ゴーレム効果とは、
「他者からの期待や評価がなくなると、
パフォーマンスが下がってしまう」
という心理学の用語のひとつです。
この記事では、
ゴーレム効果の言葉の意味、由来や、
職場や家庭でどのように使えばいいのかを
徹底的に解説していきます。
ゴーレム効果を避けたコミュニケーションで
「どのように
後輩や部下に接したらいいかわからない」
「子供と接するときに
どうすればよいか悩んでいる」
そんな方は、
3章、4章を読み進めてみてください。
きっとあなたの助けになることでしょう。
日常のコミュニケーションで悩んでいない方でも、
「ゴーレム効果」について
簡単に詳しく解説をしていますので、
ぜひ読んでみてください。
目次
1.ゴーレム効果とは
冒頭にも記載した通り
ゴーレム効果とは、
「他者からの期待や評価がなくなると、
パフォーマンスが下がってしまう」
という心理学の用語のひとつです。
1960年代、
アメリカの心理学者ロバート・ローゼンタール氏が
自らが行った実験を元に提唱をしました。
A(成績の良いグループ)とB(成績の悪いグループ)に分けました。
そして、教師には「Aは成績が悪い」「Bは成績が良い」というように真逆の情報を伝え、指導を続けさせました。
そうしたところ、教師が期待したBグループの成績は上がり、期待をしなかったAグループの成績が下がったのです。
また、
「ゴーレム」という言葉の由来は、
ユダヤ教の伝承に出てくる
「泥人形(ゴーレム)」からきています。
この泥人形は、
呪文によって動くのですが、
その額の文字を消すと
土に戻ってしまうという伝説があります。
他者からの影響で
パフォーマンスが下がってしまうという点から
ゴーレム効果と呼ばれるようになりました。
2.ゴーレム効果の具体例
ゴーレム効果の言葉の意味は知ることができましたが、日常ではどんなときに起きるのでしょうか。
その具体例の一部をご紹介いたします。
2-1.職場でのゴーレム効果
職場では、
先輩・上司の発言によって
ゴーレム効果が引き起こされる可能性が
非常に高いです。
例えば、
先輩・上司が指導をする際などに、
「期待していないから」といった発言をすると
言われる側はモチベーションを失い、
パフォーマンスが下がってしまう恐れがあります。
このようなときに
ゴーレム効果が起こります。
この場合は、
指導をされた本人だけでなく
部署や会社全体まで広がっていくケースもあります。
後輩・部下をお持ちの方は
普段の自分の言動に気をつけていきましょう。
2-2.家庭でのゴーレム効果
家庭(特に子育て)でも
ゴーレム効果が起きる可能性が高いです。
もし子どもに対して、
上手くできないことに目を向けて接してしまうと、
子どもは「私はダメな子」と勘違いをしてしまい、
自らの可能性を閉ざしてしまいます。
また、子供だけでなくパートナー、
親とのコミュニケーションの中でも
起きてくる可能性は十分に考えられます。
次の章でゴーレム効果の対策を紹介しますので
気になる方は読み進めてみてください。
3.ゴーレム効果への対策
身近な日常でゴーレム効果が起きていることに
気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、
「どうすればゴーレム効果を避けられるのか」
「どんなコミュニケーションを心がければよいか」
を紹介します。
3-1.サンドウィッチフィードバック
その対策は、
「サンドウィッチフィードバック」です。
これは職場で先輩・上司が
後輩・部下に指摘をするときや
家庭で子どもにアドバイスをしたいときに
特に有効な手段です。
やり方は簡単です。
「褒める」→「指導」→「褒める」
この型に当てはめるだけで
ゴーレム効果を避けられるだけでなく、
後輩・部下や子どもが指摘・アドバイスに
耳を傾けやすくなります。
『部下の机の上が汚いのを注意したいとき』
〇〇さんはいつも様々なタスクに積極的に取り組んでいて素晴らしいですね。
1つのタスクが終わるごとに机の上を整えてから次のタスクに取り掛かることで、頭が整理されてより効率的にタスクに臨めますよ。
その積極性はいつも助かっているので、引き続きよろしくお願いします。
4.ゴーレム効果と似た心理学用語
中にはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ゴーレム効果と比較されやすい心理学用語を紹介します。
4-1.ピグマリオン効果
ピグマリオン効果とは、
ゴーレム効果の対義語として用いられる言葉で、
意味は、
「他者に期待されることによって成果があがる」
という心理的効果です。
別名、「教師期待効果」とも呼ばれており、
実際の教育現場でも使用されています。
例えば、教師が児童・生徒に期待をかけることで
児童・生徒はその期待に応えようとして行動が変わり、
その結果、学力の向上などが見込めます。
ピグマリオン効果について詳しく知りたい方は
こちらをご確認ください。
↓
ピグマリオン効果とは?あなたのマネジメントを強化するスキル
4-2.ハロー効果
ハロー効果とは、
「ある対象を評価する時に、
特徴的な一部の印象に引きずられて
全体の評価が変わることがある」
という認知バイアスのことを指します。
例えば、
Aさん、Bさんと仕事をするとき、
Aさんは、
服装がビシッと決まっていて
靴も磨かれており、
髪の毛もセットされています。
Bさんは、
ワイシャツがヨレヨレで、
靴は手入れができておらずボロボロ。
髪の毛もボサボサ。
この二人と仕事をするとき、
一般的にはAさんのほうが
「仕事ができそう」と感じられます。
実際に仕事を一緒にしていなくても
「身だしなみ」という点の印象に引きずられて
全体の評価が変わってしまいます。
ハロー効果について詳しく知りたい方は
こちらをご確認ください。
↓
ハロー効果とは?知らないと損するハロー効果の活かし方3選!!
最後に
ゴーレム効果は、
日常の様々な場面で影響を及ぼしています。
コミュニケーションが上手な方は
このゴーレム効果を避けて
コミュニケーションをとっている事が多いです。
ここで紹介しているNLPは、
この記事でも紹介した
「サンドウィッチフィードバック」
「ニューロ・ロジカルレベル」だけでなく、
「自分自身の思考や行動パターンを
より良く変化させるスキル」や
「より良好な対人関係を実現できる
コミュニケーションスキル」などを
総合的に学び・実践することができます。
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