テレアポ(電話営業)の悩みって辛いですよね。
私もテレアポ経験を多くしているため、よくわかります。
ところで、あなたは今、テレアポに対して、
どのような悩みや課題をお持ちでしょうか?
例えば、
- アポイントが取れない
- 電話しても15秒以内に電話を切られる
- アポイントの獲得数(率)が低い
- アポイントのキャンセル数(率)が高い
- 1日、何百件電話をしても、
アポイントを取れないどころか、話も聞いてもらえない - テレアポのコツが分からない
- 断られすぎて、電話が怖い
- なぜかお客様を怒らせ、クレームを生んでしまう
など
もしも、このような悩みや課題をお持ちでしたら、
これから紹介する「テレアポのコツ」は以下のように、
あなたのテレアポ(電話営業)の成果を高めるきっかけになるでしょう。
- アポイント獲得数(率)の向上
- アポイント取得の効率化/最適化
- 成約につながるアポイントの取得
- アポイントのキャンセル数(率)の改善
- 電話をすればするほど、アポイントが増える
など
そこでこの記事では、
上記のような成果を出せる「テレアポのコツ」を紹介します。
「7万人以上のお客様と直接電話で接した」私が、
失敗や試行錯誤の末に効果があった内容だけをまとめました。
もちろん営業歴10年以上の方にとって、7万人は少ないかもしれません。
しかし、もともと建設現場の職人だった私は、
コミュニケーション能力に欠けていたこともあり、
テレアポでまったくアポイントを取れませんでした。
そんな私だからこそ、電話の仕方を「ほんの少し」変えるだけで、
結果が大きく変わることを明確に感じることができました。
そのためこれから紹介する「テレアポのコツ」は、
テレアポ初心者の方、スランプ中の方、
より大きな成果を出したい方にとって、
役立つ内容だと確信しています。
あなたのテレアポ成績が高まり、
一人でも多くの方のテレアポに役立つことを願っています。
目次
1.成約につながるトークスクリプトを作る
成約につながるアポイントを取得できるように「トークスクリプト(台本)」を作りましょう。電話をしてから、電話を切る瞬間までの流れを「トークスクリプト(台本)」として設計し、言葉に書き出します。
スクリプトの中には「お客様が話を聞きたくなる」「商品・サービスへの期待が高まる」「ニーズや欲求を聞き出しやすくなる」「成約するかどうかを見極めやすくなる」など。これらを実現するための仕組みを入れ、成約につながるアポイントを取れるようにしていきます。
その結果、以下を実現することができます。
- どのようなお客様に対しても、テレアポで成果を出せる
- 初心者でも、短期間で一定以上の結果を出せるようになる
- コンディションが悪くても、一定以上のパフォーマンスを発揮できる
- スクリプトの実践を通し、テレアポの基本をマスターできる
- 感覚だけに頼らず、ロジカルにテレアポが可能になる
それにより安定した成果、ブレないテレアポが可能になる - 日々の営業を通して、スクリプトを改善し、効果を高められる
- スクリプトをチームで共有し、チーム全体のレベルを底上げできる
など
これらを実現するためのポイントは以下になります。
- テレアポ一連の流れをすべて書き出す(最初は一言一句漏らさず)
- トップセールスのテレアポトークを取り入れる
- 「なぜ、その言葉やトークが必要なのか?」を把握しながら、作成する
- 下記のような仕組みを入れる
- 話の強調ポイント、間を入れるタイミングを明確にする
:「お客様が話を聞きたくなる」「商品・サービスへの期待が高まる」「ニーズや欲求を聞き出しやすくなる」「成約するかどうかを見極めやすくなる」など
など
さらに日々のテレアポから改善点を見出し、スクリプトに反映することで完成度が高まります。そして様々なお客様の反応に対応できるように、トークのバリエーションも増やしていきましょう。
【著者の体験談】
新人としてテレアポを始めた頃、まったくアポイントを取れない時期が続きました。そんな私が、もがきながらも日々行っていた無意識の行動が「トークスクリプトの作成」でした。最初は先輩のトーク、次にトップセールスのトークを録音し、書き起こしてスクリプトを作成し、実践していました。
毎日テレアポ経験を積みながら、夜になると反省点や改善点を明確にしました。そして翌日には先輩やトップセールスに質問をして、より良いアイデアを取り入れ、スクリプトに反映し続けました。その結果、ある日を堺にアポイントを取れるようになり、間もなく、同期の中で一番の成績を取れるようになりました。
その後、高い成績を出せるようになったのもつかの間、スランプを経験することになります。この時に気づいたのが「いつの間にか、スクリプトを使わず、感覚でテレアポをしていた」ということでした。感覚でテレアポを行い、いつからか、ブレて空回りしていたことに気づけなかったわけですね。
こうした時期に、私を救ってくれたのもスクリプトの存在でした。すぐにそれまでの営業経験を活かしたスクリプトを作り、もっとも低迷した時と比べ5倍のアポイントを取れるようになりました。
2.成約率の高いお客様(リスト)を見極め、アプローチする
あなたの商品・サービスを購入する可能性の高いお客様を見極め、アプローチしましょう。購入する可能性の高いお客様へのアプローチが、テレアポ成功の可能性を高めてくれます。
具体的には、テレアポでアプローチするお客様の「リスト」を見極めることがポイントです。購入する可能性の高いリストへアプローチするだけで、アポイントの取得数(率)が高まり、今までと違う結果を手にすることが可能です。
どれだけ頑張ってテレアポをしていても、最終的に購入の判断をするのはお客様になります。それは、「買う人は買うし、買わない人は買わない」という現実を教えてくれます。
そのため購入する可能性の低い方から、力技やテクニックでアポイントを取るのではなく、購入する可能性の高いお客様に対して、適切に動機づけする方が何倍も効果が出て、何倍も楽だと言えます。それが、限られた時間を有効に使うポイントでもあります。
その結果、以下を実現することができます。
- 成約数(率)を高める/成果を最大化できる
- 限られた時間を「購入する可能性が高い」お客様に集中できる
- 購入する可能性が低いお客様に断られて、悩んだり傷つくことがない
- 購入につながるアポイントを取れる
など
これを実現するためのポイントは以下になります。
※以下について明確にした上で、テレアポをしましょう。
- あなたの商品・サービスを購入する可能性のある顧客は誰か?
- 上記はどのような人か?(職業、役職、年齢、性別、年収、住んでいる地域など)
- 上記のような顧客はどこにいるか?(どこで出会えるか?)
- あなたの商品・サービスはどのようなお客様に向けたものか?
(どのような悩みや欲求を抱えた方か? 見込み客、新規客、既存客、流出客など、誰に向けたものか?) - あなたは今、どのようなリストにアプローチすることが可能か?
- あなたにとって成約率の高いリストは、どのようなものか?
※補足としてリストの例を以下に紹介します。
- 見込み客、新規客、既存客、リピーター、ロイヤルカスタマー、流出客など
- 最近の資料請求者、過去の資料請求者など
- 電話帳、企業情報、違法のハウスリストなど
- 大手企業、中小企業、自営業など
誰に(どのリストに)アプローチするかで、成約につながるアポイントを取れるかどうかに大きく影響します。そのため徹底してこだわりたいポイントになります。
【著者の体験談】
新人営業時代、毎日のように「自社や商品・サービスを知らない」人たちへ、ひたすらテレアポをしていました。1日1000件前後の電話をして、1件もアポイントが取れない日々が続きました。
そんな時、トップセールスに教えていただいたアドバイスが以下になります。
- 「自社や商品・サービスを知らないリストにアプローチしても結果は出ない。どれだけ営業力が高い人間が電話をしても、力技やテクニックでアポイントにはできる。しかし最終的に成約できるのは、ごくわずか。」
- 「うちの商品は20代~40代がメインなのに、おまえが電話しているのは60歳以上の人が対象のリスト。これでは、どれだけテレアポしても結果は出ない。」
こうしたやり取りの中で、「誰に営業するのか?」の重要性を知りました。
その後、購入する可能性の高い顧客層として、「先輩が断られた顧客リスト」「自分でマーケティングして集めた、商品・サービスに興味を持っている見込み客」へアプローチすることにしました。その結果、電話の回数を1日100件~200件に減らし、ほぼ毎日アポイントが取れるようになりました。
3.リストに合わせた効果的なアプローチを行う
テレアポする顧客リストに合わせて、アプローチを最適化しましょう。リストにより、お客様の傾向は変わるため、リストに合わせたアプローチをすることが、効果的なアプローチを行うポイントになります。その結果テレアポの成功につながります。
例えば、テレアポするリストにより、お客様が「自社を知っているか?」「商品・サービスを知っているか? 興味があるか?」「どんな悩みや問題、欲求を抱えているか?」「どんな職業、役職か? 性別、年齢はどうか? 年収はどれくらいか? 住んでいる地域はどこか?」など、お客様の傾向がわかり、響く言葉、メッセージ、アプローチが変わるためです。
そのためお客様の気持ちを掴み「ぜひ、詳しく話を聞かせてほしい」という状態を作りたいなら、リストに合わせた効果的なアプローチは、とても重要になってきます。
これはセールスやマーケティングの基本であり、テレアポで結果を出している人ほど大切にしています。
その結果、以下を実現することができます。
- アプローチの成功率が高まる
- お客様の興味を惹きつけやすくなる
- 成約につながるアポイントを取れるようになる
など
これを実現するためのポイントは以下になります。
※以下を明確にした上で、お客様にあった営業トークを行いましょう。
- あなたの会社、商品、サービスを知っているかどうか?
- 商品・サービスに興味をお持ちかどうか?
- 資料請求や問い合わせをいただいた方かどうか?
- 以前にアプローチしたかどうか?
- 過去にお断りになったかどうか?
- 見込み客、新規客、既存客、流出客のどこに該当するか?
- 信頼関係の有無や度合い、接触頻度はどうか?
- 職業や役職、性別、年齢、年収、住んでいる地域はどうか?
- どんな顧客層になるか?
:見込み客、新規客、既存客、リピーター、VIP客、流出客など
など
効果的なアプローチが完成すれば、安定して高い成果を出せるようになり、部下や仲間へ共有することで成果を最大化していけます。さらにアプローチに磨きをかけ続けることで、より高い成果を出すことも可能です。
このように、テレアポで成果を出すために重要なポイントとなります。
【著者の体験談】
どんなリストに対しても、変わらないアプローチで電話していたある日、トップセールスから、こんなことを教えていただきました。「テレアポも営業も、後出しジャンケンだよ」と。
具体的には以下のようなものです。
- まずは、お客様が抱えている問題、欲求、フラストレーション、価値観を聞く
- 次に、商品・サービスの「価値やメリット」を、上記1番に紐づけて、魅力的に伝える
「1番」で答え(お客様が求めているもの)を知り、「2番」で答えに役立つものが、商品・サービスです。と伝えることで、お客様の中に「詳しく話を聞きたい」「話を聞く必要がある」という気持ちが生まれます。
そのために、自分がどのリスト(お客様)に電話しているかを把握し、相手に合わせた適切なアプローチをすることがポイントになります。
これにより成約につながるアポイントを取りやすくなりました。
4.20秒で商品のコンセプト、お客様の受け取る価値やメリットを語る
20秒で「商品のコンセプト、お客様の受け取る価値やメリット」を語りましょう。
いつ、誰に対しても「シンプルに、分かりやすく、興味を惹きつけるように」準備することが結果に違いを作ります。もちろん20秒というのは例えで、商品・サービスにより違いが生まれます。それでも長くて「60秒以内」で語れるのがベストです。
「お客様は売り込まれることを嫌う」ため、営業からの電話を早く切りたい。という心理が働きます。それは興味を持って資料請求をした見込み客であっても同じです。ただしお客様には、もう一つの心理も働いています。それが「自分にとってメリットのあることなら、提案されたいし、話を聞きたい」というものです。
つまり短時間で語るあなたのトークが、お客様の心を掴み、刺されば「それって、どういうこと」「詳しく話を聞きたい、話を聞く必要がある」という気持ちが生まれます。
その結果、以下を実現することができます。
- お客様の興味を惹きつける(お客様が自分事になって、話に前のめりになる)
- 成約につながるアポイントを取る
- お客様の中に「詳しく話を聞きたい」という気持ちが生まれる
など
これを実現するためのポイントは、以下を行い、魅力的に語れるように準備することです。
- 商品・サービスを熟知する(コンセプト、内容)
- 商品・サービスを自ら体験する
- 商品・サービスが持つ「お客様にとってのメリット、魅力、価値」をリストアップする
- 商品・サービスの開発秘話やバックストーリーを確認する
- お客様の声、体験談を確認する
- よくある質問、問い合わせを確認する
など
さらに日々のテレアポ体験から学び、トークに磨きをかけることで、お客様の反応を高めることができます。
【著者の体験談】
テレアポの成績が伸び悩んでいる時、営業マネージャートップセールスから、口うるさく言われたことは「普段から、何がお客様の心に刺さるかを考えろ」「もっとお客様を知り、考え続けろ」でした。
それまでは商品・サービスに興味をお持ちのお客様であっても、私が「商品のコンセプト、お客様の受け取る価値やメリットを明確に語れない」ことで、興味を失ってしまったり、購買意欲を削いでしまったり、ということが何度もありました。
その後、400文字くらいの短い文章を考え、練り込んだ結果、20秒でお客様の興味を惹きつけ「それはすごい」「もっと詳しく話を聞きたい」という反応を取れるようになりました。
5.成約(購入)する可能性を見極める
テレアポの中で、お客様が成約する可能性があるかどうかを見極めましょう。成約(購入)する可能性の高いお客様ほど、アポイントになり、その後の成約につながります。
例えば、資料請求をして下さったお客様であっても、全員が購入するわけではありません。人により興味の度合いには差があり、「何となく興味を持った方」「情報収集している方」「他社との比較検討中の方」など、興味にもレベルや段階があります。
そのためテレアポでお客様と会話をしながら、興味の度合いと成約(購入)する可能性を見極めることがポイントになります。
その上で、成約(購入)する可能性が高いお客様に対しては、テレアポを続けてアポイントを取ったり、成約する可能性が低いと判断したらテレアポを中断し、今後につながるように情報提供をした上で電話を切ります。このような見極めはトップセールスほど徹底しています。
その結果、以下のようにアポイント取得の可能性を高めることができます。
- 成約(購入)する可能性の高いお客様へ集中できる
- 成約(購入)する可能性の高いお客様へ時間を使える
- 成約(購入)する可能性の低いお客様を今後につなげる
- 成約(購入)する可能性の低いお客様に断られ、ショックを受けることがない
など
これを実現するためのポイントは以下になります。
※テレアポの要所要所で、見極めるための「適切な質問」を行いましょう。
- 今回ご興味を頂いたわけですが、現状にご不満でもおありでしょうか?
- どのような状態を手にしたいですか?/どのような結果を得たいですか?
※望んでいるゴール、解決できていない問題、抱えているフラストレーションを具体的に聞いていく
- 現状の満足度は10点満点中、何点ですか?/ご興味の度合いは10点満点中、何点ですか?
※その後、掘り下げる質問を行う
- もしも◯◯さんの満足する条件を満たすものでしたら、詳しく話をお聞きになりたいですか?
- お話をお聞きになって、もしも価値を感じたら「◯◯(商品・サービス)」を使ってみたいですか?
など
成約(購入)する可能性を見極めることは、テレアポの成績にダイレクトに影響し、手にする結果に違いを作ります。
【著者の体験談】
新しい営業部に移動した際、新しい上司より「見極め禁止令」を出されました。「どれだけ断られても、とにかく粘り、アポイントを取れ」という、お客様にとっても私にとっても辛いものとなりました。
これはお客様にとっては迷惑で、会社としては信頼を失い、私個人は辛く、最終的には成績が落ちるという、非常に悪循環な時期を経験しました。
そこで状況を変えるために、密かに行ったことは「机の下に頭を突っ込み、声を小さくした状態でテレアポする」というものでした。
こうしてお客様を見極めるように自分を磨き続けたところ、成約(購入)する可能性のあるお客様にのみ、時間を使えるようになり、アポイントも売上も3倍になりました。一度認められると、机の下に頭を突っ込むことなく、自由にテレアポをできるようになるという営業会社らしい経験もしています。
6.話し方を合わせる
お客様の話し方に、徹底して合わせましょう。心理学に類似性の法則というものがあります。
「人は自分に似た相手に対して、警戒心を緩め、心をオープンにし、好感、親近感、興味を持つ」というものになり、無意識レベルで信頼関係を築きやすくなります。
人は、信頼した相手の話に耳を傾ける傾向があり、あなたの提案を受け入れやすい状態が作られます。そのため、まずは徹底して信頼関係を築くことが重要なのです。そして信頼関係を築くために今すぐ使えるのが「話し方を合わせる」ことになります。
こうすることで以下を実現することができます。
- 調和の取れたコミュニケーション
- お客様が話しやすい状態
- お客様が心を開き、本音を話しやすくなる
- 好感、親近感、興味を持ってもらう
- 打ち解けた会話をしやすくなる
- お客様に対する影響力、説得力が高まる
など
これを実現するためのポイントは下記ポイントをお客様に合わせることです。
- 話し方:話すスピード、話のリズム など
- 声:大きさ、抑揚、語尾 など
- 間:長さ、取り方 など
- 雰囲気:落ち着いている、楽しそう など
- 笑い:お客様が笑ったら一緒に笑う など
など
※上級者は電話の向こうにいるお客様の呼吸にも合わせます。高度ですが、かなり効果的な方法です。
どれだけコミュニケーションスキルが高く、お客様にとってのメリットや価値を語れても、「信頼関係があるかどうか?」「好感を持たれているかどうか?」で、お客様の反応が変わります。つまり信頼関係は、テレアポ成功における大前提と言えます。
つまり、テレアポで必要なすべてのスキルやアプローチのベースにあるのが、信頼関係を築くことなのです。そのため徹底することで、明らかにお客様の反応が変わります。そしてテレアポ成功につながります。
このような話し方を「ペーシング」と呼び、心理学NLPのコミュニケーションスキルになり、信頼関係を築くもっとも重要なスキルの一つになります。
【著者の体験談】
営業に慣れてきた頃、私のテレアポに大きな影響を与える出会いがありました。大阪から転勤してきた先輩の存在です。心理学NLPを学んでいた彼は、私がお客様にペーシングができていないことを見抜き、ある日たまりかねた先輩により、徹底してペーシングを叩き込まれました。
とにかく徹底した結果、どのようなお客様とも話しやすくなり、お客様の反応が好意的に変わったことが手に取るように分かりました。当然、アプローチの成功率は高まり、成約につながるアポイントを取れるようになりました。
ペーシングはコミュニケーションスキルの中で、基本中の基本と言われています。しかし「人よりも徹底して使う」ことで、テレアポの成果を高めることができることを確信した時期でもあります。
7.言葉を繰り返す/伝え返す
お客様が使う言葉を繰り返し、時折、話のポイントを要約して伝え返しましょう。お客様が使っていた言葉(単語)をそのまま使うことが重要です。
こうすることで、お客様の心の中では「そうなんです」と小さなYESが生まれます。それは自分の話したことですから当然ですが、この小さなYESの積み重ねが、あなたに対する肯定的な気持ちを生みます。
さらに「この人は話を聞いてくれている」「この人、私のことを分かってくれている」「話しやすい」「他の営業とは違う」と思ってもらうことができます。
こうすることで以下を実現することができます。
- 信頼関係を築く/深める
- 肯定的な気持ちを向けてもらう
- 打ち解けやすくなる
- 提案が通りやすくなる
など
これを実現するためのポイントは以下になります。
- お客様の話す言葉を繰り返す(「事実」「感情」の表現)
- 時折、話を要約して伝え返す
以下に例を紹介します。
【保険について電話でやり取りしている場合】
- 「今までの保険プランでは、もしもの時を考えると不安なんです」とおっしゃったら、「不安なのですね」と感情表現を繰り返す。
- 「毎日、家族にとってのベストな保険プランは何か?と考えているんです」とおっしゃったら、「毎日、考えているんですね」と事実表現を繰り返す。
- 話がある程度進んだ時に、「ここまでの話を少しご確認させていただくと、現在の保険プランでは不安があるため、今後のために、家族にとってベストなプランを検討したい。ということでよろしいでしょうか?」と、話を要約して伝え返す。
など
徹底して行うことで、お客様の反応が変わり、テレアポでの会話にリズムも生まれます。それがお客様の反応を肯定的に変え、心をよりオープンにする作用があります。
実はこの方法は「バックトラッキング」と言い、ペーシングと合わせて使うと効果的な「心理学NLPのスキル」のコミュニケーションスキルでもあります。
【著者の体験談】
様々なタイプのお客様に対して、ペーシングできるようになった頃、練習を始めたのが「バックトラッキング」でした。YESを積み重ねる効果もあり、お客様との会話が盛り上がり、どんどん自分の話をしてくれるようになりました。これだけで何十分も話すことができるほどです。
「適切な質問をして、バックトラッキングしながら、話に耳を傾ける。」この繰り返しで、お客様の抱えている悩みや問題、欲求、フラストレーションなどをヒヤリングできるため、お客様にとってベストな提案をしやすくなりました。
その結果、成約につながるアポイントの取得数(率)が高まりました。
8.解決したい問題、達成したいゴールを具体的に聞く/掘り下げて聞く
お客様が解決したい問題、達成したいゴールを具体的に聞きましょう。お客様が商品・サービスに興味を持つのは、その裏で、お客様が手にしたい結果、解決したい問題、満たしたい欲求があります。それを具体的に聞き、掘り下げることがポイントです。
そしてテレアポ成功のコツは「後出しジャンケン」と言えます。先に答え(お客様が求めているもの)を教えていただき、答えを満たす提案(商品・サービスがもたらすお客様にとってのメリットや魅力、価値)を伝えます。
こうすることで、お客様の心に響くテレアポをすることができ「もっと詳しい話を聞きたい、詳しく話を聞く必要がある」と思っていただけるようになります。
こうすることで以下を実現することができます。
- お客様の心に響くトークができる
- お客様の心に刺さる言葉を選択できる
- 購入する可能性が高いかどうかを見極めやすくなる
など
これを実現するためのポイントは「適切な質問」を行うことです。以下に質問の例を紹介します。
- 「◯◯さんにお役に立つ情報をお伝えしたいため、ご質問させていただいてよろしいでしょうか?」
- 「◯◯(商品・サービス)にご興味を頂いたのですが、現状にご不満や満足できない点でもございますか?」
- 「今のままでは”だめ”なのでしょうか?」
- 「どうなりたいですか?/何を得たいですか?」
- 「◯◯(目的)で大切なことは何ですか?」
- 「具体的には/もう少し詳しくお伺いすると?」
など
職種により効果的な質問は変わりますが、あなたのテレアポにおける「パワフルな質問」を見つけていきましょう。
【著者の体験談】
テレアポの成績が低迷した時に、トップセールスが教えてくれたことが「後出しジャンケン」でした。当時むさぼり読んだ書籍の中にも、その有用性が描かれているなど、とても効果がありました。
「お客様が何を求めているかを徹底してヒヤリングする」「求めているものがわかるまでは、アポイントのオファーはしない」ことを徹底した結果、以下のような成果をつくることができました。
- ヒヤリング力が向上し、お客様が何を求めているかが分かるようになった
- アポイント取得数が3倍になった(取得率も高まりました)
9.2割3割増しで、反応(リアクション)を返す
お客様に対して反応を返す場合、通常の2割3割増しで行いましょう。
テレアポは対面でのコミュニケーションと比べ、こちらの反応が伝わりにくい面があります。しかし2割3割増しで、お客様に反応を返すことで、お客様へ「あなたの話をしっかり聞いています」「あなたの話を肯定しています。受け止めています」というメッセージにもなります。
トップセールスほど、「相手の反応は自分のコミュニケーションの成果である」と心得ているため、電話越しにも伝わるように、反応(リアクション)を返します。
こうすることで以下を実現することができます。
- 信頼関係を築く/深める
- お客様の中に肯定的な気持ちを生み出す
- コミュニケーションが円滑になる
など
これを実現するためのポイントは以下になります。
- 共感する
- 褒める、ねぎらう、認める
- さすがですね/素晴らしいですね/素敵ですね
- 語尾を上げる
- 驚く
- ありがとうございます!
など
リアクション上手はコミュニケーション上手とも言え、テレアポで効果を発揮します。
【著者の体験談】
お客様に反応を返す時に、徹底していつもよりも大げさに行った時期がありました。とはいっても不自然にならないようにです。その結果、お客様の反応が変わり、肯定的な反応が生まれ、コミュニケーションが円滑になりました。
こうなると話に耳を傾けてもらいやすくなり、アポイントの成約率も高まりました。
何よりもコミュニケーションが楽しくなるため、テレアポもより楽しくなり、テレアポの成果も高まります。
10.まとめ
この記事ではテレアポで悩んでいる方、より高い成果を出したいという方に向けて、成約につながるアポイントが取れる「テレアポのコツ」を紹介しました。
どの方法も、私が7万人以上のお客様とテレアポで接していく中で、試行錯誤の末に効果が出た内容になります。
具体的には下記9つのコツを紹介しました。
- 成約につながるトークスクリプトを作る
- 成約率の高いお客様(リスト)を見極め、アプローチする
- リストに合わせた効果的なアプローチを行う
- 20秒で商品のコンセプト、お客様の受け取る価値やメリットを語る
- 成約(購入)する可能性を見極める
- 話し方を合わせる
- 言葉を繰り返す/伝え返す
- 解決したい問題、達成したいゴールを具体的に聞く/掘り下げて聞く
- 2割3割増しで、反応(リアクション)を返す
どれか一つを徹底するだけでも、お客様の反応が変わり、アポイントを取れるようになっていきます。それも成約につながるアポイントをです。
どれも今から試すことができ、短期間で習得できる内容になります。ぜひあなたのテレアポ成績が高まり、一人でも多くの方のテレアポに役立つこと願っています。
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