この記事では、
アドラー心理学の子育て法をご紹介していきます。
子育てでは、家事・育児の両立であったり、
子供のしつけであったり、
自分の時間が取れないなどさまざまな点で
お悩みのことがあると思います。
特に、子供との接し方、しつけでは
子供が親の思うように動いてくれなかったり、
何を考えているか、わからなくて、
ついつい感情的になって怒ってまったり、
コミュニケーションをとる機会が
減ってしまったりなど、
問題がふくらむばかりで
頭を抱えてしまったこともあるかもしれません。
この記事ではアドラー心理学を活用して
子育ての悩み解消についてご紹介していきます。
目次
1.なぜアドラー心理学が子育てに有効なのか
アドラー心理学は、オーストリアで精神科医をしていたアルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。
アドラー心理学では、
「自立すること」を目標の1つとして掲げており、
他にも目標として
- 「社会と調和をすること」
- 「人々が自分の仲間である感覚をもつこと」
などが挙げられています。
これらの目標は子育てをする上でも人としての成熟においても、重要な要素であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
子育てにアドラー心理学の考え方を活かすことで、幼少期から人としての成長を促すことが可能となり、更には、長期的な視点で見たときに、親子の信頼関係を築くことにもつながります。
理論を学ぶだけで終わらせるのではなく、実践をすることで初めて結果に現れますので、この記事では「実践しやすい」という観点から下記4つの考え方をお伝えしていきます。
- 課題の分離
- 縦関係から横関係へ
- 自己執着から他者への関心
- 共同体感覚をもつ
それぞれの説明と子育てへどのように活かすことができるのか、あなたの状況に置き換えてご覧いただくことをおすすめします。
2.アドラー心理学/子育ての解決法4選
2章では、アドラー心理学を活用して子育ての悩みを解決する方法を4つご紹介します。
2-1.子育てにおける課題の分離
課題の分離というのは、
「トラブルがあった際に、それは自分の課題なのか人の課題なのか」を区別して考えるということです。
つまり、誰が最終的に責任を取るのか、その課題の結末を決めるのは誰かということを考える必要があります。
例えば、子供がテストで60点を取った時に、ついつい、親としては次のテストでは、
より良い点を取ってほしくて
- 「勉強しなさい!」
- 「勉強しないならゲーム禁止!」
- 「勉強できたらご褒美あげるよ」
などといって、
「子供に勉強をなんとかさせる」ためにあれこれ言ってしまってはいないでしょうか。
ですが、アドラー心理学的に考えると、これは間違った関わり方になります。
なぜかというと、今回のテストで60点を取ったことも、次のテストのために勉強するかどうかも「子供がするかどうか」なのです。
これは、「親の課題ではない」ということですね。
では、課題の分離を考えると、
そのトラブル(問題)において、親と子供ではそれぞれどのような「課題」があるでしょうか。
親にとっては、
「子供の勉強への意欲を上げられなかった」
ことが課題かもしれませんし、
子供からすると、
「テストで満点を取ることができなかった」
ことが課題になるかもしれません。
その2つの課題は、似ているようですが、各々、すべきことは違うのです。
親は、意欲を上げられなかったことに対して、子供との関わり方を変えることはできても、テストの点数をあげるのは「子供」自身の課題です。
そのため、親が子供に対して、
- 「テストの点数を上げなさい」
- 「どうして100点取れなかったの?」
などとというように伝えてしまうのは、親が子供の課題に踏み込みすぎてしまっているのです。
そのため、もし親の課題である
「子供が勉強へ意欲を持てるように工夫する」
ことを解決しようとすると、実際にできることは、見守ることが大前提となりますし、言葉をかけるにしても伝え方の工夫が必要になってきます。
2-2.縦関係から横関係へ
子育てをする中で、「褒める子育て」や「叱る子育て」が流行していた時期もありました。
叱ることばかりだと、なんとなくよくないのではないかと思われる方も多いかもしれませんが、アドラー心理学は、褒めることもあまり良くないという風に考えられています。
褒めるも叱るも、立場が「上」の人間から「下」の人間。
これは、親と子の関係は「縦」になっていますね。
アドラー心理学はお互いの関係性を対等に見ることを意図しています。
そのため、親から子供へ「○○してほしいから」という理由で褒めたり、叱ったりしてはいけないのです。
叱ることに関しては、イメージが湧きやすいかもしれません。
褒めることでどんなデメリットがあるかというと、子供を褒めて成長させるという子育てをしてしまうと、
子供は何かをするときに、「褒められるからやる」という動機のみで動くようになりかねないです。
「100点取ったらすごく褒めてもらえるから勉強する」だと、そこに子供自らの意思はありません。
褒めることも、叱ることも関係性を縦にしやすいので、子育てにおいて、特にしつけの部分では避けることが望ましいでしょう。
そして、褒める、叱るではなく「感謝」「お願い」をすることで対等な関係を築くことができるでしょう。
2-3.自己執着から他者への関心
自分が親として周りからどう見られているかに意識が向いてしまうことがあります。
「子供の成績がこうだから母として恥ずかしい」
とか
「同級生の子供達はたくさん習い事をしているのに、うちだけ何もさせてあげられてないからみっともない」
など、
子供のことへの関心ではなく、人によっては「自分が周りからどう思われてるか」に重きをおいてしまう場合があります。
これでは、子育てを通して、「自分の見え方」を良くしたいとか「恥ずかしい思いをしたくない」と、子供ではなく、「自分」に対してばかり意識が向いてしまっている時に起こります。
これは自己執着してしまっており、子供がより良く生きることに対して、子供のことを真に考えられてないことになってしまいます。
「親としてどう見られるか」ではなく、目の前の子供をよく見て、関心を持つことが大切です。
2-4.共同体感覚をもつ『「家族」という居場所を作る』
共同体感覚というのは、
「自分と相手が繋がっている感覚」であり「自分の居場所」があると感じられることです。
共同体感覚を高めるためには、下記の3つの考え方を持つことが必要です。
自己受容 | 自分自身の長所、短所をすべて含めて「自分はこういう人である」と受け止めること |
他者信頼 | 自分の周りの人を「仲間」として見ることで「共同体」のグループの1人という考え方をすること |
他者貢献 | 他者へ自分から貢献することにより、もし自分が困ったときには、他者が自分へ貢献をしてくれること |
上記の3つができるようになると、自分の中で、仲間との関係性が作られるので、『共同体感覚』を高められます。
そのため、家族での「共同体感覚」を持つことが大切です。
子供の長所、短所を受け入れたうえで子育ての「しつけ」の対象ではなく、
「仲間」意識をもって、親からも子供に対等に接することでこの関係性が作られます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
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