皆さん、コミュニケーション能力と聞くと、
どのようなことを思い浮かべますか?
すぐ人と仲良くなれるような人を
思い浮かべる方もいるかもしれませんし、
苦手だなと思う方もいるかもしれません。
また、
「相手の反応が、
自分のコミュニケーションの結果(成果)」
と言われるくらい、コミュニケーション能力は
他者と関わる上で重要な能力と言えます。
そもそもコミュニケーション能力とは
何なのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
目次
1.コミュニケーション能力とは?
「コミュニケーション能力」と言われるより、人によっては「コミュ力」と言われる方が聞きなじみがあるかもしれません。
コミュ力と聞くと高い人、低い人や上手い、下手という言葉が漠然と思い浮かぶかもしれません。
これらの言葉はあなたが「コミュニケーション能力」という言葉にもつイメージで連想されています。
イメージではなく定義は何なのでしょうか。
1-1.コミュニケーション能力の定義
コミュニケーション能力には様々な定義が存在すると言われています。
その中でも、文部科学省の有識者会議では次のように定義しています。
いろいろな価値観や背景をもつ人々による集団において、
相互関係を深め、共感しながら、人間関係やチームワークを形成し、
正解のない課題や経験したことのない問題について、
対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ、合意形成・課題解決する能力。
つまり、
「社会生活においての問題解決やチームワークで必要不可欠なものであり、自分の考えを発信する力、共有する力。
そして、それを元にして人との良好な関係を築いていく能力」と言えます。
参照元:文部科学省 資料5 言語能力について(整理メモ)
1-2.コミュニケーション能力の種類
コミュニケーション能力には大きく分けて2つの種類があります。
- 言語コミュニケーション
(バーバルコミュニケーション) - 非言語コミュニケーション
(ノンバーバルコミュニケーション)
それぞれについて詳しくご説明していきます。
まず、①言語コミュニケーションは別名バーバルコミュニケーションとも呼ばれ、「バーバル」には【言葉による、言語使用に関する】という意味があります。
つまり、言語を使用するコミュニケーションのことを指し、話す内容のことを指します。
次に、②非言語コミュニケーションは別名ノンバーバルコミュニケーションとも呼ばれ、「ノンバーバル」には【言葉を使わない、言語能力のない】という意味があります。
つまり、言葉を使わないコミュニケーションのことを指し、ジェスチャーや顔の表情、服装などが当てはまります。
話す内容以外が当てはまると言って良いでしょう。
また、メラビアンの法則という言葉をご存知でしょうか。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した法則であり、言語情報・聴覚情報・視覚情報が一致していない時に、
どの情報が優位か、どの情報が相手の印象に影響を与えるかの実験を行いました。
結果は以下のとおりです。
- 言語情報:7%
- 聴覚情報:38%
- 視覚情報:55%
人は情報が一致していないときの判断材料として、非言語情報から多くの影響を受けているとわかります。
しかし、言語情報が大切ではないというわけありませんので、ご注意ください。
参照元:成功心理学 プロが教えるNLP入門 | 芝 健太, 居山 真希子, 桶谷 和子
2.コミュニケーション能力が高い人と低い人の特徴3選
世の中にはコミュニケーション能力が高い人と低い人の両者が存在しています。
どのような違いがあるのでしょうか。
2-1.コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高いと、相手の伝えたいことを正確に把握することができるため、会話に齟齬が生まれにくく、より円滑に会話を進めることができます。
また相手の立場に立てるため、相手に合わせたコミュニケーションを取ることも可能になります。
高い人の特徴
- 相手の話を「聴く」ことができる
- 非言語コミュニケーションを上手く活用できる
- 相手に合わせたコミュニケーションができる
①相手の話を「聴く」ことができる
ここでいう「聴く」はただ単に相手の話を「聞いて」いれば良いというわけではありません。
たとえば、
あなたが話をしているとき聞き手からうなずきもリアクションもなかったらどのように感じますか?
おそらく話しにくいと感じるはずです。
非言語コミュニケーションから情報を得ているのは話し手も同じといえます。
これを理解し、相手の立場に立って聴くことができるとより良いコミュニケーションが取れていくでしょう。
②非言語コミュニケーションを上手く活用できる
先程、メラビアンの法則をご紹介しましたが、人は非言語コミュニケーションから大きな影響を受けるということがわかっています。
ただ言葉を話すよりも、ジェスチャーやアイコンタクトを使うこと、自分の表情にも相手の表情にも意識を向けてみると良いかもしれません。
③「相手に合わせたコミュニケーションができる」
自分が好むコミュニケーションの取り方をしている場合、相手にとっては良好なコミュニケーションが取れていない可能性があります。
人は「優位表象システム」というものを持っています。
表象システムとは視覚や聴覚などの五感を指します。
その五感の中でもコミュニケーションを取るときは、主に視覚(Visual)、聴覚(Audio)、体感覚(Kinesthetic)を使っています。
そして人には視覚、聴覚、体感覚のなかで無意識のうちによく使い優位になっている感覚があります。
それが優位表象と呼ばれるシステムです。
相手の優位表彰システムを理解しそれに合わせたコミュニケーションを取ることで相手は心地よく感じ円滑なコミュニケーションが叶うのです。
2-2.コミュニケーション能力が低い人
低い人の特徴
- 相手に寄り添ったコミュニケーションができていない
- 言いたいことがまとまっていない
- 相手の話を「聴く」ことができていない
①相手に寄り添ったコミュニケーションができていない
コミュニケーションとはどちらか一方が心地よいと感じているのではいけません。
お互いが気持ちよくコミュニケーションを取ることが大切です。
そのため、話し手が一方的に話し続けたり相手の知らない言葉を使って話したりしてはいけないということです。
②言いたいことがまとまっていない
例えばこういう経験をしたことはありませんか?
話し手が情報をたくさん伝えてくれてたんだけど情報が多くて結局何を言いたいのか分からなかったな…
この例では伝えたいことが多すぎて「結論が見えない」という現象が起きてしまっています。
コミュニケーションを取るときには情報が多すぎても少なすぎてもいけません。
いかに過不足なく伝えられるかということが大切なのです。
③相手の話を「聴く」ことができていない
もしあなたが話し手だったとして、話を聞いてくれない相手にまた話したいと思うでしょうか?
ここまでコミュニケーション能力の高い人と低い人の特徴をご紹介してきました。次では、コミュニケーション能力を向上させるメリットを見ていきます。
3.コミュニケーション能力を向上させるメリット
皆さんすでにご存じと思いますが、コミュニケーション能力を向上させると、人との関係を良好にさせることができます。
それにより、人から協力を得やすくなる、人に何かを伝えやすくなるなどのメリットがあり、
就職や転職であれば、企業に必要とされている能力なのでコミュニケーション能力が高い人は有利です。
またSNSでも、コミュニケーション能力が高い人は、伝えるのが上手いので、多くの人に伝わりやすい投稿ができるでしょう。
具体的には、職場であればあなたが人に何か頼みたいとき、コミュニケーション能力が高い人は、相手に違和感を感じさせずに快く頼み事をすることができます。
一方、コミュニケーション能力が低い人は伝えたいことや伝え方で相手に違和感を感じさせてしまい頼み事を受け入れてもらえない可能性があります。
ここまでメリットをお伝えしてきましたが、コミュニケーション能力が高くて損することはないと思います!
4.最後に
ここまでお伝えしてきました通り、コミュニケーション能力は、人と関わらずに生きていくことが難しい現代において必須の能力と言えるでしょう。
そして、この記事を書いているコミュニケーション能力認定協会では、
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