
- 年収をあげたい。
- いい出会いが欲しい。
- 人間関係をより良くしたい。
- 仕事で結果をつくれる実力をつけたい。
- 魅力的な人間になりたい。
- 自分の価値を高めたい。
そんなことを思った経験はありませんか。
もしも、あなたが今まで以上に「仕事で評価される」「人間的成長をする」「より意味ある、豊かな人生をめざす」なら、今回ご紹介するアファメーションは役に立ちます。
アファメーションとは、肯定的な言葉を自分の内側に語りかける技術ですが、効果的に活用することによって、あなたの可能性や手にする結果を一気に高めることができます。
ただし、使い方を間違えると、
効果どころか「何をやってもムダ、結局自分は変われない」と、
否定的な自分を強化してしまいます。
また、ご自身の内面に強いマイナスが存在するとこのアファーメーションの効果がなかなか出ないという現象が続く場合があります。このことについて最下部のまとめのところに少し書いていますのでそちらもご覧ください。
この記事では、人気の心理学NLPの観点からアファメーションとは何か。
その概要と効果、そして文言づくりの7つの基本と具体的な実践方法8つをご紹介しています。
ぜひ活かしてください。
![]() | 著者:足達 大和 全米NLP協会公認・NLPトレーナー |
当サイト「Life&Mind」の運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。 NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。 |
目次
1.アファメーションとは何か
アファメーションとは、なりたい自分になるための、言葉による思い込みづくりのことで、「肯定的な自己暗示」「肯定的な自己説得」「肯定的な自己宣言」とも言われます。
簡単にお伝えすると、なりたい自分にふさわしい文言をつくって、何度も言ったり、見たり、聞いたりすることで、自分自身に健全な「思い込み」をつくることです。
例えば、パソコンにワードソフトが入っているから文章作成ができるように、アファメーションは、「やればできる」「私には決断力がある」「私は必ず目標を達成できる」といった思い込みのソフトで、理想の状態やなりたい自分になるための技法のことです。
「やる気を高めたいとき」「リラックスしたいとき」「ピンチや逆境を打開したいとき」といった意識を素早く切り替えたいときにも役立ちますし、思い込みの力を活用すれば、無意識に自然体で、積極的な思考や行動ができる効果が期待できます。
2.思い込みの影響と効果
アファメーションでできた思い込みは、私たちの脳と心に影響を与え、目標達成のための建設的な思考や行動、発想など、無意識に(自然に)コントロールできる力を持ちます。
ここでは思い込みの影響や効果について3つご紹介します。
2-1.RASの効果(必要な情報を収集できる)
脳にはRASと呼ばれる機能があります。
これは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と訳されます。
簡単にお伝えすると、さまざまな情報の中からあなたにとって重要なことや関心事が、優先的に選ばれて意識にあがってくる機能であり、情報のフィルターのことです。
■仕事や人生での効果
「私はできる」といったアファメーションを活用することによって、できる可能性を自然と見つけ出し、それに伴うヒラメキやアイデアだけでなく、「動くなら、今だ!」とチャンスやタイミングに鋭敏に脳が反応するようになります。
2-2.プラシーボ効果(自分のパフォーマンスに影響を与える)
プラシーボ効果とは偽薬効果ともいわれ、医者が出す薬に有効成分が入っていなくても、患者が信じていれば、症状が回復するというもので、それを検証した実験もあります。
つまり、「これは効く」「私にも効く」「病状は回復する」といった思い込みができれば、
実際に回復するというものです。
また他の実験では、被検者に目隠しをして、「腕にアイロンの先を当てます」といって鉛筆の先で腕に触れると、そこが赤くはれてくるという反応や「これから漆を塗ります」といって水をつけると、その部分がかぶれてくる、という実験結果もあります。
つまり現実に反応するのではなく、私たちは「思い込み」に反応しているということです。
■仕事や人生での効果
私たちの仕事や人生に置き換えれば、「売上は達成できる」「恋人やパートナーが見つかる」「解決策は必ず見つかる」といった思い込みができれば、自ずとその実現に必要な思考や学習、行動を含むパフォーマンスを発揮できるようになります。
2-3.ピグマリオン効果(他者への関わりに影響を与えることができる)
ピグマリオン効果とは、この人は優秀だと思い込みながら接していけば、その人は優秀になるというものです。(逆に期待しないでいる人は、そのとおりの結果を出すというゴーレム効果と呼ばれるものもあります)
サンフランシスコの小学校で行われた有名な実験があります。
実験は以下のとおりです。
- 小学校のあるクラスで知能テストを行います。
- 担任の先生には、将来成績が伸びる生徒を見つけるテストだと思い込ませます。
- 結果とは無関係に選んだ児童を担任に知らせ、数か月後に成績が伸びる可能性をもっていると説明し、思い込みを与えます。
【結果】
数か月後に児童の成績を調査すると、担任に「成績が伸びる」と説明した児童は、実際に他の児童に比べて成績が伸びるという結果を出した、というものです。
児童との関わりはさまざまですが、他者に対する健全な思い込みを持つことで、
その人の可能性を発揮させることができる一つの例です。
■仕事や人生での効果
仕事の部下やチームメンバーの育成、子どもたちへの教育、また恋人やパートナーとの関係にも効果を発揮することができるようになります。
まとめるとアファメーションを活用し、健全な思い込みをつくることによって、以下のような効果があります。
- 目標に向かって自然に行動できるようになる。
- 思考や発想が自動的に理想の状態に向かい動き出す。
- 学習やスキルアップの効率がムリなく高まる。
- チャンスに強くなり、人に対する影響力が高まる。
- 健康面やお金など、バランスのとれた人生を築くことができる。
結果として、「引き寄せ」と言われるような向こう側から目標が近づいてくる感覚が生まれてきた、そんな表現をする方もいます。
次の章では、アファメーションの文言の基本についてご紹介します。
3.アファメーションの作成「7つの基本」
ここでは文言を作成する際の基本をご紹介します。
アファメーションの文言は、パソコンやスマホ、タブレットでいうアプリのことで、
そのソフトがダウンロードされていなければ、どんなに努力したり、頑張っても、活用することができません。
SNSやタスク管理など、やりたいことを決めて、それに対応するソフトを見つけて、ダウンロードして活用するように、あなた自身が仕事や人生でどうなりたいかを決めて、それに必要なアファメーションの文言をつくり、私たちの脳や心に落とし込んでいくことが必要です。
スマホ・タブレット・パソコンなど | あなたの脳 | |
目的や目標 | 例: SNSをやりたい | 例: 積極的になりたい |
必要なもの | ソフト (LINE、インスタグラムなど) | アファメーションの文言 |
何をするか | ダウンロード | 言う、つぶやく 書き出す 見えるところに貼る 誰かに言ってもらう など |
この章では、そのソフトに当たるアファメーションの文言づくりの基本をご紹介します。
3-1.肯定的な表現にする
肯定的とは、あなたが手に入れたいもの、欲しいもの、引き寄せたいものを文章にするということです。
「××ではない自分」ではなく、「〇〇している自分」といった文をつくるということです。
【ダメな例】
- 私は、おどおどしない自分だ。
- 私は、不健康にならない。
- 私は、人前でも緊張しないようにする。
【肯定的に表現された例】
- 私は堂々としている自分になりつつある。
- 私はより健康になっている。
- 私は人前でリラックスすることを楽しめている。
事例でわかるように、欲しくない状態ややめたいことを文章にするのではなく、
欲しい状態、なりたい状態が記されていることが重要です。
「白い猫をイメージしないでください」
こういった文章を理解しようとするとき、私たちの脳はそのことを理解しようとして「白い猫」を意識したり、イメージしないと処理できなかったり、という特徴があります。
ですので、「しない」代わりに「何をしたいか」。
「やめたい」代わりに「どうなりたいか」。
ここを意識して作成してください。
3-2.型に当てはめる
実践心理学、また脳の取扱説明書と呼ばれるNLP(神経言語プログラミング)では、私たちにプログラミングされている思い込みの文言には、いくつかの型があると考えられています。
NLP(神経言語プログラミング)のトレーナーとして指導してきた筆者が、その中でもぜひ知っておいていただきたい文言の型を2つご紹介します。
一つはX=Y。もう一つはX⇒Yという型です。
■ X=Y(XイコールY)
X=Yとは、XとYの関係がイコールである、という型です。例としては、
- 私は、できる
- 私の能力は、卓越している
- 私の話は、人を感動させることができる
というものです。
■X⇒Y(XだからY)
もう一つのX⇒Yは、
「Xだから、Yである」、また「Xするから、Yになる」、という因果関係を表す型です。
- 私だから、できる
- 行動すれば、達成できる
- 自分を大切にするから、人を大切にすることができる
こういった型を活用することで、思い込みはつくりやすくなります。
3-3.現在形、または現在進行形にする
「脳は現実とイメージの区別がつきません」
ですから、アファメーションを行うときには、今、起きているかのような文言にしていきます。例としては以下のようにつくります。
- 今、2030年。私は、独立している
- 私は、より賢くなりつつある
- こうしている間にも、私の魅力は増している
3-4.能力レベルと存在レベルを使い分ける
アファメーションには二つのレベルのアプローチがあります。
一つは「能力レベル」、もう一つは「存在レベル」に対するアファメーションです。
■能力レベルのアファメーション
「私の説得力は、日々ますます卓越している」
「私の文章は、人を魅了し感動させることができる」
「私のアイデアは、人を幸せにする」
といったもので、自分の存在そのものではなく、身につけたいスキルに対するアファメーションです。
■存在レベルのアファメーション
「私には幸せになる価値がある」
「私は愛される価値がある」
「私は成功するに値する」
と、存在そのものに対するアファメーションです。
ここで大切なことをお伝えします。
それは、私たちの日常で影響が大きいのは、「存在レベル」に関する認識です。
例えば、営業力がない、説得力がない、時間管理ができない、といったことは、知識不足や経験不足が理由で停滞しているだけで、やり方を学び、身につけるための研磨やトレーニングを習慣になるまで取り組むことで解消できます。
しかし、「存在レベル」の認識が低いままだと、そういった知識を手に入れようともしません。
知識を手に入れたとしても、「どうせムリ」「やってもムダ」といった抵抗する内側の声に影響を受けて、何も行動を起こしませんし、行動を起こしたとしても途中であきらめます。
パソコンのソフトに例えるなら、
- 「能力レベル」はアプリ
- 「存在レベル」はOS
というように捉えると理解しやすいと思います。
OSが入っていない、また適切に機能しないパソコンには、どんなに素晴らしい役立つアプリであっても稼働しませんし、インストールすらできません。
あなたが何かを成し遂げたい、そう思ったとき、それを止めるのは「能力レベル」なのか、それとも「存在レベル」なのか、まずはそこに気づけることが重要です。
以下の例を参考にして、自分を強化したいところ、補いたいところをみつけ、適切な文言を作成してください。
能力レベルの例 | 存在レベルの例 |
---|---|
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参考記事
3-5.ホリスティックな視点をもつ
ホリスティックとは、「全体的」「包括的」を意味する言葉です。
例えば、あなたが仕事上の目標を達成しても、家族の誰かが悲しむようなものだと、ホリスティックな観点が欠けてしまい、トータル的に人生はうまくいきません。
独りよがりであったり、罪を犯すような、倫理観をなくすようなものではなく、
そのことが実現されると、あなた自身だけでなく、あなたの周囲も満たされるような視点、つまりWin-Winが成り立つような意識をもった文章が大切です。
例としては以下のようなものが挙げられます。
- 私が自分らしく生きることで、周囲は喜ぶ
- 仕事で結果を生み出すことは、社会に貢献するということである
- 私が成長することで、人は幸せになれる
※文言に「周囲との関係」や「バランス」といった言葉を必ずもちいることが大切なのではなく、「ホリスティックな観点をもって活用する」ことの重要性が、お伝えしたい一番のメッセージです。
3-6.許可型を活用する
許可型とは、「私は〇〇してもよい」という形で、自分に許可を出すアプローチのアファメーションです。
思い込みには、自分の中での憲法や法律のようなものもあり、「やっていいこと」「いけないこと」の判断が無意識の中にあります。
「苦しくても、仕事で楽をしてはならない」
「やりたいことがあっても、身分相応でなければならない」
「人に頼ってはいけない、迷惑をかけてはならない」
こういった思い込みが過剰にあると、新しい何かにチャレンジすること、または何かを目指すこと、人とつながること、より良いコミュニケーションを取ることなどが、行いにくくなります。
上記の文言を許可する形でつくると、
「私は仕事をもっと楽しんでよい」
「私は理想にチャレンジしてもよい」
「人の力をかりてもよい。私は自分をもっと大切にしてもよい」
というように、許可型のアファメーションを活用することにより、欲しい結果に向けて、小さな一歩を踏み出したり、新しい行動を生み出せるようになります。
3-7.達成型を活用する
主に達成したい目標がある場合には、これまでにお伝えしたことを用い、
達成する未来の期日をつけて宣言する形で表現します。
ポイントは、「今」「日付」「具体的」「感情」です。
例えば「今、〇〇〇〇年。私は独立して、仕事が充実して楽しい。」
このようなアファメーションを活用していきます。
4.アファメーションの文言例
ここでは仕事編、恋愛や人間関係編、心身の健康編、自己成長編と4つの分野ごとに、具体的なアファメーションの文言をご紹介します。自分でつくるときの参考にしてください。
【仕事編】
- 私は、優秀なリーダーだ
- 私のメッセージは、人を喚起させることができる
- 日々努力することによって、さらにコミュニケーション力が増している
- 私の文章力は、ますます向上している
- 今、2〇〇〇年、私は独立していて、人脈が広がり充実している
【恋愛や人間関係編】
- 私は、魅力的で、人の長所を引き出すのが得意だ
- 私が人の話を聞くことで、好感や信頼を得ることができる
- 私は、相手の立場を察する能力に長けている
- 私が話せば、人は楽しい気持ちになる
- 私は、人とつながることが好きだ
【心身の健康編】
- 私は、あらゆる面で、より健康になりつつある
- 私は、健康で元気でいることができる
- 私の心と体は、最適な状態であるようデザインされている
- 私は自分の体を信じ、自然の力を信頼している
- 私の周囲には、多くの支えとサポートが存在している
【自己成長編】
- 私は、〇〇ができる
- 私は、新しいことにオープンで柔軟に対応できる
- 私は、勉強と実践が自分を成長させることを知っている
- 最終的には、私は最善の結果をつくることができる
- 私は、もっと魅力的になってもよい
5.アファメーションの実践「8つの実践方法」
ここでは、つくった文言をどのように活用していくか、その具体的なやり方を8つご紹介します。
5-1.声に出す
最もオーソドックスなやり方が、声に出すということです。書いた文章を読み上げます。
出し方は、ささやく、つぶやく、叫ぶといったアプローチがあります。
私は、エレベーターの中で、大きめの声でアファメーションします。やるときには周囲に配慮してください。
5-2.書き出す
文言を何度も書き出す、というアプローチです。
手や腕の感覚とともに、適切な信念や思い込みを脳に組み込んでいくやり方です。
ボールペン、えんぴつ、筆、万年筆などの筆記具だけでなく、書き出すものもノートやメモ、日記、付箋など、何でもかまいません。
何度も、何度も書き出してください。
5-3.目に入る所に貼る
これは、タイトル通り、パソコンの壁紙やスマホの待受け、トイレの壁や鏡など、アファメーションの文言を意識しなくても、目に付くところに貼り付けるというやり方です。
私たちは目に入れば、多くの場合それを認識するために自然に読み込みます。
頑張らなくても目に入る場所、無意識に目に飛び込んでくるところなどに、書いたものを貼っておきます。
その際、以下の例のように、強調したいところはカラーやカギカッコ【 】、または文字の大きさを変えて印象づけることもできます。
● 私の話し方は、日々上達している
● 私の話し方は、日々【上達】している
● 私の話し方は、日々上達している
※こういった表記をアナログ・マーキングと言います。
5-4.五感で体験する
アファメーションは言葉をとおして、映像や音、味覚、嗅覚を含む体感覚、つまり五感を使って、その状態に浸ると効果的で、特に達成型のアファメーションは有効です。
「2〇〇〇年、今、私は独立して、仕事が充実して楽しい」
といったアファメーションを活用するときは、そのことを実現しているあなたが見ているもの、聞こえているもの、体で感じているものをしっかりと味わいます。
大切なポイントは、自分の姿が映っている情報ではなく、
達成している自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で感じている感覚を体験することです。
※その達成した状態を、体で表現することも有効です。
5-5.誰かに言ってもらう
この「誰かに言ってもらう」というのは、あなた以外の人に、実際に言葉を言ってもらうというやり方です。
例えば、「私は、できる」という文であれば、
「あなたは、できる」と文を修正して実際に言ってもらいます。
実際にやるとわかりますが、臨場感が格段に高まり、言葉だけでなく、感情的なものも動かされます。私たちの脳と心は感情にアプローチされることで、その情報をインプットしやすくなりますので、ぜひ活用してください。
5-6.音声で活用する
これは二種類あります。先に紹介した「言ってもらう」言葉をそのまま録音して、必要なときに何度も聞いていくことです。
もう一つは、作成したアファメーションの文言を自分で録音し、それを何度も音楽のように聞いていくことです。
気持ちが滅入っているときには、抵抗が起きやすくなりますので、リラックスしているときに行うのが、特に有効です。
目覚まし時計代わりに、自分の音声や、他の誰かの音声で、朝からいい状態で目を覚ますということにも活用できます。
※このやり方を「自己催眠」と言います。寝る前に行うのが効果的です。
5-7.証拠を集める
アファメーションを始めたら、その言葉を信念として強化するために、証拠を集めます。
例えば、あなたが引っ込み思案で、つくったアファメーションが、「自分を表現することで、周囲に貢献できる」だとします。
そこで職場や家族、またプライベートで、自分を表現してみて、あなたの提案に上司が反応したり、お客様に受け入れてもらえたり、家族が喜んだりといった、実際におきたことを日記のように書いていきます。
自分を表現することで、「やっぱり周囲は笑顔になるし、貢献できるんだなぁ」と思える日記、またはリストをつくっていくことです。
つくりたての思い込みは、生まれたての赤ちゃんのようなもので、育てていくことであなたを支える信念になります。
5-8.キャッチコピー
最後は文章づくりの応用編として、キャッチコピーのように文章をつくるやり方をご紹介します。
言葉は情報を伝達するだけでなく、イメージを喚起させる力があります。
例えば「起業家」という言葉を使うとき、ある人にとっては「挑戦」「自由」「行動力」といったイメージがあります。その場合は以下のような言葉をつくります。
「私は〇〇界の起業家。斬新なサービスを生み出し、新しい時代をつくることができる。」
「カリスマ」という言葉があります。この言葉に「圧倒的」「卓越」「洗練」「突き抜けている」といったイメージをもつのであれば、自分の存在を「カリスマ美容師」「カリスマ経営者」「〇〇界のカリスマ」といった文言をつくると効果的です。
例えばあなたが、情熱的で、エネルギッシュになりたければ、
「私は、この業界の松岡修造。周囲を希望の光で熱くさせることができる」
こんな文言ができます。
6.危険!アファメーション実践上の注意
アファメーションを活用するとき、自分の中で抵抗が起こることがあります。
- 私はできる → そんなこと言ってもどうせできない
- 私は優秀なビジネスパーソンだ → どうせ口先だけだ
こんな感じの抵抗です。
こういった場合、やればやるほど、抵抗の声がアファメーションとなってマイナスに働きますので、こんなときは以下の二つの方法を活用します。
6-1.許可型を活用する
抵抗が起きるときは、3-6でご紹介した許可型を使います。
「私はできる」の場合でしたら、
「私はやってもよい」「私はやれることをやってもよい」「できることはやってもよい」
「私は優秀なビジネスパーソンだ」の場合でしたら、
「私は優秀なビジネスパーソンを目指してもよい」「私はもっと能力を発揮してもよい」
このように活用していきます。
6-2.「つつある」を活用する
未来の望ましい状態をつくるアファメーションですが、「今はそうじゃない」という声が聞こえてくると、これもマイナスに働きます。
ですので、こういった場合は「つつある」という言葉を使って、緩和していきます。
「私はできる」の場合でしたら、
「私はできつつある」
「私は優秀なビジネスパーソンだ」の場合でしたら、
「私は優秀なビジネスパーソンになりつつある」
と活用します。
6-3.リラックスして活用する
先にご紹介したNLPでは、人の無意識にアプローチするときに専門用語で「トランス」と呼ばれる状態をつくります。
これは心身がリラックスしていて、無意識が抵抗なく効率的に新しい思い込みを学習できる状態のことで、こういった状態は、抵抗が生まれにくい状態となり、アファメーションがより効果的に行えます。
もしも抵抗が起きてきたら、まずは中断し、リラックスして行ってください。
6-4.具体的な計画や行動を!
プロのアスリートで、練習をまったく行わずに、アファメーションだけで勝利を手に入れようとする人はいません。
これまで多くの方のコーチングや研修などを通してわかっていることは、結果を出す人はアファメーションだけで、何かを実現したり、達成したりするのではないということです。
目標設定や計画の設定、自分の強みの強化、弱みへの対応、レベルアップ、具体的な行動などが重要です。こうしたことをサポートするのが、アファメーションです。
7.まとめ
アファメーションとは、基本の型を参考に文章をつくり、言ったり聞いたり、
書き出したりしながら、建設的な信念や思い込みを形成していく手法です。
信念や思い込みができれば、自然と前向きな考え方が生まれ、
理想に向けた行動がとれるようになります。
ここでご紹介した7つの基本、そして8つの活用例を参考にして、
あなたの日常に取り入れてください。
最初は違和感があるかもしれませんが、ポイントは繰り返すことです。
すぐに活用できるところから始めて、自然な変化をあなたの人生に生み出してください。
そして冒頭でも書きましたが、なかなか変化が現れない場合、過去のマイナス経験からの影響が強い可能性があります。アファーメーションを通じてポジティブな要素を入れる前にご自身のマイナス面の改善が重要になってくることもあります。
そんなあなたには、きっと心理学NLPの学びが役に立つことと思います。ご興味をお持ちの方は、すでに95,000人以上の方がダウンロードしている無料レポートをご覧いただくか、毎回30ー50名の方が参加される人気の体験講座にお越しいただき学びを深めていただければと思っています。
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こんにちは。
最近よくアファメーションについての記事を見ておりまして、こちらの記事も拝見させていただきました。
ありがとうございました。
ぜひ質問をさせていただきたいのですが、
同時期にできるアファメーションの数はどれくらいなんでしょうか?
現在、類似するアファメーションを含め20個程度の文を用意し、録音したり書いたりしているのですが、やはり多すぎて頭が混乱してしまっている、スラスラと頭に浮かびにくいと感じています。
そうしたことを考えると5個とか多くて10個とか、厳選したアファメーションを繰り返すほうがいい効果が現れるのでしょうか?
どうぞよろしくおねがいします。
江原さん
ご質問ありがとうございます。
おっしゃるとおり厳選して行うのがおすすめです。
個人差があるため、明言できませんが、3つ前後にして、
今、もっとも必要なテーマにフォーカスするイメージです。
よろしくお願いします。