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【チェックリスト付】怒りっぽい人はナゼ怒る?原因・特徴・対処法

イライラが抑えられない。
感情をコントロールできるようになりたい。

職場に怒りっぽい人がいて、
疲れてしまう。

このように、
イライラする自分が嫌になることもあれば、
周りの怒りっぽい人に困っている方も、
いらっしゃるかもしれません。

そして本人も怒りたくて怒るのではなく、
自分でも、どうにもコントロールできない
何かを抱えていることもあります。

この記事では、
よくある「怒りやすくなる原因」や特徴について、
チェックリストを使って解説していきます。

また怒りっぽい人との関わり方についても、
ヒントになる、実践心理学NLPを用いた方法をまとめました。

状況に合わせて読み進めていってください。

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1.あなたは大丈夫?怒りっぽい人チェックリスト

まずは、下記の怒りっぽい人チェックリストに目を通してみてください。

【怒りっぽい人チェックリスト】

両親のどちらか、または両方が怒りっぽい 
怒られた経験が少ない 
自分をぞんざいに扱われていると感じることがある 
話し中に、話をかぶせて来られるとイラッする 
思春期である 
パンやラーメンなど、小麦中心の食生活 
睡眠不足が続いている 
体調やメンタルの振れ幅が大きい 
怒ってモノを壊してしまったことがある 
10曲がったことが許せない 
11日常的に5分以内に寝付く 
12ルールを守らない人にイラッとする 
13体調不良である 
14臨機応変に対応するのは苦手な方だ 
15間違いは指摘するべきだ 

いかがでしょうか?何もチェックが入らない人は少ないかもしれません。

そして中には、「なぜこれが、怒りっぽい人のチェックになるのかわからない」または「そんなの当然でしょう?」と思われるものもあったかもしれません。

この中には、1つだけでは問題にならないものも含まれていますが、1つだけでも怒りっぽい原因になるものもあります。

そこで、ここから先はチェックリストの内容を踏まえ、怒りっぽい人になる原因や特徴を探っていきましょう。

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2.怒りっぽい人になる原因

怒りっぽい人は、人それぞれの原因があります。
なぜ怒りっぽいのか?を10個に厳選してご紹介していきます。

2-1.甘やかされて育った

怒りっぽい人になる原因の1つ目は「甘やかされて育った」ことです。

思い通りにならなかったり、希望が通らないと怒り出してしまう人にあなたも出会ったことがあるかもしれません。

これは、ご本人は気づいていない可能性もあるのですが、大人になっても泣いてしまう人や、大きな声で怒る人は、そうすることで問題を切り抜けてきた可能性が高いのです。

子ども時代であれば、泣いたり怒ったりするのは当然で、多くの子どもが成長の過程で他の主張方法を習得していきます。

ときには、厳しく叱られるようなこともあって、失敗を通して生産的な解決方法を選べるようになります。

ひょっとすると、泣いてしまう大人や、やたらと怒ってしまう大人は甘やかされて育ってきたために、事態を解決する方法が少なく、条件反射的に体が動いている可能性もあります。

徐々に、「怒る」という表現とは違う方法で、コミュニケーションをとっていけることが解決策になるかもしれません。

※チェックリスト「怒られた経験が少ない」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

2-2.セルフイメージが低い

怒りっぽい人になる原因の2つ目は「セルフイメージが低い」ことです。

セルフイメージとは、自分が自分に対して持っているイメージのことで、心理学NLPの視点では、人は「セルフイメージ通りの人間になる」とも言われるくらい、私たち自身の言動から人間関係、仕事まで、あらゆる部分に大きく影響しています。

性質・人柄なども同様で、「私は怒りっぽい」「私は穏やかだ」などもセルフイメージです。

セルフイメージが低い人は、常に自分を低くみたり、自分で自分を責めている状態になりやすい傾向があります。

そのため些細なことで、自分が気にしている部分を指摘されたように感じて、自分を守るために感情的に反応してしまうことがあります。

例えばこのようなことです。

セルフイメージ「自分は人より劣っている」と思っている
反応ささいな一言で、自分が馬鹿にされていると感じて、「馬鹿にしやがって!」とキレてしまう
セルフイメージ「私はリーダーにふさわしくない」と思っている
反応ささいな一言で、自分が否定されたと感じて、「そんなに私がダメだっていうの!」と感情を爆発させてしまう

また、何らかの些細なトラブルにあったときに過剰に怒ってしまう人も、セルフイメージが低い可能性が高いです。

例えば何かの会合で、【自分の席が手違いで用意されていなかった】とします。

もしセルフイメージが低くなければ、このようなことが起こっても怒ることはありません。
「仕方ないよ」と事実と自分を関係づけないで捉えることができます。

一方で、セルフイメージが低い場合は「席がないということは、自分はぞんざいに扱われている」と感じて怒ってしまうことがあります。

実践心理学NLPにおいてセルフイメージは、出来事に対してどのように反応するかに影響があるばかりではありません。

もっと大きな決断や、得られる年収、目標設定などにも影響するため、人生を左右する大きな要因と考えられています。

セルフイメージが良い状態に保たれているかを意識できると、怒りっぽい部分が解消され、より人生が生きやすくなっていくでしょう。

※チェックリスト「自分をぞんざいに扱われていると感じることがある」「話し中に、話をかぶせてこられるとイラッとする」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

2-3.育った環境に問題があった

怒りっぽい人になる原因の3つ目は「育った環境に問題があった」ことです。

アメリカでの調査では、子ども時代に両親の離婚、親がアルコールや薬物中毒だったり、DVを目撃するなど慢性的なストレスを受けると、失望や怒りへの反応を抑えることが難しくなることが明らかになっています。

そのため、怒りっぽい状態になりやすいのです。

そして、以下のような傾向が現れるとされています。

  • 小さな挫折が、圧倒的な敗北のように感じられる
  • ほんの少し軽く扱われたように感じるだけで、相手と深刻な衝突を起こす

こういったケースは、本人の問題ではありませんが、大人になる過程で改善できるものもあれば、潜在意識に深く刻まれ、人生に影響を及ぼし続けているものもあります。

また、先ほどご紹介しましたセルフイメージにも、マイナスの影響を落としていることがあります。

他にも、家庭環境によっては、見本となる親や親に代わる人が怒って事態を収束させていたのであれば、自然とその方法を真似して学んでしまうのです。

もし、トラウマ的な逆境やストレスを体験しているケースであれば、どこかのタイミングでセラピーなどによって解消できると、人間関係が自然と楽になっていくかもしれません。

※チェックリスト「両親のどちらか、または両方が怒りっぽい」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

(参照元)成功する子 失敗する子 何が「その後の人生」を決めるのか | ポール タフ(著), 高山 真由美(翻訳)

2-4.睡眠不足

怒りっぽい人になる原因の4つ目は「睡眠不足」です。

怒りはいざというときに戦うための、重要な原始的な感情のため、とても強いものです。

そして、ある研究では以下のことが解明されています。

  • 睡眠不足により、感情の処理やストレス反応を担う扁桃体が、オーバーに反応してしまう状態になりやすい
  • 睡眠不足のときに、情動が不安定になりやすい

そのため、睡眠不足のときは、怒りという強い感情をコントロールできず、怒りっぽい人になってしまいます。

もし、睡眠不足と自覚がなくても、「椅子でも床でも、どこでも眠れる方」や、「横になって5分以内に睡眠に入る方」は、睡眠不足の可能性がありますので、7~8時間程度の睡眠をとってみるようにしてください。

※チェックリスト「睡眠不足が続いている」「日常的に5分以内に寝付く」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

(参照元)睡眠不足で不安・抑うつが強まる神経基盤を解明(詳細)

2-5.体調が悪い

怒りっぽい人になる原因の5つ目は「体調が悪い」ことです。

頭痛持ち、腰痛持ちなど、常に痛みを感じている人は心に余裕がなくなり、怒りっぽくなりがちと考えられます。

他にも、胃がキリキリと痛かったり、じんましんが出ていて猛烈にかゆかったりすると、心の余裕を失いやすい状態になります。

また、女性であればホルモンバランスの影響を強く受けやすい人もいて、メンタルが不安定になることもあります。

特に発達障害がある人たちは、PMS(月経前症候群)の影響が大きく、メンタル面での上下が大きくなりやすいことがわかってきています。

いずれにせよ、男女を問わず体調が悪いと、メンタルに影響が出て怒りっぽい状態になりやすいため体調管理をしていきましょう。

※チェックリスト「体調不良である」という方は、この原因の可能性があります。

(参照元)支援者向け 発達障害の女性の困難さへの気づきと対応

2-6.発達障害

怒りっぽい人になる原因の6つ目は「発達障害」です。

昔から、「瞬間湯沸かし器のようだ」と言われるような、カッとなったら即行動してしまう人がいることを耳にしたことがあるかもしれません。

怒ると瞬間的に行動に移してしまうことが多いため、「一呼吸おく」ことや、「6秒待つ」と言った、怒りをコントロールする方法(アンガーマネジメント)が効かないこともあるようです。

もし、、、

  • イラッとして、コップの水をかけてしまった
  • 気づいたら、モノが割れていた
  • カッとなったら、怒鳴っていた

こういった衝動的に怒りっぽい場合は、発達障害の可能性があり生まれつきの気質なのかもしれません。

このようなケースでは、本人も悩んだり、怒りを爆発させた後に後悔したりして、自分を責めていることもあります。

生まれつきの脳の仕組みが違うことで、怒りたくないのに怒りを爆発させてしまって苦しんでいる人がいると知ることは、自己や他者の理解に役立つのではないでしょうか。

※チェックリスト「体調やメンタルの振れ幅が大きい」「怒ってモノを壊してしまったことがある」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

※発達障害とは、生まれつきの脳機能障害のことです。
度合いや症状について、かなり個人差があり全員が怒りっぽいわけではありません。

(参照元) 厚生労働省:政策レポート(発達障害の理解のために)

2-7.腸内環境が悪い

怒りっぽい人になる原因の7つ目は「腸内環境が悪い」ことです。

近年は、腸内細菌のことが解明されてきており、腸内細菌と気分の関係が明らかになってきています。

腸内研究の第一人者であった藤田氏によると、以下の関係があるそうです。

腸内環境がよければ、セロトニンが充分に分泌されるため、心の状態は安定して、幸せを感じやすく、

腸内環境が乱れれば、セロトニン不足となり、イライラや不安に襲われやすくなります。

(引用)免疫専門医が毎日飲んでいる長寿スープ 藤田 紘一郎(著),検見崎 聡美(レシピ提供)

イライラしている人は食生活に問題があって、腸内環境が悪く、怒りっぽい人になってしまっているのかもしれません。

こういう場合は、腸に良いとされる昔ながらの日本食をメインにしていくと良いと言われています。

※チェックリスト「パンやラーメンなど、小麦中心の食生活」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

2-8.若い(思春期である)

怒りっぽい人になる原因の8つ目は「若い(思春期である)」ことです。

これは、発達段階の途中のため、感情と衝動をコントロールする能力が未発達なことによります。

思春期の生活に強い影響を与える神経系は以下の2つです。

①刺激処理システム

興奮を求め、感情的に反応し、周囲の情報に敏感になる。

②認知制御システム

あらゆる衝動を規制する。

①の刺激処理システムが思春期の早い段階で最大まで発達し、②の認知制御システムがは20代になるまで成長しきらないのです。

つまり、興奮を求め悪いことに手を出そうとしたり、いろいろな難癖をつけて不満をぶつけるのは、若いからです。

いわゆる中2がバランスが悪い代表のように言われるのは、ちゃんと理由があったのです。

子どもと接していて、なんでこんなに怒りっぽいのだろうか?と不安になった際は、発達の途中だと知っておくことで、おおらかに待つことができるかもしれません。

もしかすると、「あの頃は、世間や環境にまで腹を立てていた」という人でも、大人になるにつれて発達が進み、経験を積んで視野も広がり、自然と感情と衝動をコントロールすることができているのではないでしょうか。

※チェックリスト「思春期である」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

2-9.正義中毒に陥っている

怒りっぽい人になる原因の9つ目は「正義中毒に陥っている」ことです。

あなたもネットやSNSで有名人の不倫報道などに、「許せない」というコメントをしていることを見かけるかもしれません。

もし、自分が同じような経験で傷ついたことがあれば、自分を重ねて「許せない」と思うことがあるでしょう。

または、大好きで清廉潔白だと信じていたアイドルが、イメージと違ってがっかりして、裏切られた感覚に陥ってしまうことも、ファンであれば致し方ない感情なのかもしれません。

では、当事者ではないのに「許せない」というのは、何なのでしょうか?

脳科学者の中野信子氏によると、以下のような恐ろしい人間の性によると言えそうです。

人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人といった、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできている。

他者に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出される。

この快楽にハマってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになっていくのだ。

(引用)脳の闇 中野 信子(著)

この状態は「依存症」とほとんど同じということなので、誰でも陥る危険性があります。

正しくあることは重要ですが、行き過ぎた正義感は、人間関係を壊したり、あなたの立場を危うくすることもあります。いろいろ気になって、穏やかに暮らすことも難しくなるでしょう。

多くの人が自分を客観的に見て、自分が【正義の制裁を加える依存症】になっていないか、認識できることが解決策になるかもしれません。

※チェックリスト「ルールを守らない人にイラッとする」「間違いは指摘するべきだ」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

2-10.頭が固い

怒りっぽい人になる原因の10個目は「頭が固い」ことです。

頭が固いと言うのは、「自分の考えにこだわって融通がきかない」ことです。

特に何か困ったときなど、以下の特徴があると怒ってしまう人もいることでしょう。

  • 違いを受け入れられない
  • 自分の考えこそが正しいと思う
  • 視野を広げられない
  • 自分が間違っている可能性に気付けない
  • 新しいことを受け入れられない

こういった「頭が固い」ことが原因で、怒りっぽい人になってしまう人は、「もし、他にも可能性があるとしたら?」という問いを持つことで、柔軟さを得ていけるかもしれません。

(参照元)頭が固いの意味:スーパー大辞林

※チェックリスト「曲がったことが許せない」「臨機応変に対応するのは苦手な方だ」に当てはまる方は、この原因の可能性があります。

ここまで、怒りっぽい人になってしまう原因についてご紹介しました。

思い当たることがあった方は、もしかすると怒りっぽい人の特徴もあるかもしれませんので、続けてご覧ください。

3.怒りっぽい人の特徴

3-1.誤解が多い

怒りっぽい人の特徴1つ目は「誤解が多い」ことです。

言われたことをまっすぐ受け取れず、歪曲して誤解して、結果的に怒ってしまいます。

頭が固いということにもよりますし、セルフイメージが低いことで自分を卑下していることも関係するかもしれません。

または発達障害で、どうしても誤解しやすい傾向が強い可能性もあります。

ほかにも、単に睡眠不足や体調不良で、情報を把握する能力が落ちていて、誤解しやすいこともあるでしょう。

原因を特定できると、解消に近づけるかもしれません。

3-2.自己愛が強い

怒りっぽい人の特徴2つ目は「自己愛が強い」ことです。

自分を愛することは大事ですが、過剰に自分を愛していると、問題が出てしまう可能性があります。

もし、、、

私こそが正義だ
なぜみんな、私のためにやってくれないんだ
なんで、世間は私に冷たいんだ
私はこんなに頑張っているのに…

こういったことを思うときには、以下のような考え方がお役立ていただけるかもしれません。

「私が自分を大切に思うように、相手も自分を大切に思っている。」

人間関係を良好に保つためには、自分のことと同じように、相手のことも大切にしたいものです。

3-3.どうでも良いと思えない

怒りっぽい人の特徴3つ目は「どうでも良いと思えない」ことです。

他者のことに関心がありすぎる状態です。
他人は他人、と思えることが、案外、人間関係を良くしてくれます。

特に他人が気になって、いろんなことが目についてしまう場合は、「どうでも良い」という、無責任とも思える態度が役立つのかもしれません。

【こうあるべきだ】と思うこと自体は間違っていませんが、怒りっぽい人は自分の考えを押し付けてしまって、適度におおらかに構えることができない傾向があるでしょう。

もしかすると最初は、親切なアドバイスから始まったかもしれません。お礼を言われてアドバイスし続けただけ、、、ということもあるでしょう。

相手のために良かれと思って、アドバイスやフィードバックしたとしても、批判的に受け止められることもあるので、適度に「どうでも良い」と思っておくのが、良好な人間関係に役立つかもしれません。

3-4.友だちが少ない

怒りっぽい人の特徴4つ目は「友だちが少ない」ことです。

怒りっぽい人と仲良くしていると、自分も怒りっぽい人になってしまう可能性があります。

ですので、気があう怒りっぽい人同士であっても、徐々にお互いに腹を立ててしまって、距離を置くことになるでしょう。

なにか他の面で、怒りっぽさを覆すような素敵な一面がなければ、怒りっぽい人からは人が離れていく可能性が高いのではないでしょうか。

人生において、人間関係は重要です。

人と喧嘩別れしてしまうことが多いと感じ、それを直していきたいと思われている人は、自分と向き合ってみることも必要なのではないでしょうか。

3-5.実は自信がない

怒りっぽい人の特徴5つ目は「実は自信がない」ことです。

自信がないからこそ、周りに認めて欲しいと思って、大きな声で主張してしまうのです。

怒っているというより、大きく主張しているだけなのですが、相手の受け取り方によっては、「怒りっぽい人」だと認識されてしまうでしょう。

そして自信がないと、言いたいことを言えないでいる人も多いです。
言わずにいることで、不満が常に溜まっているので、怒りっぽい人になってしまうのかもしれません。

さて、ここまで怒りっぽい人の原因と、怒りっぽい人の特徴をご紹介してきました。

この後は、怒りっぽい人に接する可能性がある方に向け、お役に立てる情報を2つに絞ってご紹介していきます。

4.怒りっぽい人への関わり方

普段は冷静な方でも、怒りっぽい人に接すると、どうしても多少は自分のペースを乱されてしまうのではないでしょうか。

もちろん、自分が「やらかした!」という状況で怒られる分には、致し方ない面もあると思います。

それでも、もしもパワハラに近い状況であるようなら、自分の精神状態を保つためにも関わり方を工夫してみてはいかがでしょうか。

ここでは、実践心理学NLPの中で、役立つスキルを2つに絞ってご紹介します。

4-1.怒っている人と怒られている人を客観視する

怒りっぽい人への対処法の1つめは「客観視」することです。

もし、自分が怒られている立場なら、不謹慎と思う人もいるかもしれません。
しかし、理不尽な怒られ方、過剰なパワハラなどにあっている場合に、自分を守るための方法です。

客観視でオススメなのは、完全な第三者の視点から「現場を俯瞰する」ことです。

過剰なパワハラであれば、当事者として真正面から受け止めるのは、健全ではないこともあります。
そこで、起こっている状況を客観的に捉えていきましょう。

頭の中で、以下の第三者の位置から受け止めるようイメージしていきます。

これは完全な第三者として、「怒られている映画を見ている」ようなイメージです。

当事者として過剰な怒りを受け止めてしまうと、被害者的な視点にもなりやすく萎縮してしまって、思考も固まりがちです。

そこで客観的に捉えながら、相手がどうしてこういった振る舞いになっているのか、冷静に判断していくことにも役立ちます。

これは、実践心理学NLPでは「知覚位置を変える」という表現をします。

自分の視点ではなく、相手の視点でもなく、完全な第三者の視点から見ることで、冷静に状況を把握できるようになるので、ぜひ取り組んでみてください。

(本当に自分が悪いときは、しっかりお叱りをお聞きし、自分のメンタルが壊れそうな場合は、このような方法をとってみください。)

4-2.怒っている人が伝えたいことは何か?を考える

怒りっぽい人への関わり方の2つ目は、「怒っている人が伝えたいことは何か?を考える」ことです。

これは1つ目に比べると、じっくりと相手と向き合うことが必要ですが、今後の相手との関係性をより良くしてくれる対処法です。

怒られている状況を振り返り、

  • 「自分は相手の何を引き出してしまったのか?」

  • 「何がそんなに怒りの感情に触れていたのか」

  • 「相手が本当に伝えたいことは何だろうか」

このように想像するのです。

実践心理学NLPの視点では、怒りを表しているとき、その人は大事な「価値観」がないがしろにされたと感じて怒りを表している、という捉え方もあります。

また、過去に自分が受けた心の傷があったりして、そこを刺激されるような事態に遭遇すると、人は過敏に反応してしまい、怒りが大きくなってしまうこともあります。

そこで、周囲の人が「何を伝えたいのか?」に焦点を当てて、その怒りを受け止め、共に改善するように働きかけていくと、徐々に「怒りっぽさ」に変化が生じて行くでしょう。

では早速、事例を見ていきましょう。

例1)

上司から、このような言葉を発して何度も怒られた。

  • 「早く対応するように言ったではないか?」

  • 「何考えてるんだ!頭を使えー!」

  • 「なぜ、朝一で取り組めないのか?」

 ↓

  • これらの言葉から本当に伝えたいことを推察すると・・・。
  • 困っているお客様をすぐに助けたい。
  • 早く対応することはとても大切だ。

この場合、上司はお客様をすぐに助けたいと思っていたのに、それをわかってもらえていないと感じて、怒りにつながったと考えることができます。

激しく怒られているとき、受け止める本人は視野が狭くなりがちなことが多いので、「本当に伝えたいことは何か」を探求してみると良いかもしれません。

相手の本当に伝えたいことがわかると、それを尊重するように関わることができるようになります。

それでは続けてもう一つ、事例を見ていきましょう。

例2)

家族からいつも以下のように怒られる・・・

  • 「返信がいつも遅い」

  • 「もっとこまめに連絡をして欲しい」

 ↓

本当に伝えたいことを推察すると・・・

  • 家族を大切に思っていることを、行動でも示して欲しい。
  • あまりに連絡がないと、不安に思ってしまう。

この場合、家族は大切にしてほしいだけなのに、それをわかってもらえていないと感じて、怒りにつながったと考えることができます。

このように、本当に伝えたいことを100%伝えられていないので、お互いの関係が思うように行かず、怒ってしまうのでしょう。

怒りっぽい人と関わることに課題を感じている場合は、まずは1つ目の方法で視点を変えて、余裕が持てるようになったら2つ目の方法に取り組んでみてください。

特に、相手と長く丁寧に接していきたいのでしたら、怒りの代わりに「本当に表現したいこと」を一緒に見つけていくことが大切かもしれません。怒りの根本が見つかって、より良い関係性を築ける可能性もあるのです。

※注意※

元々、そこまで怒りっぽい方ではなかったのに、やたらと怒るようになったケースは、何らかの精神疾患の前兆だったり、発達障害の傾向が強く出ているのかもしれません。

年齢によっては更年期障害ということもありますが、場合によっては認知症の初期症状ということもあります。

「今までと違う…」という場合は、生活に支障をきたす前に、医療機関にご相談することも視野に入れてみてください。

(参照元)認知症の初期症状「怒りっぽい」の原因とは? 対策方法とその他初期症状|朝日生命

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最後に

今回は、怒りっぽい人について、チェックリストをご紹介し、原因や特徴と、関わり方についてご提案しました。

怒りたくないのにイライラしてしまって、自己嫌悪に陥ったりしてしまうというのは、誰でも起こり得ることと思います。

ここまでご紹介したように、怒りっぽい人には、自分でもどうにもならないような原因があって、ご本人もつらい思いをしているのかもしれません。

また怒りっぽい人が身近にいることで、人間関係が難しくなってしまう場面もあるでしょう。

周囲の人は、これらの特徴に悩まされるかもしれませんが、基本的には時間をかけてコミュニケーションを取ることで解消できていきます。

ただし、怒りっぽい人ご本人が原因を解消しない限り、その人が怒らなくなるわけではありません。

ご自身に気づいていただくか、周りが対処に慣れていくことで、お互いのちょうど良い関係性を築いていけるのではないでしょうか。

なお、ここまでの内容は、実践心理学NLPのいくつかの要素を踏まえてご紹介してきました。
心理学NLPを実践すると、以下のようなことに対処していくことができます。

  • 感情のコントロールができるようになる
  • セルフイメージを、高めることができる
  • 卓越したコミュニケーションスキルが身につく
  • 人生に悪影響を及ぼす、幼少期のトラウマを解消できる
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