コミュニケーション

知らずに話すと損をする?!説得力のある話し方11選

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  • 「一生懸命、話しているのに、相手に納得してもらえない」
  • 「自信を持って商品を勧めても、なかなか買ってもらえない」
  • 「意見を言っても、軽くかわされてしまう」

もしあなたが、こんなお悩みを持っているとしたら。
その原因は「あなたの話し方に、説得力が無いから」かもしれません。

少し、きついことを言ってしまったでしょうか。
お許しください。実は、これらはすべて、かつての私自身なのです。

ということで、こんにちは。Life&Mindのライター、樋口智香子と申します。
私は現在、コミュニケーションの研修講師として、講座・研修業に従事しています。

今でこそ、人前で話をするというお役目を担っていますが、かつての私は、話し方に説得力が無いことで悩んだものです。そこで、話し方について研究し、日々、実践することで、徐々に説得力のある話し方を身につけることができました。

そこでこの記事では、「説得力のある話し方ができるようになる方法」をご紹介します。

かつて悩んでいた私も、日々、これらを心がけることで、お客様から信頼され、何度も仕事のオファーをいただけるようになりました。どれも簡単に実践できて、すぐに効果の出ることばかりです。ぜひ、ご活用ください。

1.説得力のある話し方の極意

まず、下記のように考えてみましょう。

「説得とは、人もしくは集団が、他者・集団等を対象とし、コミュニケーションを通して、相手の自由意志を尊重しつつ、相手の態度・規範を変えるという意図を実現しようとする試み」

【引用元】:説得と影響 榊 博文(著),出版:ブレーン出版

そう考えると、コミュニケーションにおける話し方に注意を払う必要性がわかります。

そして、具体的な話し方について紹介する前に、説得により、相手が態度を変えていく構造に触れておきましょう。それは、ペティとカシオッポという学者により提唱された、精緻化見込みモデル(ELM)※です。

精緻化見込みモデル(以下ELMと記します)という言葉は、馴染みがないかもしれませんが、いたってシンプルな構造です。

説得の受け手が、説得内容を吟味する、動機づけと能力が・・・
(1)高い (2)低い
中心的ルート 周辺的ルート
論拠の質に影響され、態度の変化が起きる

周辺的な手がかりに影響され、態度の変化が起きる

※周辺的な手がかりとは、送り手の魅力、信頼性、メッセージの難易度など

※【出典・参照元】
社会心理学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)
池田 謙一(著),唐沢 穣(著),工藤 恵理子(著),村本 由紀子(著),出版社:有斐閣

このように、

(1)相手が説得内容に興味があって、既に十分な情報があるなどして能力が高い状態の場合は、内容そのものによって説得が進み、相手が態度を変化させて行きます。

(2)相手が説得内容について関心がなかったり、情報を理解できるほどの能力がまだ備わっていない状態の場合、話し方やその人の見た目、肩書や話のわかりやすさなどの伝え方が影響して、説得が進んでいきます。

いま、話し方について考える時、この(2)に相当する周辺的ルートの【周辺的手がかり】が大きな影響を及ぼします。

このように、強制、洗脳、命令ではない、お互いの意思疎通の上の合意による説得を目指した時、「話し方」を工夫することで、説得力のある話し方を実現できるのです。

そこで、私が習得してきた具体的な取り組みについて、ご紹介していきます。

1-1.好感を持たれる印象で話す

ここが肝心!効果的な説得者であるためには、好感を持たれる印象で話しましょう。

言語で話すことと同時に意識を向けたい、非言語の話し方です。
聞く耳を持ってもらうには「この人の話なら、信用できる!」と思わせる印象で話すことが大事なのです。

皆さんは、このような気持ちになったことはありませんか?

  • 「私、あの人が好きだなぁ。だから、とりあえずあの人に賛成しておこう!」
  • 「この店員さん、なんか素敵。すごく好印象!これ、今日買おうと思ってたのと違うけど、そのうち使うから、この人から買っておこう。」

これは、ELMの周辺的手がかりを理由に、態度や行動の変化が起きている例です。

では、好感を持ってもらうために、具体的に何をしたらよいのか。
業種に関わらず、抑えておきたいキーワードは、【清潔感】と【表情】です。
以下の項目を、徹底してください。

【清潔感】

髪、肌、歯、服装、靴、におい等に気を配る。

服に汚れ、しわがないようにする。

清潔感で大切なのは他者目線です。
自分では良し!と思っていても他人からは、清潔感があるとは感じられないことがあります。大切な話をする前には、人にチェックしてもらうのもいいかもしれません。

【表情】

笑顔、または、穏やかな表情で話す。

話の内容に、表情を合わせる。

このように、笑顔や穏やかな表情で話すと、好感を抱いてもらいやすくなるでしょう。

そして、話す内容に合わせて表情が変わることで、真実味が増し、説得力がある印象が出てくることでしょう。こちらも、他者からどう見えるかが重要ですので、鏡を見ながら表情の練習をしてみましょう。

これらができることで、相手があなたの話により引き込まれることが期待できます。
つまり、あなたの話し方の説得力が増したことの現れと言えるでしょう。

まずは見た目を整えて、好感を持ってもらう。ここから徹底してください。

1-2.明瞭な声で話す

説得力のある話し方においては、声の出し方がとても重要です。
明瞭で聞き取りやすい声であるのがベストです。

1対1で話すのか、1対多数で話すのか、話すシーンにもよりますが、ある程度、大きな声で話すことも大切です。

声が大きい
  • 自信があるように見える
  • 聞き取りにくいので、理解してもらいにくくなる
  • 聴衆を巻き込む効果も期待できる
声が小さい
  • 自信が無さそうに見える
  • 聞き取りにくいというストレスを与える
  • 聴衆が引き込まれず傍観者になってしまう
声が大きい
  • 自信があるように見える
  • 聞き取りにくいので、理解してもらいにくくなる
  • 聴衆を巻き込む効果も期待できる
声が小さい
  • 自信が無さそうに見える
  • 聞き取りにくいというストレスを与える
  • 聴衆が引き込まれず傍観者になってしまう

どんな良いことを話していても、声が明瞭であるかによってこのような違いが生じます。
そこで、明瞭な声で話すことにより、話し方に説得力がつくよう、ぜひ心がけてみてください。

1-3.堂々として見える姿勢で話す

説得力のある話し方においては、堂々として見える姿勢で話すことも、非言語での話し方として、とても重要です。自信があって堂々としているだけで、説得力が増すことが想像できるでしょう。

あなたは、五感伝達力というのをご存じでしょうか。

産業教育機器システム便覧※の「五感による知覚の割合」では、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚のうち、人が影響を受ける割合として、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%という数値データを出しています。

※【出典・参照元】:レファレンス事例詳細

ここで着目するのは、視覚8割、聴覚1割という結果です。
つまり、どんなに話の内容が優れていても、話す人の見た目の印象で自信がなさそうに見えたら、そちらに引きずられてしまうということです。

では、何をすれば堂々として見える姿勢で話していることになるでしょうか。
以下の項目を、徹底してください。

  • 相手に正対し、背筋を伸ばす。
  • 猫背にならないよう、胸をはる。

たったこれだけのことですが、デスクワークが多い人は、猫背になりやすいです。
猫背になっていいないか確認するためには、こちらもオススメです。

  • 壁にかかと、お尻、両肩、頭を付けて立ってみる。

こうやって、一直線に立てているか確認し、自分の姿勢を保ち、堂々と見える姿勢で話せるようにしていきましょう。

1-4.効果的なジェスチャーを交えて話す

話に説得力がある人は、ジェスチャーを交えるのが得意です。
話の途中、動きを効果的に取り入れることにより、説得力を持たせることができるのです。

例えば「公園のベンチで読書をしていたら、急に大きなボールが飛んできて、びっくりした。」と言いたいとしましょう。

以下の2人を思い浮かべてみてください。

まったく動かずに話す人

公園のベンチで読書をしていたら、急に大きなボールが飛んできて、びっくりしました!

ジェスチャーを交えて話す人

公園のベンチで読書をしていたら(本を持つジェスチャー)
急に大きなボールが飛んできて(ボールの大きさを表すジェスチャー)
びっくりしました!(両手を重ねて胸を押さえるしぐさ)

このエピソードを伝えるのに、どちらの話し方が効果的かといえば、やはり後者ですよね。
つまり、ジェスチャーを交えると話に臨場感を持たせることができ、より、説得力のある話し方になるのです。

以下に、効果的なジェスチャーの一例をご紹介します。

  • 「ここからが大切な話です」(ひとさし指を立てる)
  • 「いいことを思いつきました!」(両手を打つ)
  • 「それは困りましたね」(腕組みをする)
  • 「私におまかせください」(自分の胸に手を添える)
  • 「全く問題ありません」(セーフ、のジェスチャー)

これらは一例ですが、予めジェスチャーをしようと意気込むと、かえってわざとらしくなることがあります。

大切なのは「動きを効果的に取り入れる」という意識を持つこと。ぜひ、心がけてみてください。

1-5.言い切って話す

説得力を持たせるには、「〇〇できます」と言い切りの表現にします。

このとき注意したいのが「必ず〇〇できる」「絶対に〇〇できる」と断言するのは、逆効果になることもあるということです。どこか、胡散くさい雰囲気になるからです。

「ある条件のもとに□□すれば、〇〇できる」と、表現するのがベストです。
わかりづらいので、NGとGOODの例をあげますね。

NG

「うちの結婚相談所に入れば、たぶん、結婚できると思います

NG

「私のコーチングを受ければ、恐らく目標体重を達成できると思います

NG

「うちの結婚相談所に入れば、たぶん、結婚できると思います

NG

「私のコーチングを受ければ、恐らく目標体重を達成できると思います

こんな話し方をする人から、サービスを受けようと思うでしょうか。
もちろん答えは「NO!」ですよね。

GOOD

「うちの結婚相談所に入り、しっかり行動すれば、高い確率で成婚が決まります」

GOOD

「私のコーチングを受け、計画的に行動すれば、目標体重の達成が期待できます」

いかがでしょうか。

曖昧な表現を使うと、説得力は、ガタ落ちします。
話し手の自信が無さそうに見え、聞き手は結果が出ることを感じられないからです。
特に「〇〇だと思います」という表現は、無意識のうちに使ってしまう人も多いので、下記の曖昧なフレーズを参考に、自分はそうした癖がないかを振り返ってみてください。

※これは避けたい!曖昧なフレーズ

  • 「たぶん、〇〇できると思います」
  • 「何かしら、〇〇できると思います」
  • 「おそらく、〇〇だと思います」
  • 「もしかしたら、〇〇できるかもしれません」

説得力のある話し方になるよう、曖昧な表現はせず、言い切りで確信のあることを誠実に述べる。これも覚えておいてください。

1-6.話し手の気持ちを込めて話す

説得力のある話し方には、本人の気持ちが入っていることが大事です。
アリストテレスによると、人を動かす(説得する)際には、下記3つの要素が重要とのことです。

  1. 人柄・信頼「エトス」
  2. 感情「パトス」
  3. 概念・理論「ロゴス」

【出典・参照元】:弁論術 アリストテレス(著),戸塚 七郎(翻訳),出版社:岩波書店

まさにこの②感情「パトス」ですね。

そうは言っても仕事上、どうしてもマニュアルに添った商品説明をしなければならないことも、あるかもしれません。そんなときでも、可能な限り、自分の気持ちが入った言葉を入れて話すようにしてみてください。

【例】

マニュアル

「保湿力が高く、美白効果のある化粧水です」

自分の言葉

「吸いつくような白いもち肌になる、化粧水です」

マニュアル

「保湿力が高く、美白効果のある化粧水です」

自分の言葉

「吸いつくような白いもち肌になる、化粧水です」

マニュアル

「老舗の和菓子職人が作った、大福餅」

自分の言葉

「お客様が連日列を為す、職人自慢のとろけるような大福餅」

マニュアル

「老舗の和菓子職人が作った、大福餅」

自分の言葉

「お客様が連日列を為す、職人自慢のとろけるような大福餅」

話し手の気持ちを入れた言葉にするには「自分はどう感じるのか」「お客様(相手)には、どう言えば響くか」という2点を考慮するといいでしょう。

良くない事例も紹介しておきますね。
日中、家にいると、セールス電話がかかってくることがあります。

「樋口様でいらっしゃいますか?この度、新しいスキンケア商品のご案内でお電話しました。最新科学に基づいた天然成分の化粧水で、シミやシワがうんたらかんたら・・・・(以下、一方的に話続行)」

いかにも「マニュアルを読んでいるんだな」とバレバレのセールストーク。
こうした話し方は、説得力ゼロで、聞く気にもなりません。

「マニュアルどおりの話し方」「どこかから借りてきたような話し方」。こうした、話し手の気持ちが入っていない話に、説得力は宿りません。

話し手の気持ちが込められた言葉ほど、相手の心を動かすものはありません。ぜひ、自信を持って語ってみてください。

1-7.実体験を交えて話す

これは、内容的な面でのアプローチですが、結果的に【堂々と話す】にも繋がります。

説得力のある話し方には、実体験を用いることが効果的です。
なぜなら、実体験ですので、自信を持って自分の言葉で、堂々と話すことが出来るからです。

できる限り、話をしている本人の実体験であることがベストです。もし、自分に実体験が無ければ、友人・知人・お客様の声などでも構いません。実在の人物が経験したことを交えて話すことで、話の説得力は格段に上がります。

私は、販売の仕事をしている接客スタッフの研修を承ることが多いのですが、売上が伸びずに悩む販売員の特徴として、この「実体験を交えて話す」が弱いことが挙げられます。

例えば化粧品。

悩みとしてあがるのが「自分よりもずっと年上のお客様への販売が苦手」というものです。20代のスタッフが、シニア女性にアンチエイジングのスキンケア化粧品を売ろうとすると「あなたは若いから、きれいでいいわよね。」と交わされてしまい、それ以上何も言えなくなってしまう、と言うのです。

こんなときこそ「実体験」が力を発揮します。

若いスタッフには、シニア女性の悩みは共感しづらいかもしれません。
だからこそ「実体験」のストックをたくさん持っておくのです。

「自分の母親」、「シニア世代のお客様の声」、「シニア世代に近い年齢の女性上司の声」など、実在の人物が、アンチエイジング化粧品を使ってどうなったかというエピソードを、たくさんストックしておきます。

「あなたは若いから、きれいでいいわよね」と言われてしまったら。下記のように“実体験”を交えて話します。

「恐れ入ります。実は、私の母がお客様と同じ世代なのですが、私がこの化粧品をプレゼントし、1か月使用してもらったところ、肌にハリが出てきて同世代のお友達から『化粧品を変えたの?』と訊かれたそうなんです。」

いかがでしょうか。このように、なるべくリアルに、情景が浮かぶかのように話すのがポイントです。

ちなみにこのスタッフは、この方法を取り入れてから、アンチエイジング化粧品の紹介が得意になり高額商品が売れるようになった、とのことでした。

実体験のエピソードをたくさんストックし、相手に合わせてエピソードを交えながら話す。
ぜひ、覚えておいてください。

1-8.相手の美しい心に向かって話す

説得力のある話し方には、相手の美しい心に向かって話すことが大切です。

説得にあたっているときは、相手が望ましい態度とは限りません。それでも、相手の誠実さを信じて話すことが効果を生みます。

カーネギーは、名著『人を動かす』の中で、人を説得する12原則の1つに、『人の美しい心情に呼びかける』を挙げています。相手の美しい心が、外見的に見えなくても、そこに訴え続ける方法をお伝えします。

具体的には、話し手がこのような心理状態でいることです。

  • 自分の気持ちを安定させておく
  • 自分が伝えたいことに対する、ゆるがない信念を持つ
  • 相手がどんな状態でも、受け入れる度量を持つ
  • 相手の言動に、一喜一憂しない
  • 相手の心の美しい部分に向かって伝え続ける

言いかえれば、自身はどっしりと落ちついた、抜群の安定感を持って、相手が必ず応えてくれると信じて話すということです。話し手がこうした状態にあれば、聞き手からの絶大な信頼を得ることができます。その結果、話の説得力も増すのです。

このエピソードとして思いだすのは、私の先輩にあたる研修講師の話です。

研修講師として仕事をはじめて間もない頃、私は先輩講師のサポート業務をしていました。
先輩講師と共に会場に出向き、研修をオブザーブしながら学んだり、受講者のグループワークのフォローなどに入っていました。

ある、新入社員研修を受けもったときのこと。
受講者の中に、まったくやる気のない新入社員の男性がおりました。

研修中、あくびをする、グループワークには参加しない、何を訊いても「わかりません」と言う、あげくの果てには、机に突っ伏して寝てしまう始末。

見かねた先輩講師は、休憩時間中、彼を別室に呼び出しました。
そして、彼にこんな話をしはじめたのです。

  • 「なぜ、新入社員研修を受けなければならないのか」
  • 「今の態度が、社会に出たとき、いかに彼自身に不利益になるか」
  • 「しっかり研修を受けておくことで、今後、どれほど仕事がしやすくなるか」

しかし、新入社員の彼は、顔を上げることすらしませんでした。

講師の目を見ることもなく、ただ面倒くさそうに床を見ているだけ。
この二人の様子を見て、私は、オロオロとうろたえました。
全く聞く気の無い人に話をするのは、どんなに大変なことだろうと思いました。

しかし、先輩講師は、全くうろたえることはありませんでした。
むしろ、どっしりと構え、彼の「態度」がどうであれ、彼の「心」に直接話しかけるかのごとく、切々と話をしていました。

その様子に、新入社員の彼もだんだんと顔を上げるようになりました。
ひととおりの話が終わり、言われたことがわかっているのかいないのかという様子ではありましたが、彼は部屋を後にし、研修が再開されました。

するとどうでしょう。
先ほどの彼は、見違えるように受講態度を改め、真面目に取り組むようになりました。しかも、研修終了時には、自ら講師に「今日はありがとうございました」と御礼を言いに来たのです。

いかがでしょうか。

たとえ聞き手がどんな状況でも、相手の美しい心を信じて、伝えるべきことを伝える。
これが、説得力のある話し方の秘訣です。

1-9.相手が理解しやすい言葉で話す

説得力のある話し方には、相手が理解しやすい言葉を選んで話すことが大切です。
話をしていて、相手が『うんうん、それで?』と理解しながら聞いてもらえるよう、言葉選びにも気を配りましょう。

ELMの話にもありました通り、説得につながる要因の一つに、相手が内容を理解する能力が挙げられます。これは、相手の置かれた状況にも左右されます。

他に気になることがあって、話半分で聞かれていたりすると、理解が進まないので説得しにくくなります。そこで、可能な限り、相手の理解が進むよう努める必要が出てくるのです。

相手に伝わりやすくするには、以下のような手法があります。

【比喩】何か別のものに例えます。

主張

「この洗顔せっけんは泡立ちがいいですよ」

比喩を使った主張

「この洗顔せっけんの泡は、まるでよくホイップした生クリームのようなんですよ」

【物語】物語を引用します。

主張

「人の本質を見ずに、見た目で判断してはいけないよ」

物語を使った主張

「みにくいアヒルの子の話を知っている?生まれたときは周りと違った色をしていたがためにいじめられていたけれど、成長したら美しい白鳥になったよね。」

【誰かの言葉】説得力のある人の言葉を引用します。

主張

「逆行は人を強くしますよ」

誰かの言葉を使った主張

「ココ・シャネルは言っています。『私は流れに逆らって生きることで、強くなったの』と」

いかがでしょうか。単なる直接的な主張よりも、すっと心に入ってきたのではないでしょうか。

このように、相手が理解しやすい言葉を選ぶことが、説得力のある話し方をするためのコツなのです。相手の年齢、趣味、仕事などに合わせて、モチーフを変えることができればベストです。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

1-10.数字を入れて話す

説得力のある話し方をするために、数字は強力な味方となってくれます。

相手が説得内容に深い理解や、専門知識がなくてもわかるように話しましょう。
なんといっても数字は、世界共通の言語です。正確で、曖昧さが無いので、誰が聞いても納得感を得ることができます。

また、数字は、物事を端的に伝えてくれます。
ビジネスでも、成果を数字で表すことで誰もが同じ認識を持つことができます。

例えば「大幅な売り上げアップ」という言葉。「大幅な」という概念は一人一人違います。
しかし「前年比150%の売上」と表現することで、どれほどの成果なのかが明確に伝わります。

相手に納得してもらうのに、数字ほど説得力のあるものは無いでしょう。

【数字を用いた例】

主張

「理想のボディを手に入れるダイエット方法です」

数字を用いた主張

「1か月でウエスト-6cmを叶えるダイエット方法です」

主張

「たくさんの女性の結婚を叶えた婚活カウンセラーです」

数字を用いた主張

「3年間で1000人の女性の結婚を叶えた婚活カウンセラーです」

主張

「私のレッスンを受ければ、歌が上手になります」

数字を用いた主張

「私のレッスンを受けた生徒さんの95%が、皆の前で歌うのが楽しくなり、カラオケの採点で90点以上を獲得しています」

いかがでしょうか。

話の信憑性がぐっと増すのは、一目瞭然ですね。
誰かに伝えたいことがあるときは「それを数字で表現するには」という視点を持ってみてください。それによって、相手の理解が進むので、説得に繋がりやすくなるのです。

1-11.伝わりやすい構造で話す

説得力のある話し方には、伝わりやすい構造で話すことが大切です。

説得力どころか、「ちょっと何言ってるか、わからない」と言われてしまう残念な人の特徴に、こんなことが挙げられます。

  • 脈絡なく話してしまう
  • 一から十まで話してしまう
  • 話があちこちに飛ぶ
  • 根拠が弱い

こうしたイタい状態に陥らないための、とっておきの話法をご紹介します。
それが「PREP法」です。

【PREP法とは】
PREP法は、Point・Reason・Example・Pointの4つのパートで構成された話法で、それぞれの頭文字をとって「PREP」と呼びます。

Point
(結論)

最も伝えたいことを、初めに明示します

Reason
(理由)

理由を述べます

Example
(証拠や事例)

実際の証拠や実例を述べます

Point
(結論)

もう一度結論を述べ、相手に伝えたいことを強化します

Point
(結論)

最も伝えたいことを、初めに明示します

Reason
(理由)

理由を述べます

Example
(証拠や事例)

実際の証拠や実例を述べます

Point
(結論)

もう一度結論を述べ、相手に伝えたいことを強化します

例)

特に、説得力がある話し方には、Reason(理由・根拠)があることが大事です。
例えば、主張に対して、プラスこんなふうに根拠を述べることができます。

Point
(結論)

この方法なら、必ず貯金ができます!

Reason
(理由)

なぜならば、100人の成功例に基づき、生活スタイルの基本から丁寧にお伝えするからです。

Point
(結論)

これをやれば、すぐにモテます!

Reason
(理由)

男性脳・女性脳の仕組みに基づき、恋愛に発展しやすいアプローチを学べるからです。

Point
(結論)

この方法なら、必ず貯金ができます!

Reason
(理由)

なぜならば、100人の成功例に基づき、生活スタイルの基本から丁寧にお伝えするからです。

Point
(結論)

これをやれば、すぐにモテます!

Reason
(理由)

男性脳・女性脳の仕組みに基づき、恋愛に発展しやすいアプローチを学べるからです。

こうして根拠を添えることで、主張したい結論に説得力を持たせることができるのです。

根拠の部分がないと、どんなことになるのか、駄目な事例も見ておきましょう。

  • 「この方法なら、絶対に稼げます!」
  • 「これを履けば、簡単に痩せます!」
  • 「これをやれば、誰でもモテます!」

世に蔓延するこんなフレーズに、疑問を感じたことはないでしょうか。
なぜ、疑問を感じるかと言えば、根拠がないからです。

相手を説得したいなら、伝わりやすく話せるようPREPで話し、必ず根拠を言えるようにしておくこと。覚えておいてください。

最後に

「あなたの話し方には、説得力が無い」

これは、私が化粧品の販売員だった頃に先輩に言われたひとことです。
当時を振り返ると、商品を買ってほしいが故に、その場で思いついたことをべらべらと好き勝手にしゃべっていたなぁと思います。

説得力のある話し方をするためには、言語・非言語と内容という3つの要素を意識することが大切でした。

  • まずは、自分の見た目と心を整えること。
  • そして相手に受け入れられる言葉を選び、
  • 表現を工夫して伝えること。

これをすることで、説得により相手の態度や行動を変化させる可能性が、格段に上がります。
当時の私が、これらを知っていたら、どんなに自信を持てただろうと思います。売り上げも、格段に良くなっていたに違いありません。

ここでご紹介した方法は、どれもすぐに実践できて、効果のあることばかりです。
かつての私のように「話し方に説得力が無いことで悩んでいる人」にお役立ていただけることを、心よりお祈りしています。

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