コミュニケーション

プロが教える、明日からコミュニケーションが上達する8つの超実践法

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コミュニケーション能力の高さが、人生のクオリティを左右する時代になりました。
経団連の調査では、人材採用時に最も重視する要素として、82%の企業が15年連続で「コミュニケーション能力」をあげています。

また、内閣府の「結婚・家族形成に関する意識調査」によれば、結婚相手に求める条件として「一緒にいて楽しいこと」や「一緒にいて気を使わないこと」など、コミュニケーションに関する項目が上位に上がっています。
このことから、コミュニケーション力を上げることが、ビジネスや人間関係、結婚生活さえもうまくいかせることに直結していることがわかります。

この記事では、コミュニケーションを上達させるための実践的な方法をお伝えします。
読んですぐに実践できる方法の他、専門家から学ぶことで一気に上達する方法もあります。
ここではその両方をお伝えします。

1.コミュニケーションが上達する方法

コミュニケーションとは「意思の疎通」です。

自分の意思が、こちらの伝えたいままに相手に届くこと。
そして相手の意思を、相手の伝えたいままに受けとれること。

この双方向のやりとりがスムーズであれば、うまくいきます。

また、コミュニケーション力は、自分で上達させることが可能です。
もともとの能力や経験だけで決まるものではなく、そのスキルを学ぶことで、明日からでもコミュニケーション上手になれるのです。

1-1.相手が【受け入れやすい声】で話す

コミュニケーションの入り口では、相手が受け入りやすい声で話すことが有効です。
なぜなら、声のトーンは相手の心理に大きな作用があるからです。

私はスキルアップのために、定期的にセミナーや講習に参加しています。
そういった場に参加したとき、第一声から「この講師は、声がいいな」と感じることがあります。また、会話をしていて「この人の声は、心地いいな」と感じることがあります。さらには、恋人の声を聞くと「彼(彼女)の声を聞くと、安心するし癒される」と思うこともあります。

このように、声のトーンが受け入れやすいだけで、聞く耳を持ってくれる。逆に、どんなに話の内容がよくても、声のトーンが不快だと、きちんと聞いてもらえないのです。

では、受け入れやすい声のトーンとはどんなものでしょうか。

  • 音階でいう、ミ・ファ・ソの音域である

音には周波数があり、人の耳に心地よく響く声の周波数は、ミ・ファ・ソの音域です。
絶対音感によるものでなくともよく、自然に「ドレミファソ~」と歌ってみて、楽に出るミ・ファ・ソの音域で話してみましょう。

  • 発音が明瞭である

声が聞き取りにくい人は、たいてい口の開け方が不十分です。
意識的に口を大きく動かして話すと、言葉が伝わりやすくなります。

  • 程よい大きさである

自分が普段話している様子を、スマートフォンのボイスレコーダーに録音し聞いてみましょう。
声が大きすぎないか、小さすぎないか、客観的にとらえてみてください。

このように、声のトーンが受け入れられやすいことで、コミュニケーションの入口が全く違ったものとなり、上達の一手となります。

1-2.信頼関係を築くための【YESセット会話法】

コミュニケーションで相手の警戒心を解き、信頼関係を築きたい場合は「YESセット会話法」が有効です。

なぜなら、相手が投げかけた言葉に対し「はい」や「そうですね」など、「YES(共感的な反応)」を繰り返すことで、次第に心がオープンになるからです。
特に、営業や初対面の人との会話などを、強力にサポートしてくれるでしょう。

具体的には、以下のように「YES」を引きだします。
相手の反応が「YES」になる投げかけを、3回繰り返すとよいと言われています。

【例:美容室での会話】

スタッフ:「今日は、お天気いいですね」
お客様:「そうですね」

スタッフ:「風も強くないですね」
お客様:「そうですね」

スタッフ:「すっかり、春らしくなってきましたね」
お客様:「ええ、本当に」

このように肯定的な返答を3回繰り返すことで、お客様はスタッフに対し、ある程度の安心感を抱いています。
そのあとに、ヘアスタイルの提案に入るとよいということです。

本題に入る前に、この「YESセット話法」を心がけることで、信頼関係を築くことができ、コミュニケーションを上手に進められるでしょう。

1-3.話を盛り上げるための超基本【バックトラッキング】

コミュニケーションを盛り上げるためには、バックトラッキングが有効です。

なぜなら、バックトラッキングを行うと、相手は自分にとってYesとなる返答が得られ、自分の話がよく理解され、受け入れられているという感覚を持つからです。

バックトラッキングは心理学的テクニックのひとつで、相手が発した言葉を繰り返して、会話をすすめていく聴き方の技法です。日本では「オウム返し」と言われています。

【例】
相手:「聞いて、聞いて!昨日、仕事ですごくイライラしちゃったの!」

自分:「イライラしちゃったの?なぜ?」

単に「なぜ?」と切り返すより「イライラしちゃったの?」とバックトラッキングしてから「なぜ?」と言うと印象が変わりますね。相手は「自分の話を正確に受けとめてもらっている」と感じます。

バックトラッキングには、3つの方法があります。

1.相手の話した「事実」を返す

相手: 「先週、台湾に行ってきたよ」
自分: 「へぇ、台湾に?」

2.相手の話した「感情」を返す

相手: 「実は海外初めてだったから、結構ドキドキしたよ」
自分: 「そうだよね、初めての海外はドキドキするよね」

3.相手の話を要約して返す

相手: 101タワー美術館観光もいろいろできたし、台湾料理も思う存分楽しんだよ。特に小籠包は最高だったな。」
自分: 「へぇ、名所巡り台湾グルメ大満足の旅行だったみたいだね」

これができれば、自分がたくさん話題を提供して会話を盛り上げる必要はありません。よく観察して、『ここが相手にとって大事なんだな』というポイントを繰り返していきましょう。
すると、会話は勝手に盛り上がっていきます。

こうして、相手から『あの人とは話が盛り上がる』という印象を持ってもらえば、その後のコミュニケーションはよりスムーズに進むでしょう。

コミュニケーションスキルのひとつ、バックトラッキングに関する詳しい記事はこちら。

1-4.安心してもらうためにパワフルな【ペーシング】

相手に「この人なら安心して話ができる」と思わせるためには、ペーシングが有効です。
なぜなら、ペーシングを上手に行うと、相手が話しやすい雰囲気や空気をつくりだし、安心感や心地良さを感じてもらうことができるからです。

無意識レベルで相手の懐に入りこむことができるのが、ペーシングという技法です。

具体的には、以下のことを行います。

1.相手の話すスピード・リズムを合わせる

ゆっくりめに話す方には、こちらもゆっくり話す。早く話す方には、自分も早めに話す。
テンポや言葉のリズムも意識してみましょう。

2.相手の声の大きさ・抑揚・高低を合わせる

大きな(小さな)声で話す人はこちらも大きめ(小さめ)に、声の高さもなるべく同じトーンにします。相手が強調するキーワードなどあれば、自分も同じくします。

3.相手と呼吸を合わせる

相手の胸の動きや息づかいを感じることで、呼吸を合わせます。少し高度なテクニックですが、とても効果があります。
呼吸を合わせることで、あらゆる状態をペーシングできてしまうので、どんなにパワフルかわかるでしょう。

相手をさりげなく観察し、ペーシングします。すると相手は「なんだか心地よい相手だ」「安心できる」と思ってしまう。
この「なんとなく合う」という感覚で、いつの間にか信頼関係が築かれ、相手の懐に入りこむことができるのです。

ペーシングは、コミュニケーション上達の要ともいえるでしょう。

1-5.共感を示すために【表情のバリエーション】を持つ

相手に共感を示すためには、笑う、怒る、困る、悲しむなど、表情のバリエーションをたくさん持つことが有効です。
なぜなら、相手の話の内容に、これらの表情を合わせることで、強い共感力を示すことができるからです。

例えば、喜ばしい話なら、自分も嬉しそうに聞く。悲しい話なら、残念な表情で聞く。すると相手は、「自分の話に心から共感してもらえている」と感じ、安心感を得たり、話しやすくなったりするのです。

表情が乏しい、どのように表情を作っていいかわからないという人は、以下を参考にしてください。

・基本の穏やかな表情
唇の力を抜き、口角を3ミリ上げる。
目は穏やかに相手を見つめる。
あごを引く。

・嬉しい
口角を耳まで引き上げ、歯を見せる。
頬の筋肉を盛りあげ、目尻を下げる。

・怒り
眉間に強くしわをよせ、目に力をこめる。
歯を食いしばる。
コミカルな怒りの表現なら、唇を尖らせ頬を膨らませるのも効果的。

・悲しい
眉間にしわをよせる。
口は閉じて口角を下げる。または、唇の力を抜いて半開きにする。

・楽しい
目を見開く。
眉をやや上げる。
口角を引き上げたまま「わぁ」と発音する。

これらをぜひ、鏡を見て練習してみてください。

練習したら実践の場で生かし、話をするときはいつも「表情を豊かにする」を心がけるとよいでしょう。これにより、さらなるコミュニケーションの上達が期待できます。

1-6.会話を拡げるために【ちょうどよい質問】をする

盛り上がっている会話を拡げるためには、タイミングよく質問することが有効です。
なぜなら、良い質問をすると、相手は思わず「そうそう、それを聞いてほしかった」となって、さらに話を進めてくれるからです。

前述のバックトラッキングでは、相手の言葉を繰り返すことで話が盛り上がりますが、より一層「あなたの話に興味があります」というメッセージを伝えられるのは、質問です。

5W2Hが基本ですが、最もパワフルなのが「WHAT」(何が〇〇なのですか)と「WHY」(なぜ、〇〇ですか)という2つの質問です。

この「WHAT」「WHY」を投げかけると、相手のコアな価値観に触れることができたり、深い心理を知ることができます。より深く相手を知ることができるので、コミュニケーションの摂り方もわかりやすくなるのです。

具体的な例を見てみましょう。

相手: 「ずっと運動嫌いだったのですけどね、最近、ジムに通ってるんです。」
自分: 「へぇ、ジムに。何が、きっかけだったですか?」
→(WHAT:『何が』〇〇ですか)
相手: 「実はね、筋肉が多い人は疲れにくいっていう話を聞いたんですよ。仕事をがんばりたいから、疲れにくい身体を作りたくてね。」

身体を鍛えるといえば、「健康のため」や「スタイルをよくしたい」といった動機が一般的ですが、この会話の場合「仕事をがんばりたい」というのが、相手のコアな価値観であることがわかります。

もうひとつの例を見てみましょう。

相手: 「仕事はバーテンダーをしています。これまで3店舗に勤め、今は自分で経営しています。この世界に入り、かれこれ30年になります。」
自分: 「30年!もう大ベテランですね。お酒の仕事をしようと思ったのは、なぜですか?」
→(WHY:『なぜ』ですか)
相手:

「大学生の頃、就職で悩んでいたらバーに連れていってくれた恩師がいたんですよ。静かなバーの空間では、日頃、親には言えない悩みも自然に打ちあけることができた。

そのとき、自分もこういう人が静かに心を開ける場を作りたいって思ったんです。就職は止めて、しばらくはバイトしながらお酒の勉強をすることにしました。」

この会話から、相手が静かな場所を好むことや、人の心に寄り添いたいという思いやりの深さが伝わってきます。相手の人間性がよりわかる、ということです。

会話を拡げつつ、相手のことを深く知るのに「WHAT」「WHY」の質問は効果的です。

ぜひ「ちょうどよい質問」でコミュニケーションを先導してください。

1-7.信頼関係を強固にするための【承認の言葉がけ】

信頼関係を強固にするためには、相手を承認する言葉がけが有効です。
なぜなら、コミュニケーションの大前提ともいえるのが、相手の「自己重要感」を満たすことだからです。

人間の根源的な欲求に「愛情欲求」があります。
愛されたい、自分を見てほしい、自分を認めてほしい、という「他者からの承認」で安心感を得るというものです。この愛情欲求が満たされた上で、本当の自立ができるのです。

コミュニケーションにおいては、相手の自己重要感を満たせることが「接しやすい人」と思ってもらえることに繋がります。

具体的には、相手を「褒める」「認める」「尊敬する」「ねぎらう」等の言葉がけをするとよいでしょう。
言葉をかけるときは「私はこう思う」という、自分を主軸にした表現にします。

【例】
・そのお洋服、季節にあったお色でステキです!私も着たくなりました。

・髪がツヤツヤでキレイですね!そのツヤがゆとりを表しているように感じます。

・あなたは、とても頑張っているって思うよ。

・今日は、瞳がひときわキラキラしている気がします。

・〇〇さんにいただいた感想の、ここが特に嬉しかったです。

・その髪型、〇〇さんのイメージにピッタリでステキだなって思います。

・今回のプレゼン、すごく良い出来だと思ったよ。

・この1年で、ずいぶん成長したなって感心しちゃったよ。

・あなたはやればできるってことが、よくわかったよ。

相手の素晴らしい点をできるだけたくさん見つけ、積極的に承認の言葉がけをしてください。

1-8.さらなる上達のための【3つの傾聴】

コミュニケーションをさらに上達させるためには、「傾聴力」を備えることが有効です。
なぜなら傾聴では、相手の話を相手が伝えたいままに聴き、共感的な理解を示すことができるからです。

「私は、あなたの話はこういうことだと受けとりました。私の受けとったこととあなたの伝えたいことは一致していますか?」と問うたときに、相手が「そうです!そのとおりです!」と答えれば、傾聴は正しく行えています。

共感的な理解を示してもらえたとき、人は大きな安堵感を得ます。相手に対し、心からの信頼を寄せることができるのです。

傾聴には、以下の3つの手法があります。

1.受動的な傾聴
聴くことに集中し、相手の伝えたい内容を「事実」と「感覚」の両面で正確に受けとります。

・相手が話しやすい雰囲気を作る
・頷く、相づちを打つ
・アイコンタクトをとる
・気持ちを汲みとる

2.反映的な傾聴
相手に反応を返しながら聴きます。受動的な傾聴に加え、以下を意識的に行います。

・相手の感情や話の要約を伝え返す
・よく聴き、よく理解し、自分事のように深く共感する
・表情、姿勢、ジェスチャーを合わせる

3.積極的な傾聴
受動的、反映的な傾聴に加え、積極的に相手との関係を深める行動をします。

・ペーシングを行う(1-4
・相手が話しやすくなる投げかけをする

「それってどういうことですか」
「具体的には?」
「もう少し詳しく教えてください」

こうした傾聴スキルにより、相手はさらに話しやすくなり、自分が受けとる情報量も増えます。すると、より相手に合わせたコミュニケーションがとれるようになるのです。

状況に合わせた3つの傾聴を取り入れれば、必ずコミュニケーションは上達します。

2.上達する方法を身につけるために有効な手段

私は現在、人材教育のためのマナーとコミュニケーションの講師をしています。
実はもともと人みしりで、人と接することやコミュニケーションには苦手意識がありました。

そんな私が自ら講座を行えるほど、コミュニケーションスキルが上達したのは、いくつかの取り組みをしてきたからです。

以下に、私が実際に取り組んできたコミュニケーション上達法をご紹介します。

2-1.日常生活でひたすら実践する

コミュニケーションスキルの上達は、その実践数に比例します。

学んだことを机上の空論にしては意味がありません。仕事・プライベートを問わず、接する人たちにどんどん実践します。
そのリアルな反応を得ることで、成功体験を重ねたり、調整することを繰り返し、コミュニケーション力が高まっていくのです。

実際に私も、取りいれた知識は、日々の会話の中で実践することを繰り返しました。やってみると、初対面の人との会話に自信がついたり、相手と深い話ができる感覚が身につきました。
さらには、繰り返すことで意識せずにもできるようになり、やがては自分のものにできました。

ぜひ、覚えたことをどんどん取り入れ、コミュニケーションの成功体験を積んでください。

2-2.即効性を求めるなら、専門家の教えのもとに実践できる場で学ぶ

即効性を求めるのなら、コミュニケーションの講座に参加が最も有効です。

私は、最高峰の心理学NLPを学んだのち「コミュニケーション能力認定講座」を受講しました。
「聴く力」「質問する力」「説明する力」「協調性」という4つの柱を立て、グループレッスンで実践的に学びます。

傾聴や質問、表現力、プレゼン力、メンバーと一体感を持って取り組むワークなど、フィードバックを受けながら学ぶことができます。練習の場なので、例えうまくいかなくても講師に質問することができます。また、メンバーから実生活ではなかなか伝えてもらえない率直な感想を得ることができます。

講座への参加は、コミュニケーション力を短時間で飛躍的に上げる最善の方法です。

講座について詳しくはこちら。

まとめ

現代「自分は、人とのコミュニケーションが苦手」と思いこんでいる人がとても多いです。インターネットやスマートフォンの普及に伴い、文字だけの簡潔なコミュニケーションに慣れてしまっている世代もいます。
そうした人々には「コミュニケーション力は、外部で学んで実践すれば上達する」という発想がないのかもしれません。

学び、実践することで、コミュニケーション力は必ず上達します。
先天的なものだと、あきらめないことです。

元来、好感を持たれるコミュニケーションは、とてもシンプルです。
「相手の心理を知り、相手の喜ぶことをする」この1点に尽きるのです。
そのための方法をこの記事でご紹介しましたので、ぜひ日常生活で実践してください。あなたの人生が飛躍的に伸びることを、心から信頼しています。

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