コミュニケーション

コミュニケーションとは?効果的に能力アップする厳選スキル6つ

シンプルに言うと、
コミュニケーションとは、人(他人も自分も)を知るための方法です。

ただ、物ごとを伝える、受け取るという手段や作業ではなく、
人の心理(考え・感情)を表現し、理解し合うことです。

人と関わるための、もっとも大切な手段の1つがコミュニケーション。
コミュニケーション能力を高めていくということは、

  • 相手のことを内面深くから理解すること
  • 自分のことも内面深くから理解してもらうこと

こうした能力を成長させること。

知れば知るほど、コミュニケーションとはこんなに奥深いものだったのか!ということがわかってきます。

そして心から信頼できる関係を築いたり、
あなたがもっと、人との深い交流を持つことを可能にしてくれるでしょう。

わかりあえる存在がいるということは、とても充実した人生ではないでしょうか。

例えば、クリントン元米大統領や投資家ジョージ・ソロス、マザーテレサ・・・
そうそうたる人物のコーチとして世界的に有名なアンソニー・ロビンズはこう言っています。

『コミュニケーションが人生の質を左右する』

コミュニケーションは、人間関係を築く大事な土台。
そして、あなたが仕事やプライベートに関わらず、何かを実現しようとする時に人を動かす大きな力です。

ここでは、コミュニケーションを学ぶ上で最重要となる心理学NLPの考え方をベースにコミュニケーションとは何か?をみていきましょう。

監修:日本コミュニケーション能力認定協会

コミュニケーションの専門機関として “満足度99.3%” の『コミュニケーション能力認定講座』を開催。日本教育推進財団が監修し、19万人の指導実績に基づくコミュニケーション・カリキュラムは、信頼の獲得・リーダーシップの発揮・営業や交渉での成功・人間関係の構築に効果的。メディアからも注目されている。

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1.コミュニケーションとは?

1-1.コミュニケーションの目的

まずコミュニケーションを辞書で引くと、このようにあります。

「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。
出典:小学館 デジタル大辞泉

ビジネスシーンでは、わかりやすい指示を出したり文章を書くといった、正確な情報伝達が求められます。
ただ、その背景には、何のための指示か、文章によって相手にどう動いて欲しいのか、といった『目的』や『考え』が必ずあるものです。

突き詰めると、私たちは日々
「人を理解すること」「人に(自分を)理解してもらうこと」。
このためにコミュニケーションを行なっているのです。

そして、その能力=コミュニケーション能力とは、人を理解し、人に自分を理解してもらう能力のことだと言えます。

1-2.コミュニケーションの種類

コミュニケーションには、2つの種類があります。

1つが、言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)
1つが、非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)

「言語」は主に言葉や、その内容。
「非言語」は、言葉以外の表情や身振り手振りなどのことです。

あなたは「メラビアンの実験」をご存知でしょうか。

心理学者アルバート・メラビアンは、
表情・しぐさなどの「視覚」、話し方や声などの「聴覚」、話の内容に当たる「言語」で、矛盾した情報を与えられたときに、人はどれを優先して受けとめ、話者の感情や態度を判断するかを実験しました。

その結果は、視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%。
つまり言語以外の情報である、非言語からの情報が圧倒的に優先して伝わったということです。

(参考『本音は顔に書いてある』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著)

どういうことかというと、あなたの目の前で、

悲しい表情でうつむいた人が(視覚)、
暗い口調で(話し方)、
毎日が楽しい(話の内容)と言った場合に、

聴き手は目の前の人は「悲しい」のだと判断する傾向が高かったわけです。

私たちは、日頃は「何を言うか」に意識が向きがちですが、
その本音や感情は非言語に出やすいものなのです。

「怖くない」と言葉では言っていても、手や膝が震えたり声がうわずったりと、体には緊張が現れることがありますよね。

私たちは、言葉では作り話や嘘をつくことができてしまうのですが、「目は口ほどにものを言う」と言われるように、表情や体には必ず違和感や感情(心の状態)が出てしまいます。

言語コミュニケーションが「理論」を伝える役割ならば、
非言語コミュニケーションは「感情」を表す役割と考えることができます。

お互いを効果的に補えれば、コミュニケーションの精度をさらにあげていくことができるでしょう。

1-3.コミュニケーションの要素

コミュニケーションをさらに理解して、その能力を高めていくために、
具体的なコミュニケーションの仕組みや要素を理解しておきましょう。

コミュニケーション能力とは、意思疎通によって人を理解し、人に理解してもらう能力だとお伝えしました。具体的には、以下の2つの能力で構成されています。

  1. 「伝える(話す)能力」
  2. 「受け取る(聴く)能力」

まず最初に、私たちにコミュニケーションが生まれるのは、そこに目的があるときです。

例えば、仕事上であれば、

  • 部下に望む行動や結果を伝えるとき
  • 交渉やプレゼンテーションで何かを実現するとき
  • 面接で相手に信頼感を与えたいとき

プライベートであれば、

  • 子どもの関心をもっと知りたいとき
  • 誰かをデートに誘いたいとき
  • PTAの役員をなんとか断りたいとき

そうして目的を持って発生したコミュニケーションは、
双方の役割(聴き手と受け手)によって行なわれていきます。

1-4.コミュニケーション『2つの原則』

社会で高いコミュニケーション能力が求められているのは、あなたもご存知かもしれません。

「でも、コミュニケーション能力ってどうやって高めればいいの?」
というモヤモヤ感をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで、初めに知っておきたいコミュニケーションの2つの『大原則』をご紹介しましょう。

(1)相手の反応が、あなたのコミュニケーションである

「あの人コミュニケーション力高いよね。」
「私、コミュニケーション苦手なんだ。」
「○○さんは、いつも話が噛み合わないな・・・。」

こんなやり取り、あなたも経験がありませんか?

でも、なぜコミュニケーション力が高いのか、本当に苦手なのかを決める基準はどこにもありません。
コミュニケーション能力を数値で測るのはとても難しいことです。

つまり、あなたのコミュニケーションが良いかどうか、相手に伝わったか、伝わらなかったかは、
コミュニケーションをした結果、相手がどう捉えたかでしかわからないのです。

(2)自分の言いたいことが、そのまま100%伝わることはない

私たちは、同じ言葉や出来事に対しても、その意味することや捉え方が、人によってまったく異なります。
食べ物に好き嫌いがあるように、考え方への賛否や関心のある・なしのようにです。

そして「コミュニケーションは相手がどう捉えたか」である以上は、
自分は伝えたと思っていても、相手がどう理解したか、あるいはどんな印象や感情を持ったか、
その本当のところはわかりませんよね。

あなたが伝えたかったことが100%として、
実際に相手に伝わったのは30%かも知れませんし、70%かも知れません。

ですから私たちは、それを限りなく100%に近づけていくために、
コミュニケーション能力を高めたり、スキルアップしていく必要があるのです。

コミュニケーション能力やスキルは、生まれもった資質で決まるものではありません。

「原理原則」を学ぶことで、
自分に足りない部分・必要な部分が見えてくるようになります。

あとは、コミュニケーションスキル(方法)を身につけていくだけです。

コミュニケーション能力は、誰でも後天的に高めることができるものです。

1-5.コミュニケーションの良し悪し

数値で測ることができないコミュニケーション。

じゃあ「良いコミュニケーション」や「悪いコミュニケーション」ってなんだろう?
どうやって高めていけばいいの?と疑問がわきますよね。

そこでコミュニケーションの良し悪しを、簡単な2つの指標で表したものがこちらです。

(1)相手との信頼の度合い
(2)コミュニケーションスキル

言いたいことを、より正確に伝えるには「コミュニケーションスキル」が必要ですし、
何事もスキルが高いほど、その結果や精度が上がるのは間違いないでしょう。

ではなぜ、信頼の度合いがコミュニケーションと関係するのか?というと、
実はこれ、動物の「本能」としての働きでもあるのです。

神経学者ボール・D・マクリーンによる「脳の三位一体論」によると、
私たちの最も原始的だと言われる脳の部分には、命を守るために恐怖や危険を感じると反射的にそれを回避する働きがあります。

つまり、私たちは目の前の相手が自分の「敵(信用できない)」か「味方(信用できる)」かを無意識に見分けています。
敵であることを瞬時に見抜けなければ、命が危険だからです。

(参考『三つの脳の進化』ポール・D・マクリーン著)

危険を今の社会に置き換えると、
例えば、詐欺に騙されてしまうことや、信じていた人に裏切られてしまうようなこと。

詐欺にあったり裏切られてしまった人は、後になって「どうしてあんな人を信じてしまったのだろう」とおっしゃることがありますが、詐欺を働く側や裏切る人間は、徹底して自分を「信頼」させる状況を作っているのです。

そうして信頼したからこそ、騙された人は、大事な情報やお金を預けたりしてしまうわけです。

社会人としての私たちは、相手に対して多少の疑問を持っていたとしても、頭で割り切って、その相手と笑顔で接することだってできます。

一方で、私たちの無意識では「何か違う。気をつけよう」と違和感を感じている限り、相手に決して本心を話すことはありません。

「この人に話したら、勝手に噂が広まってしまいそうだからやめておこう。」
「この人に相談するより、先にこの人に相談したほうがいいな。」

こんな風に、信頼の度合いによって調整していること、あなたにもありませんか?

お互いを理解し合うという、コミュニケーション本来の目的を果たすには、「信頼」という土台が欠かせないのです。

そしてスキルを使うことで、信頼を築くことをより短期間に可能にしたり、
より深めることができるのです。

この2つの指標をもとに、ある2人のコミュニケーションを、マトリックスの位置によって表すとこのようになります。

目指して行きたいのは、②(第2領域)の状態をつくることです。

次の章からは、基本スキルのポイント押さえていきましょう。

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2.コミュニケーション能力アップに必須の基本スキル

「コミュニケーション」はあまりにも範囲が広いので、そのスキルも本当に豊富です。

例えば、セールスに関わる人であれば、

  • プレゼンテーション、セールストーク
  • 交渉、説得
  • ニーズ把握の傾聴スキルや質問法

最低でもこのくらいの「コミュニケーションスキル」が関連してきます。

自分は営業だから営業トークが大事だ。
よし、まずはプレゼン(提案)スキルを身につけよう。

こんな風に、それぞれのスキルを磨いていくことも大事ですが、それでは幹の部分をしっかり安定させる前に、枝葉を広げて行くようなものです。

焦らずしっかりと、土台になる基本から身につけていくことが、能力アップの最短距離です。

そしてこの章では、「最短で」第2領域を目指すために欠かせない、
もっとも基本のスキルに厳選してご紹介していきます。

2-1.信頼獲得の基本:ラポールスキル

ラポールスキルとは、ラポール(信頼関係)を築くための手法で、
主に相手に合わせていくというものです。

なぜこれが効果的なのか?というと、

人は、似たもの・同じものに好感や安心感を持つという「類似性の法則」が働くからだとされます。

仲の良い恋人同士が同じものを持っていたり(ペアルックなども以前はありましたよね)、
長年一緒にいる夫婦が似てくるというのは知られたことです。

このように信頼が築かれている間柄では、仕草や趣向なども似てくる傾向にあります。

そこで、この類似性の法則を活かしたのがラポールスキル。

たった今知り合ったばかりでも、信頼関係がすでに築かれている状態を意識的に作り出していく、という手法です。

あなたにもこんな経験がありませんか?

  • 初めて会った相手が、同じ出身地の人だとわかった時に、急に安心したこと。
  • 海外で日本人に出会った時に、ものすごく心強くなったり親しみを感じたこと。
  • 共通の趣味があるとわかって、途端に会話が盛り上がったり、すぐ打ち解けてしまったこと。

ラポールスキルは、表面的に知るだけでは「そんなことで本当に効果あるの?」と思われがちなのですが、心理の働きにちゃんと則った手法。

短期間でぐっと心の距離を縮めてしまう、実はものすごく強力なスキルなのです。

仲良くなりたい人、もっとコミュニケーションを取りたい人がいるのであれば、どんどん使ってくださいね。

2-1-1.ミラーリング

ミラーリングとは、言葉のとおり「鏡合わせ」のように、相手の動作や姿勢、表情などの主に目に見える部分に合わせるスキルです。

例えば、相手があなたの正面で右足を組んで椅子に座っているのであれば、あなたも鏡に映っているように左足を組みます。
相手が手を組んだら、あなたもさりげなく手を組んで相手に合わせます。

表情を合わせることも大切なポイントです。
相手が真剣な表情になったら、あなたもその表情で対応し、相手が笑顔で話しているなら、あなたも笑顔で話しを聴きましょう。

ミラーリングのポイントは、さりげなく、自然に行うこと。(猿マネ厳禁!)

相手が腕を組んだらすかさず腕を組む。
コーヒーカップを手にしたら、自分もカップを手に取る。

こんな風に相手が不自然だと思うような猿マネでは、かえって不信感を持たせてしまいます。
さりげなく、その場の雰囲気や会話の中で自然に行うようにしましょう。

2-1-2.ペーシング

ペーシングとは、声の大きさやトーン(高低)、話すスピードや呼吸などを合わせていくスキルです。

相手がゆっくりとした口調で話しているなら、あなたもゆっくりと会話する。
大きい声で挨拶されたら、あなたも大きな声で返す。ということです。

運動する時には、アップテンポのBGMがかかっていると気分が乗る、という人は多いと思います。
反対に、図書館や静かなカフェに、大音量でBGMがかかっていたら多くの人が不快に感じますよね。

自分にとって心地よいペースやトーンというのがコミュニケーションにもあります。

では、人と人との会話で、ペーシングができていない状態を想像してみてください。

  • 小さい声で話す相手に対して、あなたが大きな声で話す
  • ゆっくりした口調の相手に、あなたが早口で話す

会話のペースに、こうしたミスマッチが起きていると、
相手はあなたに対して威圧感や急かされる感じを受けてしまい、コミュニケーションが取りづらくなってしまいます。

よく、仲の良い関係のことを「テンポが合う」「息が合う」などのように表現しますが、信頼関係が築かれている間柄では、まさにペースが合っていることがわかります。

お互いが気分よくコミュニケーションする場を作るためには、まずは相手のペースに合わせ、相手から安心感や信頼感を得ていくことが大切です。

2-2.相手の心を掴む基本の「聴く」スキル

「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、
話(会話)がどんどん弾むコミュニケーションには、「聞く(聴く)」力が欠かせません。

カウンセリングやコーチング、心理学の世界では話を聴くことを「傾聴」と言います。

あたり前ですが、カウンセラーが話してばかりいては、クライアントのことを知ることはできませんよね・・・。
相手に心を傾けて話を聴き、相手に本音を話してもらう必要があるのです。

ですから、聴くこと、聴く技術はコミュニケーションにおいてとても重要だとされています。
そして傾聴することは、人と関わる基本姿勢なのです。

2-2-1.傾聴

傾聴は、相手の話を聴く姿勢であり、相手の話を引き出していくスキルでもあります。
具体的には相手の話を聴くときに、以下のような反応を示しながら、相手に話しやすい状況を作っていきます。

  • うなずき・あいづちで相手の話を促す
  • 相手の話を最後まで聴く(途中で遮らない)
  • 体の向きや目線を合わせる
  • 表情やジェスチャーなどを合わせる(ミラーリング)
  • 共感を示して聴く

そして、傾聴でもっとも大事なことは、相手や相手の話を尊重すること。
気持ちや考えに共感(同意することではありません)を示すことです。

たとえばあなたが、職場の上司に
「昨日のプレゼンが大変だったんですよ。」と話したとき、上司から
「プレゼンが大変なのは当たり前だろう。」と返されたとします。

あなたは、プレゼンがどう大変だったのかを聴いてほしかったのに、
その一言によって「会話のキャッチボールが成り立たない」状況になり、そこで会話は終わってしまうかもしれません。

こんなやり取りが積み重なると、上司に対して、心理的な距離感を感じてしまうかもしれませんね。

上司が部下の考えや気持ちをまず知ろうとするなら、こんな風に言葉を返すのではないでしょうか。

部下:「昨日のプレゼンが大変だったんですよ。」

上司:「そうかそうか、大変だったか。何があったのか教えてくれるかな。」

部下:「(良かったー相談したかったんだ)ありがとうございます、実は・・・。」

傾聴の達人になるには、トレーニングが必要です。

人は自分の話をしたい・聞いてもらいたい、という気持ちがありますから、相手の話の途中でも、つい自分の意見を口に出したくなることがあります。

ですが、そこで口を挟んで、相手の話したい気持ちを押さえ込んでしまっては元も子もありません。

大切なのは、たとえ自分と相手の考えが食い違っていたとしても、一旦は否定せずに聴くこと。
必要な部分で、あいづちやうなずきを入れ、相手の話を真剣に聴いているというサインを出すこと。
考え方の食い違いについて話し合っていくのは、その後です。

傾聴の達人になるために、日々のコミュニケーションでトレーニングしていきましょう。

2-3.わかりやすい!を目指す「伝える」スキル

特にビジネスシーンでは「話のわかりやすさ」は必要不可欠です。

報告・連絡・相談といった仕事の基本にも直結しますから、話がわかりづらい、というのは社会人としては、かなり苦労することでしょう。
それは自分自身だけでなく、一緒に働く周囲の人にとってもです。

あなたにも、自分の意見・気持ちを相手に理解してもらいたいのに、「どうして分かってくれないんだ」と悔しい思いをした経験はありませんか?

自分の考えがいくら正しくても、それを相手に伝える力がなければ、本当に苦しい思いをするものです。

「何を」伝えるかも大事ですが、
「どのように」伝えるかによって、「伝わる度合い」は大きく左右されます。

2-3-1.PREP法

相手にわかりやすく伝えるには、「話の構成」は大事な要素です。

その構成の「型」の1つがPREP法。
話の要素(情報)をどのような順番で伝えるかを明確にした、とてもシンプルな構成です。

シンプルながらも、「結論や提案」「理由」、「事例(証拠)」といった情報を押さえているので、話に【説得力】を持たせることができます。

●PREP(プレップ)

  • P:Point→結論を述べる・要点を述べる「私の提案は●●です。」
  • R:Reason→理由を述べる「なぜなら、●●だからです。」
  • E:Example→事例・具体例を伝える「例えば、このような結果や実績が出ています。」
  • P:Point→再度、結論や要点を述べる「よって、私は●●を提案します。」

特にビジネスシーンでは、まず「結論」や「目的」から話すことが求められますから、
このPREP法に沿って伝えていくと、無駄なくスムーズです。

説得や提案だけではなく、例えば上司へ何かを「報告」するにも、
「●●の件のご報告です。」と目的を伝えてから、報告内容につづけるようにします。

PREP法は文章にも活用できますから、口頭のやり取りだけでなく、ビジネスメールなどでもぜひ使ってくださいね。
「この人の文面はわかりやすいな。」という、プラスの印象・評価を積み重ねていきましょう。

3.コミュニケーション能力を磨くプラスαのスキル

コミュニケーション能力を効果的に高めるために大切な、

  • 信頼の土台を築く
  • 聴くスキル
  • 伝えるスキル

これらの基本スキルをさらに強化するための、ポイントになるスキルをご紹介していきます。

3-1.相手の心理状態を読み取る「キャリブレーション」

キャリブレーションとは、心理学NLPの基本スキル。
一言で表すと、相手の非言語を観察することです。

私たちは言葉だけでなく、「非言語」で多くのメッセージを発信しています。
そのメッセージの影響力はというと、先にご紹介したメラビアンの法則のとおりですね。

さらに、人類言語学者のレイ・バードウィステルの研究によると、「表情」だけでも、これほど豊かにメッセージを発信しているのだ、ということがわかります。

(研究によると)人は1日に言葉を発する時間はわずか10〜11分に過ぎず、一つの文を話すのに、たった2.5秒しかかけていない。
ところが、顔の表情は1日に25万回も認識しているとのこと。

そして人が対面しながら会話する時、言葉が占める割合は35%に満たず、残りの65%は言葉以外のコミュニケーション(非言語)に頼っていると計算したそうです。

(参考『本音は顔に書いてある』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著)

具体的にキャリブレーションとは、

  • 目線の動き(眼球)
  • 声のトーンや高低、リズム
  • 表情(筋肉の動き)
  • 呼吸の状態
  • 仕草・姿勢・ジェスチャー

相手のこうした「非言語」を観察し、いつもとの違いに気づいたり、あるいは相手の心理状態を読み取ったり、推察していきます。

徹底して訓練していけば、相手の心理状態が丸わかりになってしまうかもしれない、凄いスキルなのです。

  • 同僚の呼吸が速く、緊張で硬いようだと気づいて、励ますこと。
  • 相手の表情が納得していないようだと気づいて、疑問を解消すること。
  • 旦那さんの言葉数が多いので、何か隠し事をしているのではと気づいて、探りを入れてみること。
  • 相手が眉をひそめていることに気づいて、話題を変えること。
  • 子どもの様子がいつもと違うと気づいて、何かあった?と声をかけてみること。

キャリブレーションスキルが上がると、例えば上記のように、相手が言葉にしていない(できない)感情や心理状態を読み取れるようになっていきます。

日常的に「あの人、よく気づくよねー」「気が利くね」とか「○○さんにはお見通しだね」などと言われることが多くなるかもしれません。

コミュニケーションがレベルアップしますし、信頼関係をぐっと深めることができるでしょう。

こちらは、私たちの心理状態を表す、非言語の傾向です。

これには個人差がありますし、ジェスチャーも国によって意味が異なりますから、あくまで参考です。

キャリブレーションするにあたって気をつけておきたいのは、
非言語の反応が表すメッセージは、誰もが同じではないと心得ておくことです。

「こんな表情をしたら○○と思っているに違いない」と決めてかからず、日頃から観察力を磨くこと。
その人の「反応の傾向」を知っておくことや、「普段との違い」に気づくことが大切なのでのす。

3-2.伝え方で人を動かす「Iメッセージ」

Iメッセージとは、主語を「自分」にして相手へのメッセージを伝える方法です。
その反対に、「相手」を主語にして伝えるのはYouメッセージと言います。

これは特に部下や後輩がいる方はもちろん、お子さんがいる方には必見です。

なぜなら、人に対して影響力のある立場や役割にある人は、それだけで、発する言葉に強い影響がプラスされるから。言葉を受け取る側の捉え方次第では、ものすごい圧力になってしまうのです。

この頃では、ともすればパワハラだと言われる時代ですから、言葉の選び方に慎重になる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ時には指導や教育のために、厳しいことを伝える必要もあるはずです。
そこで、「Iメッセージ」の伝え方をぜひ取り入れることをオススメします。

部下に対して、目上の方に対しての「伝え方」が変わり、言いたいことをしっかり言えるようになるはずです。

例えば、仕事の締め切りオーバーをした部下に対して、改善するよう伝えるとしましょう。

■「なぜあなたは締め切りが守れないの?」と伝えるのはYouメッセージ。
↓↓↓
■「締め切りまでに終わらせる工夫ができると(私は)思うよ。」と伝えるのがIメッセージです。

Youメッセージで否定的なことを伝えると、
「相手に対して責められている感じ」を与えたり、
「相手を決めつけた」伝え方になりやすいのです。

さらに見えない圧力で、必要以上に萎縮させてしまうかもしれません。

萎縮させては、「改善して欲しい」という、そもそもコミュニケーションの目的は達成されていませんし、相手との関係性が深まるとは思えませんよね。

一方、Iメッセージで伝えると、あくまで
「私はこう思っている、こうして欲しい」という自分の考えを伝えることになります。

日常のビジネスシーンの会話から、YouメッセージをIメッセージで伝える例をみてみましょう。

(1)もっと他にいいアイディアはないの?
→あなたならもっと他にもいいアイディアが出せると(私は)思うよ。

(2)仕事が遅い!
→仕事をスピードアップしてくれると(私も)助かるよ。

(3) どうして失敗してしまったの?
→失敗するなんて、何があったのかと心配になったよ。

Iメッセージを使うことのメリットは、あなたが部下に対して指示や指摘をするときなどにも発揮されます。

上記の(1)のように、部下に対して「もっといいアイディアはないの?」と伝えたとします。

部下にしてみれば「自分のアイディアはダメだった」という、自分に対する否定的なメッセージとして受け取る可能性があります。

一方で「もっといいアイディアが出せると思う」と伝えると、部下はあなたが期待してくれている、というあなたの考えや思いを受け取ることになります。

言葉ひとつ、言い方ひとつで相手が受け取る印象が180度変わったり、相手のモチベーションを左右することになる。

Iメッセージを使いこなしていきましょう。

4.まとめ

コミュニケーションって難しいな・・・。
もっとコミュニケーションを磨きたい。
そもそもコミュニケーションって何?

そう感じているあなたのために、
コミュニケーションの基本や大事なことを、シンプルにまとめました。

人に自分の考えや思いを伝えること、わかってもらうこと、人のことを理解すること。
これがコミュニケーションです。
そして、あなたが何かを実現しようとする時に、人を動かす大きな力です。

私たちは人生のほとんどを、人との関わりの中で過ごしています。
ですから、コミュニケーション能力を磨いて行くことは、人生をもっと豊かにすることにつながっていきます。

自分を成長させたいと思う人にとって、コミュニケーション能力は強力な武器になって、あなたの人生の選択肢を広げてくれることでしょう。

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