使い方、ポイント
- クライアントやコーチ自身の本質的な変化
- 効果的なフィードバックの伝え方
- コーチングの主要なスキル
など
【私が得たこと】
人にフォーカスしたコーチングがいかに効果的で、クライアントの「人生の質」「生活の質」を高めるかを知ることができました。それは企業内でのコーチング、自分へのセルフコーチングにも同じことがいえます。
さらに「人はもともと創造力と才能にあふれ、欠けることのない存在である」という考え方が前提にあり、クライアントの可能性を信頼した関わり方、フィードバックなどを行えるようになります。コーチングって良いものだなと改めて確信した瞬間です。
さらに以下のようなポイントを押さえることで、周囲の人との関係性が変わることも教えてくれます。
- 「人はもともと創造力と才能にあふれ、欠けることのない存在である」という前提
- 上記を前提とした関わり方やフィードバック
- 表情、雰囲気、変化の観察
- 喜びや痛み、感じていることに目を向ける
- 出来事が人生にどう影響しているかなど、全体に目を向ける
- クライアントの価値観を知る
など
コーチングの良さ、進め方、実践の仕方、スキル、職場での活用、日常での活用、可能性など、コーチを目指す、あるいはコーチングを実践する方には知ってほしいことが分かりやすく描かれた1冊です。
2.プロのコーチとしてレベルを高める3冊
プロのコーチとして、「もっとレベルを高めたい」という方に読んで欲しいコーチングの本になります。
2-1.コーチングのすべて―その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで
「コーチとしての思考、行動、方法、戦略に幅と選択肢を与えてくれた本」。
そして、「プロのコーチとして活動を始めた方、レベルを高めたい方に思考の材料とインスピレーションを与えてくれる1冊」
この本では、コーチングの歴史を構成する、主要なコーチングの種類と特徴、違いを知ることができます。コーチとしての在り方の再発見、レベルアップ、必要な資質を確認する時間にすることができます。さらに、より良いコーチになるための思考の材料やインスピレーションを与えてくれます。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- コーチとしての自分のスタイル、スキル、力量の再確認
- コーチングがクライアントへ提供できる可能性の全体像を把握
- 今の自分が、クライアントへ何を提供できているかを全体像との比較から知る
- 自分にとって理想的なコーチ像の明確化
- 各コーチングの特徴から、良いとこどりをして、自分のコーチングに活かせる
- コーチとしてのレベルや力量を深める
など
【私が得たこと】
コーチングの全体像を知り、自分がどんなコーチになりたいかを明確にできました。
内容で印象深いのは、それぞれのコーチングの特徴を対比できる構成になっていることです。例えば、インナーゲーム、GROWモデル、コーアクティブコーチング、NLPコーチング、ポジティブ心理学、行動コーチング、オントロジカルコーチング、インテグレーテッドなどについて、詳しく知ることは、クライアントに提供できるコーチングの質や可能性を高めることにつなげるきっかけにもできます。
それは、自分がコーチとしてレベルアップするための指針になり、「クライアントへ何を提供したいのか?」を深く考えるきっかけにもできます。そのため、プロのコーチとして活動を始めた方、コーチとしてのレベルを高めたい方にとって、価値ある一冊になります。
2-2.エグゼクティブ・コーチング―経営幹部の潜在能力を最大限に引き出す
「企業コーチとして、クライアントを理解し、支援するために読んでおきたい内容の濃い一冊」
企業コーチとして活躍する、あるいは企業にコーチングを導入するための、ポイント、失敗事例、注意点を教えてくれる一冊になります。そのためコーチングの基本を学んだマネージャーやリーダーが、企業内で部下にコーチングする際にも役立ちます。
多くのコーチングの書籍との違いは、コーチングセッションの流れやスキルを学ぶというより、企業コーチとして役立つ考え方やフレーム(枠組み)を教えてくれます。それらはクライアントより深く理解・共感し、クライアントにフォーカスしたコーチングをすることに効果を発揮します。
さらに企業コーチとしての在り方を深めることにもつながります。
もちろん個人向けのコーチングなど、すべてのコーチングにも有用な1冊といえます。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- 企業コーチとしての在り方、役割をより明確に認識できる
- クライアントへの理解・共感を高められる
- 企業コーチとしてのレベルが格段に上がる
- 企業へのコーチング導入をスムーズにしてくれる
- 心理的な深い部分への対応が、クライアントの結果につながる
など
【私が得たこと】
コーチングの基本モデルやスキルを学んだ後に、この本を読むことで、コーチとしてのレベルを高めることができました。たくさんのフレーム(枠組み)を紹介してくれますが、冒頭に出てくる以下の原則を読むだけでも、コーチとしての在り方や考え方、クライアントとの接し方に変化が生まれるコーチは多いかもしれません。
【クライアントの問題を理解するための一般原則】
- 弱みは強みに合ったものの乱用である場合がある
- 破壊的な行為でさえも、それらの多くは肯定的な目的に基づいている
- 型にはめた思い込みが非現実的な期待や矛盾を生む
- 過去の自己イメージが現実に合わない行動を生むことがある
- 違いを認識しながら、つながりを保つことが効果的なリーダーシップを生む
- リスクを想定した上で実行する意欲と、それぞれの状況における責任をとる能力が進歩するための鍵である
上記は人の理解に役立ち、クライアントの側に寄り添い、人間的なコーチングをすることに役立ちます。本書のボリュームもそうですが、非常に手応えのある一冊になることは間違いのないコーチング本になります。
2-3.トリガー 自分を変えるコーチングの極意
「クライアントの行動、成長、変化を後押しする一冊」。
さらに、「後押しする仕組みを作り、コーチ自身にも使える1冊」
本当に欲しい結果を明確にするほど、自分の行動を後押しするプラスの要素に気づけるようになっていきます。そしてそれ以上に、自分の行動を妨げる要素も浮き彫りになってきます。
また、この書籍を読むことで得られる気づき、発想、アイデアは、他の書籍以上に、あなたが今、抱える課題に左右されます。
さらに、クライアントの行動を後押しする「成長や変化」を、コーチングにより後押ししたい方には、非常に役立つ考え方、方法、仕組みを学ぶことができる一冊になります。
ところで、以下の質問にあなたはどのように答えますか?
- あなたが改善したいことは何ですか?
- どのくらいの期間、そう思っていますか?
- それで、どんな結果になりましたか?
文中に出てくるこの質問に答える時、「思うような結果を手にできていない」「何年たっても変わらないまま」「行動できない自分がいる」「なりたい自分になれていない」など、望んでいる結果を手にできていない時に起こりがちな、行動を阻む、信念のトリガーがあることを本書では教えてくれます。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- 行動を阻む信念のトリガーについて
- 行動を促進するトリガーの存在
- 自分の武器と改善点の明確化
- 人生をより良く生きるための成長と変化
- 成長と変化のための考え方、方法、仕組み
など
【私が得たこと】
コーチングの深みと効果を生み出す要素を学びました。その中で「変化の輪」も印象に残っています。
以下にご紹介する変化の輪から、4つの視点を得ることができました。
【変化の輪】
- 創る:これから作り出したいプラスの要素
- 維持する:これからも維持したいプラスの要素
- 除く:これから取り除きたいマイナスの要素
- 受け入れる:これから受け入れる必要のあるマイナスの要素
目標達成や問題解決に向かう時、人は「何が必要か?」という視点で、プラスアルファの足し算で考える傾向があります。しかし実は、目標達成や問題解決には引き算も必要です。さらに足し算、引き算だけでなく、受け入れるという要素も重要になります。
そして本文全体で取り上げられている「トリガー」は、人の心の深い部分にもつながる要素のため、プラスにもマイナスにも大きな影響力を持っています。そのためコーチングでクライアントが抱えるトリガーを変化させることは、その後の人生に違いを生み出せる価値のある時間になります。そのような内容を学ぶことができる一冊です。
3.心理学とコーチングが融合した、より効果的なコーチングを学ぶ2冊
多くのコーチやクライアントが行き詰まる原因が、心理的なマイナス面です。例えば、悩みや自分を止めるマイナスの感情、トラウマ、コンプレックス、葛藤などです。その心理的なマイナス面をクリアすることで、クライアントの思考、感情、行動が変わり、手にする結果が変わります。そこに役立つコーチング本をご紹介します。
3-1.「人を覚醒に導く史上最強の心理アプローチ NLPコーチング」
「クライアントだけでなく、コーチ自身にも役立つ必読書」であり、
「コーチングを極めたい方は、何度も読み、何回も実践したい一冊」
数あるコーチング本の中で、実践した時のインパクトは、TOPレベルの内容だと言い切れる一冊です。それだけに、何度も読みながら実践レベルを高める必要があります。
本書では、人間の学習と変化のレベルには、環境、行動、能力、信念や価値観、自己認識、スピリチュアルやビジョンという6つの階層があると紹介しています。それをニューロ・ロジカル・レベル(神経学的理論レベル)と言います。
そして本当に欲しいゴールを手に入れるためには、以下の6つの階層(レベル)で、それぞれ異なるアプローチが存在しています。
階層(レベル) | 学習と変化の特徴 |
---|---|
環境レベル | 新しい環境を学習する、整える、手放す、変える |
行動レベル | 行動を改善し、最適化する |
能力レベル | 新たな能力を身につける、持っている能力に磨きをかける、すでにある能力に気づく |
信念・価値観レベル | 信念や価値観を強化する、書き換える、変化させる |
自己認識(アイデンティティ)レベル | 自己認識の成長、変化 |
スピリチュアルレベル | 自分ではなく、より大きなシステムの一部として、感じる |
それぞれの階層でコーチングを行い、望んでいる結果、実現したいビジョンに向け、ベストな状態に調整していきます。
そのため、コーチング初心者の方がこの書籍から学び始める場合、読書慣れしていないと、少し難易度が高いかもしれません。しかし確実にコーチとしてのレベルを高めることができるため、他の書籍でコーチングの基本的な流れを学び、その上で読み進めるといいかもしれません。
すでにコーチとして活動している方は、コーチとしてのレベルを一気に高めるチャンスになります。くり返し読み、くり返し実践しながら、自分のものにしてください。
そして、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- NLPコーチングの基本的なコーチングモデル(進め方や流れ)
- 6つの階層における特徴、違い、コーチングのポイント
- 深層心理に変化を起こす方法
など
【私が得たこと】
全部が素晴らしい学びでしたが、6つの階層以外では、2章、3章で紹介されているコーチングモデルはとても役立ちます。
3章の方はコーチングだけでなく、打合せや会議、セルフコーチングとしても使うことができます。さらに全体を通して、人の変化を生み出す、さまざまな考え方、視点、質問、ポイントなどを例を交えて分かりやすく教えてくれます。
そのため、今すぐ使えるものも多くあり、何度も読みながら実践し、自分のものにしたいコーチング本になります。
【補足「やる気と能力を引き出す―図解NLPコーチング術」との違い】
同じNLPコーチングを扱っていますが、「やる気と能力を引き出す―図解NLPコーチング術」との違い】では、コーチングの基本的な能力やスキルを高める、心理学NLPの使い方が中心になっています。
そして本書では、「クライアントがより良い人生を生きるための本質」に迫り、深いレベルの変化を生み出す、実践的なNLPコーチングの進め方とポイントを教えてくれます。
3-2.やる気と能力を引き出す―図解NLPコーチング術
「非常に分かりやすいNLPコーチングの入門書。そしてコーチとしてのレベルを飛躍させる1冊」
コーチング力を高めたいなら、1度は目を通したい一冊です。
コーチングでもっとも重要なコミュニケーション能力を高めることができます。この書籍で学べる内容は、心理学NLPのコミュニケーションスキルであり、クライアントの目標達成や問題解決に役立つ効果的なものとなります。
例えば、必要な気づきを得る、発想の転換、課題の掘り下げ、複数の視点を持つなど、変化と行動、ブレイクスルーを生み出すことを可能にします。さらに図解で分かりやすいため、NLPを知らない方でも理解しやすい構成になっています。
オススメは、基本のコーチングモデルを学び、セッションの流れをイメージできる状態で読むことです。そうすることで内容を理解し、イメージしやすくなります。
そのため、この書籍を読むことで得られることは以下になります。
- コーチングとティーチングの違い
心理学NLPのコミュニケーションスキル - 目標達成や問題解決に向けた、脳や無意識の活用
- 必要な気づきを得る、発想の転換、課題の掘り下げ、複数の視点
- 効果的な目標設定法
- 効果的なイメージトレーニング法
など
【私が得たこと】
心理学NLPの目標設定方法で、以下にご紹介するエイト・フレーム・アウトカムは、基本的なコーチングモデルとして取り入れると便利です。私はすでに学んでいましたが、改めてこのフレームの秀逸さを確認できました。
そして全体を通して、クライアントの目標達成や問題解決に向けて役立つ、効果的な視点とフレーム(枠組み)が詰まっています。
【エイト・フレーム・アウトカムの目標設定法】
- 今から◯年後、あなたの欲しい成果は具体的に何ですか?
- 成果が手に入ったら、どのように分かりますか?
- 成果は、いつ、どこで、誰と作りますか?
- それを手に入れるとどうなりますか?
- あなたがすでに持っているリソース(資源:才能、能力、知識)は何ですか?
成果を手に入れるために、さらに必要なリソースは何ですか? - 今、成果を手に入れるのを恐れる理由、制限をかけているものは何ですか?
- 成果を手に入れることは、あなたにとってどのような意味がありますか?
- では、最初にとる行動は何ですか?
紹介されている心理学NLPのスキルを使えるかどうかで、クライアントに提供できるコーチングのレベルが大きく変わります。そう言い切っても大げさでないほど、濃い内容を書籍を通して学ぶことができる一冊です。
NLPについて詳しくはこちらから
4.まとめ
コーチングの本は、読んだその場から実践できることがたくさん詰まっています。
そこで以下のテーマで、コーチングの書籍をご紹介しました。
- コーチングの基本を学ぶ
- プロのコーチとしてレベルを高める
- 心理学とコーチングが融合した、より効果的なコーチング
あなたの目的にマッチしていた良書は、優れた知恵を提供してくれます。そして、たった1冊の本から得られる、たった1つの情報を知るか知らないかで、クライアントが手にする結果を変えるほど、あなたのコーチング力に違いを生み出します。
そのためご紹介したコーチング本の中に、気になる書籍があれば、ぜひご覧ください。あなたのお役に立つことを願って。
※コーチングについて詳しくはこちらから