論語(ろんご)とは、人としての生き方を学べる教科書です。
坂本龍馬、夏目漱石などをはじめ、
数えきれないほどの偉人たちが愛読しており、
国や文化を超えて2,500年もの間
読み継がれている超名作です。
それだけ優れた学びですが…
「『論語』って言葉からもう難かしそう…」
「それって昔の書き物でしょ?堅苦しい…」
このようなイメージから、
読むことを躊躇している方、または
今まで知ろうとしてこなかったという方も
多いのではないでしょうか。
正直にお伝えします。
もったいないです。
そこで、分かりやすさをモットーに
「論語って知ってる?」と聞かれたら
「こんなものです!」と答えられるくらい
押さえておきたいポイントをギュッとまとめました。
読み終えた頃には「わかってるね〜」と
周囲から言われるくらいの知識と教養を
得ていただけるはずです。
この記事では、論語の凄さやその内容をお伝えし、
後半では、知る人ぞ知る「現代版の論語」として
仕事や人生で使える学びもご紹介していきます。
仕事や人生をより良くしていきたいとお考えであれば、
この記事で得られる学びはきっと良い出会いになるでしょう。
1.論語とは?
論語とは、「中国の思想家、孔子の教えを弟子たちがまとめたもの」です。
在り方や道徳観など、人として生きていくうえでの考えや規範が書かれています。
論語は2,500年以上に渡って、中国で最も長く広く読まれてきた書物であり、
「大学」「中庸」「孟子」と合わせて儒学の基本となる古代中国の大古典「四書」と称されました。
人としての生き方を学べる教科書
論語のその優れた内容から、坂本龍馬、夏目漱石以外にも「聖徳太子」「徳川家吉」「渋沢栄一」「小泉純一郎(元総理大臣)」など数多くの人に影響を与えました。
ここまでの情報から論語はどうやら超大作らしいと思われるかもしれませんが、実は10巻20編、文字数にして1万3千文字ほど。文庫本にすると、わずか15ページと決して分量は多くありません。
ちなみに「論語」の由来は、孔子やその弟子たちが語った「語」を、弟子たちが集めて論撰したことからきています。
※論撰とは・・・論じて選ぶこと。
論語は日本人が初めて出会った書物だった
論語は3世紀頃に、朝鮮より日本にやってきました。
日本人が初めて出会った書物だといわれており、聖徳太子は「十七条憲法」に、論語の教えを取り入れています。
江戸時代には、学問の基礎として日本中に論語が広がりました。
徳川幕府が推奨した朱子学は論語を礎としたものであり、藩校や寺子屋では、教科書として使われていたそうです。
その後も爆発的に日本に広まった論語を、新一万円札で知られる渋沢栄一が、経営のみならず、人生の羅針盤として生涯手放さなかったというのはあまりにも有名な話です。
天皇陛下と論語の密接な関係
論語には、道徳の柱として「仁・義・礼・智・信」が登場します。
これは五常と呼ばれ、人が常に守るべきものとされています。
- 「仁」 … 人を思いやること
- 「義」 … なすべきことをすること
- 「礼」 … 礼儀を重んじること
- 「智」 … 物事を正しく判断すること
- 「信」 … 信頼され、誠実であること
中でも「仁」の精神は最高の道徳とされています。
皇族の家系では、孔子の語った「仁」という精神を忘れないため、代々、天皇陛下のお名前に「仁」の文字がつけられるほどです。例えば、「明仁(あきひと)さま」「悠仁(ひさひと)さま」がその代表ですね。
国や文化、時代を超えて長く読み継がれ、人に影響を与えていることからその素晴らしさが伺えます。
早速内容が気になるところですが、まずは次の章で論語の原点である孔子について見ていきましょう。
2.論語の生みの親、孔子とは?
論語の生みの親である孔子は、古代中国の思想家です。
「キリスト」「釈迦」「ソクラテス」と肩を並べ、世界四大聖人の一人と言われています。
紀元前6世紀ごろ、中国の魯(ろ)という国に生まれた孔子は、早くに両親を亡くしました。
身分が低く生活に苦労しながらも、15歳から学問に励み、国の役人になります。
当時では珍しく約70年を生きた孔子は、庶民から役所の長官まで、あらゆる立場の弟子を総勢3,000人以上持ったと言われています。
孔子はそのような弟子たちに、それぞれの性格や特性に合わせた、きめ細かい丁寧な指導を行いました。
しかし、孔子が亡くなった後、その細かな指導方法があだとなり、同じ教えでも弟子たちの間で理解や解釈に齟齬が生まれました。
そこで弟子たちは、後世に残すため、孔子の教えを一本化しました。
そうして、孔子の死後、数百年後にできたものが論語です。
3.知っておきたい論語の名言7選
冒頭で論語は「人としての生き方を学べる教科書」だとご紹介しました。
論語は悩み解決のヒントや人生の指針を示すことから、座右の銘にしている人が多いようです。
ここでは仕事と人生で役立つ名言を7つに厳選しました。
「これ、論語だったの!」というようなきっと聞いたことのあるフレーズもあるかもしれません。
楽しみながら読み進めてみてください。
そして、ぜひご自分の仕事やプライベートに当てはめることをおすすめします。
学んで時に之(これ)を習う。また説(よろこ)ばしからずや
学んだことを繰り返し復習、練習し、実践して、それが身についていくのがわかると、
嬉しいものです。
学びは人生の喜びだということですね。
故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る
昔のことをよく調べて学ぶことで、現在や未来に役立つことがよくわかるようになる。
四字熟語の「温故知新」はここからきています。
巧言令色、鮮(すく)なし仁
言葉巧みに表面上だけ良い格好して、いい顔をしようとするものは思いやりの心が欠けている。
「巧言令色」は四字熟語として現代でも使われています。
十五にして学に志す、三十にして立つ
15歳で学問に志を立て、30歳で一人立ちをする。
この他には「40にして迷わず」「50にして天命を知る」「60にして周りの言うことに耳を傾け」「70にして自分の思うがままに行動しても人の道を外さなくなった」という言葉もあります。
論語が由来の年齢を表す言葉です。
- 15歳 志学(しがく)
- 30歳 而立(じりつ)
- 40歳 不惑(ふわく)
- 50歳 知命(ちめい)
- 60歳 耳順(じじゅん)
- 70歳 従心(じゅうしん)
これを知る者は、これを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず
- これを知る者には、これを好きであるという者には及ばない。
- これを好きという者は、これを楽しんでいる者には及ばない。
- 与えられた仕事、目の前のことをまずは一生懸命取り組み、楽しむ工夫をしていきたいですね。
己の欲せざるところ、人に施すことなかれ
自分が人にされたら、嫌なことは、人にしてはいけない。
相手の立場に立ってものごとを観察することが、より良い人間関係には欠かせません。
過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し
やり過ぎることは、やり足りないことと同じように良くない。
何事もバランスが大事ということでしょう。
4.「現代版の論語」とも言える仕事と人生で使える学びとは?
ここまで読み進めたあなたは、数分前と比べて
論語の知識と教養が1段階レベルアップしたのではないでしょうか。
論語は仕事や人生のあらゆる場面で役立つ教えですが、
その反面、具体的に学ぶ機会があまりないことも確かです。興味を持って本を読んだり、
調べたりしない限り、なかなか知ることもありません。
知識や教訓は実践して、ようやく自分のものとなり始めます。
何事も知っているだけでは、変化や成長はほぼないと言えるでしょう。
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NLPは論語と同じように、自分の内面を整え、人生でより高い結果を出すために役立つ内容が多数あります。
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