NLP・心理学

【エフィカシー】組織に与える大きな影響と高める方法とは?

時代の変化が目まぐるしいこの世の中で
人材の育成や、組織で成果を出す事は
年々難しくなっています。

そんな時に注目されているのが
エフィカシーという言葉です。

エフィカシーとは、

何かの課題に直面したときに、
課題遂行を前に個人が感じる
遂行可能感のこと
 です。

簡単に言い換えると
何かの課題に直面した時に
「自分は出来る!」と思う状態を指します。

※セルフエフィカシーとも呼ばれる心理学の
言葉で、自己効力感と表現されております。

臨床心理学の現場では
うつ病、摂食障害、パニック障害の回復に
エフィカシーが大きな効果を発揮し、

ビジネス面でも大きな効果が
あるとして注目を浴びています。

先に結論を少しお伝えしますと
エフィカシーが高い組織は
成果や結果を出すことが出来ます。

逆にエフィカシーが低い組織は
成果や結果を出せないだけでなく
人が何故か離れていきます。

そんなエフィカシーについて
チームに与える影響と
高める方法を手に入れたくありませんか?

本記事ではそんなエフィカシーについて
基本的な内容から解説していきます。

【出典・参照元】

NLP無料レポート

1.エフィカシーとは

初めてエフィカシーを提唱したのは、
20世紀を代表する心理学者
アルバート・バンデューラです。

バンデューラは著書の中でエフィカシーを

非常に困難な問題を解決しなければならないという
状況下にあっても積極的に取り組もうという意欲だ

と説明しております。

  • 「自分にはこの課題を解決できない」
  • 「自分が目標を達成できるわけがない」

と考える人はエフィカシーが低いと言えます。

反対に

  • 「自分にはこの課題を絶対に解決できる」
  • 「自分は目標を必ず達成できる」

と思う人はエフィカシーが高いと言えます。

エフィカシーが高いと大きな失敗したとしても

「何回も何回も挑戦して
絶対に成功させられるはずだ!」

と思うようになります。

つまり、「失敗は挑戦の証」
思えるようになるのです。

一方で、エフィカシーが低下していると
行動する気力が湧いてきません。

失敗を次への成長の種とポジティブに捉えられず、
何かのせいにしてもう無理だと思ってしまいます。

これも理由はエフィカシーが低いだけなのです。

そんな人の行動において重要な役割を担っている
エフィカシーには3つのタイプがあります。

エフィカシーを知るうえで
押さえておきたい内容になりますので

あなたや組織のメンバーは
どれに当てはまるか想像しながら
読んでみてくださいね。

【出典・参照元】

書籍:激動社会の中の自己効力

  • アルバート バンデューラ (編)
  • 本明 寛 (翻訳), 春木 豊 (翻訳)
  • 野口 京子 (翻訳), 山本 多喜司 (翻訳)

1-1.エフィカシーの3つのタイプ

エフィカシーは、
3つのタイプに分けることができます。

  • 自己統制的自己効力感
  • 社会的自己効力感
  • 学業的自己効力感

自己統制的自己効力感

自己統制的自己効力感は、
自分自身の感情や行動を
コントロールできると認識している
エフィカシーのタイプです。

「自分になら出来る!」という考えで
一般的なエフィカシーと言えます。

例えば、自己統制的自己効力感が高い人が
仕事でマネージャーを初めて引き受けた場合、

「自分なら初めてでもうまくできるはずだ!」

と考えることでそのプロジェクトが
成功する確率は上がりやすくなると言えます。

社会的自己効力感

社会的自己効力感は、対人関係において役立つ
エフィカシーのタイプです。

「自分ならきっと良い関係性を築ける!」と、
前向きな気持ちを表しています。

社会的自己効力感は幼少期に育まれると
言われますが、大人になってからも
持続するのが特徴です。

社会的自己効力感が高い人は
相手の気持ちに寄り添った
コミュニケーションが取れるため

仕事において苦手な上司や取引先相手でも
良い関係性を築く事が出来ます。

学業的自己効力感

学業的自己効力感は、
学業に関するエフィカシーのタイプです。

「学べば理解できる!」という気持ちを
表しており、学業においてしっかりと成果を
残した人ほどこの感覚が高まる傾向があります。

仕事においては、異動や転勤で今まで
経験のない仕事の担当になっても、

学業的自己効力感の高い人の場合は、
新しいスキルやノウハウをいち早く
身につけることが出来るため
周囲からの信頼が厚くなります。

エフィカシーを知るうえで
押さえておきたい3つのタイプを説明しました。

次によくある間違いを解説していきます。

皆さんはエフィカシーと自己肯定感の
違いについて違いをご存知ですか?

1-2.エフィカシーと自己肯定感の違い

自己効力感と訳されるエフィカシー
自己肯定感は文字と意味合いが
似ていることから間違われて
認識をされる事があります。

ビジネスにおいて、どちらも
重要な部分になりますので
違いを押さえておきましょう。

【エフィカシー】

何かの課題に直面したときに、
「自分は出来る!」と思う状態。

【自己肯定感】

自分が自分であることに満足し、
価値ある存在として受け入れ、
幸福感を得る感覚。

どちらも自らを肯定する意味合いですが、

自己肯定感は過去・現在のありのままの
自分自身を受け入れる事に対して

エフィカシーではある課題に直面した時に
未来の自分に対しての自信を意味します。

対象としている時間軸が異なることを
押さえておきましょう。

【出典・参照元】

書籍:毎日見るだけ!自己肯定感365日BOOK 中島輝 著

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2.エフィカシーの高いメンバーが組織に与える影響

ここまでエフィカシーの基本について
解説してきました。

次の章では
エフィカシーの高いメンバーが
組織に与える影響について

あなたの組織に耳寄りな情報を
4つ解説していきます。

2-1.業績アップにつながる

エフィカシーの高いメンバーは
自ら目標を高めに設定する傾向があります。

そして、その目標が周囲からも難しいと
言われるようなプロジェクトであっても、

諦めることなくやり遂げ、
成功させるケース
が多いです。

粘り強く…粘り強く…取り組んでいきます。

達成できたときに
大きな成果を得られる可能性が高いため、

業績アップにつながるだけでなく
人と企業が成長することにもつながります。

2-2.ストレス管理ができる

仕事の忙しさや複雑な人間関係など
私たちはさまざまなストレスに囲まれています。

エフィカシーが高いとストレスに対する
コントロール感が増大し、

抑うつ感や不安感が
改善されていく
と言われています。

このことからエフィカシーを高めることは
不適切なふるまいを制御しストレス改善するのに
有効であると言えるため、必然的に組織内の
ストレス管理に繋がります。

また、ストレス管理されていく事で
免疫機能が良好な状態が保たれるため
メンバーの体調面の改善にも
期待されていることが特徴でもあります。

2-3.周囲のモチベーションを高められる

エフィカシーが高い人は
目に見えない組織の士気を上げていきます。

困難な課題にも果敢に取り組む姿は
周りの人にも良い影響を与えるためです。

そのようなエフィカシーの高いメンバーに
触発されると、周りのメンバーも
「目標達成したい」「もっと会社に貢献したい」
という思いが込み上げてきます。

そうなることで、
モチベーションが上がるだけでなく
離職率を下げたり、
より良い人間関係が構築されていきます。

2-4.不安のマネジメントができる

不安とは私たちの生活において
最も日常的に経験される反応の1つです。

会社では以下のような不安を抱えている
人がいるのではないでしょうか?

  • 「会議でうまく話せるか不安だ」
  • 「商談で契約を取れるか不安だ」
  • 「1ヶ月後に目標達成できているか不安だ」

エフィカシーが低いと
不安が脳を支配して積極的な行動や
革新的なアイディアが出にくくなります。

逆に、エフィカシーが高いと
現在の問題にフォーカスして
今やるべき事を実施していきます。

そのため、未来に起こるかもしれない
不安をマネジメントして解消することが
できるのです。

3.エフィカシーを高める方法

エフィカシーの高いメンバーが組織に
与える影響について解説していきました。

エフィカシーを高めるためには
今感じている不安や問題に対して
アプローチをしていく必要があります。

具体的には以下のような手順の通りです。

  1. どのような場面で、どのような不安が生じて
    いるかを記録する。
  2. うまく対処できているのはどのような
    場面であるか、対処出来ずに不安が
    高まってしまうのはどのような場面かを
    整理する。
  3. うまくいっている場面について、
    その理由を考え、他の場面でも
    対処スキルを活用できないか考える。
  4. うまく対処できない場面については、
    新たにどのような対処スキルが
    必要かを考える。
  5. それぞれの不安場面において、どのような
    対処スキルが有効であるかを整理する。
  6. 実際の不安な場面で対処スキルを実行してみる。
  7. 対処スキルの有効性について評価してみる。
    改善すべき点があれば検討し、次回に役立てる。
  8. 繰り返し現実場面で実行し、成功体験を重ね、
    対処スキルの有効性を確認していく。

【出典・参照元】
書籍:セルフ・エフィカシーの臨床心理学
坂野雄二・前田基成 編著

それぞれの手順について
押さえておきたいポイントや
気をつけておきたい事について
解説していきます。

3-1.不安の具体的な記録をする

何に対して不安に思っているのか
5W1H
(いつ,どこで,誰が,何を,なぜ,どのように)を
明確にしていきましょう。

仕事が上手くいくか不安

ではなく

今期の売上目標を考えた時に
先月と比べてアポが3件少ないため、
現時点で目標達成できるか不安

という形で具体的にしていきます。

より具体的にしていくには
心理学NLPのメタモデルを活用する事を
お勧めします。

メタモデルは一言で言うと
「質問スキル」のことです。

  • 何と比べてそう思うの?
  • 何がそう思わせたの?
  • もしできたとしたら?

など、人の偏見や思い込みに対して
絡まった思考を整理していく
質問スキルになります。

今感じている不安をより具体的にする事で
何をしていけば良いかを考えやすくなります。

そのため、不安の具体的な記録をすることで
エフィカシーを高めやすく出来るのです。

※メタモデルは以下の記事で詳しく解説しています。
プロが活用する究極の質問スキル!NLPのメタモデルとは?

3-2.あらゆる場面を想定する

あらゆる場面を想定することで
エフィカシーが高まります。

目の前の課題に対して、
うまく対応できている場面を
想像していくのです。

何が見えて、何が聞こえて、何を感じるのかを
想像していきましょう。

例えば、難しいプロジェクトを
上手くいっていることを達成したときに

  • 活き活きと動いているチームメンバーが見える
  • アイディアが飛び交う声が聞こえる
  • 胸のあたりが熱く感じる

というように具体的に
イメージしていきましょう。

逆に上手くいっていない時も考えてみて、
うまく言っている時とそうでない時の
理由を考えてみましょう。

今この瞬間に何をすべきなのかが
明確になっていきます。

3-3.小さい成功体験の蓄積

達成したいゴールに対して
小さい成功体験を蓄積していくと
達成率が上昇していきます。

「よくできた」という報酬を
受け取ることが出来るためです。

  • 「達成できそうな課題に取り組むこと」

  • 「課題を達成したという成功体験を得ること」

こちらが非常に大事になってきます。

例えばプロジェクト達成のために
必要な勉強を1日30分すると
決めていたとします。

そのような小さなステップを用意し、
それを達成することができれば
小さな成功体験を積むことが出来ます。

そのような積み重ねが
「自分はできる!やれている!」という
手応えになりエフィカシー向上に繋がるのです。

本章ではエフィカシーを高める方法について
説明していきました。

次の章ではエフィカシーが下がる
禁断の行動について解説していきます。

4.エフィカシーが下がる禁断の行動

良かれと思った行動によって
エフィカシーを下げてしまっていたら
どうでしょうか?

そうならないためにも
特に知っておきたいエフィカシーが
下がってしまう行動2つを
説明していきます。

4-1.悲観的なフィードバック

頑張っている人に対して
悲観的なフィードバックをしていると

  • 「自分は出来ないかもしれない」
  • 「他に適任者がいるのではないか」

と思うようになり
自分の頑張りが認めて貰えていないと
感じるようになります。

ただ、フィードバックをする時に
リスク回避の視点やビジョンを伝えることは
大切ですので、その場の状況に応じて
使い分けていきましょう。

ポジティブなフィードバックは
上司が行動を認めてくれていることになりますので
心理的な安全性も高まり、
次々に行動をしてくれます。

また、大勢の人の前で悲観的なフィードバックは
避けましょう。

自尊心が傷つきエフィカシーが
下がる要因となります。

そのため、フィードバックを行う場合は
1対1の状況で行うことを推奨します。

4-2.叶えられない目標設定

大きな目標設定をすることは大事ですが、
到底叶えられないような目標設定をすると
現実味が無くなります。

取り組もうという意欲が無くなり
エフィカシーが下がってしまうためです。

エフィカシーが高い人は
困難な課題に対しても
チャレンジしていく姿勢があります。

目標設定をする時は
上司と部下が納得できた状態にしましょう。

いけるだろうと思って、
高すぎる目標設定をすることは危険です。

本章ではエフィカシーが下がる
禁断の行動について
解説しましたがいかがでしょうか?

高める方法を知ると同時に
やってはいけない行動を学ぶことで、

エフィカシーを高める事ができるため
必ず大事なポイントを押さえておきましょう。

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5.学びを深めたいあなたへのご提案

エフィカシーは自己効力感と表現されており
何かの課題に直面した時に
「自分は出来る!」と思う状態です。

本記事の内容を参考にすることで
組織でのエフィカシーが
高まっていくことでしょう。

最後に学びを深めたいあなたへ
大切なご提案です。

エフィカシーは大きく捉えると
自分に抱いているイメージのことで
心理学用語でセルフイメージ
表現されております。

心理学NLPではセルフイメージが、
人生において大きく影響を与えるとされており、

仕事においては、目標達成や昇進,
マネジメントをする際に
必ず知っておきたい内容になります。

心理学NLPでは大きく以下の
5つの内容を学んでいきます。

  • セルフイメージの向上

    (目標達成や問題解決の能力を高める/引き出す)

  • 自分を次のステージへ 引き上げる手法

    (目標達成・問題解決に役立つ脳の使い方)

  • トラウマやコンプレックスなど、心理的なマイナス面の解消

    (結果を妨げるネガティブな足枷を解消する/軽減する)

  • 他者とのコミュニケーション
    (人間関係、信頼関係を構築する)
  • 自分とのコミュニケーション

    (自分の内面の整理と人生の方向性を明確にする)

このような、総合的に自分を高めていけるスキルや
学びが豊富にあるのが特徴です。

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