- 「目標をもてっ!」と言われても正直何をしていいのかわからない
- そもそも目標を立てても、どうやっていいかわからない
- 目標を立てても途中で頓挫してしまう
また
- 絶対に達成したい目標がある!
- 価値ある明確な目標を持ちたい!
- 目標を持って毎日を充実させたい!
そんな方にお役に立つのが、今回の記事です。
目標達成や仕事の成功といったジャンルの本や勉強会では、
目標設定のメリットとして、
- 無駄を省き、時間や労力を有効に活用できる
- やる気が出て、毎日に充実感を感じることができる
- 決断力やマネジメント力、思考や発想力と各種能力が発揮される
- 失望や失敗、逆境に強くなり人間的成長ができる
- 協力者が現れる。周囲の協力を得られやすくなる
(あなたが何をやりたいかを周囲が知るので、協力しやすくなる)
以上のようなものが挙げられますが、
ライター自身も個人法人を対象にこういった研修やセミナーを5,600回以上やってきましたので、上記のような目標設定の恩恵と共に、達成の歓びを手に入れることができることを知っています。
とはいうものの、
うまくいかないことがあることも知っています。
現場の指導でわかっているのですが、停滞したり達成できずに頓挫するときには、多くの場合、以下のことが生じています。
- やりたいことがわからない
- やりたいことはわかっているけど、何をしていいかわからない
- やることはわかっているけど、やる気がしない
心当たり、ありませんか。
多くの場合この3つですが、この記事では、現状を打破し、価値ある目標達成に必要な考え方やテクニックをシンプルに一つの図を使ってご紹介しています。
それが、この図です。
この図を使って、実践的な目標の立て方、目標の管理法、そして達成スキルをシンプルに解説していきます。
早速ですが、図に表すと今回の記事は、以下の構成です。
この図を使えば、動けなくなっている現状を打破し、デキる人が呼吸のようにやっている思考法が身につきます。
実際に記事の中でご紹介しているステップに従うことで、あなたにとってリアルで、価値ある目標が設定でき、達成の道のりを始めることができるでしょう。
まずは目標設定についてお伝えしていきます。
著者:足達 大和 全米NLP協会公認・NLPトレーナー | |
当サイト「Life&Mind」の運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。 NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。 |
目次
1.目標設定に重要なことは
目標設定に必要なことは、「目標」と「目的との関係」、そして「エコロジカルな視点」です。
1-1.目標とは
目標とは図にあるようにやること、やりたいことに対して、「いつまでに」「何を」「どれくらいやるのか」。
この3つの要素を満たすものです。つまり、
- 「何を」という対象
- 「いつまでに」という期限
- 「どれぐらいやるのか」という数値化
この3つの要素が必要です。
ただ、目標の3つの要素だけを知っていても、人の心は動きません。
1-2.目標には目的が必要である
ここで大切な考え方が、あなたの目標にエネルギーを吹き込む「目的」が必要です。
目的は、夢や願望、また理想といった言葉で表現される未来の方向性のことです。
そして目標は、あなたに価値ある方向性をもった「標」となります。
まとめるとこうです。
- 目的:方向性
- 目標:標
これを旅行に例えれば、あなたが東京に住んでいるのであれば、
- 方向:西へ
- 標:大阪に行く
こんな感じになります。もう少し日常的な例をあげると、
- <仕事分野の例>
- 方向:仕事で評価される
- 標:業績を前年度より120%向上させる
- <健康分野の例>
- 方向:健康になる
- 標:体重を5キロ落とす
このような形です。
ですから、場合によっては以下のような枠組みを参考にしていただければ、目的と目標の違いを把握しスムーズな目標設定が可能になります。
仕事の例で言えば、期限を一年後とした場合、以下のようになります。
つまり、目的となる夢や願望、そして理想の実現のために、どんな目標を立てるのか。
こういうステップが重要です。
※人生には、仕事、家庭、健康、お金、勉強や学習、趣味や娯楽、社会貢献といった分野があります。
分野ごとに目標を設定するということも一つのやり方です。
※目標達成の秘訣は、どれだけ熱量の高い目標設定ができるか、実はここがポイントです。
何をやるのかだけでなく、なぜそれをやるのかという「Why」の探求ともいわれます。
そのヒントになるのが以下の記事です。参考にしてください。
1-3.エコロジカルな視点で調整する
エコロジカルな視点とは、実践心理学NLPの考え方です。
エコロジカルとは、一般的には環境のことをイメージする方もいますが、ここでは「他者との関係性」、「職場や社会との関係性」、そして自分の中に生まれる一致感や不一致といった「自分との関係性」を意味します。
ここでは、「エコロジカルな視点」を含めて、目標設定のプロセスを3つのステップでご紹介します。
ステップ① 目的、つまり夢や理想や願望を書き出す(改善したいことなども含む)
※企業の場合でしたら、前年度や過去の実績などを調べるところからスタートする場合もあります。
ステップ② 目標の3要素「いつまでに(期限)」、「何を(対象)」、「どれぐらいやるか(数値化)」この3つの要素が入った形に整える
ステップ③ エコロジカルな視点で調整する
いくつか目標が設定出来たら、エコロジカルな視点で調整する
あなただけがうまくいっても、他者に迷惑をかけたり、
あなただけがうまくいっても、社会に迷惑をかけたり、
あなた自身がしたくないことを取り組んでも、うまくいきません。
いい換えれば、「自分と他者」、「自分と社会」、「自分と自分」の双方に
Win‐Winの関係が生まれる目標に調整していくことが必要です。
目的を書き出し、目標の形に整えて、
バランスよくエコロジカルな視点を含む目標設定のステップに取り組んでください。
このステップは、とにかく実践すること、書き出していくことが大切です。
手を動かしながら進めていくことで、あなたの脳も活性化していきます。
ここはぜひ時間をとって取り組んでみてください。
2.目標管理の鉄則
シンプルに目標管理の鉄則を例の図で表すと以下のようになります。
管理の3つの要素には、「やること管理」「モチベーション管理」「人の管理」があります。
まずはやること管理についての解説です。
2-1.やることの管理
「やること管理」とは、目標を設定しても、何をしていいかわからない、またやることがあり過ぎて整理できないでいると
多大なエネルギーが奪われ、達成の可能性は一気に下がります。
ですので、階層、または「大項目」「中項目」「小項目」で細分化していきます。
実はこの図で目標設定や達成に必要なことを見ていくと、
ビジネスフレームも解読することができるようになります。
例えば、「KGI」、「KPI」と呼ばれるものがその一つです。
KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、日本語では「重要目標達成指標」また「経営目標達成指標」と呼ばれます。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、「主要業績評価指標」と呼ばれています。
シンプルにお伝えするとKGIは方向性
KPIはKGIに向けたブレイクダウンされた指標になります。
つまり、「目的」と「目標」、または「目標」と「やること」の関係に似ています。
例の図で表すと以下のようになります。
ケースによっては、以下のような形になります。
こんな感じです。
「結果目標」、「経過目標」、「行動目標」と呼ばれたりします。
つまり【ブレイクダウン】をすること、
そして【細分化】することが大切です。
これらを総合的に俯瞰して管理していくのが、知っている方も多いと思います。
ガントチャートと呼ばれるものです。
時間配分や人の投与など、バランスを見ながら計画、また実施後の修正を行っていきます。
※「プランニング」は、やることを企画し決めていくこと。
「スケジューリング」は、その項目を時間軸でみていくことです。
「オーガナイズ」は、上記を含め、チームや組織編成を含む概念です。
2-2.モチベーションの管理
達成のために「やること」がクリアになってもモチベーションがなければうまくいきません。
目標達成の現場を指導してわかっているのですが、
スピードも遅く、やることの深堀も浅いままで、質の高い活動は生まれません。
そこで参考にしていただきたいのが、以下の3つです。
【目的】の管理
目的とは、先に説明したとおり、夢や願望や理想といったことです。
目標の先にある未来です。人はここで動きます。
逆に動けてない時は、「やらなければいけないことだけ」に意識がいっている状態の時です。
ですので夢や理想や願望、
つまり目的を定期的に描き感じる習慣を大切にしてください。
【価値観】の管理
価値観とは、あなたにとって「大切なこと」です。
そして、他の人たちと進めていくのであれば、
その人たちにとって「大切なこと」を理解することです。
例としては「自由」「仲間」「挑戦」「家族」「健康」「お金」「パートナー」「成長」といったもので、これは私たちを動かすキーワードになります。
たとえば、1,000万の腕時計を手に入れるために、お金を集めようとする人は少なくても、大切な家族が誘拐され、「身代金1,000万を用意しろ」と、犯人に言われれば、必死になってお金を集めようとします。つまりやる気が出るわけです。
同じ1,000万でも、大切なものに紐づいていれば、いわゆるやる気やモチベーションは高まります。
逆に10円でも、価値に結びついていなければ、動く力になりません。
あなたのやる気やモチベーションを維持し高めるには、あなたにとっての大切なもの、つまり価値観を理解し、優先順位を立てておくことが必要です。
そのキーワードを引き出す質問は以下の質問です。
「挑戦」「独自性」「行動」「チームワーク」といった短いキーワードでいくつもあなたのスイッチを見つけておいてください。
- この目標達成のプロセスで大切にしたいのは何か
- この目標達成のプロセスでなくてはならないものは何か
- この目標達成のプロセスで欠かせないものは何か
【健康管理】
体と心は一つであり、体調が悪ければどんなにやる気はあっても生産性が低下します。
逆に体調がいいと、落ち込めないということもあります。
健康状態は即やる気の状態と結びつきますので、しっかり観察していきましょう。
具体的には、睡眠、運動、食事、そして呼吸などを意識します。
他の人とプロジェクトを進めていく時には、メンバーの顔色や言動などをチェックしておくといいでしょう。調子が悪いとき、人は必ず表情や仕草に表れます。
自分とメンバーをしっかり観察してください。
2-3.人の管理
一人で取り組むのであれば別ですが、大きなプロジェクトになると、必ず他者との関りで達成のプロセスは動き始めます。
人の管理、これも大切なファクターです。
そこでオススメしたい大切なポイントが「意図を持つ」「接点を持つ」「摩擦のバランス」という3つです。
【人の管理では意図をもつ】
まず「意図を持つ」についてです。
ここには二つの意図があります。
一つは、自分でやるよりうまくできる人を選ぶ、ということです。
目標が大項目、中項目、小項目であれ、あなたが立てた目標に関するリーダーは、あなた自身です。
そのリーダーがいろいろと手を出し過ぎては、労力だけでなく、時間もかかります。
ですから、あなたの注意やエネルギーを価値ある目標達成に集中させるためにも、あなたよりうまくできる人たちをメンバーに選びます。
もう一つの意図は、あなたが組織の長であれば、育成という観点も必要になります。
経営問題の一つである、「後継者が育たない」という悩みは多く、
今掲げている目標の達成と共に、次の世代の組織繁栄も大切なテーマです。
この2つ目の意図は、見通しを立て、重点課題や資源といった観点から、バランスをもった意図が必要になります。
【人の管理では接点をもつ】
次に「接点をもつ」についてです。
これはズバリ、コミュニケーションのことです。
「一人一人がスター選手であっても、チームとして優勝できないスポーツ集団」
こういった話は野球やサッカーだけでなく、ビジネスといった分野でも多くの事例があります。
そこを補うのが「接点をもつ」、つまりコミュニケーションの力です。
コミュニケーションには2つあって、一つはタスク上の「役割コミュニケーション」。もう一つは人としての「ヒューマンコミュニケーション」です。
「役割コミュニケーション」とは、会議などでの連絡やアイデア出しといったことがありますが、ここでは主に「やることの進捗管理」のことです。
「何がどこまで進んでいるのか」、「何が停滞の理由になっているのか」、
そういった情報を共有していきます。
これ、シンプルですが、うまくいかない時や失敗する時に必ず欠けている点です。
もう一つは、役割を外して相手を一人の人として接する
「ヒューマンコミュニケーション」です。
「仕事なんだから、そんなところに気を使いたくない」
そんなふうに思う方もいるかもしれませんが、
だからこそ、そこに配慮ができる方には、尽力を惜しまない信頼や協力関係が生まれます。
相手を人として接していく姿勢であったり、
プライベートを気遣う思いやりは重要なファクターです。
以上の2つのコミュニケーションで結ばれたチームは、
グループがもつ可能性や潜在的な能力を爆発的に発揮していくことが可能です。
【摩擦のバランス】
最後は摩擦のバランスです。
グループが生まれれば、必ず摩擦が生じます。
「機械の摩擦はお金で解決するが、人間関係の摩擦はお金以上の資源が奪われる」
これは成功哲学の祖、ナポレオン・ヒルの言葉です。
人の採用に関わった方は、わかると思いますが、採用はスムーズでも、退職する、しかもその理由が会社にとって大きなリスクや損失を生み出す例が数多くあります。
結婚するよりも、離婚の方が何倍もエネルギーがかかるとも言われますが、人間関係の摩擦は放置しておくと修復に時間も労力もかかります。つまり、あなたの目標達成の妨げになります。
一方摩擦の場面は、より強いチームが生まれるチャンスでもあります。
それぞれ依存的で課題や他者に甘えた集団では大きな結果は期待できません。
コミュニケーショントレーニングを展開するRichard C. Weberは、
グループの成長サイクルでは、「形成期」「激動期」「標準実行期」「変容期」と呼ばれるステージがあり、
2番目の「激動期」と呼ばれるステージをできる限り早くクリアすることによって、次のステージに成長できると言います。
シビアで互いがそれぞれの問題や課題に対峙する瞬間は、その人とだけでなく、そのチームや組織を強くする機会になるということです。
ですので、摩擦を冷静に観察し、必要であれば速やかに解消し、
必要であれば個々の、またはチーム全体の成長の機会として見守るバランスが必要です。
3.NLPに学ぶ目標達成スキル
NLPとは、仕事や人間関係の問題を解決し、収入や人生の目標を達成するための心理学や脳科学を統合した、卓越した成果を生み出すスキルや考え方です。
「実践的なコミュニケーションスキル」「脳の取扱説明書」「使える心理学」と、
いろいろな呼ばれ方がありますが、NLPとは以下3つの単語の頭文字をとったもので、
「神経言語プログラミング」と読まれています。
- Neuro 神経
- Linguistic 言語
- Programming プログラミング
この章の達成スキルについては、そのNLPの数あるスキルの中から3つをご紹介します。
3-1.解決策を見つけるモデリング
やりたいことはわかっているのに、「どのように」取り組んでいっていいかわからないときは、必死に考えるより、成功事例を探した方が速いです。
何をしていいかわからない時、その時はどんなやり方があるのか、既にそういった状況を乗り越えた人たちは、どのように乗り越えていったのか、そこを調べる必要があります。
またあなたが尊敬する人やメンターと呼ばれる人がいるのであれば、
- 「もし〇〇さんだったら、どのように取り組むだろうか」
- 「もし☆☆さんだったら、何から始めるだろうか」
といった問いの力を活用して、具体的なアクションを見出していきます。
こういった考えた考え方をNLPではモデリングと言います。
あなたの脳に加速学習が生まれ、思考や発想に大きな影響を与えます。
- その人がやったことを真似る
- その人のような身振り手振りで行動する
- その人が大切にしていることをあなたも大切にしていく
といくつかの階層がありますが、
具体的な内容については以下の記事を参考にしてください。
3-2.やる気を引き出すアンカリング
エネルギーとしてのやる気で説明します。
エネルギーとしてのやる気とは、生理反応のことです。やる気がでている時の生理反応を活用していくことをNLPではアンカリングと言います。
アンカリングとは、シンプルにお伝えすると「条件づけ」のことで、
- ある曲を聞くと当時の思い出がよみがえる
- ある映画を見ると、やる気になる
- ある動きやポーズをとると集中力が高まる
といったもので、
もっとも有名なのが、野球界の伝説でもあるイチローのバッターボックスでのポーズです。
起こしたい状態、感じたい状態とトリガー(引き金)をリンクさせることです。
必要な時にスイッチのように心の状態を適切な状態にしていく技法です。
「パブロフの犬」の話は既にご存知の方も多いと思います。餌を与える前にベルを鳴らし、このことを何度も繰り返していくと、ベルの音を聞いただけでよだれが出る、というもので、条件づけの代名詞的な話です。
つまりこの条件付けは、【ベル】がスイッチになり、【よだれ】がその反応になります。
アンカリングとは、この条件付けを意図的に引き起こすために、刺激となるポーズを決め、やる気、自信、勇気、確信、調和といったほしい感情を特定してリンクさせることです。
具体的には、以下の手順で行います。
- 過去に体験したものすごくやる気が出ていた具体的な体験を思い出す
- その体験の中に入り、その時見ていたもの、聞いていたもの、感じていたものを五感を使ってフルに体験する。
- その時に、トリガー(引き金)となる刺激を与える。
トリガーの例:手首を握る。耳たぶを引っ張る。ガッツポーズをとる、など。 - 5秒から15秒ぐらい、その体験で感じていたやる気を十分に感じたまま、トリガーを定着させる
- ここでトリガーを解除し、他のことを考える。「朝食は何を食べたか?」など。
- テスト:もう一度トリガーの状態をとって、やる気の状態が出てくるかチェックする。
(瞬間的に出てくる人もいれば、じわじわとゆっくりくる人もいます)
うまくいかなかったら、2から4を、何度も繰り返しやっていきます
このアンカリングは、やる気を出したい時だけでなく、以下のような状況でも活用できます。
- 失敗への恐れや不安を解消したい時
- 集中力が必要な時
- ストレスや緊張状態を緩和したい時
- パワフルな自信が必要な時
- 物事への冷静で柔軟な対処が必要な時
この他、やる気の出る音楽や本、または映画などもトリガーの一つですし、スマホに大切な人からの応援動画なども保存しておくと、それもトリガーとして活用できます。
3-3.建設的な考え方:TOTEモデル
目標を達成するためにはさまざまな考え方があります。
- リスクを恐れるな!何もしないことが最大のリスクだ!
- 挫折したことのない人は、人に貢献できない
- 高く飛ぶためには、一度しゃがむ
- その分野で成功している人は、その分野で一番失敗してきた人である
- あきらめない限り失敗は存在しない
こういった建設的な考え方や格言や言葉は星の数ほどありますが、
NLPでは最高の思考として「TOTE(トート)」という、一つのモデルを採用しています。
とてもシンプルで、
以下の4つの頭文字をとってトートモデルと読みます。
- T.=Test(検証:まず仮説を立てる)
- O.=Operate(操作:実際にやる)
- T.=Test(検証:ゴールに合致しているか、否か、チェックする)
- E.=Exit(退出:ゴール達成)
これにそっているか否かで、あなたの目標達成力に大きな違いをもたらします。
図を使って解説していきます。まずどんな目標(やることも含む)においても、
現在の状態があり、ゴールがあります。
現在の状態とゴールとの間には、ギャップ(課題や問題)があります。
そのギャップを埋めるために、ある仮説を立て、実際にやってみる。
その結果を検証していきます。
うまくいったらゴールで退出です。
その検証結果が、ゴールと異なる場合は、また別の仮説をたて、実際にやってみる。
そして検証し、うまくいったらゴールで退出です。
検証し、違っていたら、また別な行動を試す、というループをたどります。
以上をうまくいくまで繰り返す、これをTOTEモデルと言います。
発明王エジソンは、実験が成功するまで何度も実験を続けました。
失敗してもなぜ続けられたのか。彼はこう答えています。
「私は一度も失敗したことはない。何をすればうまくいかないのか、発見の連続だった」と。
さらに彼の言葉は続きます。
「うまくいかない発見をし続けていれば、最後に残るのは、うまくいくやり方しかない」
天才や偉人は、凡人と異なる発想を持っているものですが、
大前提として、「必ずできる」といった前提で取り組んでいました。
目標が達成できない時、うまくいく人は、やり方にアプローチする。
うまくいかない人は、やり方ではなく、「自分がダメだ」と自分自身にダメ出しをする傾向があります。
自分を責めるのではなく、やり方を検証、次の仮説を立てることが重要です。
達成する人や成功する人は、行動にフォーカスし、できるまで行動を変容させます。
4.まとめ
今回は目標設定、目標管理、そして達成スキルを一つの図でご紹介してきました。
目標設定は、この記事では目的と呼んでいる「夢や理想や願望」を書き出し、
「何を」「いつまでに」「どのくらいやるのか」を決めていくこと。
目標管理では、「やること」「モチベーション」「人」を管理すること。
達成スキルとしては、NLPから「解決法」「やる気」「考え方」について、
モデリング、アンカリング、TOTEモデルをご紹介しました。
シンプルに考えて、シンプルに行動していくことが秘訣です。
シンプルに実践しながら、仕事や人生に達成の歓びを拡大させてください。
まずは目的(夢、願望、理想)の書き出しからスタートです!
目標設定については、以下で発信されている情報もご参考になるかもしれません。ご興味をお持ちでしたら、あわせてご覧ください。