
目がかゆい、くしゃみが止まらない、鼻がつまって息が苦しい、肌が荒れる。そして食べ物も味わえないし、寝付きも悪いし、体がだるい。
花粉症やアレルギーは、なった人間にしか分からない辛さがあります。
つきまとう不快感、集中力の低下、生活が限定され活動範囲が狭まるなど、これがいつまで続くのかと思うと憂鬱になります。
花粉症なら、例えば2月や3月が辛かったり、食物アレルギーなら食が限定されたり、命の危険まであります。ある時、ついに症状が改善されたと思ったら。。。花粉の飛散量が少なかっただけで翌年再発という落胆を経験したり。
できることなら症状、薬、病院から解放されたいですよね。
そこでこの記事では、花粉症やアレルギーの改善に効果を出している、心理学や脳科学を取り入れた方法をご紹介します。すでに多くの方の症状を改善しているため、あなたの症状を改善するための選択肢として、まずは一通りご覧下さい。
ところで今、あなたの不快度指数を10段階で評価するとしたらいくつでしょうか?
※以下の表を参考に自己評価してみましょう。
レベル10 | 命にかかわる(ちょっとのミスで生死にかかわる)状態 |
---|---|
レベル7 | 症状がひどく、常に不快感、生活への不自由さなどを感じている |
レベル5 | 季節や時期により、症状がひどく、不快感、生活への不自由さなどを感じる |
レベル3 | 周りと比べて症状はひどくない。しかし不快・不安・不自由さを感じ始めている |
レベル1 | 軽い自覚症状がある |
実はあなたの不快度指数がいくつでも、症状を改善して数字を下げることが十分に期待できます。
その理由として、心理学・脳科学・生理学では、特定の生理的な反応は変えられると教えてくれます。さらに、心理学をベースに、ガン治療や健康的問題に関する先進的研究を行う国際研究所「IASH(the International institute for the Advanced Studies in Health)」の元会長で現顧問のティム・ハルボム氏は次のように話しています。
「花粉症やアレルギーは免疫システムが誤認識や誤作動を起こした結果、起きている。そのため免疫システムを再教育し、正常の反応に戻すことで改善できる」
つまり、症状を生みだす脳や身体の反応を変えることで、免疫システムを再教育し、花粉症やアレルギーを改善することができます。そのための有効な手段の一つとして、すでに多くの人の症状改善に効果を発揮している、心理学NLPをベースにした改善法をご紹介します。
ただし、安全で多くの方の症状を改善している方法ですが、医療や治療ではなく、あくまで心理学NLPをベースにした改善法になります。そのため、命に関わる症状、アナフィラキシーを経験した方は4章を読み、医師の指導の元で慎重に注意深くお試しください。
※心理学NLPとは
NLPとは、1970年代のアメリカで生まれた心理学です。3人の天才的セラピストの治療法を研究し、セラピースキルとして体系化。ベトナム戦争帰還兵のトラウマ治療において非常に高い成果を出しました。その後も進化し、現在では、「目標達成や問題解決、コミュニケーション、健康の促進・維持」に使えるツールとして、トップアスリートや政治家、ビジネスマン、主婦、学生など、広く学ばれています。
※NLPやティム・ハルボムについてはこちら
目次
1.花粉症やアレルギーとは
花粉症やアレルギーは、免疫システムの一部が過剰反応している状態です。免疫学者として世界保健機関(WHO)のために働き、賞も授与されているマイケル・レヴィ博士は、「アレルギーは免疫システムの恐怖症のようなものです」と述べました。この言葉をきっかけに、心理学NLPをベースにした花粉症やアレルギー改善の方法が模索され、有効なものへ体系化されました。
そこでこの章では、どのように花粉症やアレルギーが発症し、改善されるのかを見ていきましょう。
■1.人生の転換期に発症しやすい
花粉症やアレルギーは、人生の転換期に発症しやすくなります。人生の転換期には、身を置く環境・生活リズム・担う役割の変化があり、「今(今まで)の自分」から、「新しい自分」への変化が必要となる時期です。
この時期は自然にストレスがかかり、免疫システムが誤認識・誤作動を起こしやすくなり、花粉症やアレルギーを発症します。詳しくは以下にティム・ハルボム氏の言葉を引用します。非常に重要なメカニズムですので、ぜひご覧下さい。
子供から大人へと身体と精神が変化する思春期、大学進学などで親元を離れて一人暮らしを始める時、妊娠や出産などで「親」になる時、仕事で独立して大きな社会的責任を担うようになる時など、期待感とともに、人は知らず知らずのうちに不安も感じてしまっています。
自己認識が大きく変化し、わからない事だらけで数々の不安を感じます。この時、人の免疫システムは自分を守るために高い警戒態勢に入ります。警戒レベルが高まっている時期に、身体の中に入ってきた無害な物質に対して、免疫システムは「これが問題の原因だったんだ」と間違って認識することがあります。
一度でも「有害」、「脅威」、「危険」と認識した物質を免疫システムは忘れることなく、繰り返し反応し続けます。このような免疫システムの誤認識による、誤作動、または過剰反応、それがアレルギーなのです。
上記のように人生の転換期、あるいは変化の時期に感じる、「自分は成功できるのか?」、「失敗したらどうしよう」、「このままじゃダメ」、「変わらなきゃいけない」などの、不安や怖れ、迷い、葛藤が強いストレスを生みます。
そして強いストレスを受けることで、免疫システムが不安定になり、体はアナタを必死で守ろうとし、体内に入ってくる安全な物質に対しても、誤認識・誤作動が生じ、花粉症やアレルギーを起こしてしまいます。
■2.高性能な免疫システムの働きが、症状をパターン化させる
コロナ禍で、免疫システムがとても高性能だということが、広く知られてきました。そして高性能なことにより、免疫システムの誤作動であってもしっかり学習し、つらい症状をパターン化させてしまいます。
通常、あなたの健康や生命を守ってくれている免疫システムは、体内に侵入してきた病原菌などの有害物質をしっかり認識し、常に対処してくれます。しかし免疫システムの誤認識により、「無害」な物質を「有害」と認識すると、無害で正常な細胞までもが免疫システムの働きにより抵抗(攻撃)を受け、症状が起こります。
それが花粉症やアレルギーとして、何年、何十年と続くパターンになります。
■3.免疫システムの反応を再教育すると、症状を改善できる
人が間違いに気づき、意識や行動を改めることができるのと同様に、免疫システムも再教育で、反応を改めることができます。ですので、花粉症やアレルギーを起こしている免疫システムを再教育しましょう。免疫システムが正常な反応・働きを取り戻すためのポイントは、以下の2つです。
- 正常な反応・働きを思い出させる
- 正常な反応・働きを身に付ける
それにより、例えば、「スギの花粉を吸い込むと、目が痒くなり、くしゃみと鼻水が出る」という状態を、「スギの花粉を吸い込んでも、何の症状も現れない」というように改善することが可能です。
コラム1:「How to Eliminate Allergic Responses(アレルギー反応を取り除く方法)」
免疫システムの働きが、どのように花粉症やアレルギーを起こしているか、より深く理解しましょう。ティム・ハルボム氏の著書「How to Eliminate Allergic Responses(アレルギー反応を取り除く方法)」がとても分かりやすいため、一部を引用にてご紹介します。
アレルギー反応を起こす主役の1つがマクロファージです。人の体組織の中を流れ、体内に侵入してきたウィルスやバクテリアを “食べる” 白血球の一種です。
そしてもう1つの主役が、ウィルスやバクテリアを認識する時に協働するT細胞です。マクロファージはウィルスやバクテリアを捕獲すると、それを実際に持ち上げるような動きをします。マクロファージがその状態で待っている間、識別を担当する免疫マーカー細胞が、分子との適合を判断します。
そして持ち上げられているものが特定のウィルスと分子適合したと、識別免疫マーカー細胞が判断すると、マクロファージはヒスタミンを放出します。ヒスタミンは血管を広げ、腺分泌を促進して、細胞からのタンパク質の放出を促します。血管を広げることで有害なバクテリアなどを流し出しやすくするためです。
放出されたタンパク質によって、さらに多くのマクロファージが集まってきて、侵入してきたバクテリアなどを包み込んで破壊します。そのために身体の一部が赤く腫れて、痛みを伴なったり、鼻水が止まらない、咳やくしゃみが出る、涙目などの症状が出るのです。こうして時々、免疫システムが間違いを起こすのです。
【出典・参照元】
- 書籍:How to Eliminate Allergic Responses(アレルギー反応を取り除く方法)
著者:ティム・ハルボム/テリー・フィーランド
How to Eliminate Allergic Responses(アレルギー反応を取り除く方法) - NLP Counter Example Process, Allergy Process(NLP反例プロセス)
http://www.nlpca.com/DCweb/allergyprocess.html - ウィキペディア:「ヒスタミン」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3
2.免疫システムを再教育する【強力】な4つのステップ(NLP反例のプロセス)
免疫システムを再教育するために、非常に効果的な方法をご紹介します。免疫システムの反応を正常にし、花粉症やアレルギー改善に役立つ強力な内容です。NLP反例のプロセスといわれ、本来9ステップで構成されていますが、その中からキモとなる4つのステップをご紹介します。
■1.健康的な状態を思い出す
花粉症やアレルギーになる前の健康的な状態を思い出しましょう(もの心ついた時から症状をお持ちの方は、症状が出ていない時の健康的な身体の状態をイメージできれば大丈夫です)。
それは免疫システムが正常な反応をしている状態です。症状がひどい、辛い、長引いているなどの時ほど、正常で健康的な状態を忘れがちです。そして症状が慢性化すると、思い出すのが困難になります。
だからこそ、免疫システムを再教育するための第一歩として、花粉症やアレルギーになる前の健康的な状態を思い出すことがポイントです。それにより免疫システムに正常な状態を思い出させ、正常な反応へ方向づけしやすくなります。
【ポイント】
- 繰り返し、健康的な状態を思い出し、いつでもイメージできるようにしましょう。
- イメージした時に、健康的な時の感覚を十分に感じましょう。
※感覚を十分に感じるときのポイントは、この章の最後にあるコラム1でご紹介しています。
例えば、過去にあった最高の思い出をイメージすると、イメージしただけで楽しい気持ちになり、身体の感覚も軽くなったり、元気になったりなど、生理的に変化します。これは心理学や脳科学で言わるように、イメージ、心理状態、身体の感覚がつながり影響し合っているのが理由です。
そのため、健康的な状態を思い出す時は、イメージ、心理状態、身体の感覚は1つの組み合わせとして行いましょう。それも効果を出すためのポイントです。
このように健康的な状態を思い出すことで、症状を出すのがあたり前になっていた免疫システムの働きにゆらぎが生じます。そのため症状が軽い人の場合、これだけで改善や緩和が進むことがあります。
■2.反例を明確にしてイメージする
反例を明確にして、免疫システムを再教育するための強力な足がかりを作りましょう。反例とは、アレルゲンやアレルゲンに似ている物質に触れても、症状が出ていない状態のことです。
アレルゲンとは、一般的には花粉症やアレルギー状を起こす原因のことです。
以下に反例の例をご紹介します。
【アレルゲンに触れても、症状が出ない状態の例】
- 花粉症やアレルギーになる前で、アレルゲンに触れても大丈夫な時
※スギの花粉症なら、スギに触れても大丈夫だった時など
【アレルゲンに似た物質に触れても、症状が出ない状態の例】
- 猫アレルギーだけど、犬は大丈夫
- スギの花粉症だけど、ヒノキやブタクサは大丈夫
- 牛乳は口にできず、見るのも厳しい、けれどチーズは口にして大丈夫
など
上記の例を参考にして、あなたの症状の反例を明確にし、その時の健康的な状態と感覚を感じましょう。くり返し行い、いつでもイメージと感覚を思い出せるようにするのがポイントです。
現在の「アレルゲンに触れると症状が出る」という反応パターンに対して、「アレルゲンに触れても、症状が出ない」または、「アレルゲンに似ている物質に触れても、症状が出ない」という状態を思い出し、感じましょう。それにより現在の反応パターンが揺らぎ、不安定になり、免疫システムを再教育しやすくなります。
花粉症やアレルギーが軽度の場合は、これだけで改善や緩和が進むこともあります。
■3.健康的な状態をアンカリング(条件づけ)する
あなたの身体に健康的な状態を覚えさて、いつでも引き出せるようにしましょう。身体に覚えさせることで免疫システムを再教育するための準備が整います。そのために必要なことは、ステップ1、2をしっかり行い、「イメージすると、瞬間的に健康的な感覚を思い出せる」ようにすることです。
例えば、思い出の曲を聞くと、当時の気持ちや身体の感覚(内面の反応)が引き出されるという経験があると思います。これは「外からの5感を通した刺激」と「内面の反応」を身体がセットとして覚えています。
これを意図的に行うと症状の改善に役立ちます。
例えば、健康的な状態を十分に感じながら、上記画像のように左手で、右の二の腕に触れて刺激を与えます。これを繰り返すことで、身体が「健康的な状態」と「右の二の腕への刺激」をセットとして覚えます。すると右の二の腕に触れると、健康的な状態が引き出されるようになります。
このように意図的に反応を作り出す方法を、心理学NLPではアンカリングといいます。
以下にアンカリングの手順をご紹介します。
【アンカリングの手順】
- ステップ1、2のように、健康的な状態を感じる
- 1番を行いながら、上記画像のように右の二の腕を触る
- 二の腕を触りながら、感覚を全身に広げ、強め、十分に感じる
(右の二の腕は、内面の感覚を感じている間はずっと触れ続ける) - 右の二の腕から手を話し、感覚を手放す
- 一呼吸置く
- テストする(右の二の腕を触り、健康的な状態が引き出されたら成功です)
- テストが成功するまで、1~6を繰り返す。
(テストに成功しても、何度も行いアンカリングを強化するとベストです)
アンカリングで触れる場所はどこでも構いませんが、普段、あまり触れない場所がベストです。そして健康的な状態は、ステップ1だけでなく、ステップ2でご紹介した反例も行いましょう。
反例は免疫システムを再教育する際にもっとも適しているためです。そして何度も繰り返して、アンカリングで引き出される感覚を強くしていきましょう。
参考:アンカリングの原理となる「条件づけ」について
■4.免疫システムの反応を書き換える
花粉症やアレルギーを改善するために、免疫システムを再教育しましょう。そのために必要なのが、免疫システムの反応を書き換えるアプローチです。前述までのステップ1~3は、それぞれだけでも効果的ですが、実は書き換えるための重用な準備でした。
それでは以下の書き換えの手順をご紹介します。
【免疫システムを書き換えるための準備】
※アンカリングは、右の二の腕を触る例でご紹介します。
- アンカリングのテスト
(右の二の腕をさわり、健康的な状態が引き出されるかを確認する) - アレルゲンをイメージし症状を感じる
(あくまで軽く、症状を感じましょう。それにより書き換えやすくなります)
【免疫システムを書き換えるための手順】
- 二の腕をさわり続ける(健康的な状態を引き出し続ける)
- 二の腕を触りながら、アレルゲンの中(側)にいる自分をイメージする
(正常で健康的な状態を引き出しながら、花粉症やアレルギーの症状を軽く引き出す) - 2番のイメージを手放し、二の腕から手を離す
- 二の腕に触れていない状態で、アレルゲンの中(側)にいる自分をイメージします。その時に症状が起きるかどうかテストする
※2番、4番でアレルゲンの中(側)にいる自分をイメージしても、健康的な状態でいられるのがポイントです。上手く行かない場合は、じっくりアンカリングを強化しましょう。症状に勝てるくらい感覚が強くなると、書き換えやすくなります。
このようにアンカリングを使うことで、「症状に紐付いていた免疫システムの反応」を「健康的な状態に紐付ける」ことができます。このように免疫システムの反応を書き換えることで、再教育をしていきます。
これにより「アレルゲンに触れると、症状が出る」から「アレルゲンに触れても症状がでない(正常で健康的)」というように、花粉症やアレルギーを改善することができます。これが心理学NLPをベースにした、花粉症やアレルギーの改善に効果を発揮している「NLP反例のプロセス」です。
コラム2:感覚を十分に感じる時のポイント
以下の基本編を意識しながら行いましょう。例えば、健康的な状態の時は、どのような姿勢をとっているか?どのような表情か?どんな気持ちか?などです。
「症状が出ている時は猫背で憂鬱」だけど、「健康的な状態では背筋がしっかりして、すがすがしい気持ち」などのように、症状が出ている時と健康的な時の違いが分かるようになると、より鮮明により強く、感覚を感じられるようになります。
基本編に慣れてきたら【中級編】、【上級編】も行いましょう。
【基本編】
健康的な時の姿勢、表情、思考、感情、気持ち(心理状態)、身体の感覚、身体の軸、重心、呼吸のリズム、呼吸の深さなど
【中級編】
視界が鮮明かどうか、聴覚が鮮明かどうか、全身のつながりなど
【上級編】
健康に対する自分の思い込み、価値観など
3.花粉症やアレルギーを改善する効果的な5つの方法
免疫システムの再教育以外にも、花粉症やアレルギーの改善に役立つ方法があります。セラピーやコーチングでも使われている効果的な5つの手法ですが、症状を手放したり、免疫力を高めて症状を改善します。そして花粉症やアレルギーだけでなく、様々な症状改善にも役立ちますので、ぜひご活用下さい。
■1.症状とコミュニケーションを取る
症状が持つプラスの側面を明確にしましょう。それが症状とコミュニケーションを取る目的です。心理学NLPには「すべての症状には肯定的な理由がある」という言葉があります。実は無意識レベルでは、症状はあなたを守るため、何かに気づいてもらうために存在するという考え方があります。分かりやすくなるように、まずは以下の例をご覧ください。
【肯定的な理由の例】
1、母親の注意を引くために酷い花粉症になった女性の例
子供の時から母親の注意を引き、たくさんの愛を感じる方法が、子供時代の彼女にとって病弱であることでした。病弱であるだけでなく、花粉症を発症して、ひどい症状を引き起こしていました。それでも子供時代の彼女にとって、母親の注意を引き、愛を感じるもっとも効果的な方法でした。
43歳までこのパターンを持ち続けましたが、症状とコミュニケーションを取り、肯定的な理由を知り、もうこのパターンは必要ないと気づき、手放すことができました。それにより花粉症は改善されました。
2、死なないために歩けなくなった男性の例
花粉症やアレルギーではありませんが、医者に「このままいけば廃人になりますよ」と言われた男性がいます。激務と不摂生を10年近く続けた後、めまいで歩けなくなり、会話もままならない状態でした。「このままいったら死ぬかもしれないな」と考えはじめた矢先のことです。
実は、めまいは自分の命を守るために起きた、身体からのメッセージでした。当初、1年かけて生活改善し、症状が緩和された後もつらい症状は3年続きました。しかし、「もう生活のリズムは自分の意志と習慣で守れる」と自信を持てるようになった時、劇的に改善されました。
このように症状には、存在するプラスの理由があります。その理由に気づき、満たした時、症状を手放し、改善することができます。そのために必要なのが症状とのコミュニケーションです。
それでは下記のように行いましょう。
【症状とコミュニケーションを取る方法】
※以下の質問に答え、紙に書き出しましょう。なかなか答えが見つからない場合は飛ばしていただいて大丈夫です。
- 症状を通してどんな変化がありましたか?
- 症状が起こるプラスの理由、意味があるとしたら何ですか?
- 症状はあなたに何を教えてくれていますか?
あるいはどのようなメッセージがありますか? - 症状をきっかけにして、得たことは何ですか?(手にした、始めた、手放せたことなど)
- 症状がなくなると何が起き、何を失うと思いますか?
このように適切な質問を通して、症状と向き合い、そこに存在するプラスの理由、目的、メッセージに気づくことがポイントです。そして健康的な形で満たした時、症状が改善されます。
※2章でご紹介したNLP反例のプロセスに取り入れると、より強力な方法になります。
■2.「自分=病気」、「症状が起きて当たり前」という思い込みを変える
花粉症やアレルギーに対するあなたの思い込みを変えましょう。症状に対する思い込みの変化が、症状の改善に大きく効果を発揮します。
ところであなたは大丈夫ですか?
もしも無意識に、「自分=病気」、「自分=症状が起きて当たり前」という思い込み(認識)がある場合は、それを変え(手放し)ましょう。その思い込みが症状の改善を妨げている可能性があります。
症状が長く続いたり、ひどい場合、無意識に「自分=病気」、「症状が起きて当たり前」と思い込みがちです。誰もが陥りやすい状態ですが、それは事実ではなく勘違いです。
このような症状に対する思い込み(勘違い)を健全なものへ変えることで、花粉症やアレルギーの改善に役立ちます。そこで以下の方法で、あなたが持つ思い込みを明確にし、改善しましょう。
【思い込みを明確にする質問】
- 「自分=病気」、「自分=病気の症状が起きて当たり前」という思い込みを持っていないか?
- もしも症状に対する思い込みを持っているとしたら、それはどのような思い込みか?
※上記のような思い込みがある場合は、以下の改善方法を試しましょう。
【思い込みを変える方法】
1、以下の質問に答えて、紙に書き出しましょう。
- その思い込みは事実か?(自分に問いかける)
- その思い込みは今後も必要か、持ち続けたいか?(要不要を確認する)
- その思い込みを持つ、プラスの理由や目的があるとしたら何か?
- 代わりに手にしたい、プラスの新しい思い込みは何か?
2、以下の行動を行いましょう。
- 思い込みを変えていいと自分へ許可を与える
- 新しい思い込みを手にした自分をイメージする
- 肯定的な目的や理由を満たす(上記3章の■1をご参照下さい)
- 魅力的な未来をイメージする(下記3章の■3をご参照下さい)
このように思い込みを明確にして、不要なものを手放して、プラスへ変えることで、症状の改善に効果を発揮します。花粉症やアレルギーだけでなく、様々な症状の改善や緩和にも使えますので、ぜひお役立て下さい。
■3.症状の改善により手に入る、魅力的な未来をイメージする
「症状を改善することで、どのような未来を手にしたいですか?」。あるいは、「症状の代わりに、どのような状態を手にしたいですか?」
このように、症状改善の先にある未来を描きましょう。自分の想いに制限を設けることなく、「抗いがたいほど魅力的な未来」を描くのがポイントです。
心理学、脳科学、システム思考などで言われるように、意識を向けた方向へ現実が動き出します。意識を向けた先に脳や心が働き、思考・感情・行動が変わり、自律神経やホルモンのバランスが変わり、免疫力が向上するなど、症状の改善に効果を発揮します。
それでは以下の方法を行いましょう。
【理想的な状態を明確にする質問】
※以下の質問に答えて紙に書き出しましょう。
- 症状を改善することで、どのような未来を手にしたいですか?
(抗いがたいほど、魅力的な未来を描きましょう) - 症状の代わりに、どのような状態を手にしたいですか?
(あなたにとっての健康的な状態が、どのようなものかを具体的にしましょう)
具体的にした未来のイメージや健康的な状態は、静かな場所で1日1回、5分以上イメージしましょう。その他にも、移動中などの隙間時間を活用して、1日2回、5分以上行えるとベストです。特に「慢性化した花粉症やアレルギー」、あるいは「慢性化した様々な症状」の改善や緩和に効果を発揮します。ぜひお役立て下さい。
■4.マインドフルネスで免疫力を高める
自律神経やホルモンのバランスを整え、免疫力を高めましょう。そのために1日10分から15分、リラックスした静かな時間を設け、マインドフルネスを行いましょう。
ストレスはあなたの免疫力を下げ、免疫システムが誤作動を起こしやすくなります。その他にも症状をひどくしたり、回復を妨げるなどマイナスに働きます。しかしマインドフルネスを行うことで、心身のリラクゼーションを促し、ストレスを改善し、免疫力を高めることができます。それが症状の改善に効果を発揮します。
マインドフルネルは、適切な姿勢で、リラックスすることを自分へ許し、深い呼吸を行いながら瞑想するのが基本になります。ここではシンプルな方法をご紹介しますので、以下の手順で行いましょう。
【マインドフルネスの方法】
- 姿勢を整えましょう(注1)
- 深い呼吸を10回ほど行い、リラックスする
- 呼吸のリズムを大切にしながら、呼吸に意識を集中して5分~15分間過ごす
(目は開けても大丈夫です) - 雑念が浮かんでも、呼吸に意識を集中して、浮かんだことを観察する
(どんな雑念が浮かんでも何も判断、評価せずに呼吸に意識を集中します)
ものごとへの執着を手放し、俯瞰して見る目を高め、今この瞬間に集中することもできるため、ストレスを持ちにくく、解消しやすい体質を作ることができます。しかし忙しくて時間を取れない場合は、呼吸法だけ行いましょう。深いリラックスを得ることができ、ストレス改善に役立ちます。
(注1)【最適な姿勢の例】
姿勢により、呼吸やリラックスの深さが変わるため、以下の画像を参考にしましょう。
■5.症状へ感謝する
他者、自分、症状に感謝しましょう。感謝はあなたの免疫力を高めます。ハートマス研究所によれば、感謝することで免疫力が高まったという事例があります。それが花粉症やアレルギーの改善に効果を発揮します。
感謝を心がけることで、徐々に体調不良が改善された例も多くあります。しかし忙しいと感謝の気持ち、感謝の機会が少なくなりがちです。そのため意識的に感謝の機会を設けるのがポイントです。以下のように行いましょう。
【感謝の視点】
- 症状:プラスの理由や目的、症状を通して得たことに感謝する
- 他者:大切な人、出会った人、学びやきっかけをくれた人などへ感謝する
- 自分:頑張っている自分、頑張ってくれている身体へ感謝する
- その他:何かをありがたいと感じた時を思い出す
1日5分、感謝する時間を作るだけで大きな違いが生まれます。感謝の習慣は、あなたの思考・感情・行動へプラスに影響するため、仕事、人間関係、日々の生活へもプラスに働きます。
【出典元・参考】
- ハートマス研究所推奨・コヒーレンス法(心臓呼吸)
http://www.mental-technology.jp/img/guide/coherence-guide.pdf
http://mental-plus.jp/coherence/
4.花粉症やアレルギーを改善する際の注意点
2章、3章でご紹介した方法を使う際は、これからご紹介する注意点を大切にしましょう。ご紹介した改善方法はどれも安全です。しかし、いくつか押さえておく注意点がありますのでご紹介します。
■1.生死に関わる症状をお持ちの場合は、医師の指導の元で行う
あなたが生死に関わるアレルギー、またはアナフィラキシーをご経験した方でしたら、医師の指導の元でのみ、ご紹介した方法を使いましょう。ご紹介した方法は適切な医療処置に変わるものではないため、一部の生死に関わる症状をお持ちの方は慎重に行う必要があります。
特にアレルギーの改善法を行った後に、アレルゲンと接触する時が危険です。そのため、医師の指導や検査を受けながら進めていきましょう。
■2.気分が悪くなった時のために、回復処置を準備しておく
ここでご紹介する回復準備は必ず行いましょう。ご紹介した改善法を行う際、症状が出ている状態を思い浮かべることがあります。その時に、少しでも気分が悪くなった場合は、無理をせずに中断して、状態を切り替える必要があります。
回復準備として以下の3つを行いましょう。
- 健康的な状態と感覚を思い出せるようにする
- 深い呼吸を10回以上繰り返す
- どんな時に病院に行くかを決めておく
(2章のステップ1~3をしっかり行いましょう)
(呼吸の力で副交感神経を活性化して、状態を落ち着かせます)
(症状がひどい、または生死の関わる場合、医師の指導の元で行い、どういう時に病院に行った方がいいか、予め決めておきましょう。すると病院にかかれる日時に試すのがベストです)
■3.効果を確認する際は、小さいテストを重ねる
花粉症やアレルギーの改善方法を行った後は、小さいテストを重ねて効果を確認しましょう。アレルゲンに触れる際に、常に安全なテストを行います。安全なテストを段階的に行い、テストに対して症状が出るか出ないか、緩和されているかどうかを確認します。
以下に理想的なテストのステップをご紹介します。
【理想的なテストのステップ】
以下の手順で行いましょう。
- アレルゲンをイメージする
- アレルゲンに触れるイメージをする
- 少しずつ本物のアレルゲンに触れる
- アレルゲンに触れる量や回数を増やす
上記それぞれのステップでテストをした時、少しでも症状が出る場合は、改善法をやり直してテストを最初から行いましょう。繰り返すほど、改善法に慣れてきて、高い効果を出せるようになっていきます。
コラム3:日本におけるアレルギー・花粉症の実情
厚生労働省の全国調査によると、日本国民の25%以上が花粉症で、10%以上が何だかの食物アレルギーを持っているそうです。国が花粉症やアレルギー対策に使う予算も、2016年(平成28年)は6億円以上とのことです。
また2016年6月に、厚生労働省がアレルギー疾患対策推進協議会へ提出した報告に、全国の全市区町村の自治体や保健所へ行った「アレルギー疾患対策に関する状況の調査」があります。調査結果は回答率約69%(1,199の自治体)のうち、回答した自治体の約38%(452の自治体)が「花粉症やアレルギーの対策をしていない」とのことでした。
このことから、花粉症やアレルギーの改善は、まだまだ自分たちで情報を手に入れ、模索する必要がありそうです。
【出典・参照元】
- NLPアレルギー改善 特別セミナー:(セミナー・テキスト・DVD)
https://www.nlpjapan.co.jp/allergy-seminar/ - 厚生労働省
アレルギー疾患の現状等
アレルギー疾患対策推進協議会 (アレルギー疾患対策推進協議会)
平成28年度予算・概算要求の概要(厚生労働省 健康的局) - 毎日新聞:4割対策せず…厚労省の自治体調査
- 書籍:信じるチカラの、信じられない健康的効果
著者:ロバート・ディルツ/ティム・ハルボム/スージー・スミス
信じるチカラの、信じられない健康的効果
5.まとめ
いかがでしょうか。心理学NLPをベースにした花粉症やアレルギーの改善方法をご紹介しました。最後にポイントを整理していきましょう。
【花粉症やアレルギーのポイント・まとめ】
- 症状は免疫システムの誤認識・誤作動により起こる
- 人生の転換期に発症しやすい
- 免疫システムの一部が過剰反応を起こしている
- 高性能な免疫システムの働きが、症状をパターン化させる
- 免疫システムの再教育により、症状を改善できる
- 免疫システムを再教育する4つのステップ
- 症状改善に効果的な5つの方法
- 絶対に守って欲しい3つの注意点
など
ここでご紹介した方法は、花粉症やアレルギーの改善だけでなく、様々な健康問題に対しても、症状の改善・緩和・心身を良好な状態に整えることへ役立ちます。多くの方の症状改善や緩和に効果を発揮している方法ですので、ぜひご活用下さい。1人でも多くの方の症状改善のきっかけになれば嬉しく思います。
※「心理学NLP」について詳しくはこちらの記事へ
- 特集:心理学NLPとは?
- NLP資格認定コースとは?
- 大人気!NLP体験講座とは?