年間1万人が学ぶ「人生とビジネスで使える心理学NLPとは」
あなたも仕事や人間関係で、このように思ったことはありませんか?
「人の心理/心の動きを知ることができればもっとより良い結果を出せるはずなのに」
世の中は人の「心理」で動いていると言われます。
- 心と心をつなぐ信頼関係の構築
- モチベーションや生きがい
- 販売心理や購買心理 など
こうした人の心理や心の動きが、私たちの仕事や恋愛、また収入や人生に影響していることは多く、実際に日本でも年間1万人以上の方が仕事や日常に活かせる心理学NLPを学び始めています。
「NLP」は天才的な結果を出していたセラピストたちが、「どのように人にアプローチし、どのように相手の変化を作り出していったのか」を研究・分析して作られてきました。
人の変化を作りだすスキルは、自分を進化・変化させることにも通づることになり、ビジネスだけでなく教育、そして日常の人間関係や家族間、恋愛でも有効に活用されるようになりました。
天才たちのコミュニケーションスキルから発展したNLPは、「実践的なコミュニケーションスキル」「脳の取扱説明書」「使える心理学」と呼ばれます。
各界のビジネスパーソンだけでなく米国の歴代大統領やハリウッドスター、プロのアスリートたちも学び、高いパフォーマンスを発揮するツールとして活用しています。
なぜならNLPでは、人生で最高の結果を出すために最適化すべき「5つの分野」について学べるからです。(詳しくは3章へ)
- 他者とのコミュニケーション
- 自分とのコミュニケーション
- 心理的なマイナス面の解消(トラウマやコンプレックスなどを含む)
- セルフイメージ/目標達成能力の向上
- 健康の維持・促進
※「5」は応用編で学ぶ内容です。
この記事では「NLPとは何か?」「NLPが人生とビジネスで使える理由」「学べる内容や効果」「体験談」「学び方」をまとめました。
すぐに活用できるスキルも紹介していますのでお役立てください。
【出典・参照元】:NLP-JAPANラーニング・センター 公式サイト
【監修】NLP-JAPANラーニング・センター | |
当サイトの運営会社であり、日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関です。「NLPはどこで学んでも同じ?」と聞かれることがありますが、日本で教えられているNLPの中には、創始者が作った第一世代の古いものが含まれています。 NLP-JAPANラーニング・センターでは世界5大組織と連携し、日本で唯一、今、世界の主流である新世代のNLP、日本で最も充実したカリキュラムを提供しています。 |
目次
1.NLPとは?
この章では、「NLPとはどのようなものか?」をテーマにご紹介します。
1-1.NLPとは?
NLPとは、カリフォルニア大学助教授で言語学者だったジョン・グリンダーと数学者だったリチャード・バンドラーが、様々な心理療法を分析して開発された心理学です。
言語学と心理学を統合したNLPは「脳と心の取扱説明書」と言われ、 セラピーやコーチング、仕事、人間関係、人生を豊かにする方法が実践的な心理アプローチとしてバランスよく体系化されています
「卓越したコミュニケーションスキル」「ビジネス心理学」「実践心理学」と、いろいろな呼ばれ方がありますが、NLPとは以下3つの単語の頭文字をとったものです。
- Neuro(神経)
- Linguistic(言語)
- Programming(プログラミング)
上記3つの頭文字をとってNLP(神経言語プログラミング)と呼ばれています。
それぞれの意味はこちらです。
Neuro | 五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のことを意味します。 私たちは、目の前に起きている事象、過去の記憶、未来の予想などを認識するとき、この五感を使って認識します。 |
Linguistic | 言語を意味します。 私たちは、五感で収集した情報を、言語によって処理していく。この言語の使い方により、その人なりの意味づけを行っていく。 |
Programming | 私たちの脳の中に組み込まれたパターンを指します。 五感から言語化した情報により、それぞれの思考、感情、行動のパターンが形成される。 |
これら3つの要素からも分かるように…
- 【N】脳の仕組みを分析し、
- 【L】言葉というツールを通じて、
- 【P】より良いパターンを作り出す。
ということを行うのが心理学NLPです。
こうした特徴から、NLPは別名で『脳と心の取扱説明書』と呼ばれています。
1-2.NLPの歴史と背景
NLPの開発者はカリフォルニア大学で心理学と数学を研究していた学生のリチャード・バンドラーと言語学助教授だったジョン・グリンダーです。
二人は1970年代当時、卓越した治療効果を上げていた【天才と呼ばれる3人のセラピスト】を研究しました。
- ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ
- 家族療法のバージニア・サティア
- 催眠療法のミルトン・エリクソン
この3人は、クライアントに奇跡的な変化を与える天才でした。
3人はそれぞれ、「ゲシュタルト療法」「家族療法」「催眠療法」という、異なるアプローチをしているにも関わらず、共通して使っている言語や行動パターンがありました。
それをモデル化したのがNLPの始まりです。
さらに他にも、以下の理論を取り入れ、多様性を増していきます。
- ウイリアム・ジェームス:「プラグマティズム」
- アルフレッド・コージブスキー:「一般意味論」
- ジョージ・ミラー他:「T.O.T.Eモデル、体験のチャンク」
- グレゴリー・ベイトソン:「サイバネティックス・精神医学・システム論」
- カール・ロジャーズ:「来談者中心療法」
- エリック・バーン:「交流分析」
NLPのベースとなる、セラピーやカウンセリングは、優れたコミュニケーションの一種です。
そのためNLPは、セールスやプレゼン、交渉、マネジメントといった、コミュニケーションが発生するビジネスの場面でも用いられていきました。
さらに教育や家庭といった分野にも広がり、ディベートが発生する裁判や演説が決め手となる政治家たちも学ぶようになります。
演技で人の感情や想いを伝える俳優の世界、
また歌で思いを伝えるアーティストも一種のコミュニケーションとして学ぶ方も増えました。
今ではアスリートたちのメンタル強化やコーチングの世界でも広がり、
その威力をますます世の中の人が知る流れが生まれました。
1-3.NLPを学んでいる方と著名人
NLPを学んでいる方や著名人についてご紹介します。
一例をあげると、こうした方に学ばれています。
- より高い成果を求める「経営者やビジネスパーソン」
- チームや部下を導きたい「リーダーやマネージャー」
- 売上を高めたい「営業やセールス、販売に携わる方」
- 他との差別化やレベルアップを求める「コーチやカウンセラー、セラピスト」
- 影響力や伝える力を高めたい「指導者や教育者、コンサルタント」
- キャリアアップやスキルアップを求める会社員
など
お名前は出せないのですが、国内では誰もが知る俳優やアナウンサー、アスリートなどの著名人にも、NLPを学んでいる方がいらっしゃいます。
以下は海外の例ですが、公になっているNLPを学ばれた人、またNLPの手法をベースにしたセミナーやコーチングを受けた人の例です。
【政治家関連】 |
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【俳優やアーティスト関連】 |
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【その他】 |
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2.NLPの特徴は?別名で『脳と心の取扱説明書』
この章では、別名で『脳と心の取扱説明書』とも呼ばれるNLPの特徴をお伝えします。
さて、ここではNLPの代表的な特徴を2つご紹介します。
2-1.望ましい状態を自分にインストールする
私たちの脳には、コンピューターの世界でいうプログラミングと同様に、ひとたび設定すると、変更しない限りそのことをやり続ける、パターンのようなものが存在しているとNLPでは考えられています。
このパターンは、過去の体験や経験によって無意識のうちに形成されています。
そして、人それぞれ考え方や行動に違いが生まれるのも、幼少期から私たちが個々に作り上げてきた心理的パターンによるものだと言われています。
パターンの中には、人生にプラスの影響を与えるものもありますが、一方でマイナスな影響を与えるものも存在します。
NLP(神経言語プログラミング)では、こうした心理的なパターンを、より望ましい状態にプログラミングしていくためのスキルや考え方を学ぶことができます。
マイナスな影響を与えるプログラミングの例としては、下記のようなものが挙げられます。
- 「初対面の人や異性に対して緊張してしまう」プログラミング
- 「会議で自分の意見が言えない」プログラミング
- 「自分に自信がない」というプログラミング
- 「すぐあきらめてしまう」プログラミング
- 「自分は孤独」「人から嫌われている」といったプログラミング
これらは一部ですが、このようなマイナスや制限につながるプログラミングがセットされていると、どれだけ努力し、行動しても、思うように成果を出せないということも。
逆に「自分はできる」「私は優秀だ」というプログラミングが、無意識の中にセットされていると、より高いパフォーマンスを発揮できるなど、仕事や人生でより高い結果を重ねられます。
2-2.人生とビジネス全般で使えるスキルが豊富にある
NLPは、数ある心理学の中でも、人生をより良くするために必要な学びやスキルを、広範囲にわたってバランスよく学べることが特徴です。
心理学の世界は幅が広く、初歩から順番に学んでいたのでは、大学で学び直してもモノになるかどうかわからない世界です。
世の中にはさまざまな心理系の学びがあります。
マイナス面の改善だけ、コミュニケーションのことだけ、目標達成のことだけ、というものは存在しますが、NLPでは、様々なテーマをバランスよく広範囲にわたって学ぶことができるというのが特徴です。
NLPを学ぶことによって得られる具体的な内容は下記の通りです。
- より良好な人間関係
- コミュニケーション能力の向上
- 目標達成や問題解決力を高める
- 思考や行動パターンの変化
- 説得力や影響力、プレゼン力を高める
- ネガティブな感情やコンプレックスの解消
- 充実した人生/夢や目標、大切な価値観に沿った生き方
これらの学びは、ジャンルを問わず人生やビジネス全般で使える内容です。
NLPは、成功者たちのコミュニケーションや思考パターンなどを分析し、卓越した結果を誰もが再現できるよう体系化した心理学。
特定の分野に留まらず、自分をバージョンアップさせる、より良い結果を生み出す、なりたい自分になるために必要なスキルを学ぶことができます。
元々、セラピー(心理療法)の分野で生まれたNLPですが、その効果の高さから、ビジネスや教育、スポーツなど人生のあらゆる分野で活用されるようになりました。
NLPが「人生とビジネスで使える心理学」と呼ばれる理由はここにあります。
3.NLPで学べる/実現・解決できる5つの分野
NLPでは、大きく分けると下記5つの分野(テーマ)について学ぶことができます。
どれも「人生で最高の結果を出す」ために最適化すべき大切なものです。
この章では5つの分野別に、NLPが仕事や人生にどのように有効なのか、何を実現し、解決できるかをご紹介します。
※これらは東京・名古屋・大阪・福岡で開催し、毎回50ー60名の方が参加される、大人気の『NLP体験講座』でお話ししている内容の一部よりお届けします。
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それでは5つの分野について、それぞれ見ていきましょう
3-1.他者とのコミュニケーション
もともと問題解決とそのかかわり方の研究から始まったのがNLPです。
ある意味で、もっとも効果を発揮する分野とも言えます。
以下のように他者とのコミュニケーションについて学びます。
- 短時間で信頼関係を築く/深める
- コミュニケーション3つのスキル
- 人を動かす言葉と行動のプロファイル
- 無意識レベルに影響を与える言語パターン
- ポジション・チェンジのワーク
- コーチング力やカウンセリング力の向上
など
3-2.自分とのコミュニケーション
「人間心理」や「人の心の動き」について詳しいNLPは、自分自身を知り、夢や目標に向かうこと、大切な価値観に沿って生きることに役立ちます。
具体的には、こうしたことについて学びます。
- 人生で大切な価値観を明確にする
- 自分軸をつくる/強化する
- 目標の明確化、ビジョンの構築、ミッションの探求
など
3-3.心理的なマイナス面の解消(トラウマやコンプレックスなどを含む)
セラピーやカウンセリングから生まれたNLPの原点ともいえる分野です。
特徴的なのは通常のアプローチより、成果を妨げている心理的なマイナス面を解消する点です。
短期間でこれらを行えるため、「悩みや問題の解決」「ネガティブな思考や行動パターンの変化」「パフォーマンスの向上」を可能にします。
- 生きづらさの解消
- 人生を楽しみ、充実させる
- ネガティブな感情、マイナスの思考パターンを変える
- 本来持っている能力の発揮・開発
- 人間関係を良好にする
- 長年のトラウマを軽減する/取り除く
など
3-4.セルフイメージ/目標達成能力の向上
「天才」たちと「凡人」の違い、「卓越性を発揮している人」と「そうでない人」の違い、いいパフォーマンスを「発揮している自分」と「そうでないときの自分」の違い。
このような「違い」を見出す観察から、NLPは目標達成の分野においても、その効果を発揮してきました。
以下のような項目の支えとなります。
- ポジティブな心理状態をつくる
- セルフイメージの向上・構築
- 目標達成・問題解決のスキル
- 影響力や存在感を高める
- セルフコーチング力の向上
など
3-5.健康の維持・促進
脳や心へアプローチできるNLPは、健康の維持や促進へ役立つように進化しました。
多くの健康問題や体調不良の原因である「ストレス」の軽減、病気の予防や症状の改善に必要な「免疫力」を高めるアプローチ、あるいは「アレルギー」の改善ワークなどを学びます。
- 病気に対する心理的なアプローチ
- アレルギー改善ワーク
- ストレスの軽減
- 免疫を高めるアプローチ
- 体の痛みの軽減、解消
など
※3-5のみ応用編で学ぶ内容となっています。
4.人生・仕事・人間関係で使える!NLPの代表的なスキルと考え方
この章では、NLPの代表的なスキルと考え方についてご紹介します。
すぐに使えるスキルもありますので、ぜひご活用ください。
4-1.相手と信頼関係を築くラポールスキル
ラポールとは相手の警戒心をとり、安心感や親近感、また無意識レベルの深い信頼関係のことです。
コミュニケーションの天才たちは、短時間でこのラポールを形成することに長けていました。
コミュニケーションは、相手の心が開いてから、こちらの伝えたいことを話していく流れが重要です。
想像すればわかりますが、優秀なセールスが、いきなり自社のパンフレットを開いて商品の説明をするということはありません。
顧客の信頼を得る優秀なビジネスパーソンは、必ず相手の心を広げて、受け取れる準備をしてから話し始めます。つまりラポールを形成します。
ではどのようにラポールを形成するか。
それを一言でお伝えすると、最初は相手に合わせていくことが必要です。何を合わせるのか、それが以下の項目です。
【ラポール形成のための合わせるポイント】
- 【話し方】 :スピード、リズム、テンポなど
- 【声】 :高さ、抑揚、強弱、声色など
- 【表情】 :表情、目、口角など
- 【顎】 :傾き、うなずきなど
- 【姿勢や動き】:姿勢、ジェスチャーなど
- 【呼吸】 :呼吸のリズム
- 【雰囲気】 :落ち着き、熱気、穏やかさなど
NLPの中でもよく知られているスキルになりますが、知っている人は多くても、やっている人は極めて少ないスキルです。
地味に感じて軽視する方もいますが、このスキルは、心理学の「類似性の法則」をはじめ、脳の機能である「防衛本能」や「ミラーニューロン」と呼ばれる特殊な働きを持つ機能が背景にあります。
人に好感を持ってもらいたい、影響力を高めたい、信頼されたいと思う方には必須のスキルです。
4-2.自己の成長や他者の変化に役立つニューロ・ロジカル・レベル
ニューロ・ロジカル・レベルとは、人が何かを学習したり、変化を起こすレベルを示したモデルです。
下から、環境、行動、能力、信念や価値観(大切なこと)、そして自己認識というレベルです。
上位のレベルであればあるほど、変化や成長に著しく影響を与える、という考え方です。
例えば、自己認識が変われば、信念や価値観も変わっていきます。
具体的な例でお伝えするとマネージャーになった人は、自分が現場でやっていた時と同じ意識ではいられません。
チームメンバーの育成や成長に意識と責任を持ち始めます。つまり、大切にしたい信念や価値観が変わってきます。
またプライベートの恋愛や夫婦といった分野でも同様に、「私は恋人である」という認識から、結婚して「私は夫である」または「私は妻である」という認識になると、生活費やパートナーとの家族関係といった大切にしたいことや、時間の使い方が変わってきます。
つまり自己認識が変わると、信念や価値観、または行動が変わってくるわけです。
【今、何を変える必要があるの?】
ニューロ・ロジカル・レベルは、そんな自分の変化にも役に立ちますが、他者の成長に役立つコミュニケーションや相手の「褒め方」や「叱り方」にも活用できます。
例えば、仕事ができない部下がいたとき、「気合が足りないんだよ!」と言っても変化は生まれません。
「がんばれ!」と言っても本人は何を頑張れば良いのかを分かっていない場合もあります。
そんなときに役に立つのが、このニューロ・ロジカル・レベルです。
それぞれのレベルでその部下を観ていきます。例えば、
環境レベル | 必要なデスクやパソコンといったツールを渡せているか。 |
行動レベル | 正しい仕事の仕方を伝えているか、伝わっているか。 |
能力レベル | やることはわかっていても、それをどのようにやっていくのか理解できているか。能力を発揮できる必要な研修やトレーニングを経験しているか。 |
信念や価値観 | 働く社会人としての基本的な考え方を持っているか。 今の仕事が素晴らしい仕事であることを認識しているか。 貢献すること、成長することの大切さを理解できているか。 |
自己認識 | 「できる社員だ」という認識はあるか、「優秀だ」という自己認識は生まれているか |
以上は一つの例です。
各レベルで見ていくことによって、その部下には何をすればいいのか、例えば、正しい【行動レベル】の情報が必要なのかもしれませんし、ひょっとしたら【信念や価値観レベル】の情報が必要なのかもしれません。
【自己認識レベル】で、「自分はできない人間だ」といったものがあれば、自信を持たせるアプローチが必要になります。
このように人が何かを学習し、できるようになるためのアプローチとして役立ちます。
同様に効果的な「叱り方」や「褒め方」といった会話にも役立ちます。
叱るときは行動レベルにアプローチする必要がありますし、褒めるときは行動や能力だけでなく、【信念や価値観レベル】や【自己認識レベル】を褒めることによって、効果的な学習や成長が生まれてきます。
「褒める」という場合でしたら、以下のような褒め方があります。
- 環境レベル:いつもデスクがきれいでいいね。
- 行動レベル:今月のお客様への訪問数は上出来だね。
- 能力レベル:あなたのコンサル、そしてセールススキルは素晴らしいね。
- 信念や価値観:あなたのポリシーは素晴らしい。
- 自己認識:あなたは素晴らしい。
「叱る」場合でしたら、以下のようになります。
- 環境レベル:いつもデスクが汚いよ。
- 行動レベル:お客様への訪問数に問題があるんじゃないか。
- 能力レベル:コンサル、そしてセールススキルを磨いたらどうだ。
- 信念や価値観:あなたの考え方に問題があるんじゃないか。
- 自己認識:あなた自身に問題があるんじゃないか。人として、ダメだ。
叱る場合は、行動や環境レベルに注意をあてることが重要です。
このことを意識しないと、気づかないうちに自己認識レベルを刺激してしまいますので、成長どころか、やる気の低下や自己否定といった望ましくない状態が生まれてしまいます。
4-3.あなたの言葉の影響力を高めるLABプロファイル(メタプログラム)
LABプロファイルとは、その人が自覚することなく、どのように物事を認識し、考え進めるのか、またどう処理し行動していくかを決めていく無意識のフィルターのことです。
Language and Behaviorの頭文字をとってLAB(ラブ)プロファイルと呼ばれています。言葉(Language)と行動(Behavior)の関係性を分析し、その人の言葉使いから、相手の行動の予想を見立てるツールとしても使えます。
NLPではもともと「メタプログラム」と言われていましたが、世界ではより実践的なLABプロファイルを学ぶのが主流になってきています。
どういうものか例をお伝えすると、「歯磨きは何のためにするか?」と人に聞いたとき、ある人は、「虫歯を防ぐため」「口臭予防」といった答えを返してくれます。
またある人は「歯をきれいにするため」「口内をさわやかにするため」といった答えを返してくれます。
前者の答えは、「防ぐ」「予防」といった何かを避けるための答え方になっています。
これを【問題回避タイプ】と言います。
一方、後者の答えは「きれい」「さわやか」と、何かを得ようとする答え方になっています。
これを【目的志向タイプ】と言います。
どちらが「良い」とか「悪い」ということではありません。
その人にとって無意識にある動機の方向性が分かってきます。
そしてどちらのタイプの言葉で会話を進めていけばいいかが見えてきます。
例えば、問題回避の前者に対して、新しい歯磨き粉を紹介するとき、この歯磨き粉を使えば、「きれいになります」「白くなります」「笑顔が素敵になります」といっても、無意識にある動機を刺激することはできません。
問題回避タイプの人には、これを使えば、「虫歯や口臭予防はもちろん、歯医者に行って余計な治療費を無駄に使うことはありません」といった何かを回避する言い方が効果的です。
逆も然りです。
このように本人も気づいていない無意識のフィルターを読み取り、活用していくのがLABプロファイルのスキルです。
もし相手のタイプを見分けられなければ、どんなにあなたが何かを提案したり、売り込もうとしたりしても「北風と太陽」の話ではありませんが、相手のタイプを把握しないまま、努力をすればするほど、うまくいかなくなる可能性があります。
この問題回避、目的志向のカテゴリーは、「方向性」と呼ばれるカテゴリーですが、この他にもいくつかあります。
- 【方向性】
何かを得ることでやる気が出る人か、何かを回避することでやる気が出る人か - 【主体性】
その人はすぐに行動する人か、すぐに分析する人か - 【判断基準】
外からの情報やフィードバックでやる気がでる人か、内的な基準でやる気になる人か - 【選択理由】
モチベーションに影響を与えるのは、正しいやり方か、自由なやり方か - 【変化・相違】
物事が同じであること、進化すること、革新されることのどれに関心がわく人か
さらに情報を全体的にとらえる人か、詳細にとらえる人か、といった全14カテゴリーで相手の無意識をプロファイルし、相手の無意識に影響言語を活用していきます。
NLPの数あるスキルの中でも、仕事に直結したものとして学ぶ方も多いです。
これらを学ぶことによって、セールスや交渉、プレゼンや動機付け、また教育や研修といった分野で、ムダをなくし、効率的な人への話し方や影響力を持つことができるようになります。
4-4.NLP的ゴール設定アウトカムフレーム
NLPが世界に広がった1つの理由があります。
それはNLPでは、「どうなりたいか」という望ましい結果に対してフォーカスをあて、クライアントの達成のプロセスを促進させてきたことです。
これまでの心理学は、過去の原因を追求することに焦点が当てられていたため、未来や結果にフォーカスするNLPは革新的だと捉えられたのです。
例えばあるクライアントが、潔癖症で1日に合計3時間も手を洗う人がいました。これまでの心理療法では、「なぜそうなったのか?」と聴くわけです。
NLPでは、「手を洗う習慣がなくなり、1日に3時間の時間が生まれたら何をしたいですか?」と望む状態に話を進めていきます。
すると本好きなクライアントは、「本を読みたい」「自分で小説を書きたい」と、自分の望む領域を語り始め、その実現のために何をするかを考え、手を3時間洗う習慣をやめていき、それと同時に望む状態を手に入れていきました。
これらをはじめ、いくつもの事例がありますが、問題を解決し、望ましい状態を手に入れるために必要なフレームが、NLP的ゴール設定のアウトカムフレームです。
脳の特徴や心理学を用いた以下の8つのステップです。
- 肯定的な表現:
- 証拠:
- 具体的:
- エコロジー(バランス):
- リソース:
- 止めているものを明確にする:
- そのゴールの意味や更なる可能性:
- はじめの一歩は何か?
手に入れたい結果は何か、そのために自分でできることは何か
結果が手に入ったと、どのようにしてわかるのか
「何が見えるのか」「何が聞こえるのか」「何を感じられるのか」
その結果をいつ、どこで、誰と作りたいか
その結果を手に入れることによって、周囲にどんな影響があるか
「肯定的なことは?」「否定的な部分は?」
達成のためにどんなリソースを持っているか、必要になるリソースは何か
結果が手に入るのを止めているもの、行動を止めているものは何か?
結果を手に入れることはあなたにとってどんな意味があるか、今後の人生にどんな影響が生まれるか、また何が得られるか?
【目標設定+計画作成の準備】というのが、NLPのアウトカムフレームです。
目標達成ができる人は、意識的、無意識的に関わらず、これらのステップを押さえています。
逆にうまくいかない人は、周囲の状況を考慮せず、例えば4の【エコロジー(バランス)の観点】が漏れていたり、着地点だけ見て、計画を立てないまま走り始め、結局目標が手に入らない、という結果を生み出します。
「ゴールを鮮明にイメージしよう!」と古典的な目標達成や成功法則などでいわれていることを、より具体的に活用できるのが、このステップの優れた点でもあり、計画作成のためのポイントを明確にしていく点で、活用しやすくなっています。
NLPは、うまくいく人、いかない人のパターンを抽出してきました。ゴールの設定の仕方にもうまくいく人、いかない人のパターンがあります。
このアウトカムフレームは、うまくいく人の8つのステップであり、チェックリストとしても活用されています。
4-5.NLPで学べるスキルは他にも…
他にも、心理学NLPを学んで得られる、人生やビジネスで使えるスキルは、下記のようにたくさんあります。
- 多角的な視点を持ち、人間関係をより良好にする「ポジション・チェンジ」
- 成功している人のパターンをインストールする「モデリング」
- 瞬時にパフォーマンスを高める「アンカリング」
- 足かせとなる思い込みを外し、成功を加速させる「ビリーフ・チェンジ」
- 相手のパターンに合わせた効果的なコミュニケーションを取る「VAK」
- 相手の深層心理にメッセージを届けて影響力を高める「ミルトンモデル」
- 問題解決を促進させるコミュニケーションの手法「メタモデル」
- NLPを活かした目標達成の極意(5つのツールや思考法)
- 捉え方を変えて悩みや問題を解消する「サブモダリティ」
など。
ここではご紹介しきれませんでしたが、NLPのスキルは他にもたくさんあります。
NLPは、「天才的な結果を残す人たちと同じように、誰もが卓越した結果を出せるようにするにはどうすればよいのか」を研究した学問。
人生やビジネスで使えるスキルが豊富にあるのは、NLPの「誰かにできることは自分にも再現できる」という前提に理由があると言えます。
5.NLPを学ぶには?NLP資格認定コース/NLP講座について
「NLP資格認定コース」と「NLP講座」は同じものを意味します。NLPを取得する場合も、NLPを学ぶ場合も、「NLP資格認定コース(NLP講座)」に参加します。
そしてNLP資格とは、講座に参加し、規定のカリキュラムを修了すると得られます。NLP資格(講座)は4種類あり、上記画像のように下から上に向かい段階的に学びます。
また、「まずはNLPの基本的なことを知りたい」方に向け、多くのNLPスクールでは「体験講座(2時間前後)」や「入門講座(2日間前後)」が用意されています。
この章では、NLP資格/NLP講座と、体験講座についてまとめましたのでご覧ください。
【NLP資格/NLP講座の全体像】
① NLP体験講座 |
NLP体験講座とは、「NLPの基礎」「全体像」「なぜNLPを学ぶと人生が変わるのか?」を学べる体験版の講座で、『NLPプラクティショナー認定コース』でしか学べないNLPのスキルを体験できます。 コース参加前に、「本当に価値があるのか?」「信頼できるスクールなのか?」「トレーナーのレベルはどうか?」「講座の雰囲気はどうか?」「どのような人が参加しているか?」などをご確認いただく、ベストな機会になります。 ※参考URL:人気のNLP体験講座 |
② NLPプラクティショナー認定コース |
NLPプラクティショナー認定コースとは、NLPの基礎を学び、仕事、人生、人間関係のステージを高める実践講座です。 NLPの基礎を学び、仕事、人生、人間関係のステージを高める実践講座。主に下記4つのテーマを扱います。 1、他者とのコミュニケーション(人間関係、信頼関係の構築法) 2、自分とのコミュニケーション(自分の内面の整理と人生の方向性の探求) 3、心理的なマイナス面の解消(トラウマを含む、マイナス面やコンプレックスの解消) 4、セルフイメージを高める/変える(目標達成、問題解決の力を身に付ける/引き出す) ※参考URL:NLPプラクティショナー認定コース |
③ NLPマスタープラクティショナー認定コース |
NLPマスタープラクティショナー認定コースとは、NLPの上級レベルを学ぶ上級講座です。自分を深く掘り下げながら、セルフイメージを構築し、同時に『NLPプラクティショナー認定コース』の応用編も学びます。 こうした『NLPプラクティショナー認定コース』『NLPマスタープラクティショナー認定コース』の関係は、車に例えると両輪の関係となります。2つのNLP資格認定コースを経て、NLPを深く自分に落とし込んでいき、仕事や人生、人間関係をさらに1段階、2段階上のステージに自分を引き上げます。 ※参考URL:NLPマスタープラクティショナー認定コース |
④ NLPトレーナーズ・トレーニング |
NLPトレーナーズ・トレーニングとは、NLPトレーナーとして活動するための認定資格になります。資格取得により、『NLPプラクティショナー認定コース』『NLPマスタープラクティショナー認定コース』を開催できるようになります。 こうしたトレーニングを通して、「NLPの理解度」「NLPの実践レベル」「人に伝える力やプレゼン力」「講師としての柔軟性やメンタル力」が1段階、2段階と高まります。 人に教えるレベルに到達するため、「なぜNLPを実践すると結果が出るのか?」「何が結果を妨げるのか?」が、よく見えるようになっていきます。 ※参考URL:NLPトレーナーズ・トレーニング |
⑤ NLPマスター・トレーナー・プログラム |
NLPマスタートレーナーとして活動するための最上級・認定資格。資格取得により『NLPトレーナーズ・トレーニング』を開催可能です。 世界でも数十名しかいません。ある一定期間で「NLPプラクティショナー認定コースを規定回数実施する」「トレーナーズトレーニングのアシスタントとして運営スキルを習得する」といったように、その条件は各団体によって異なります。 |
6.NLP体験談(成功事例・レポート)実際に起きた変化とは?
ここではNLPがどのように役に立ったのか、より具体的な成果を体験談という形でご紹介しています。
6-1.「対面での営業成績がこれまでの2倍以上に!」
6-2.「こんなにも顧客の反応が違ってくるのかと、その驚きを隠せませんでした」
6-3.「医療者がNLPを学ぶことは、患者さんにとっても良いこと。まずは周りのスタッフや院内に広げていきたい」
6-4.「漠然と描いていたビジョンが、 短期間のうちに実現」
【出典・参照元】:NLPセミナー受講生 体験レポート – NLP-JAPAN ラーニング・センター
※NLPを受講した方に起きた変化を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです
↓
「NLPを学んで人生が激変した11名」にインタビュー
7.NLPのおすすめ本
この章では、「まずは本で理解したい」という方のためにおすすめの本3冊をご紹介します。
NLPは、今やコミュニケーションの領域だけでなく、自己成長や目標達成、また自分の生き方を見つける領域まで広がっていますので、ここでは網羅性を重視した書籍をまとめました。
この章の最後には、私が厳選して選んだ「NLP本」20冊をまとめた記事も添えていますので、ご興味がある方はご覧ください。
7-1.成功心理学 プロが教えるNLP入門
「NLPの世界を網羅した最初に手にしていただきたい一冊」
これまでお伝えしてきたコミュニケーションや目標達成のスキルに加え、自己変容といった深い部分の変化のスキルが学べる、NLPの世界を広くわかりやすく学べる本です。
NLP関連書籍の中で一冊だけ選ぶとしたら、この本をおすすめします。
7-2.NLP―超心理コミュニケーション神経言語プログラミング
「NLPが、どんな分野に活用できるか、その可能性が見えてくる本」
NLPを学ぶ際に出てくる、
「アンカリング」
「キャリブレーション」
「サブモダリティ」
といった専門用語を辞書のように解説してある本です。
仕事ではどう活かせるのか、人間関係ではどう活用するのか、学習効率を上げるために必要なことは何か。NLPの理解とともに可能性を知ることができる本です。
7-3.NLP実践マニュアル
「この内容が理解できたら、NLPが日常に活かせる」
日本で最初に出たNLPの総合的な本「NLPのすすめ」の著者が、より新しいNLPの考え方やスキルを盛り込んで書かれた本です。
ライター自身、NLPトレーナーとして活動していますが、この本は私的に最も読み返す本です。
まとめ
「実践心理学」や「脳と心の取扱説明書」ともいわれるNLP(神経言語プログラミング)とは、仕事や人生をより良くするためのスキルであり考え方です。
コミュニケーションや感情のコントロール、目標達成、自己成長、自信を持つなど、幅広く使えるものとして世界に広がりました。
その一つ一つは、数々の心理療法の現場で行われた、クライアントとセラピストたちの多くのセッションがあって生まれたものです。
その背景には多くのチャレンジや研究の積み重ねがあります。
そういう意味では、NLPは人類の叡智といっても過言ではないでしょう。より多くの方が手にされることを願ってやみません。
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