「なんのために生きているんだろう」
ふとした瞬間に、
このように考えてしまうことはありませんか?
日々の生活の中で、
「ミスをしてしまった」
「人間関係に問題が生じてしまった」
などといった嫌なことが
連続して起こってしまうと、
「何も考えられなくなる」
「逃げ出したくなる」
そんな気持ちがずっと続いてしまいますよね。
そんな暗い気持ちを克服するために、
「生きる意味とは何か」
そして
「何をすべきか」
を一緒に考えていきましょう。
目次
1.生きる意味とは?
今までの人生の中で、
「目標・目的を設定することは大事である」と
勉強や仕事などを通して教えられてきました。
そのため、人生においても同様に
目標や目的、意味などを考えなければならないと
考えてしまう方もいると思います。
生きる意味を探すことはとても素敵なことです。
ですが、
果たして本当に生きる意味は必要なのでしょうか?
この章では、
「生きる意味とは何か」
という根本的な内容を振り返っていきます。
1-1.生きる意味とは答えがないもの
まず「生きる意味」とは
どういうものなのでしょうか。
結論として、
生きる意味には答えがなく、
また出せるものではないのです。
あなたにとって、
意味のある人生とはどのような人生でしょうか?
どのように生きたら意味のある人生と
呼べるのでしょうか?
実際にどんなものであるかを想像するのは、
難しいことに気付くはずです。
当然、
「生きる意味を見出して生きている」
という方もいるでしょう。
しかし、実際には
目の前のことに充実感を持っていたり、
幸せを感じていることから、
「なぜ生きているのか」
という問いにすら辿り着いてないのです。
つまり、答えを導き出せているわけではないのです。
また、あなたは学生時代のやりたい事と
今現在やりたい事は全く同じと言えるでしょうか?
年齢や立場などの環境によって
変化してきたと思います。
生きる意味も同様に
その時答えを見つけたと思ったとしても、
また時が経つにつれて変わっていきます。
生きる意味は、常に変わっていくものなのです。
そのため、生きる意味には答えがなく、
また出せるものではないのです。
1-2.生きる意味を探す人
生きる意味は、
常に変わっていくと先程述べましたが、
生きる意味をずっと探し続けている人もいます。
明確な答えがない中で、
なぜ生きる意味を探し続けるのでしょうか?
その理由について、考えていきましょう。
まず、生きる意味を生きる意味を探す人は、
- 一生懸命で真面目な人
- 目の前のことに幸せを感じなくなってしまった人
の2パターンに分かれると考えています。
「一生懸命で真面目な人」は、
生きて行く上で「自分は何をすべきか」という
ミッションを見つけ、それを達成するために
一生懸命に努力してきた人です。
しかし、ミスなどが重なってしまったり、
得意としていた分野で能力が
十分に発揮できなかったりなど、
「自分は何のために存在しているのか」が
わからなくなってしまい、
生きる意味を見いだせなくなってしまうのです。
そのため、生きる意味を新たに探し出し始めるのです。
次に、
「目の前のことに幸せを
感じなくなってしまった人」は、
日常に特別大きな変化もなく、
朝起きる→仕事や学校に行く→帰宅する→寝る
といったサイクルを繰り返しているだけと
感じてしまい、
何のために生きているか
わからなくなってしまった人です。
前提として、生きているだけで素晴らしいことです。
ですが、
日本では、ご飯も寝る場所も困ることがなく
これが当たり前のように感じることから
あまり幸せを感じにくいことも事実です。
また得意なことや趣味が見つかってない人は、
何が幸せかもわからなくなってしまうため、
より何のために生きているか
わからなくなってしまうのです。
そのため、生きる意味を探し始めるのです。
1-3.生きる意味を探さない人
では一方で探さない人とは、
どのような人なのでしょうか?
それは、
- 既に幸せを十分に感じている人
- 目の前のことで精一杯の人
の2パターンに分かれると考えています。
まず、「既に幸せを十分に感じている人」です。
幸せを今感じられている人は、
その幸せと感じていることを生きる意味と
考えています。
もしくは、1-1でも述べましたが、
十分に幸せを感じている人は、
そもそも「生きる意味とは?」という問いに
辿り着いていません。
そのため、生きる意味を探さないのです。
次に、「目の前のことで精一杯の人」です。
何か物事に熱中している人や、
今目の前のことで精一杯の人は、
人生について考える余裕がありません。
極端な例になりますが、
学生時代にマラソンを行った経験があると思います。
全力で走っている中で、
「自分が生きる意味ってなんだろう」
と考える人は、
恐らくほとんどいないと思います。
目の前のことに必死な人は
考えることすらできないのです。
そのため、生きる意味を探さない、
または探すことができないのです。
2.生きる意味を作ろうとしなくていい
1章では、生きる意味とは?というところから
探す人、探さない人について考察してきました。
もう一度言いますが、
生きる意味は、答えの出せないものです。
ですが、仮に答えを見つけられたとしたら
どのような人生が歩めているでしょうか?
この章では、
「生きる意味を無理に作らなくても大丈夫」
ということをお伝えしていきます。
2-1.生きる意味・目的をつくるとどうなるか
まず初めに、
生きる意味や目的を作ったらどうなるでしょうか
例えば、
「自分の生きる意味は人を助けることだ」
と決めたとします。
その場合、
「自分はこれをしなければならない」
という使命感が発生してしまい、
その目的に沿って生きなければ、
使命を果たせないと感じるようになり、
息抜きに何かをすることや、
休むことがままならなくなってしまうことで、
かえって人生が生きにくくなる可能性もあります。
そのため、生きる意味を無理に
作らなくてもいいのです。
2-2.生きる意味の考え方を改める
ですが、生きる意味を持たなければ
「なんの為に生きているのか」
という根本的な悩みを
解決することはできないでしょう。
では次に、生きる意味に対する考え方を改めてみましょう。
結論として、
『生きる意味があるのではなく、
生きること自体に意味がある』のです。
普段何気なく食事をし、
睡眠をとるなど、
生命活動を維持するために
行っていることは
とても大きなエネルギーが必要となります。
つまり、生きているだけで素晴らしいことなのです。
また、生きる意味について迷った時には、
それは人生の分岐点であるとも言えます。
あなたは今生きる意味が見つからず、
考えることすら疲れを感じ始めており、
立ち止まっている状態と言えます。
苦しい状態だと思いますが、
やりたいこと、幸せなことが見つかるチャンスと
考えることもできます。
1章の冒頭でも述べましたが、
生きる意味がないことは悪いことではなく、
また探すことはとても素晴らしいことなのです。
生きる意味に対する考え方を改めてみてください。
3.生きる意味を失ってしまった人が行うべきこと
最後に生きる意味を無くしてしまった人、
探している人が行うべきことについて述べていきます。
何をすべきかわからないなかで、
生きる意味を探す上でのヒントになれば幸いです。
3-1.ゆっくりと生きてみる
まずは時間を気にせずにゆっくりと生きてみましょう。
今は何に対してもやる気が出なかったり、
悲観的になってしまうと思いますが、
目の前のことを一つ一つ
ゆっくりこなしていきましょう。
一度に多くのことをしようとすると
時間に追われたり、焦りが出てきてしまい、
より心身共に苦しい状態となってしまいます。
またお散歩などをしてみるのも
良いかもしれません。
時間を忘れて自由にお散歩をすることで
気持ちがリフレッシュされ、落ち着くことができます。
何かをしなければならないと
焦ってしまう気持ちもわかりますが、
まずは時間が許す限りゆっくりと過ごしていきましょう。
3-2.大切なものを考えてみる
次に、身の回りの大切なものを考えてみましょう。
それは家族なのか、物なのか、生活なのか
人それぞれだと思いますが、
ゆっくりと自分にとって大切なものを探していきましょう。
もし見つけることができたら、
なぜ大切なのかを考え、感謝をしていきましょう。
感謝の気持ちを持つことで
自然と幸せを感じることができます。
最後にその大切なものに対して
何を自分がしてあげられるかを考えていきましょう。
この時、
使命感を持たず、また背伸びをせず
自分が今できる範囲で考えていきましょう。
そうすることで自然と
何をしたいかが見えてくるはずです。
3-3.自分を深く見直してみる
最後に自分を深く見直してみましょう。
自分自身を知ることで
非常に生きやすくなります。
時には嫌な部分を知ることもありますが、
受け入れられなくとも、
「そういう一面がある」と知っておくだけでも
大きく変わっていきます。
自分を見直す上で、可能であれば、
人に聞いてみることがおすすめです。
嫌な部分と思っていたことが
人よっては良いと思われていたり、
自分の気付いていない得意なことにも
気付くことができます。
そこから自分のやりたいこと、好きなことを
ゆっくりと見つけていきましょう。
もし身近に聞く人がいなければ、
全く知らない人が集まるコミュニティに
足を運んでみるのも良いと思います。
また、見直す上で自分の癖、
つまり思考パターンを知っておくと
より深い部分まで自分を見直すことができます。
最後に
生きる意味を探すことは、
非常に大切なことであり、そして素晴らしいことです。
人は生きている中で、ずっと幸せなことはありません。
時には苦しいときもあるでしょう。
その苦しいときを乗り越えられれば
新しい明るい未来が待っています。
ですが、
まずは焦らずに
あなたの身体を休ませてあげてください。
自分の一度きりしかない人生ですから、
ゆっくりじっくり考えて、
幸せな人生を送っていきましょう。
あなたが幸せな人生を歩めることを心から願っています。