HSPの特徴を持っていると、
人間関係に対して、
悩みや問題を抱えている方も
いらっしゃるかもしれませんし、
逆にその特徴を活かして
上手く人間関係を構築している人も
いるかもしれません。
筆者の私も、HSPの傾向があると感じ、
過去に人間関係に悩んだ経験もあります。
そんな悩みをどのように考えて解消してきたのか
対処法も紹介していきます。
目次
1.HSPの人間関係の特徴
HSPの人間関係の特徴は下記が挙げられます。
- 相手の発言や態度をとても気にする
- 大勢と長時間いることに疲れやすい
- 相手の細かい変化に気づくことができる
- 人間関係をリセットをする癖がついている可能性がある
- 相手の悩みや感情の変化に気づきやすい
それぞれの特徴は良くはたらく場合もあれば逆に、悩みを引き起こすことも少なくないかもしれません。
それでは、どう上手く付き合っていくべきでしょうか。
2.HSPの方におすすめ「人間関係の作り方」
1章で、HSPの人の人間関係の特徴を取り上げました。
2章では、HSPで悩んでいる方へ人間関係を楽にできるポイントをお伝えしていきます。
2-1.自分の価値観を明確にする
もし、HSPの傾向があって、周囲の人と考え方が違うことが怖いと感じて萎縮してしまったり、自分の考え方で本当に良いのか悩む場合は、自分の「価値観」「軸」を明確にしておくことをおすすめします。
価値観や軸が明確になっていると、考え方や価値観が違う相手がいた時に、
「自分にも大切な考えや価値観があるように、人にも同じようにその人が大切にしている考えや価値観がある」
と思えるようになり、迷いや衝突がかなり少なくなることでしょう。
また、後ほどご紹介しますが、気乗りしない誘いがあった時に、「なんとなく誘いを断りたい」と気まずい気持ちにならずに「自分の価値観に合わないから」ときっぱり自分の中で、断りやすい気持ちを作り出すことができると思います。
例えば、「仕事で結果を出す」ということを自分の価値観、軸としていたら、愚痴を言い合うだけだなと想像できるような飲み会に誘われた時に、
「仕事の結果を出すために勉強の時間として使える時間がもったいない」と、自分の中で自信を持って断ることができるようになります。
理由が明確ですと、断った後に「やっぱり参加した方がよかったかな?」と迷いが出ることもなくなります。
メジャーリーガーの大谷翔平選手がWBCで食事会に仲間から誘われた時に、キッパリとその誘いを断ったのは彼が自分が大切にしてる価値観が明確だったからこそできた判断です。
断ったことに躊躇や迷いはなかったと思います。
また、HSPの人は、自分が発言したことに対して相手から「違うんじゃない?」と言われたときに、相手にとっては何気ない発言だったとしても
- 「自分のことを嫌いかもしれない」
- 「私は間違っているかもしれない」
と、実際に「嫌い」や「間違っている」と言われていなくてもそのように感じやすい特徴があるでしょう。
そのため、上記のように考えてしまうことを少しでも和らげるためにも、
「自分の一番大切にしている価値観はこれだ」
という考え方を、自分の中で持っておくことをおすすめします。
「相手からの評価を気にしない」と思えたら、一番楽になるかもしれませんが、実際にできるようになるためには、かなり時間がかかりますし、なかなか難しいです。
そのため、「気にしない」と思うよりも、
「相手と自分の価値観や大切にしてることは
違うから、まあそういう考え方もあるよね」
と、相手からの発言に対して、軽く受け止めるための下準備を自分の中に作っておくことが有効的です。
2-2.タイプが同じ人との関係を大切にする
自分の価値観や悩みであったり、人に「本音」が伝えづらいとお感じの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、
大多数へは伝えづらくても、身近の方の中で
「この人にはなんだか自分の気持ちを話しやすい」
という方はいらっしゃるのではないでしょうか。
お互い信頼関係を構築できている間柄であれば、自分にとって「本音を聞いてもらえる相手」と会う時間を作ることで、普段はなかなか言いづらいことも自分の中で溜め込みすぎずに済むでしょう。
HSPは一般的に15〜20%いると統計が出ており、5人に1人はHSPの傾向を持つ人がいるといえます。
そのため、自分の身近にも似た傾向を持つ人がいる可能性もあります。
同じ特徴を持つ人同士であれば、価値観に共感、理解し合うことができたり、あなたとの関係性も大事にしてくれるかもしれません。
自分の本音を話しやすい人であったり、同じタイプだと感じられた人との関係性を大切に保つことがおすすめです。
2-3.自分の素直な感情を優先してみる
相手の反応に敏感であるとつい、自分の感情を後回しにして相手の意見や感情を優先しがちになるかもしれません。
もちろん、相手を思いやれるその行動はなかなかできないことで誇るべき特徴でもあるので、そのうえで、「自分の素直な感情」も自分で大切にすることは、HSPの特徴を持つうえで、自分が生きやすくなることに繋がるでしょう。
仕事上、行かないといけない集まりはどうしようもない時もあるかもしれませんが、プライベートでまで気分が乗らない集まりに無理していく必要はありません。
この考え方に慣れるまでは、「行っておいたほうが良かったか」など気になるかもしれませんが、
無断欠席など、ひどい欠席の仕方をしない限り、自分が想像するほど周りから悪く言われることはないので、断る「さじ加減」に慣れていくとだんだん楽になっていきます。
2-4.自分の時間を大切にする
HSPの特徴を持っていると、周りへの意識が十分すぎるほど向けられるため、自分がかえって疲れてしまうという経験があるのではないでしょうか。
とはいえ、会社の飲み会であったり同窓会であったり、大切な会合など、大勢で集まらざるを得ない機会はあると思います。
そういった時は、その前後の予定で「自分が落ち着ける時間」を意図的にスケジューリングすることがおすすめです。
例えば、一人で読書する時間を確保したり、散歩してみる、ゆっくり温泉につかることなど自分が落ち着けることを事前に予定に組み込むことが良いと思います。
筆者も、1人の時間として落ち着ける時間として「サウナ」「岩盤浴」「温泉に行く」「散歩する」など趣味を増やして、飲み会の次の休みなどでゆっくり過ごせる時間を意図的に作ってリフレッシュして、また気持ちを切り替えるということをしていました。
ポイントは、「予定に1人の時間を意図的に組み込む」ことです。
もし次の予定を決めるときに参考にしていただけたら幸いです。
2-5.「NO」を伝える「枕詞」の練習をする
HSPの特徴を持つと、相手からのお誘いや依頼に対して、「NO」の反応をすることで、「相手から嫌われてしまわないか」が不安になってしまうこともあるかもしれません。
例えば、
- 余裕がない中で仕事を代わりにやってほしいという依頼がくる
- そこそこ仲の良い相手からの
気の乗らない遊びや飲み会への誘い
など、なかなか断りづらい場面があるかと思います。
これらに対して、「断っても相手はそこまで気にしない」と頭ではわかっていても、なぜか実際に頼まれたり誘われたりすると、「嫌われたくない」と思って、つい「YES」を出してしまうかもしれません。
そういう場合には、「NO」を伝えたいときに、「枕詞」を最初に伝えることで自分の意見を伝えやすくなります。
あくまでも、「気持ちとしてはやりたいけど、できない事情があること」をやんわりとお伝えすることがポイントです。
- とても◯◯したいのですが、あいにく予定が、、、
- 代わって対応したいのですが、実は優先で対応すべきことが、、、
- 今すぐにでも行きたいのですが、どうしても難しくて、、、
など、枕詞としていれることで、自分自身も、伝える上でただ断るよりも気持ちが楽になりやすいですし、言われた相手も、受け取りやすくなるでしょう。
また、1つ裏技をお伝えします。
何かのお誘いを断りたいと思った時に、自分のHSPの特徴をネタにすることができたら最強です。
これは、「自分が言われていやな気持ちになるものは先に自分で言ってしまう。」ということです。
例えば、普段から割とコミュニケーションが取れている相手であれば、大勢の集まりなどに誘われた時に、
「いや〜実は自分HSPでさ〜。
大勢の集まり行っちゃうと緊張して爆食してブクブクになっちゃうから、ちょっとスタイル維持のためにやめておこうかなあ。(笑)」
など、あくまで一例ですが、このように断ることも笑いに変えられると自分も断りやすいですし、その場の空気を壊してしまうこともなく済みます。
また、このように自分のコンプレックスなどを自分でネタにできているのは、コンプレックスを持つ上で、成長できている状態なのです。
もし、自分で気にしすぎてしまっていると自らHSPなんて絶対に言えないですし、もし人から言われてしまった時には、怒りすら湧いてしまうかもしれません。
普段からちょっとずつ周りに言っておくと、「HSPで~」で笑いをとりつつも「いやいや冗談ですけど」と断りやすくなる可能性があるので、もし挑戦できそうでしたらトライしてみることをお勧めします。
3.番外編 〜もし人間関係の限界を感じたら〜
周りの方の気持ちを考えすぎたり、自分が何を大切にしているのかもわからず、人間関係に限界を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、無理をしすぎることは心が疲れてしまうので、その人間関係の環境から思い切って、一度離れてみることも自分の心を助けるためにできると思います。
本当に離れて良いのか悩んでしまう場合は、1-1でもご紹介したように、「自分の価値観(軸)は何か」と照らし合わせて自分に本当に必要な空間なのかどうかを考えると、一歩前進しやすくなるでしょう。
そして、自分の気持ちを最優先で動ける環境を整えることがお勧めです。
筆者は、過去に友人関係で悩みに悩み、うまく解決できずに急性胃腸炎になった時には、その時のグループメンバーで一番仲がよかった人にだけ理由を伝えて、うまく離れられるように協力していただき、そのグループから距離を取って心を安静にすることに努めたこともあります。
自分の心を犠牲にしてまで、一緒にいなくてはいけないという関係性は、ないと筆者は考えていますので、ぜひ、自分を大切にできる環境や場所に身をおくことも、視野に入れておくと良いでしょう。
最後に 〜HSPであることに自信をもとう〜
いかがでしたでしょうか?
HSPの方へおすすめの人間関係の考え方をご紹介いたしました。
ここまで読んでいただいた方へ、最後にお伝えしたいことは、「HSPに自信を持っていただきたい」ということです。
HSPであることに生きづらさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、HSPの大きな特徴、いえこの際、天性の恵まれた『才能』と呼んでしまいましょう、HSPの人は高いレベルで「人への配慮ができる」ことがあります。
これは、周りの人の感情に敏感だからこそできることです。
人の気持ちに鈍感な人は、人間関係での生きづらさを感じにくいかもしれませんが、相手の感情の変化にも気付きづらいのです。
実は、有名人の中には、HSPの方が多いと言われていますが、彼らはその資質を生かして、周りの方の感情に寄り添うなど、関係性をうまく作ることができている人も多いです。
つまり、この資質をどう活かすかがものすごく大切で、例えば、HSPの人は悩んでいる人のことも気づきやすいですし、相手の変化にも気づきやすいでしょう。
人に寄り添うことが上手いことも明確にわかっています。これは神が与えてくれた優れた才能なのです!
この資質を生かして人間関係の幅を広げることができるのも、HSPの特徴として捉えてみることをおすすめします。
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