NLP・心理学

個人心理学とは?3つの重要なコンセプトと日常への活かし方

個人心理学とは心理学の3大巨頭の一人である
アルフレッド・アドラーが創始した心理学です。

この記事では、

  • 個人心理学の基本的な考え方
  • 一般的な心理学との違い
  • 個人心理学に込められたアドラーの思い
  • 個人心理学の日常での活かし方

これらを解説していきます。

また、個人心理学は、
通称でアドラー心理学と呼ばれています。

アドラー心理学について、
理解を深めたい方は読めば全体像が分かる
こちらの記事もオススメです。

アドラー心理学とは?幸福に生きるための「考え方」をわかりやすく解説

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1.個人心理学とは?

個人心理学とは、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが創始した学問で、通称『アドラー心理学』とも呼ばれています。

「個人心理学」という名前には、人間は理性と感情で分けられるという二元論に反対し、人間は分割できない統一された存在だというアドラーの思想が元となっています。

1-1.個人心理学|アドラーが提唱した5つの理論

個人心理学では、下記の5つの理論がアドラーによって提唱されています。

理論
(考え方)
概要
自己決定性 自分の人生は、自らの意志で決定している
目的論 人間の行動にはすべて目的が存在する
全体論 意識も無意識も全て合わせて自分自身である
認知論 人はそれぞれ自分のものの見方を通して物事を判断している
対人関係論 人の行動や信念、価値観は対人関係を通して形作られる

1-2.なぜ個人心理学と呼ばれているのか

個人心理学とは、英語の「individual psychology」の直訳です。

厳密に言うと、日本語で一般的にイメージするような「個人」の意味と、アドラーが提唱した個人心理学の「個人」は少し意味合いが異なります。

個人心理学は、意識と無意識、精神と身体といった要素で人間を2つに分ける考え方に反対し、それらの要素すべてを含めて、人間は分割できない一個人と考えることが大きな特徴です。

つまり、個人心理学の「個人」とは、「一人ひとり」を指す個人という意味ではなく、人間はこれ以上分けることのできない、「単一」の存在としての個人を指します。

さらに、個人心理学と呼ばれる理由がもう一つあります。

それは一般的な心理学が統計的なデータを用いて人をタイプ分けすることが多い中、アドラーはその人自身がどうすればいいのかという個人に着目をしたためです。

自分がどういった人間であるかという認識、どんな環境で育ち、どんな考えをもっているか、これは人それぞれ違うのではないでしょうか。

自分がどうすれば幸せに生きることができるか、こうした疑問に答えることのできる心理学であるからこその個人心理学なのです。

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2.個人心理学の重要な3つのコンセプト

個人心理学には日常に役立つ考え方が多くありますが、その中でも基本的な考え方となる重要な3つのコンセプトをご紹介していきます。

2-1.劣等感と劣等コンプレックス|劣等感とどう向き合うか

個人心理学のコンセプトの1つ目は、劣等感に注目していることです。

劣等感と聞くとあまりいい言葉に聞こえないかも知れません。

しかし、個人心理学では、努力と成長のための刺激として、劣等感を前向きに捉えられています。

また、アドラーは他者との比較で感じられる劣等感のみならず、自身の現実と目標のギャップに対して抱く感情も劣等感と考えます。

例えばアドラーは、赤ちゃんは歩けない劣等感を克服するために努力し、やがて歩けるようになると考えており、

劣等感が人生を切り開いていく原動力とも言っています。

この図のように私達は劣等感をエネルギーとして努力を積み重ねられると言えます。

一方で、劣等感は目の前の課題から逃れるための口実になったり、劣等感を隠すために本当の自分ではない偽った自分を見せようとしたりとマイナスに作用する恐れも秘めています。

例えば、話し合いの場で自分の意見がさも正しいかのように振る舞う人がいたとします。

通常、話し合いで意見をする際は自分が正しいと思うことを述べ、それが本当に正しいかどうかは周囲を交えて判断するものです。

にも関わらず、自分こそ正しいんだという振る舞いは自分を必要以上に大きく、すごく見せたいという劣等感の表れであり、劣等感がマイナスに作用している典型的な例といえます。

このように同じ劣等感でも成長を阻害する働きをする劣等感を「劣等コンプレックス」と呼び、通常の劣等感とは区別されています。

劣等感とどう向き合うかが個人心理学の中で問われている大切な学びになります。

2-2.ライフスタイル|人生のパターン・性格を知る

次に個人心理学の重要なコンセプトとしてライフスタイルという概念があります。

ライフスタイルとは、私たちが普段思い浮かべるような私生活といったような意味ではなく、アドラーはこれを「性格」と定義しています。

アドラーは、こうした性格を構成する要素が10歳までに決定されると考えます。

具体的には下記の3要素にまとめられており、これらがその人自身の考え方や感じ方、行動や判断に影響を与えています。

構成要素意味
自己概念 自分がどういう人間であるか
世界像 自分を取り巻く環境はどうか
自己理想 自分はどうあるべきか

このライフスタイルという言葉には性格も努力次第で変えられるというニュアンスが込められていますが、いざ変えようとしてもそれは決して簡単なことではありません。

なぜなら変えようとする本人にとっては今までのライフスタイルが染み付いており、そのようなライフスタイルをなかなか変えようとはしないためです。

簡単なことではありませんが、

「性格は死の1日前まで変えられる」

というアドラーの有名な言葉にある通り、人はどんなに年を重ねてもなりたい自分になれることを教えてくれています。

ライフスタイルについて更に詳しく知りたい方はこちらもご覧ください

人生や対人関係に影響するライフスタイルについて

2-3.共同体感覚|健全な人間関係のために

個人心理学のコンセプトの3つ目は、共同体感覚という考え方です。

共同体感覚とは、自分は会社や学校など、共同体の中の一部分で、その中で生きていると感じる感覚のことです。

アドラーは、人は一人では生きられないとして、人が生きるためには共同体感覚が大切であると考えました。

これは、アドラー自身が軍医として第一次世界大戦を経験し、誰もが人を敵ではなく仲間だと思えれば争い事のない理想の平和な世の中になるのではという考えからなっているものです。

そんな共同体感覚を構成する要素はこの4つです。

構成要素意味
①所属感 ここにいても良いという感覚
②貢献感 私は役に立てる
③信頼感 無条件に信じる
④自己受容 ありのままでいい

これらの要素を満たすことで、健全な人間関係を維持し、心の悩みを解消することができるとアドラーは結論づけています。

一方で、この共同体感覚がない人は他者を仲間ではなくライバル(敵)とみなす事から他者を信頼できず、周囲の悪いとこばかりが目につくことになります。

結果としてどんどん他人のことを嫌いになる悪循環に陥り、健全な人間関係や幸せからはかけ離れていくこととなってしまうのです。

自らの思いで他人や社会に役立とうとする姿勢こそが人生の満足度を高め、共同体感覚を持つことにつながります。

3.個人心理学を日常生活に活かす方法3選

ここまで個人心理学の基本的な考え方をご紹介してきましたが、ここからは個人心理学を日常に落とし込んで活かしていくための方法を3つご紹介していきます。

3-1.嫌われてもいいと考える

私たちはふつう、多くの人から好かれたいと思っています。また同時に「人から嫌われたくない」とも思っているのではないでしょうか。

この「嫌われないようにする」ということを目的にしてしまっては相手に合わせるがあまり自分に無理をして、ウソをついて嫌われないようにすればするほど自分が苦しむことになってしまいます。

この世界で誰からも好かれる人はそういません。

そして自分を好きか嫌いかは相手の感情次第で相手が決めることであり、自分ではどうしようもないことです。

そのような自分でコントロールできないことに意識を向けるよりも、自分らしくいるためにはどう行動していくか、この環境で自分にはどのような貢献ができるかといった、自分でコントロールできる部分に意識を向けることで、人生の満足度は大きく向上していきます。

3-2.劣等感を上手く使う

2章でも述べましたが、劣等感とどう向き合うかは私たちにとって大切な課題です。

まずは他者と比べて感じる劣等感や、自分の目標と現実のギャップによる劣等感を、人生をよりよいものにしようとしている証であると捉えることから始めましょう。

その上で、劣等感を感じた際には他人と比べるのではなく自分に矢印を向け、今から自分にできることは何か、ここから何かできることはないかと目標を設定し直します。

大切なのは、常に矢印を自分に向けておくことと、過程を大切にすることです。

「自分の中でここまで頑張れた」、「自分なら次はこれくらいできるはず」と常に自分に矢印を向けることで、周囲からの評価や目に見える結果が伴わなかったとしても、成長し続けることができます。

私たち人間は今までも劣等感を感じることで、工夫を凝らし発展を遂げてきました。

劣等感と上手く付き合い、捉え方を変えることで必要以上に落胆することなく、日常からいい変化を起こすことができます。

3-3.褒めるよりも感謝を伝える

「褒めて伸ばす」という言葉もあるくらいですから、褒めることはいいことだと思っている方もきっと少なくないでしょう。

確かに、褒めるという行為は相手の結果を評価する行為であり、それによって相手のモチベーション向上につながるいい一面もあります。

しかしながら、個人心理学では褒めることよりも感謝の言葉を伝えることが好ましいとされています。

なぜ、褒めることよりも感謝が好ましいとされているのか。

それは、褒めるという行為は一度されると、次も褒められたいという動機づけにより褒められることが目的になってしまう恐れがあるからです。

褒めることが目的になると、褒められなかった際にそれは悪い評価を下されているという認識に変わり、常に褒め続けなければならない関係性になってしまうのです。

一方で、感謝の言葉を伝えるということは、結果というよりは行為や過程を認める際に使用できるため、日常的に使うことができる上に、言われた側は役に立っているという貢献感を感じることができます。

結果を出したら褒めるというスタイルから、行為や過程に目を向けて感謝を伝えることであなたも周囲との繋がりが変わっていくことを実感できるかもしれません。

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4.個人心理学は人生をより幸せなものにする

いかがでしたでしょうか。

個人心理学は他の心理学と違い、幸福になるために自分の人生をどう生きていくかが具体的に提示されていることに、この記事を読んだあなたも気づかれたのではないでしょうか。

私たちが生きていく上で人と人との結びつき、人間関係は切っても切り離せない存在です。

そんな人間関係をよりよくするためにこの個人心理学はとても有用であるとともに、人の心理を学ぶこともまた人間関係をよくすることに直結していきます。

例えば1章でご説明したライフスタイルがどのように作られ、どう私たちに影響を及ぼしているのか、ライフスタイルを自分の望ましいものに変えるための方法や考え方など、

個人心理学の考えもベースになっているNLP(神経言語プログラミング)は脳の働きや心の作られ方といった観点から学ぶことができます。

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